【東北自転車旅day04】突然の#馬サイクリング【乗馬クラブリーフ〜Yogiboヴェルサイユリゾートファーム〜苫小牧港】

神楽坂つむり

北海道, 東北, , オフ会, 聖地巡礼, 輪行, 自転車, 写真,
知らない天井だ。

旅も4日目。朝、目が覚めて知らない天井があることも当然のように思えてくる。

とは言えこうして今、北海道にいることはなんだか不思議な感覚がする。

乗馬クラブリーフ-26
秋田県から北上する旅は、気が付いたら北の大地へ。


ここは北海道、長万部にある温泉宿。
目が覚めてまずは……温泉!何はともあれ温泉!
温泉宿の作法と言っても良い朝温泉。温泉宿に泊まる時には最低でも4回は湯船に浸かる私。多い時は5回とか6回にもなるくらいお風呂が好き。


貸切状態の最高温泉体験。
朝から身体をほぐして旅の疲れを改めてリセット&目覚めスッキリ。
着替えや充電チェック、カメラ機材のチェックなどなど一通りの旅支度を終わらせて、お宿を出発。自転車に乗るぞ〜〜〜となるのが普通だけれどこの日は朝から、この日までとは一変した出来事の連続で……



もはや拉致だよお!

  

東北自転車旅day04-1
!???

突 然 の 車 載 拉 致 案 件

と言うわけで私のブログでは忘れた頃に発生するイベントが発生しました。
Twitterのフォロワーさんによる旅途中の拉致案件です。
今回の犯人は北海道というだけでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、北海道そらちグルメフォンドの立役者であり私を北海道に引き込んだけーすけさん、他ならぬけーすけさんです。

なぜか車の中には鶏キャベツさんもいらっしゃいました。同じくそらちグルメフォンド、そして昨年の#馬サイクリングでもご一緒したフォロワーさんです。

と言うわけで長万部で目覚めてあれよあれよと言う間に一気に苫小牧まで100km以上をワープすることに……'`,、('∀`) '`,、

そして向かった先は……



まさかの乗馬外乗り体験

東北自転車旅day04-2
訳もわからないまま「カナディアンキャンプ北海道 乗馬クラブリーフ」さんで降ろされました'`,、('∀`) '`,、

馬だ!馬だ!!!

東北自転車旅day04-3

以下、施設公式のホームページの紹介文章より(ホームページはこちら!)

ようこそ、カナディアンキャンプ北海道「乗馬クラブリーフ」のホームページへ!
カナディアンキャンプ北海道「乗馬クラブリーフ」は、2003年にカナディアンキャンプ乗馬クラブの北海道支店として北海道千歳市にオープンしました。2010年1月に苫小牧市植苗「イコロの森」に移転し、同年4月より「乗馬クラブリーフ」として外乗はもとより馬場内レッスンも楽しめるようになりました。
新千歳空港からは車で約20分。
大自然があふれる広大な森林で、ゆっくり乗馬を楽しんでみませんか?
初心者から経験者まで、それぞれのお客様の目的に合わせて素敵な時間が過ごせる乗馬クラブでありたいと思っております。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。


実はカナディアンキャンプさんには訪れたことがあります。
先日紹介した兵庫県三田市にあるカナディアンキャンプ神戸さんです。
私の自転車の故郷である自転車工房エコーの唯さん達と一緒に行った乗馬クラブで、素敵な時間を過ごさせてもらいました。


今回訪れた場所はそんなカナディアンキャンプ系列の北海道verです。
北海道というだけあってスケール感がすごい!
って自転車旅してたはずなのにどうしてこんなとこに!??

東北自転車旅day04-4東北自転車旅day04-5東北自転車旅day04-6
ああ〜〜〜馬かわいい〜〜〜〜!

