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【広島県】NIPPONIA 鞆 港町で極上宿泊体験してきた【その穏やかな時間は】

神楽坂つむり

自転車, 写真, ロングライド, 山陽,
iti SETOUCHでのせとうちサイクルフリマを終え、そのまま帰る……のは勿体無いということで自転車で福山⇨鞆の浦へ。

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本日の宿泊施設「NIPPONIA 鞆 港町」

極上でした。


前回の様子はこちら


鞆の浦へ

福山市内から鞆の浦までは自転車で15km程。1時間程度あれば移動することができる距離。
前半は芦田川沿いにゆったりとしたサイクリング。後半県道22号線沿いに海沿いを走れば到着する。道中には地面にブルーラインも引かれていて迷うことなくアクセスすることができる。今回は妻と二人でまさにサイクリング気分でゆっくり旅。ゆっくり進んでも予想通り1時間くらいで鞆の浦に到着。



時刻は17時頃。鞆の浦はかつての、というか今でも立派な港町でいわゆる「潮待ちの港」として、そして物流の拠点として栄えた町。鞆の浦を起点として東と西の文化が混じり、交易が生まれ、人と人が関わり合った町。歴史的にはかつての明治維新、幕末の動乱の際にもさまざまな著名人が訪れたこともあり、今でもその名残を随所に見ることができる。現代のまちづくりとは違う当時のまちづくりの様子は町全体から感じ取ることができる。特に道路の幅や建物は全国的に見ても写真一枚で鞆の浦と分かるくらいには特徴的で、そんな町並みをカメラ片手に歩くだけでも楽しい。

ちょうど陽が沈み始める時間帯で、柔らかい光が差し込むおかげでただでさえ穏やかな鞆の浦の空気がより穏やかに感じることができた。思わず「ARIA」の世界観を思い出してしまう。ここはどちらかというと「崖の上のポニョ」の舞台として有名なのだけれど。

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そんな鞆の浦の町中にあるのが本日宿泊するお宿。Googleマップで位置を確認して場所は把握していたから港から向かって5分も経たずに周辺に到着。車じゃあまり通りたくないと思うような細い道がたくさん入り混じる鞆の浦は自転車や徒歩が良いと思う。自転車は自転車で止める場所があまりないから、いっそ駐輪してしまって歩くのが良いかもしれない。キョロキョロと看板や文字を探しながら移動したけれど、最初、お宿の前を通り過ぎてしまった。それくらい町に溶け込んでいて、一般的なホテルとか旅館とは建物からして全く違う雰囲気を醸し出していた。



NIPPONIA 鞆 港町

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石畳が名所をつなぐ鞆の町角にとけこむように佇むSEKI。
江戸期には商家、明治期には保命酒屋として、
その時代ごとの繁華と趣きを建物に残し現代へと受け継いでいます。
路地裏から聴こえてくるのは、港町に暮らす人々の息づかい。
鞆の浦の豊かな日常と非日常の空間が、心地よい距離でつながっています。
(公式サイト紹介文より引用)



公式サイトはこちら

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なるほど、ここにあるのは時代の積み重ね。その時代時代を生きていた色んな人たちが今の自分と同じようにこの地に訪れて、この建物にやってきて、商いや生活や休息をしてきたのかと思うとなんだか胸が熱くなる。一言に宿泊と言ってもただの宿泊じゃない体験がすでに始まっている予感がした。

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今回、初めてこの「NIPPONIA(ニッポニア)」を利用したけれど、いろいろ感動してしまった。そのコンセプトとそれを体現している細部の作り込みがものすごい。なかなか言葉で伝え切るのが難しいのだけれど、この宿泊体験を他の土地でも体験してみたい。今回の宿泊をきっかけに全国のNIPPONIAに宿泊してみたいと思った。純粋に設備が整っているとか、建物が綺麗だとか、ご飯が美味しい、とかだけなら普通、その宿泊自体は高評価としても他の同じ系列宿に泊まりたいかというと、そこまでの求心力にはならないと思う。けれどNIPPONIAはその土地のエッセンスを最大限取り入れていて、宿に泊まる体験でありながら「町を体験する」「その町に泊まる」ような感覚を味わうことができる。ここにNIPPONIAの価値があると感じた。

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建物そのもの
ベッドやお風呂などの内装具
部屋着やコーヒー、お茶などのファシリティ、
家守さんの人柄、
パーフェクト。まじパーフェクトでした。


せっかくこうして鞆の浦に宿泊するのだから、夜の景色も堪能することに。カメラ片手に散策。ついでに家守さんに教えていただいたお店で晩ごはんも兼ねて。これがまた昼間の穏やかな雰囲気とはまた違っていて、しっとりと落ち着いた町並みが美しくて印象的だった。
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NIPPONIA 鞆の浦のコンセプトには

「一日、鞆の浦の住民になってもらう」

というのがあるらしく、この日にお邪魔したスペインバルでは、まさにそのような体験。バーのマスターと常連客さん達とお話をする時間を得ることができて、かなりディープな時間を過ごすことができました。

おかげさまで素晴らしい時間を過ごすことができました。


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今回は自転車旅で訪問することになったけれど、純粋な旅の一部として、つまり旅を構成する要素としての宿泊体験として、唯一無二とも言えるNIPPONIA。

「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしを体験する」

施設一覧を見ているだけで惚れ惚れするような作り込み。

公式サイト https://stay.nipponia.or.jp

機会があればまた是非泊まってみたい。


   

自転車, 写真, ロングライド, 山陽,

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