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【北海道】ニセコグラベル 2022秋 当日走行レポート【supported by Panaracer】

知らない天井だ。

時刻は6時過ぎだったと思う。

ニセコグラベルはこの手のイベントにしてはスタート時刻が遅くって、エキストラロングのスタート時間は8時だった。

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いざ。

窓のカーテンを開けると素晴らしい景色が広がっていた。
もうこれだけで嬉しくなってしまう。自然豊かなニセコの景色。
少し窓を開けると秋の朝特有の土と草が混じってしっとりした匂いが香ってきた。

まだ9月だったけれど北海道はもう秋の気配だった。
特に朝晩の冷え込みはものすごく、とてもじゃないけれど半袖では耐えられなかった。
本州とは2ヶ月景色がずれていると良く聞くけれど、まさにその通りだった。
こと冬に関しては夏以上に本州との差を感じるから、2ヶ月では済まないかもしれない。
今年については大阪もちゃんと寒くなるらしいけれど。

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会場に到着すると、たくさんの人たちがあちこちで談笑をしていた。
自転車イベントはかつて何度かいろんな場所で参加したことがあるけれど、ニセコグラベルはその中でもとびきりにゆるい雰囲気を醸し出していたのが印象的。
なんだか音楽フェスのような雰囲気もあった。
お祭りのようなわいわいとした賑わい、と言うよりは盛況なフリーマーケットや同人イベントとでも言えるかもしれない。それぞれの人たちがそれぞれの楽しみを胸に集まっていたと思う。

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かくいう私はエクストラロングを走ると言うことで少し緊張していた。
ニセコの景色は素晴らしいし、一緒に走るメンバーも心強いし(逆にプレッシャーになることもある)、天気も最高だった。体調も良いし、昨夜ラバッジョで洗車してもらった自転車もご機嫌だった。
ただそれでも距離120km、獲得標高2,200mアップと言うのはなかなかのインパクト。舗装路ならまだしも未舗装路となると訳が違う。同じ数字だったとしてもその中身は全くの別物。
かつて徳島県の剣山スーパー林道のあたりを旅した時に痛感したことがある。ゴロゴロ石が落ちているグラベル区間だとその斜度は2倍にも感じられた。80kmを進むのに休憩込みで10時間くらいかかった記憶があった。

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今回の参加スタイル。Tシャツスタイルが最近のお気に入り。
RIBBLEグラベルバイクにSHIMANO GRXコンポーネント。フロントは48-31Tのダブル運用、これはマスト。同じくGRXホイールにグラベルキング43Cをチューブレスでインストール。万全の体制で臨んだ。



とは言え不安より期待の方が圧倒的に高く、気持ちもとても良かった。
スタート前の時間も楽しくって1分1分がとても貴重に感じられた。
早く走りたい気持ちもあるし、会場の雰囲気も味わっておきたいし。
そんなこんなで過ごしていると、気づいたらスタートしていた。気づいたらスタート時間、と言うよりは気づいたらスタートしていた。とてもゆるい雰囲気。
渡鳥よろしく前の人についていくものだから、最初の人が道を間違えて全員で逆方向に走り出した時は思わずツッコんでしまった。緩すぎる。

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走り始めは舗装路。
ニセコアンヌプリ国際スキー場をスタートしてまずは下り基調。つまり帰りは登ることになるのだけれど、この時点でちょっと嫌な予感。絶対最後しんどいやつ。
下りは快適そのもの。何せグラベル走行を想定しての装備だから、タイヤが太い。エアボリュームがある。空気圧も低い。具体的には前後ともにグラベルキングSKの43Cをチューブレス運用で履いている。空気圧は2.2barくらいだったと思う。ふわふわだった。


そんなふわふわ状態で最初のグラベル区間に突入した。
突っ込んですぐに気がつく。

「走りやすい・・・!」

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顧客が求めているグラベル、とよくSNSで表現されているけれど、ニセコグラベルのグラベルはまさにそんなコンディションだった。よく締まっていて、大きな岩や派手な凸凹もない。かといってイージー過ぎる、と言うこともなくって、程良い難易度も感じられる。実際にこの日がグラベル初走行という参加者の人もいたけれど、楽しそうに走っていた。

「ただ未舗装路を走るだけで楽しいの?」

と聞かれると「楽しい。」「めちゃくちゃ楽しい。」
それは不安定な路面をそれに適したバイクで駆け抜けて行く非日常的な体験と体験、そこに加わるシームレスに移り変わっていく景色や匂いや音と言った自然由来の要素が加わることで、とてもエキサイティングな時間になる。

グラベルセクションも同じようで全部違う。
基本的には舗装路で登ってグラベルで下る、と言ったコースレイアウトだった。
だからダウンヒルがずっとエンターテイメントと化していた。
先述したような路面だったから、恐怖心が全くないわけではないけれど、楽しさで満たされていたと思う。ライン取りに頭を悩ませるような場所はほとんどなくって、機材を信じて駆け降りて行くだけ。
そしてスピードコントロール。ここだけは調子に乗ってしまうと、いくらグッドコンディションでも吹っ飛んでしまう。自重する心はしっかりと忘れないように。落車一発でバッドエンディングになり得るのだから。

印象的だったのはグラベル以外の景色の良さ。
なんというかグラベル区間は確かに自然豊かでめっちゃ景色良い。間違いない。
ただどうしてもグラベル区間は山の中だったり森の中を走ったりするものだから、入ってしまえば全国にある山景色と大きな違いはなかったりする。もちろん路面の良さと長く長く続くグラベル風景はスペシャルだけれど。