というわけで……

乗馬クラブリーフ-3
120分ガッツリ外乗り満喫しました

いやこれがもう楽しいのなんの。
乗馬と聞くとみんな思い浮かべるのが牧場の柵内で上品に馬に乗って楽しむ……
なんてイメージがあるかもしれないけれど、ここの外乗りはもはやトレッキング。
ハイキングの馬ver、というよりグラベルライドの馬ver。

乗馬クラブリーフ-1

北海道の大自然の中を一人一頭パートナーを組んで駆け抜ける体験。
こんなの楽しいに決まってて、実際もう最高でした。
馬に乗るだけで楽しいのに、リアルな山間部、木々の間を抜けて丘陵地隊をゆったりと馬に乗りながら進む気持ち良さは間違いなく唯一無二の体験。馬にまたがりながら、息遣いを感じながら、馬と一緒に風を感じて、坂道を感じて、自然の中を進んでいると、なんだか自分も自然の一部のように感じて来る。

乗馬クラブリーフ-18乗馬クラブリーフ-20乗馬クラブリーフ-26

特にここはロケーションが素晴らしく、見られる景色がもうグラベルライドのようなダイナミックな景色の連続で120分という長い時間でも全く飽きることがなかった。ガイドさんも分かりやすくレクチャーしてくれたり、馬に関するいろんな知識を教えてくれたり、これだけでも貴重な体験。余裕があるところではみんなで早足で駆けるのだけれど、これがまた楽しい!「パカラッ パカラッ」と蹄の音を響かせながら野山を駆ける体験なんてそうそう出来ない。ただ徒歩や車やバイクや自転車で巡っているだけでは得られない感覚。北海道の大地をこれまでにはない形で体験することができました。

ちなみにどうして自転車旅の合間に乗馬に連れていかれることになったのか…
これを説明するためには去年誕生しモニターツアーまで実施された「自転車×馬=#馬サイクリング」について触れる必要があります。ですがここで説明すると記事のボリュームが2倍程度になることが予想されるので、是非過去記事をご覧ください↓

馬サイクリングプロローグ-11
2021年#馬サイクリングの様子はこちら



引退場牧場でウマ娘に会う

さて、けーすけさん達と乗馬を体験した後は……


東北自転車旅day04-44
!???

というわけでワープしてきました「yogibo ヴェルサイユリゾートファーム」さんです。
もはや「東北自転車旅」という記事タイトルが完全に詐欺案件です。思いっきり北海道を満喫してしまっています。

ここはいわゆる引退場牧場です。場所は日本国内でもトップクラスの馬事産業の地である北海道は日高地方。引退馬をメインにした牧場で、馬達のリゾートになれるようにと造られた施設。あの馬にまた会える。馬達の魅力を発信する。そんな施設です。実は私は個々の存在を全く知りませんでした。ただそこにいる馬のことは知っていて、つまりまさかここにあの馬がいるとは知らなかった!というパターンです。


そう、タニノギムレットに会えるのです。びっくりだぜ!
タニノギムレットと言えば、ウマ娘ファンには「ウオッカ」の父親と言うとテンションが上がるかと。ウオッカと言えば伝説級のレースがたくさんありますが、間違いなくその実力を示した2007年の東京優駿(日本ダービー)の勝利が印象深い人も多いはず。そしてこのタニノギムレットも2002年にダービーを勝利。つまり親娘でのダービー制覇で、2頭とも「2枠3番」で出走して勝利という偶然。ちなみに当時は1番人気で騎手は武豊。驚くべきは生涯レース数は8レースと決して多くないものの、そのうち1番人気は7回。そして1着5回、2着1回、3着2回。掲示板を外すどころか3着以下がないという優駿っぷり。ちなみに名前であるタニノギムレットはカクテルの名前「ギムレット」が元になっているそうで、娘がウオッカである理由にも繋がる話。ダービーも走り終えて再び調教というタイミングで左前浅屈腱炎を発症、全治半年ということでクラシック戦線からは離脱。復帰も一度は考えられたものの、生産牧場からの期待も高いということもありそのまま種牡馬入りとなった。

東北自転車旅day04-18東北自転車旅day04-17東北自転車旅day04-16東北自転車旅day04-15東北自転車旅day04-13東北自転車旅day04-14
こうして北海道の地で伸び伸びと暮らしている様子を見られるだけでも本当に有難いと思う。ちなみに人参をあげることが出来ました。ダービー馬に自分の手で人参をあげるなんて手が震えたぜぇ……。

