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【規格として】なんだかんだリムブレーキのロードバイクの出番が圧倒的に多い話【ディスクブレーキもいいけど】

神楽坂つむり

自転車, ノウハウ, 機材紹介, 輪行, ロングライド,
タイトル通りです。

ディスクロードも所有しつつ、どっちも乗りつつな私だけれど

「どっちの方が出番が多いの?」


九州旅装備紹介-9
と聞かれたら断然リムブレーキです。


過去に2回、このネタについては記事にしてたりする。

要約すると
リムブレーキやらディスクブレーキやらはあくまで「選択肢」が増えただけの話であって、それぞれのメリット・デメリットを突き合わせて戦う必要は全くない
と言うこと。

なんだけれど、それとこれは別というか、実際にメリットデメリットを把握した上で

「じゃあどっちによく乗るか」って言うと結果としてリムブレーキ。

ブレーキ比較-1

※大前提としてロードバイクの話
※ディスクブレーキ車を否定する話ではない

理由はいくつかあって、主に機能的理由と感覚的理由に分けられ、そして特に後者の重要度高いと感じてる。それらを書き出してみる。

【機能的理由】
・輪行が楽
・ホイール交換が楽
・旅先の安心感

【感覚的理由】
・ブレーキをかけた時の減速の仕方
・スピードコントロール
・剛性バランス

東北旅day03-6

一つ目の機能的な部分で言うと、やっぱりホイール脱着のしやすさとシステムとしてのシンプルさに尽きる。私のサイクリングのスタイルとして「サイクリングそのものを楽しむ」と言うのもあるけれど、大前提として最も重要なことは「旅の手段」であると言うこと。だから良さそうな駅があれば、路線があればすぐに輪行する。自走しても到着が同じ時間にも関わらず輪行することもある。純粋に乗り物での移動が好きだからなのかもしれない。なので輪行をする機会が一般的なサイクリストよりもかなり多いと思う。具体的には今まで500回くらいで輪行してきたと思う。
ディスクブレーキ車でも輪行するし確かに手間は増えるけれど慣れたらどうってことない。けれどリムブレーキ車と比べるとやっぱり手間!って思っちゃう。


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あとは機材トラブルへの対応のしやすさとかバックアップのしやすさとか。飛行機輪行をしたり、僻地オブ僻地に行ったり、エスケープルートがない土地に行ったり、そんなことをしている時にはリムブレーキとディスクブレーキでは心構えがちょっと違う。不安を消して安心して走りたい時には、応急処置もリカバリも交換も修理もしやすいリムブレーキ車が適していると言うこと。



二つ目の感覚的な理由。これはもうすっごい。乗っている時の気持ち良さが全然違う。
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自転車の動きは1進む、2止まる、3曲がるに分けられるけれど、特に1と2でブレーキシステムによるフィーリング差が大きい。

ディスクブレーキ車にもたくさん乗ってきて思うところとしては、ブレーキをかけた時の減速の仕方がやっぱりちょっと過剰に感じてしまう。コントローラブルな味付けのものも増えてきてるけれど、やっぱりリムブレーキ車のシームレスな感覚には程遠い。それはそのままスピードコントロールにも繋がる話で、ディスクブレーキの特徴に静動力が安定していると言うのがあって間違いなくその通りなんだけれど、じゃあそれがメリットに直結する、と言うのは安直だなと言うのが実際に乗ってきて分かったこと。

特徴とメリットは必ずしもイコールじゃない。

優れた点があることと、使い手の用途を鑑みた際に本当にメリットと言えるかどうかは全く別の話だと思う。カメラレンズだって必ずしもF値が小さければ良いことでもないし、うどんだって何でもかんでもコシがあれば良いってことでもない。使う時や場所、シーンによっては利にも不利にもなる。

COGSホイール-1
これが先述したディスクブレーキ車は機能的には優れているのに気持ち良さと言う感覚的な理由においては加点ではなく減点されるポイントがある大きな理由。自転車は乗り手が人間であり三点で接していて動力が身体そのものである限りはどこまでいってもアナログな乗り物。だからこそブレーキコントロールと3つ目に記した剛性バランスにおいてはリムブレーキ車が総合的に見た時には自分に程良く合ってるんだと思う。

東北旅day02-32
長いダウンヒルとか急勾配の下りだけは絶対にディスクブレーキが良いのは間違いないし、リムが摩耗しないのも素敵だ。だから本音を言えばリムブレーキ車と全く同じ味付けのディスクブレーキ車が欲しい。けどこのフィーリングの違いは味付けが云々じゃなくてシステムそのものからくるものだから、やっぱりトレードオフをするしかない。そして今のところはリムブレーキ車に天秤が傾くと言うのが今回のまとめ。

あとみんなディスクブレーキを求めるお陰で、そして一応旧規格ということで(実際はそうではない)リムブレーキのフレームやホイール、その他機材がリーズナブルに簡単に入手できるのも嬉しい。あれ?無理してディスクブレーキ選ぶ必要なくない?というかありがとう相場を下げてくれて!と思うこともしばしばあったりする。逆にある特定の時代のリムブレーキパーツは生産が終わってヴィンテージパーツへの仲間入りがそう遠くない将来にやってくるタイミングもあると思う。

というわけで備忘録的まとめでした。

(こんなことを書いておいて、ディスクブレーキ車をたまに乗っては「良いな〜」なんて思ったりする。つまりそういうことだ。比較すること自体、やっぱりナンセンスなのかも。)


    
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