【Rapha PRESTIGE】グラベルアップダウンで120km2,400mUPした日【ラファプレステージ三条2022】
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いよいよスタートしたRapha PRESTIGE三条。
開始早々トラブル発生。
チェックポイントはまだまだ先。

一体どうなってしまうんだろう……。
先に公開。今回のルートログ。
キッツイ!!
けんたさん「変速しない!(゚´^ω^`゚)。゚」
'`,、('∀`) '`,、
で終わった前半戦。
その場では無事に修理ができて走り出した束の間。
グラベル区間を抜けたところで再びけんたさんとカズさんが停車していた。
どうやらまたしても変速周りのトラブルが発生した模様。

それにしても、楽しそうである'`,、('∀`) '`,、
今回のメンバー、それぞれが個性的なだけではなく、タフで逞しくてポジティブさを持ち合わせていて、トラブルや辛いことがあっても終始それを楽しんでいたように思える。いや、実際にめちゃくちゃしんどい時もあったし一時はどうなることかと……みたいなこともあったけれど、それでもやっぱり楽しんでいたと思う。
メカニック兼「走る薬局」のクラタニさんの助けもあり、無事に修理完了。どうやらケーブル周りに不具合があったようだけれど、壊れていると言うよりは性能が発揮できない取り回しになっていた模様。深刻なトラブルではないと分かって一同安心。
考えたくもないけれど、ここから残り120km、変速できないなんてことになったら間違いなく死んでしまう'`,、('∀`) '`,、
犬の散歩をしていた地元の人と談笑。
こう言う交流も地方旅ならではだし、現地の生の情報を聞くことができる良い機会。
東北の地でしば犬の散歩をしている現地の人と話をするなんて、なんだかあまりに「それっぽくて」地味に感激してしまった。
こんな風にゆっくりしている余裕はあるんだろうか。
今、全てのチームの中で私たちSGCC(シマノグラベルサイクリングクラブ)が最も後ろであることは間違いないと思う。
順位を競うイベントではないけれど、決して短い距離ではないから、あまりに遅いと後半に響いてしまう。けれど大丈夫。まだ先は長い。始まったばかり。たったの5km地点。長い目で見よう、決して早くなくて良いから全体として確実に前に進むように。そんな空気感が私たちの間にあったと思う。
なにより新潟県の風景が美しく、朝陽を浴びて輝く田園風景に思わず心が奪われ。時刻はまだ7時前。普段なら布団の中で快眠を享受している時間帯だけれど、外に出ればこんなにも美しい風景が広がっていると思うと、ただ寝ているだけでは見られない世界があるんだなぁと改めて実感する。知らない土地で旅をして朝早く行動する度に思う。
機材周りのトラブルを乗り越えた後に待っていたのは容赦のない上り坂の連続。
特に第一チェックポイントまでの登りはなかなかパンチが効いていて、しっかりと脚にダメージを残すタイプの登りだった。まだ身体が温まっていないと言うのもあって随分とみんなもれなく削られたように思える。景色もそう、道もそう、このメンバーで走ることもそう、何もかも新鮮でエキサイティングで、だからそれらに「慣れる」までの最初の30km程度は妙に長く感じたように思える。
人生が短いか長いかと言うのはどれだけ濃い時間を過ごしたかどうかによる、と思うけれど、そう言うことが短いスパンでも同じように感じることができるとも思う。濃い時間を体験すると必ずこの思考に至るから間違いないと思う。
前半の「ピーク」と思わしき峠で他チームとも合流しての談笑。ちなみにこの地点で標高は350m程度で、全体を通して最も高い場所。……考えたら恐ろしい話で、この日の全体距離は120kmでプレステージなので当然グラベル区間が多数。そして獲得標高は2,400m。にも関わらずピークが350m。一体全体どれだけのアップダウンがあるんだろうか。今こうして文章を書いているときはその数字が分かっていたけれど、この時はまだ全然把握できていなかった。
「これだけキツイんだから、そのうち楽な区間が現れるだろう」
そう思っていた時期が私にもありました'`,、('∀`) '`,、
強烈な前半戦を終えてようやくチェックポイント1に到着。
なんとまだ30kmしか走っていない。にも関わらずものすごい満足度と言うか……結構お腹いっぱいというか……もうゴールしてもいいよね……
メンバーとも改めてキツさについて語り合う。それなりのメンバーなのにこの最初の30kmには漏れなく衝撃を受けていた模様。
けんたさん「まだゴールじゃない……だと……?」
クラタニさん「ここからが本番」
山下さん「。(゚´^ω^`゚)。゚」
カズさん「楽しくなってきた」
つむり「 (;´’-’`) 」
なんだかんだタフなメンバーだ。
苦痛もトラブルも推進力に。
いよいよ後半と言いたいのにまだ1/4をクリアーしただけ。
