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【Rapha PRESTIGE】ラファプレステージ三条2022 参加レポート【前日譚〜前半戦】

神楽坂つむり

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2年ぶり、3回目のRapha PRESTIGE(ラファプレステージ)に参加して来ました。

今回の舞台は新潟県三条。

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東北の山中を駆け抜けたエキサイティングな遠征の様子をお届けします。



Rapha PRESTIGE(ラファプレステージ)とは

百聞は一見に如かず、とブログで言うのも何だけれど、過去記事も併せてご覧いただければ幸い。


我ながら読み返してるだけでも「ああ〜〜〜また走りて〜〜〜!」ってなるから困る。

ラファプレステージはどんなイベントかと言うと、公道や山道、時には舗装路だけではなくグラベルやガレ場を通過するなかなかエキサイティングなコースを、チームでお互いに助け合いながら(ここ重要!)完走を目指すライドイベント。

「グラベルやガレ場」と書いたけれど割とガッツリ荒れてて今回もグラベルバイクにて参戦。
プレステージのDNA的にはロードバイクで駆け抜けるのが格好良いんだけれど(実際に25Cリムブレーキロードバイクで参加しているチームもあった)流石に厳し〜〜〜!のでグラベルバイクで参戦。


チームで助け合いながら、と言うのがポイントで私も過去プレステージに参加して魅力的だと感じたのがここ。

サイクリングって本質的には一人で孤独なものだと思ってるのだけれど、たまにこうして誰かと、あるいはチームで走ってこそ得られる一体感とか達成感も必ずあると思っていて、プレステージはその性質上、それを最大限感じることができるイベント。何せノントラブルで完走するのが本当に難しくって、色々とイベントが発生する。

先に書いておこう。今回もイベント発生盛りだくさん。

だからこそ一緒に乗り越えた後は唯一無二の充実感に包まれて、また参加したいと思える。

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チームイベントだから4人以上5人以下で人を集める必要があって、ちゃんと走り切ることができる、そして脚質やらスケジュールやら相性が良いメンバーとなると実は結構ここに参加ハードルがあるのかもしれない。だからだろうか、参加するどのチームも雰囲気がある。格好良い。



#SGCC

今回、私含めて5名で構成された参加チームの名前はSGCC=シマノグラベルサイクリングクラブ。

SGCC=シマノグラベルサイクリングクラブです。

大事なことなので2回書きました。

メンバーは以下の通り。

けんたさん
山下さん
カズさん
クラタニさん
神楽坂つむり

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濃い。濃すぎる。特盛。

味玉チャーシューメンにトッピング全部盛りどころの騒ぎじゃない。
コンテンツが渋滞してる。
面白すぎる。


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けんたさんは今更説明する必要もない自転車界最強のユーチューバー。サイクルモードや埼玉サイクルフェスタで知り合って、そのうちそらちグルメフォンドなんかで一緒に走って、気が合ったのかつい2年前には二人で瀬戸内海を旅したことがあったり。私は正直なところ動画越しのけんたさんはあまり知らなくって、初めて認識したのもリアルの場だったりする。ので、ユーチューバーって言うより一人のサイクリストとしてファン、って言うのが近いかも。あと一緒に走ると分かるけれど単純にフィジカル強い。モリモリ走る。

その時の様子はこちらの記事で紹介↓

けんたさんの動画も!

今回のラファプレステージもそうだけれど、写真+テキストのブログ記事と、けんたさんみたいな動画を組み合わせて見るとめちゃくちゃ面白い。点と線と面を相互補完しながら旅の出来事を捉えることができる。どっちも違ってどっちも良いと思う。



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山下さんは超絶イケメンのサイクリストでありキャンパーであり旅人であり……肩書きの数では最も多いかもしれない。本業はモデル。モデルの人と走るなんて恐縮すぎる。とは言え実は山下さんとも過去に面識があって、北海道のオホーツク地方でお会いしたことがある。なんでぇ!?と思われるかもしれないけれど、この時はモンベルが主催する「SEA TO SUMMIT2019オホーツク大会」がきっかけ。実際にガチの旅人であり、海外旅の経験も豊富。そしてキャンプを中心に登山やカヤックなどアウトドアの達人でもある方で、話をしていても引き出しの数が物凄かったです。

その時の様子はこちらの記事で紹介↓

山下さんの公式ホームページもチェックしてくれよな


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カズさんは知る人ぞ知る〝キャノンデール カズ〟こと山本和弘さん。間違いなく一番の実力者であり元選手という事もあってバイタリティが凄い。単純に速いとかじゃなくって、人としてのバイタリティを感じる方で、それだけで魅力的。選手時代の経験も豊富でヨーロッパを転戦としながら見たもの聞いたもの感じたものを聞いているだけで面白かった。もっと色々聞きたい!と思った。プレステージの最中もみんなをリードしてくれた頼れる兄貴的存在でもある。一緒に走ってるだけでキャノンデールのファンになってしまう。危ない危ない。

つい先日開催されたガーミンアンバウンドグラベル200にも参戦してきたと言うことで、ぜひその辺りの話もまた聞いてみたいところ!

