【鳥取県】ちょっと自転車で旧国鉄倉吉線廃線跡に行ってきた話【泰久寺駅】
山陰, 自転車, 写真, 聖地巡礼,旧国鉄倉吉線廃線跡。

ずっと行きたいと思っていた場所に念願叶って行ってきました。

かつて倉吉駅から関金の山守駅まで約20キロを結んでいた国鉄倉吉線。昭和60年3月末で廃止となり72年の歴史に幕を閉じました。廃線から月日がたった今でもレールやホーム跡が残り、関金周辺をはじめ倉吉市内各所にその遺構を残しています。関金にある泰久寺駅跡から山守トンネル入口付近までは竹林の中に廃線跡があり、幻想的な風景が広がります。旧国鉄倉吉線廃線跡は山守トンネルを除き、自由に散策していただけます。(倉吉観光情報より抜粋 https://www.kurayoshi-kankou.jp/haisen)
場所は鳥取県倉吉市の郊外。
住所で言うと鳥取県倉吉市関金町泰久寺。
お世辞にもアクセスが良い場所とは言えず、廃線跡と言うだけあって鉄道でアクセスする手段はなし。
周辺は私有地ということもあって車の駐車は不可で、歩いて5〜10分くらいの場所に駐車場があった。
歴史的な背景とか場所の雰囲気はとある小説作品で読んだことがあったから知っていた。
文章で想像を膨らませていたと言うことで、実際に自分の目で見てその様を確かめられる日が来るのを楽しみにしていた。
鳥取県には何度か来たことがあるけれど、この場所は目的意識がないとまず来ないと思う。
倉吉市内からはおおよそ15km。
決して遠くはないけれど、わざわざ向かうにはなかなか面倒な場所。
今回は幸いにも岡山市内から北上をして東郷池に至るツーリングルートを引いた際に、ちょうど近くの道路を通ったから念願かなって立ち寄った次第。
かつての看板の雰囲気を味わうことができる。
隣の駅はやまもり、せきがねと書いていた。
ホームから線路に降り立ってレール沿いを歩いていく。
この手の世界観は「スタンドバイミー」が有名だけれど、ここは日本で、あたりは山に囲まれていて、似ても似つかない雰囲気だった。個人的にはこの自然に取り込まれていく雰囲気としてはこちらの方が好きかもしれない。先日の熊本旅でも感じたけれど、自然と人工物の対比はとても絵になるし、歴史的背景を学ぶとより好きになる。
歩いて3分もしないうちに森の中に入っていった。
自然の圧倒的な力。
枕木は朽ち果てて、レールは草木の根っこの影響だろうか、歪に変形していた。
それでも一部分はまだまだ綺麗で、何かに利用できないこともないんだろうけれど、そのためのコストすら捻出できないのだろう。今後、国内でこういった線路はどんどん増えていくんだろ思う。観光資源に、と言ってもただ線路があるだけじゃ限界がある。せめてこうして訪れるきっかけがないと少なくとも…。
ただ、とても絵になるし、作品の描写、バックボーンがある私にとっては特別感がたっぷりだった。実際に絵的にはなかなか風情があっていわゆるインスタ映えも期待できると思う。
さらに奥に進むと竹林があって、おそらくここが最もフォトジェニック。
京都の嵐山を思い出させる場所で、京都と違うのは観光客が皆無と言うこと。
太陽が沈む30分前ということもあり、少し不気味な雰囲気も醸し出されていた。
滞在していたのは30分くらいだったと思う。
その間に線路の隅々まで観察できたし、あたりの散策も現地を訪れないと分からないような風景がたくさんあってわざわざ訪れた甲斐があった。
当然だけれどかつての線路と言うことでこの駅だけじゃなくて、周辺にはいくつものスポットがある。
旧国鉄倉吉線の沿線の名残を至る所に見る蹴ることができて、これらを辿るだけでもノスタルジーな気分に浸れると思う。
この後は東郷池へ。翌日はさらに東へ進んで日本海沿いを旅した。
その話はまた別の記事で。
終わり。
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