改めて気持ちを入れてリスタート。
ちなみにまだまだ位置的には最後尾に近い場所を走っているけれど、この辺りから盛り返したいところ。
にも関わらず笹団子屋さんを見つけて迷わず立ち寄ってしまう私たち'`,、('∀`) '`,、(Photo:(C)Nobuhiko Tanabe)
手作りの笹団子をいただきます。地元のおばあちゃんたちがものすごい速さで量産している様子を見ることができた。(Photo:(C)Nobuhiko Tanabe)
今回のプレステージはとにかく補給場所が少ない。ずっと山の中、あるいは田園地帯の中にいたように思える。だからこうしてタイミングがあれば迷わず補給することがすごく大事。ちなみにこの笹団子屋があることは知らなかったからまさにラッキー(Photo:(C)Nobuhiko Tanabe)
リスタート。
すかさず山。そしてアップダウン。
一つ一つの区間でじわじわと体力を削られていく。
すかさず補給。ドクターペッパーは神。
そして再び田園風景。
基本的にこの景色の連続。
素晴らしいのは路面状況で上の写真のような上質なグラベル区間がとても長く、とにかく走りやすい。乗車率は100%で担がないといけないような岩場やガレ場もなく、路面状況という一点においてはストレスフリーなプレステージだったように思える。それこそ28Cタイヤでも走破することができるくらい。もちろんそれは少々無理をしたらいける、という意味合いで本当に気持ちよくかっ飛ばすなら35C〜程度は欲しいところ。私はグラベルキングSS 43Cだったから、かなりの安全マージンを確保してかっ飛ばすことができた。
ただかっ飛ばしすぎるとこういうことも起こる。
クラタニさん落車ああああ!
山下さん脚つったあああああ!
(この後けんたさんも犠牲に)
次から次へと訪れる試練。
容赦なく降り注ぐ太陽。
(幸い、暑すぎることはなく、むしろ快適。これぞ東北)
ずっとずっとこんな景色。
新潟の緑をここまで一気に摂取するのは初めて。
変速不調、足攣り、落車、一通りのトラブルを終えて次に起こるのは当然・・・
パンク'`,、('∀`) '`,、
まぁこれは予定調和と言うか、プレステージだものね。仕方ないね。
ちなみに私はGRX+グラベルキングという最強コンボだったのでノントラブルでした。
GRX+グラベルキングという最強コンボだったのでノントラブルでした(大事なことなので2回書きました)
パンクくらいでは動揺しないメンバー(Photo:(C)Nobuhiko Tanabe)
ちなみにこの日も私はいつも通りのスタイル。一眼レフカメラをそのままたすき掛けで。ウエアは汚れてるけれどカメラは汚れないように微妙な位置調整をしています。(Photo:(C)Nobuhiko Tanabe)
ちょうど同じセクションで前を走っていたチームもパンクにつきストップ。
今回のプレステージは全体的にパンクとかトラブルが少なかったように見受けられる。(最後尾から追い上げるような走りをしても全然他のチームが降ってこなかった)
もうこれ以上のトラブルには付き合ってられねぇーーー!!
ってことで後半はペースアップ。山下さんも一度攣ってしまった足と上手に付き合いながらマイペース走法。流石のマネジメント力。各メンバーのフォローも手厚い。
それにしてもこうして見返していてもよくこんなルートを引いたなあと思う。これは他の参加者もみんな話していたことで、いくら地図と睨めっこしてもこの粒度と明細度でグラベルコースをつなぐことは出来ないと思う。地元のコースアンバサダーがいてこそだろうか。とても素晴らしいコース。だけれどあまりに僻地・・・。できることなら一人で走りたくないタイプの良コース。
そうこうしているうちにチェックポイント2に到着。
ここまで来たら・・・!少しゴールが見えてきた。
そろそろ大休憩が必要なタイミング。幸いにしてそこまで暑くなかったけれど、これがもし猛暑日とかだったら間違いなくぶっ倒れていたと思う。逆に雨だったらそれはそれでやばいと思う。そういう意味ではコンディション的には最高のプレステージになったと思う。何よりだ。
今回のプレステージの道中、唯一のセブンイレブンがこのあたりで出現したから全員で休憩をとった。ずっと補給食だけだったからここでパスタやら丼やらガッツリご飯タイム。ちなみに私たちが到着した頃にはおにぎりは全滅していた。休日とは言え片田舎のコンビニにいきなり200人ものお腹を空かせた良い大人が殺到すればそりゃそうなる'`,、('∀`) '`,、ここでしっかり補給をしなければ残り40kmの、最後まで緩むことのないコースを完走することは出来ないのだから。
しっかりと補給を済ませた後は、ゴールに向けて前進あるのみ。
それにしたって天気が素晴らしく思わず景色に見惚れてしまったり
思わず笑顔になったりもする。
ちょうど田植えの季節。青空の下に広がる水田がとても美しかったのをよく覚えている。
さすが日本一の米どころ。
ラスト数キロはウイニングラン!