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「流石ニセコ!」と思わせる雄大な景色が、グラベルとグラベルと繋ぐ舗装路セクションで見ることができた。これだけでもこの地を訪れる価値があるのに、そこにグラベルまで加わるんだから、なんて贅沢なんだと思う。どちらか一方だけでも十分にコンテンツとして成り立つのに。

チェックポイントがある場所ではエイドステーションも兼ねていて、スポンサー提供の補給食に加えて、地元の食材をいただくこともできた。

「北海道は何を食べても美味しい」と言うと贔屓目が過ぎると思われるかもしれないけれど、実際に何食べても美味しいんだから許して欲しい。

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今回のイベントはエイドステーションのご飯頼りだけだと明らかに足りない。
ので、事前にフレームバッグに忍ばせていたおにぎりが役に立った。
準備していなかった人はコースを外れてコンビニに行ったり道の駅に行ったりしていた。

かく言う私もちょっと足りないかな?と思って道の駅でトマトを買って食べた。
これがとても美味しかった。
そらちグルメフォンドでも毎年思うけれど、北海道のトマトは美味しい。とても美味しい。

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後半戦になってもグラベルイベントとしての勢いは衰えなかった。
グラベル区間も一向に減る気配がないと言うか
「前半であれだけ盛り込んできたんだから後半はちょっと抑え気味」
と言う予想を簡単に裏切るおかわりの連続。

アップダウンのあるグラベルはもちろん、川沿いの平坦グラベルもあったりして、景色の変化を楽しめた。
特に北海道の雄大さを感じながらのグラベル区間はとても気持ち良かった。
この類のグラベルは、道央や道東にたくさん広がっていたりするけれど、ニセコでも楽しむことができてお得な気分だった。基本を丘陵地帯や平坦路のような「北海道らしい」景色を楽しめることをメインにしたグラベルイベントがあったらそれはそれで人気が出そうな気がする。そらちグルメフォンドのグラベルコースは実はそんなテイストだから、味わいたい人はぜひそちらも参加して見てほしい(露骨な宣伝)

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ただ流石に……流石エクストラロングと言うか。

本気でグラベルが多い。

最初は本州からやってきて北海道のグラベルを走られる!ってことでテンション高めで突っ込んでいったけれど、全体の半分も過ぎたあたりからお腹いっぱいになってきた感がみんなあったと思う。
しかも後半にも優しくないと言うかガッツリ登るグラベルもあったりして、フルコース料理の後半に丼料理を出されるが如しだった。
いや、うん、エクストラロングだからね!最長距離コースを選んだんだから、そうなるよね。
(これならロング、いやミドルでも十分だったかもしれない'`,、('∀`) '`,、)

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それくらいニセコ周辺のグラベルのポテンシャルは質も量も恵まれていることが分かった。
もちろん探してきて走られる場所をうまく繋いでいるから、つまり用意された極上コースを走っているからなんだろうけれど。
これを体験してしまうと、本州の細切れの短いグラベルでは満足できない身体になってしまいそうだった。

ニセコアンヌプリがどんどん近づいてくるとゴールが近い証拠。
ここまで来ると脚もかなりダメージが蓄積していた。
田園地帯を抜けて山へ向かう一本道のグラベルがゴールまでの道!って感じでとても高揚感に包まれた。

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けれど最後は登る。ガッツリ登る。
GARMINに目をやると平気で300m登ると示している。
たっぷり100km以上走ってグラベルで削られた脚にはなかなかのインパクトだった。
けんたさんと一緒にひたすらマイペースで登る。
幸いにも私とけんたさんはペース配分に関する考え方が割とあっていて、過去に一緒に瀬戸内海を連日旅した時もバッチリ息が合っていた。
ゴールが近いと分かっていても最後の100mは1kmにも感じられた。
けれど充実感でいっぱいだった。ああ、良いライドだったとしみじみと噛み締めながら無事にゴール!

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ニセコグラベルラスト









最高のライド体験と仲間に感謝!と言うまぁすごく安っぽい文章になってしまったけれど、今回に関してはまさにそんな感じだったのだから仕方がない。
充実感と達成感はこの類のイベントの中ではトップクラスだと感じた。
やりきった!走りきった!そして楽しかった!と。

会場では完走したライダーたちが思い思いの時間を過ごしていた。
私たちもメンバー同士で完走を讃え合った。そして他の参加者との交流も絶えなかった。
メンツがメンツなだけあって、一人一人の知り合いを積み重ねていったら参加者全員カバーできるのでは?と思えるくらいだったと思う。

その後は会場すぐ横の宿に移動してゆっくりとお風呂に浸かって生き返った。
幸いにも主催者の方にこの宿をこの日も予約してもらっていたから、移動することなくまたこの場所で一泊することができる。
イベント後に慌ただしく移動することなくゆっくりとその土地で余韻に浸ることができると言うのはとても魅力的だなと改めて実感した。

こうして2022年のニセコグラベルは幕を閉じた。
メインスポンサーのパナレーサーが作成した動画が素晴らしかったので最後にシェアをしておこうと思う。





追加で一緒に走ったけんたさんの動画もちょうど完成していたのでこちらもシェア。私もちょくちょく出演しています。




来年もニセコの地で!

終わり。

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