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【北海道】北へ向かう曇りのち夕焼け空な自転車旅【深川〜留萌〜羽幌100km】

今年もやってきました北海道遠征の季節が。
(と言っても今年は春からすでに通い始めているけれど)

3年ぶりに開催されるそらちグルメフォンド。
参加するためにいざ北海道へ。

北海道旅2022_day01-38

毎年恒例になりつつあるけれど、そらちグルメフォンド遠征はそのまま北海道旅を意味する。

過去のそらちグルメフォンド含めた北海道旅の様子はこちらからどうぞ


「ただイベントのためだけに北海道に行くのは勿体無い。」

と言うことで参加当初から前泊あるいは後泊することをしていた私。
気が付けばそれがすっかり定番になって、毎年必ずオリジナルの旅をすることにしていた。

ただ今年は全くその内容を決められずにいた。
いつもならルートまで決まっていなくても最低限したいこととか見たいこととか食べたいものくらいは決まっていたのに、今年は本気で何も決まっていない。
にも関わらず日曜日のそらちグルメフォンドに向けて木曜日入りを果たす私。
いったいどうするんだい!とセルフツッコミを入れたくなるけれど、飛行機の座席に座ってもなお何の予定も決まらず、Kindleを読み耽ったり窓の外から景色を眺めては2時間ばかりの時間を過ごした。

北海道旅2022_day01-37
たまたま同じ日に北海道へ行くというまさやんさんとたまたま同じタイミングで伊丹空港でランデブー

北海道旅2022_day01-39
ただいま北海道!


手荷物で預けていた自転車を受け取るあたりでようやくフワッとイメージが湧いてきた。

「久しぶりに北上しよう」

よし、これだ。思えば毎年北海道に来ているけれど、思いっきり北上することをあまりしていない。
それこそ2010年の北海道旅で宗谷岬に向かったあの夏、あれを辿るのも面白いかもしれない。
行き過ぎると帰って来れなくなるから、ある程度のところまで……あるいはいっそ稚内空港まで行って飛行機で戻ってくるのもありかもしれない。
そんなことを頭の中で考えて、そうと決まれば良い感じのところまでは列車で移動しよう、と決めた。

新千歳空港からエアポートに乗って札幌駅まで輪行。
そこからさらに券売機で「S切符」を購入してお得な自由席往復特急券をゲット。これは北海道内を効率的にかつお安く移動するにはもってこいの切符で、ホームページでゲットした区間毎のQRコードをみどりの券売機にかざすことで格安購入することができるシステム。通常料金で買うより場合によっては40~50%も安くなる。

今回は深川まで移動することに。深川まで行けば留萌方面へ抜けやすいし、気分一つで旭川や美唄方面にも行ける。ただ天気がよろしくない。天気図を見ていると北部に勝機がある気がしてきた。だからなるべく北上しようと思っていた。

ついでに駅弁コーナーで石狩弁当を買い込んで、しばしの列車旅&走り出す前のお昼ご飯タイム。

北海道旅2022_day01-40北海道旅2022_day01-42
裏々々そらちグルメフォンド(非公式)

車窓からの眺めを楽しんだり駅弁を堪能していたらあっという間に到着した。
深川駅。
利用するのは初めてだ。
今回の北海道旅、自転車パートはここからのスタート。
知らない土地で輪行を解除して自転車を組み立てている時間が大好きだ。逸る気持ちを抑えるように丁寧に作業を進めていく。走り初めの一漕ぎ目のワクワク感、楽しさはその瞬間その場でしか味わえない唯一無二のもの。

北海道旅2022_day01-1

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まずは留萌方面へ。兎にも角にもオロロンラインの入り口を目指すことにした。
あいにく天気があまり良くなかった。札幌方面は雨が降っているくらいだったから、それに比べたら良い方なんだろうけれど、好転してくれないものだろうか…。