と思いきやこれがしっかりと登る。最後まで楽をさせないプレステージ。この頃には私たちもようやく他のチームに追いついて一緒に走ることにもなった。120kmの道中、いろんなトラブルがあったけれど、最終的にはきっちりと仕上げてくるあたりSGCCメンバーの底力を感じた。
最後のチェックポイントでスタンプをもらって・・・
ゴール!お疲れ様でした\\\\ ٩( 'ω' )و ////
終わってみれば大満足!楽しすぎた。一通りのトラブルが起こりながらも大きな事故もなく無事に完走。それが何よりだけれど、それ以上に実感したのはこうしてチームを組んで走ることの面白さ。サイクリングって本質的には一人で孤独なものだと思ってるのだけれど、たまにこうして誰かと、あるいはチームで走ってこそ得られる一体感とか達成感も必ずあると思っていて、プレステージはその性質上、それを最大限感じることができるイベント。今回もとても良い経験をすることができた。
改めてSGCCの同メンバーはもちろん今回のイベントに関わったすべての人にありがとうを伝えたい'`,、('∀`) '`,、
プレステージを終えて
各メンバーの自転車もいい感じに仕上がっていた。120km2,400mアップをした機材がこちら。
けんたさん。
カズさん。
神楽坂つむり。
クラタニさん。
山下さん。
シューズもこの通り。
今回はプレステージということでウエアを揃えての参加。この類のライドには最適解としか思えないSHIMANO RX8で。ペダリングのしやすさ、フィット感、歩きやすさ、軽さ、どれもがパーフェクト。このシューズについてはちなみに過去にブログで紹介しているので気になる方はご覧ください↓
バイクは当然ながら泥だらけ、砂だらけ。これはもう大阪に帰ったらラバッジョに駆け込むこと決定。自宅の近くに洗車を任せることができる信頼のおけるお店があるなんて、なんて幸せなんだろうと、この時ばかりは本当に強く感謝した。これを自宅で洗う気力も体力もねぇ!
乾いた空気だったおかげで(せいで)泥が乾いてカピカピ。
お疲れGRX!導入してからノントラブルの信頼性マックスの機材。「GRXだから足が攣らない」発言まで飛び出したすげぇやつ。実際、GRXのフロントダブルクランクの「48-31T」って言うギア比設定は天才だと思う。あらゆるシーンを完璧にカバーしてくれる。グラベルバイクって思った以上にいろんなギア比が必要なバイクだから、これに11-32Tあたりのスプロケットを入れるだけでもう完璧。スプロケットは大きくすると途端に重量が増すから、実はフロントダブルの方がフロントシングルよりも軽く仕上がることもあるくらい。何よりタフネスさ、悪条件での確実な動作は、私みたいな乗り方をする時には本当に安心できる。
満足げな私。プレステージ参加者に贈られるサコッシュとキャップが毎回の楽しみ。デザイン性良いし使い勝手良いし(コレクションするつもりは毛頭なく、使い倒される模様)
そしてここはスノーピーク本社。広大なキャンプサイト横には売店やレストラン、さらには温泉施設まであるのだから、ホスピタリティがすごい。と言うわけでクタクタに、ボロボロに、びちょびちょになった身体を癒すためにお風呂へ。
最高でした。
エピローグ
乾杯!!
と言うことでお待ちかねのキャンプタイムです。
スノーピーク本社まで来たのだからしっかりと野遊びもしなければ。各自にて用意してきたキャンプ装備でこの人はテント泊。そして晩御飯。お肉だけのBBQタイム。
当然だけどめちゃくちゃ絵になる山下さん。さすがモデルさんやでぇ・・・。
けんたさんのキャンプ好きっぷりが良くわかった。装備が充実しすぎなん'`,、('∀`) '`,、
肉だ!肉を喰え!!
激走を終えてからの火を囲っての談笑タイム、最高体験でした。
旅は続く
このまま帰るだけじゃもったいない!
と言うわけで私だけのプレステージday02。
翌日はキャンプを撤収し、メンバーとお別れした後は一人新潟自転車旅へ。
そこにはプレステージとはまた異なる素晴らしい新潟が待っていました。
続く。
ちなみに今回の様子をけんたさん、FRAMEさんが動画にされているのでぜひ併せてご覧ください。
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