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【タイヤ】AGILEST アジリスト DUROがロングライドには最適解だった話(ノーマル比較)【パナレーサー】

神楽坂つむり

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ロングライドにはこっちが正解だった。

ノーマルアジリスト<<<アジリストDURO。
アジリストDURO-1
機材で一番大事なこと。適材適所。

何かと話題のパナレーサーの新しいタイヤ、AGILEST(アジリスト)
私自身、無印のノーマルアジリストを導入してから結構使い倒してきた。

具体的には4,000km程度は使ってきたと思う。
panaracerAGILEST アジリスト-9
実際に導入時のレビュー、乗り心地や転がり抵抗なんかはそちらの記事を見ていただければ幸い。


で、実際に4,000km乗り込んでから改めて評価だけれど、耐パンク性能と耐摩耗性以外はとても良い
とても良いというか、めちゃくちゃ良い。
よく整備された道路やサーキットを走る分にはとても良いタイヤだと思う。

そもそもカタログを見てもそう書いてある。
ノーマルのアジリスト、これはレーシングタイヤ。
だから耐パンク性能と耐摩耗性を期待するのがそもそも間違い。
これに改めて気付いたのでロングライドに向いたDUROにしたら最高でした、というのが今回の結論。

実際のところ、ノーマルのアジリストを4,000km使う中で2回パンクをして
タイヤの「美味しい」時期は1,000km程度で終わってしまった。
自分で言うのも何だけれど、それこそ1年に1回パンクするかしないか…
綺麗に乗れている時には30,000kmに1回程度しかパンクしない私にとってこれは大きなマイナスポイントだった。

もちろん「神楽坂つむり」が使った場合の話。それこそいろんなところを走る。あらゆる路面状況。なのでそうじゃない人、サイクリングロードを中心にサイクリングを楽しむ人や、道路整備予算が潤沢な都道府県を中心に走る人にとっては参考にならないと思う。(北海道〜東北の凸凹路面の悪口はやめろぉ!)

重ねて書くけれど、用途が間違っていた。
F1タイヤで公道を走ったらダメだし、裁ちバサミでテープをカットしてはいけない。
どんな道具にも適材適所があり、ノーマルのアジリストで東北地方を走ったのがそもそもの間違いだった。


けれどアジリストの良さは欲しい。使いたい。せっかくこんなに良いんだから。
フィーリングは抜群に良い。
グリップ力があり転がり抵抗が軽く何より跳ねない気持ち良さがある。

と言うわけで選ばれたのがDUROでした。
アジリストDURO-17
もう触った瞬間に分かる厚み。安心感。重量差は以下の通り。

アジリスト28C・・・210g
アジリストDURO28C・・・250g

40gも違う。軽量チューブ1本弱。シーラント40ml分。
けど走った感じ、そこまでの差がない。
と言うかタイヤもホイールと同じで、「軽ければ軽いほど良い」って訳でもないから、ある一定以上の軽さが確保できていれば、それ以上の軽さは自分の使い方においてはただリスクが高まるだけと思っている。つまり軽さのために犠牲にする何かが、軽さによるメリットを上回ってしまうパターンで、これは軽量クイックレバーや過度に肉抜きされたブレーキローターもそれに該当すると思っている。

さて、この40gの差は何か。

以下、タイヤの断面図を見れば一目瞭然。

AGILEST_normal_light_cutimage.jpg
↑こっちがノーマルで

↓こっちがDURO

AGILEST_duro_cutimage.jpg

コンパウンドは同じだけれど、ケーシングを覆う構造が異なる。注目すべきは茶色部分で、ビード部分まで覆っている。つまりサイドカットに強い。ノーマルアジリストの弱点がこのサイドカットで、あらゆる路面を想定しないといけない自転車旅、ロングライドにおいてはここが保護されているかどうかは、40gなんて意味ないくらいには、重要なポイント。

そしてタイヤ形状とコンパウンドが同じと言うのも注目すべきポイントで、乗り比べてみたところ、重量以外の差を本気で感じなかった。その重さもどうだろうか、斜度10%に迫るヒルクライムや信号スタートなどを除けば必要十分。

というかそもそも28Cタイヤで250gなら全然悪くない。
と言う訳で、もうレギュラータイヤはこれに決定!以上!

以下、写真。
アジリストDURO-11
いつもの装備との組み合わせ。圧倒的安心感。なんとなく見た目のバランスも良い気がする。
ちなみにフルクライムレーシングカーボンゼロホイールだけれど、もうこれ発売されてすぐ買った初代と言うことで、走行距離がぶっちぎり。この機材構成の中で最もベテランであり、多分もうすぐ80,000kmくらいになる気がする。その間になんと一度もスポークトラブルやハブトラブルがなく、さらに言うとブレーキシューを1度しか交換したことがない。こればっかりは自分でも不思議で、80,000km走ってブレーキシューを1度しか交換しないなんて意味が分からない。


アジリストDURO-12
大きな「E」の部分が黄色。ノーマルのアジリストはここが赤色だった。どっちが良いだろう。なんとなくパナレーサーのコーポレートカラーである紫とはこっちの黄色の方が親和性が高い気がする。実際に色相関図的にも相性が良いのはこちら。

アジリストDURO-13
個人的にはこのDUROでTLRがあっても良いと思う。

アジリストDURO-2
実際にこうして荷物を積載してロングライド、自転車旅をすることを考えると、やっぱり耐摩耗性、耐久性は捨てるわけにはいかない。耐パンクベルトとまでは言わなくても、サイドカット対策も然り。

アジリストDURO-15

と言う訳でアジリスト比較。
ノーマルのアジリストの特徴を鑑みると、もしロングライドで頻繁に使っている人はDUROが合っている、のかもしれない。軽ければ軽いほどいいぜ〜〜〜!って場合には合わないだろうけれど、少なくとも私は自分の使い方においてはこのアジリストDUROが最適解だと感じた。

そんな備忘録。

  
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