北海道旅2022_day01-43
道中のセイコーマートで追加のご飯を購入。とびこ山わさびがめちゃくちゃ美味しかった。

12年前に通ったはずの道だったけれど、ほとんど覚えていなかった。
深川から留萌に向かう道なんて一本しかないから間違いなくここを通過したはずなんだけれど。
竜北町のひまわり畑だけは強烈に印象に残っていたけれど、残念ながら今回は通ることはなかった。

当時の記録はこちら。装備も経験も何もかも拙い頃の旅路。

多少のアップダウンがあったものの、かなり良いペースで走ることができた。
35km/hを維持して留萌までの50kmは2時間とかからずに移動することができた。

北海道旅2022_day01-6

留萌。
蛇の目寿司が印象深い町。
あいにく営業時間は終わっていたからあのお寿司をまた堪能することは叶わなかった。
道の駅るもいで小休憩をとって、改めてどこまで走るか決めることに。


同時に宿も決めておかないといけない。
ゴール地点が決まらないことには泊まる宿も決まりっこない。

地図を眺めながら思案をして羽幌まで走ることにした。
留萌の次に最も大きな町だし、それ以上北の町へ行くと距離が長すぎる。
と言うわけでいつもの流れでGoogleマップで宿を検索して目についたところに手当たり次第電話をして無事に宿をゲット。しかも今回は素泊まりじゃなくて2食付きで手配ができてラッキーだった。14時にしてようやくこの日のゴール地点と宿が決定した。

さて、せっかくだしここらでソフトクリームでも食べようとお店を見ていると気になるものがあった。

……完全に旅のテンション任せで間違っていたんだと思う。
冷静に考えたら絶対あかんやつだって……分かるはずだったのに……
気づいたら食券を買ってしまっていた……

北海道旅2022_day01-44
数の子ソフトクリーム

一体何食べたらこんな商品を販売しようなんて思いつくんだ……ナニモンだよ…((´゜ω。`))ブルブルッ

どう頑張っても無理がある。
合う訳が無い。
いくらグルメ大国北海道だからってやって良いことと悪いことがある。

北海道旅2022_day01-45
恐る恐る食べてみる。好奇心には勝てない。

ソフトクリームの上に数の子を乗せて口に運ぶ。
下の上で溶けるクリーム。噛むほどに広がる風味豊かな和の子の香り。魚卵特有の塩っけとコクがソフトクリームと殴り合いの喧嘩を口の中で繰り広げていた。


お前が始めた物語だろ!と自分を攻めるしかない。売るのは自由だ。買うのは権利と責任だ。
幸いにも数の子もソフトクリームもそれぞれがめちゃくちゃ濃厚で美味しい。
だからこそ喧嘩してるんだと思うけれど……
気持ち別々にして食べる。とは言えすでにもう味の融合はされてしまっている。一口食べるごとに頭を抱えながらなんとか完食した。

「いったい留萌まで来て私は何をやってるんだ……。(゚´^ω^`゚)。゚」

そんなことを思いつつ、まぁこれはこれで良い思い出になると思って気を取り直してリスタート。久しぶりに食べて後悔するレベルのグルメに出会ってむしろちょっとテンション上がってしまった。

さて、留萌から北は「ひたすら」北上するルートだ。
一度でも走ったことがある人ならご存知。
最果てに向かう道として最高の演出。たくさんの旅人がここで心を躍らせたりあるいは心を折られたりしていると思う。どこまでも続くまっすぐな国道。左手に海、目の前には道、右手には大地。時折現れる小さな町と港と集落があるばかり。

北海道旅2022_day01-25北海道旅2022_day01-11

私もこの道は強烈に覚えている。
あの初めて自転車旅をした夏。初めての北海道。そしてその時は北海道上陸以来、ここでようやく初めて青空を迎えたこともあって印象深い場所だった。