カズさんの歴史を知るためにもぜひこちらのシクロワイヤードさんの記事をご覧ください。


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クラタニさんはSGCCの名付け親。業界内では裏方のようでいて、実はその顔がどんどん広がっていて私も事あるごとに絡むことが多い。それこそ新型のDA発表の動画なんかで見た人も多いんじゃないだろうか。あとはサイクルモードとか。守備範囲が広く知識が豊富で用心深くプレステージの最中は「移動式薬局(薬系全部持ってる)」であり「メカニック」。自転車に限らずウエアやキャンプ用品など道具全般の話をするときは要注意だ!欲しくなるぞ!


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私、神楽坂つむり。機材はいつものRIBBLEグラベルをそのまま。バッグ類も付けたまま(結果としてこれが良かった)で、フルフレームバッグの中には補給食がノンストップで完走できる程度にはたんまり入ってる。コンポーネントはいつものGRX。今回改めて思ったけれど紐式のGRXの安定感が異常に良い。タイヤはグラベルキング43Cをフックレスリムと組み合わせたチューブレス運用。念のためにシーラントを30mlずつ前後に追加しておいた。


新潟県。前日入り

ラファプレステージのスタート受付時間は大体いつも早朝。と言うことで自ずと前日入りになる。今回はおおよそ40チームの参加ということだったから単純計算で1チーム5人としたら関係者含めて200人ほどが新潟県の燕〜三条に集まることに。そういう事もあって行きの飛行機や周辺のホテルでは明らかにプレステージ参加者と思われる人たちがちらほらと確認できた。

私も前日のうちに新潟県へ移動。

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最近ではすっかり慣れてしまった伊丹空港からの飛行機輪行。

伊丹空港まではいつも自走でアクセスをして、輪行も10分くらいで終えてしまって、サクッと搭乗手続き。今回はプレステージという事だったからいつものTADA車ではなくGRX搭載のグラベルバイクRIBBLEで参戦。多少重量があるものの走りの面では問題ないというか、もはや1kg程度の増減は許容してしまう(どうせ荷物やらなんやらでいつもこれくらい増減する)のでタイヤさえ路面に合っていればどんなバイクでもいいや〜くらいの考え方になってきた'`,、('∀`) '`,、


飛行機の上から今まで走ったことがある場所を俯瞰するのがとても面白い。日本全国を旅していると、地形図と地図と実際の風景が全てリンクして頭で理解できるようになるから上空から見るとすぐに場所が分かるし、その場所場所の思い出が蘇る。飛行機にしろ新幹線にしろフェリーにしろ、こうして移動しながら過去のことを思い出しつつ、新しく見られるであろう景色やそこで得られる体験を想像するだけで楽しい!って気分に毎回もれなくなるから我ながら単純だなぁと思う。

と言うわけで地上を眺め続けていたらあっという間に新潟県に着いてしまった。
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福島県との県境に聳え立つ山脈を背景に、広大な敷地に広がる田園風景。これぞ新潟県。

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美しい〜〜〜〜!明日はこの新潟の地のさらに端っこ。三条の山の中で悶えることになる。

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思ったより車内のスペースがなくてパズルゲームを始めるの図

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今回は新潟空港からこの日泊まるホテルまではみんなでレンタカーで移動。

初対面のメンバーでありながらも打ち解けるのに時間はかからなかった。車内でも情報交換をしたり新潟の風土を一緒に感じたり。早くもイベントの気運が高まってきたけれど、本番は明日。そして起床時間は3時()ある意味もうプレステージは始まっている。関東方面から車でやってきた山下さんとけんたさんとも無事に合流し、翌日の準備を進める。

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関東方面からのメンバーも到着

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LAZERヘルメットにて参戦。GENESIS軽すぎて笑ってしまった。

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けんたさんも到着。次の記事で紹介予定だけど、車がやべえ格好良いやつ。

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私みたいな適当飛行機輪行の真逆のスタイル。ってここまでかっちりしてるものがあるなんて知らなかった。すごい。

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適当な分、組み立ては一瞬なマイバイク。RIBBLE。

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ご当地ビールにウッキウキのカズさん。

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そんなカズさんはキャノンデールトップストーンで参戦。

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補給食もたっぷりと。おにぎり最強。

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ウエアも準備完了!