ちなみに一部界隈では「タニノギムレットと言えば破壊神」と言われるくらいにはヤンチャなイメージですが実際はどうかと言うと……

東北自転車旅day04-10
本当に破壊神でした'`,、('∀`) '`,、

東北自転車旅day04-12
噂通り柵がバキバキに壊れてて笑ってしまった。

東北自転車旅day04-11
こんなかわいい顔してるけれどバキバキに柵を壊す破壊神。

東北自転車旅day04-35東北自転車旅day04-34
スタッフさんによる貴重な(?)柵修復シーンも見られました。

動画もどーんと。

さて、タニノギムレットにいきなり目が奪われましたが、ヴェルサイユリゾートファームの魅力は他にもいっぱいあります。

IMG_4257.jpg
タニノギムレットのお隣さん、ローズキングダム。マイペースな子。こんな可愛い顔をしていますが、2009年の朝日フューチュリティ、2010年の神戸新聞杯、同年のジャパンカップ等を勝利しています。

東北自転車旅day04-29
猫がいたり

東北自転車旅day04-21
これはたぬきか……?

東北自転車旅day04-22
猫でした。

東北自転車旅day04-25
これは看板犬のバニー。とてもとても可愛い。

東北自転車旅day04-28
あれはアドマイヤジャパン!
両左足の白ソックスがチャームポイント。2005年の京成杯G3を勝利。同年の皐月賞は3着(1着はディープインパクト)、東京優駿は10着(1着はディープインパクト)、菊花賞は2着(1着はディープインパクト)と素晴らしい成績ですが、同世代の怪物がどうしても目立ってしまいました。ディープインパクト、14戦12勝とかもう「ウマ娘育成かよ」としか思えない成績。G1の勝利レースだけを見てもとんでもないです→皐月賞、東京優駿、菊花賞、有馬記念、天皇賞春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念(引退レース)。そんな伝説の世代を共に走ったアドマイヤジャパンにも会えちゃう!!

東北自転車旅day04-23
厩舎見学も出来ちゃいます。結構ディープなところまで間近で見学できてもう最高でした。

東北自転車旅day04-24
いちいち見られる景色が美しくて感動しちゃう。

東北自転車旅day04-30
嬉しいことにカフェまで併設されていて、ここのご飯がまた美味しい!
ランチもありデザートもあり。
そして店内でも食べられるけれど、めちゃくちゃ気持ち良かったのが牧場を眺めながらのランチ。

FSed23SacAAOPrS.jpeg
最高すぎる〜〜〜〜!!!


東北自転車旅day04-31
!???

はい、ここに来てまさかのマラソンサニーさんとの遭遇です。
#馬サイクリング以来の再会。
冷静に考えて同じ関西圏に住んでいるフォロワーさんなのに北海道でしか会わないの謎すぎる'`,、('∀`) '`,、
サニーさんはサニーさんで北海道で馬を満喫されたいたようで、偶然と言えば偶然、必然と言えば必然でこうしてこの場所で再会することとなりました。いや、そんなことある???

サニーさんもブログをされていて旅の記録を見ることができるのでぜひどうぞ

この日の記事はこちら


日高グラベル

さて、大変居心地の良いヴェルサイユリゾートファームですがずっといると本気で根っこが生えそうなので自転車も再開。

けーすけさんアテンドの元、日高地方のグラベルを満喫するショートライド。

これがまぁエキサイティング!

見られる景色は日高地方ならでは。
東北自転車旅day04-36
クソでかレンズ背負ってランドナーで走り回るサニーさんナニモンだよ…((´゜ω。`))ブルブルッ

東北自転車旅day04-37
北海道ならではの景色。日高地方ならではの景色。
信じられないくらい広大な牧場地帯を駆け抜けるとたくさんの馬を見ることができる。
馬の本能なのか、こうして集団で走っていると同じようなペースで柵の向こうで馬たちも一緒に並走して走ってくれるシーンもあって、これが本当に美しかった。馬と同じペースで自転車で走ることができる場所なんて日本国内そうそうない。遠目に見るのではなく間近で馬が走る姿を横から見られるのはとても貴重な体験だな!と思った。

