【登山第23回】利尻山(標高1,721m)を登ってきた話【北海道7月、晴れ】
北海道, 島旅, 登山, アウトドア,人生初の北海道利尻登山。
まさかの晴れ!
とんでもなく絶景だった利尻山登山の様子をつらつらと。
登山に至るまでの経緯やアクセス、全体行程についてまとめています。
利尻登山の記録
コースタイムはおおよそ9時間。
内訳は登り5時間、降り4時間。
出発時刻はAM3:43。
ちなみに計測にはGARMINウオッチを使用。
ガジェット系ではここ最近では一番導入して良いと思ったアイテム。
感想はこちら↓
雲海広がる利尻島
利尻山登山の特徴は、「利尻富士」と呼ばれるだけあって、基本的にずっと登れば登りっぱなし。下りは下りっぱなしと言うこと。
利尻山の標高は1,721mでスタート地点の標高がおおよそ250mであることから、その高低差は約1,500m。実はこれ、下手なアルプス登山よりキツかったりする。
距離は片道おおよそ6km。
休憩場所は結構多くって、休み休み進むことができる。
注意点があるとすれば水を確保ができる場所が序盤も序盤。
登山口から5分程度の場所にある「甘露泉水」のみと言うところ。
登山者はもれなくここで水を補給することになる。
夏場でもびっくりするくらい冷たい。
はっきり言って氷水レベルで冷たい。
そしてとても美味しい!
出来ることならこの水場が中腹〜後半にあると担ぎ上げる水を減らすことができるのだけれど、残念ながらこれ以上、上には水場がない。
と言うわけでここでたっぷりと水を確保することになる。
コースタイム10時間を想定しておおよそ3.5リットルの水を確保。
ハイドレーションパックとペットボトルに分散させて少しでも体感的な軽さを確保する。
3.5kg増。地味にきついけれど、仕方ない。
登るための靴。
当然、本格的なトレッキングシューズ推奨。
足馴染みの良いやつで。
最初は森林の中を進む。
よくある登山の雰囲気でこの時点では「利尻らしさ」のようなものはあまりない。
けれどさすが高緯度に位置する利尻。
朝の4時と言うのに、もう日が登っている。
そして1時間もしないうちに開けた場所に到着。
ここから最後まで絶景の連続。
「利尻らしさ」全開!
ちょっと途切れてるけれど雲海!
うおおおおおおおおお
最高か。
さすが利尻山。
海に浮かぶ富士山。
眺望がとにかく良い。景色を遮るものが何もない。
登ったら登った分だけ眼下には利尻の全体と、その先には青い海が広がる。
さらにその先には礼文島、サハリン樺太まで。
今話題のロシアの方向をちょうど向くことに。
地図で見ると驚くほどその異国の地が近い。
昨日登ったペシ岬もよく見える。
山頂までずっと見え続けていた。
昨日のうちにあの場に立っていたことで、なんだか実感が良く湧く。
俯瞰して見ることができる利尻山は、空港から鴛泊の港まで全部が見えるから、場所を振り返りながら登るのが楽しいと思う。
モンベルのアタックザック「CROSS RUNNER PACK クロスランナーパック15」を使用して登った。
北麓野営上にテントを設営してのアタックだったから荷物は最小限。
15リットル容量は利尻山に登るのなら十分すぎると思う。自炊を本格的にするなら不足するかもしれないけれど。
今回携行したのは以下の通り。
・ジャケット兼雨具
・メリノインナー
・グローブ
・ファーストエイドキット
・ハイドレーションバッグ 水3.5リットル
・携行食、おにぎり4個
ちなみに利尻山〜礼文島には北海道だけれど熊がいないから安心して過ごすことができる。
北海道登山で熊の心配がないのはこのエリアだけ。
景色が良いからだろうか。
疲労感も全然ない。
途中途中、撮影で止まりながら進んでいるからかもしれない。
振り返れば常にこの絶景なんだから仕方ない\\\\ ٩( 'ω' )و ////
白風装備。
これはネタバレになってしまうけれど、利尻山登山は二段階ある。
八合目の長官山までは前哨戦。ここからが本番。
景色も路面状況も大きく変化する。
上の写真なんて北アルプスにありそうな光景で、実際に登っていてもそれに近い感覚に陥る。
なのでアルプス登山経験がある人なら十分に踏破することができると思う。
危険箇所はこちらのルート(鴛泊コース)については特段ない。沓形コースは近年、崩落が進み危険箇所が多く登山ルートとしては非推奨。
いずれのコースも頂上手前の1,580地点で合流することになる。
まるでRPGやオープンワールドのような絶景に目が眩む。
現実味がないくらいに景色が広くって、ようやく来れた利尻山の登山でこのコンディションで登ることができて本当にラッキーだった。
八合目と九合目の間には避難小屋がある。
休憩するにはとても有難い存在。
宿泊は非推奨とされている模様。
とは言え避難小屋だから泊まろうと思えば泊まれる。
ここに荷物をデポしている人もいたけれど、管理は自己責任。
当然、各種マナーを守ることは最低限。
ここまで来ればあとはもう一息。
最後の方は一気に斜度が上がる。火山灰を含む砂利道もあったりで足が取られる場面もある。
空気の薄さを感じるほどの標高ではない。
ゆっくり登り続ければ大丈夫。
スタート地点から登ることちょうど5時間くらい。
AM9時頃には無事に登頂成功!
やったぜ!!
この景色の良さたまらーん!!!
やりきった達成感。
遠く大阪からここまでやって来た。
ようやく登ることがで来た。感無量。
白風とも達成感を噛み締めあい、さらに比較的余裕を持って登り切ることができたことについても収穫だった。
これまで登山を重ねて来たけれど、1,500mの標高差でここまで余裕があるのは初めてだった。
十分に山頂の景色を堪能したあとは一気に下山。
この下山がめちゃくちゃしんどかった。
いつまで経っても下山は慣れない。コースタイム的に登りと同じくらいかけた方が良いのかもしれない。
個人的には登山は登りだけで終わって欲しいくらい'`,、('∀`) '`,、
避難小屋に戻ったところで、歩荷さんに遭遇した。
とんでもねぇ・・・!!
下山中も目の前の景色はずっと絶景で、絶景疲れしそうだったくらい。
4時間かけて無事に下山。お疲れ様でした。
さて、今回の旅はもう少し続く。
利尻山を無事に登りきった私達。
今回の旅の一番の目標は達成したけれど、せっかくここまで来たのだからやりたいことは全部やっておきたい。
次回、礼文等へ。
続く。
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