万全のコンディションで臨むためにも、この日は晩御飯をみんなで食べた後はホテルに戻ってすぐに就寝。(ウマ娘で2回育成してしまったのはここだけの話)




スタートの朝

知らない天井だ。
ってまだ3時かーい!

と叫ばずにはいられない。正直、眠い。けれど、それ以上に楽しみ。
うん、楽しさが勝るのは良いことだ。きっと今晩はぐっすり眠られる、間違いない。

前日に準備していた通りの動きをして、10分で部屋を出てホテルのロビーへ。寝坊するメンバーもゼロ。優秀。各々の車に分散乗車して、向かうはスノーピーク本社。

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澄んだ空気。とても静かで、徐々に明るくなる空が水田に反射してグラデーション色に染まっていく様子がとても綺麗だった。

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グッドモーニング新潟三条。



スノーピーク本社に併設された広大なキャンプフィールド


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今年のラファプレステージ三条はここがスタート/ゴール地点とされた。

キャンプフィールドと言うことだけあって、ここで宿泊をしてイベントに備えるチームもちらほら。かくいう私たちもプレステージの後はここで一泊する予定だった。スノーピークの本社、そしてスノーピークが運営するキャンプフィールド。予想通り予想以上の充実っぷりで、なるほどこれはただのメーカーに収まらないわけだ、と言うことがよく分かった気がする。

スノーピークの案内ページはこちら


会場全体はイベント前の程良い緊張感と和やかさが入り混じっていて、とても居心地が良かった。

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そして久しぶりに会う人も多く、それだけでなんだか嬉しくなってしまった。着替えやバイクのセッティングを済ませて出走を待つ。

プレステージは1チームごとに、おおよそ3分おきにスタートしていく形式で順位を競うイベントではない。

ただ過酷なイベントであることは間違いなく、トラブルに見舞われたり想定外のことが起こった際にリカバリーできそうなチームは毎回後方スタートをさせられる傾向にあって、今回私たち #SGCC は「何かあっても大丈夫だろう」と判断されたのか後ろから二番目のスタート。すぐ隣が #乗る練習 で妙なプレッシャーがあった。(#乗る練習 キャップとTシャツ買わせていただきました)

そして案の定「何があっても」がたくさん起こる。


容赦のない序盤

いよいよプレステージ、スタート。
5人全員、コンディションは良好。テンションも上がってきた。けれどスタートラインに立つ頃には少しばかりの緊張が混じってた。良い、良い感じだ。高揚感があるって素晴らしい。

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走り初めから程無くしていきなりの洗礼を受ける。今回のコースは全体的に「これ、どこ!?」って言いたくなるようなものすっごいローカルな道をひたすら繋いでいる印象だった。コースアンバサダー、絶対地元の人やん!?って感じの道で、地元の人も知らないのでは?と言うようなダブルトラックの山道を縫うようにして走る。そして漏れなく、漏れなく、本気で漏れなく(大事なことなので3回書きました)アップダウンの連続。

アップとダウンしかない!アップアップダウンダウン。

しかも登りが割とえげつなくて、次から次へと現れるものだから下りも全て「登りのための準備」と思わせるほど。ここポイントで「下りのための登り」なら良いんだけど「登りのための下り」は死んじゃう。

とはいえ、それすらも上回る楽しさ。なんだろうこの感じ。

知らない土地で知らない道を走っているからだろうか。
こんな朝早くから自転車で走り回っているからだろうか。
はたまたいきなりグラベルに突っ込んでいるからだろうか。
そしてこんなスペシャルなメンバーで走っているからだろうか。

多分全部だと思う。

グラベル自体はめちゃくちゃ険しい!なんてことはなく、全体で乗車率は100%だった。がれ場もなくって43Cタイヤなら余裕も余裕って感じだった。これなら32Cタイヤでも行けたかもしれない。

そんなことを考えながら走っていると後ろの方から声がした。

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けんたさん「変速しない!(゚´^ω^`゚)。゚」

'`,、('∀`) '`,、

走り始めて3kmでこの状況。残り117km。
なんだか楽しいプレステージになりそうだぜ……!

続く。
    
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