北海道らしい体験だ。

グラベル区間はユニークでローカルなもので、途中遭難しそうになりながらも北海道の大地を感じることができた。
東北自転車旅day04-42
こういう道が無限にあるのが北海道。

東北自転車旅day04-41
絵がもう前世紀なんよ。

東北自転車旅day04-38
快走。熊さえいなければ何度でも走りたい北海道グラベル。

東北自転車旅day04-39
ハンドルバーバッグのおかげで枯葉道に絶妙にマッチ。
こうして見るとやっぱり本州とは土の様子が違う気がする。

東北自転車旅day04-40
遭難しかけの頃の一枚。



蘇る記憶

こうして東北自転車旅と言いながら、北海道を満喫することになった旅の4日目。
ノリと勢いで北海道に来てしまったけれど、あくまで今回は東北の景色を見るための旅……
ここでサニーさんとはお別れして、けーすけさんの車で送ってもらって……

東北自転車旅day04-46
東北自転車旅ー北海道編ー完

と言うわけで苫小牧港からフェリーで宮城県は仙台までワープ。
実はこの航路、12年前に乗船したことがある。

東北自転車旅day04-48

私にとって一生忘れることが出来ない、今の私を形成するにあたって大きな影響を与えた旅の途中に乗船した。12年ぶりにこの港に訪れてフェリー乗り場に着いた瞬間に、当時の記憶が鮮明に蘇った。フェリー甲板に乗り込むために自転車が待機する場所で撮った一枚を思い出した。他の人からしたらなんてことないかもしれないけれど、当時の私にとっては壮大な冒険であり、大円団を迎えるにあたっての節目となるワンシーンがここ苫小牧港だった。不思議な気持ちになった。こうして今、12年ぶりなのに、当時の感情とかも鮮明にフラッシュバックして気持ちが昂った。

2010年北海道旅の様子はこちら

まさか当時は北海道の地にこうして一緒に遊んでくれる知り合いができるなんて思ってもいなかった。生きれいれば色々あると言うけれど、本当に色々ある。そう思えるのは幸せなことかもしれない。そして当時からやってること変わらないな、とちょっと自分で笑ってしまった。自転車旅はもはやライフワークと言って良いかもしれない。飽きることがない。いつも新鮮で楽しく好奇心を満たしてくれる。

東北自転車旅day04-50
そんなことを思いながら、フェリー甲板から遠ざかっていく北海道の地を眺めた。

ちなみにこの太平洋フェリー、旅人にとってはとてもありがたい存在。
北海道苫小牧港と宮城県の仙台を結ぶ航路(名古屋にもアクセス可能)で、夜に出発して朝に到着してくれる。つまり移動と宿泊を兼ねていて、眠っているだけで大移動ができる。今回の私のような無茶苦茶なプラン(秋田→青森→北海道→宮城)が実現できたのもこのフェリーの存在がものすごく大きい。特に北海道⇄本州は北海道新幹線が開通したとは言え、自転車旅的にはなんだかんだで飛行機とフェリーにまだまだ分があると思う。料金プランもリーズナブルで、社会人になった今では個室を予約することも厭わない料金だで、船内バイキングや大浴場もあり、船旅時間そのものが十分に楽しい。

そんなことをS寝台のベットに寝転びながら、今回の旅の全体を振り返りながら思った。
とても……エキサイティングな1日だった。

今こうして海の上にいるのが不思議な感覚だった。
そう言えばこれで今回の旅は飛行機、在来線鉄道、新幹線、車、馬、フェリー、自転車とあらゆる移動手段を駆使しているな、と気が付いた。全て手段だ。旅を充実させるためのもの、行きたいところに行くためのもの。馬は少し違うけれど…

なんてあれやこれや考えているうちに眠くなってきた。
明日は…そう言えば何も考えていなかった。
起きてから考えよう。仙台に到着するまではたっぷり時間がある。

続く。

    

 
関連記事
北海道, 東北, , オフ会, 聖地巡礼, 輪行, 自転車, 写真,

Comments 0

There are no comments yet.