羽幌に至るまでずっとそんな思い出に浸りながら、気持ちの良い道をただただペダルを漕ぎ続けた。
気持ち良い。楽しい。この道を選択して良かった、と思った。

そしてここも思い出した。
道の駅おびら鰊番屋。

その名の通り、かつての鰊番屋を見学することができる他、当時の様子を記した文献や写真、復元模型などを眺めることができる。

北海道旅2022_day01-12北海道旅2022_day01-13北海道旅2022_day01-14北海道旅2022_day01-17
場所は違えどゴールデンカムイファンにとってはなかなか見応えのある場所かもしれない。

国道239号線にあって貴重な野宿場所……もとい休憩所であり、私も12年前にはお世話になった思い出がある。

IMG_6884.jpg
2010年の写真

北海道旅2022_day01-18
2022年の写真。

ここから羽幌までは一息で走り抜ける。
走るほどにどんどんを天気が良くなって行った。思い切って北上旅をして良かった!
賭けに勝った気分。身体も軽い。70km越えたけれど、まだまだ余裕。

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素晴らしい青空!海方向だけがこの青だったから、行く先はもう少し曇り空。

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夏らしい雲も見え隠れ。

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留萌〜羽幌間を象徴する風車群。見応えがある。

後半は愚直走りモードに切り替えて羽幌の街に到着した。
北海道旅2022_day01-26
この辺りでは比較的大きな町。とは言えコンパクトだ。

結局、17時半ごろに宿に到着した。

お昼頃から深川スタートで走り始めて気づいたらなんだかんだで100km程度走っていた。
道中休憩をしていたことも考えるとなかなか良いペースだったと思う。

お宿に着くなりお風呂に入って汗を流して晩御飯!
北海道旅2022_day01-47
この日決めたにしてはこれ以上ないくらいのおもてなしを受けてとても良い旅の滑り出し。
ご飯を食べ終わってご馳走様と伝えると、宿の人が教えてくれた。

「羽幌は夕陽が有名なんですよ。そろそろ焼けてるかも。」

とは言え今日は結構曇っていたからどうだろうか。
見えたらラッキー、くらいじゃないだろうか。
けど時間的にもう日の入りまで10分くらい。
とりあえずカメラを持って急いで海辺へ走ることにした。
幸い宿から港まで5分もかからない。

走り始めてすぐに気づく。

「空が……焼けている……」
北海道旅2022_day01-27
明らかに焼けていた。

空だけじゃなくて町全体が赤や黄色に染まっていた。
なぜか「海辺のカフカ」を思い出した。寂れた港町でこういう描写がなかっただろうか。
住宅街を抜けるとすぐに海が見えてきた。船もたくさん見える。
どうやらそこそこ機能している港のようで、道端には使い古されたブイや船関連の資材、それに体育館のような大きな倉庫もあった。
港は文字通り船の駐車場みたいな場所で、港の桟橋に係留されているものもあれば、陸揚げされて土台の上に乗せられているものもたくさんあった。
中型の漁船ともなると陸揚げするとそのサイズに驚く。

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ちょうど空が赤く染まる時間ということもあり、赤い空に浮かび上がる船のシルエットがとても印象的だった。


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海に沈む夕焼けは筆舌に難い美しさだった。

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シャッターを切りまくった後はひたすらその夕景を堪能し尽くした。

こうして北海道旅の1日目が終わった。
初日の終わりにこんな景色が見られるなんて。期待以上だった。
そして奇しくもこの時に明日の行き先が決まった。
展望台から夕焼けを眺めているときに、二つの島影が見えた。
どうやらそこは焼尻島と天売島というらしい。

北海道旅2022_day01-29
「明日はあの島に渡ってみよう」

この時の自分にはとても自然なことのように思えた。
北上旅はここで終わり。
島旅に切り替えよう、と。
フェリーがあるのかどうか、時刻表はどうなのか、自転車で渡ることができるのかどうか。
確かめるべきことを頭の中で書き出しつつ、すっかり暗くなった羽幌の町を抜けて宿に戻った。

続く。




   
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