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【東北自転車旅day01】秋田の街と海と山景色を堪能する一日【秋田空港〜男鹿半島入道崎〜能代】

神楽坂つむり

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眼下に雪化粧をしたアルプスの山々が見えた。
もう5月だと言うのにここだけ見ると冬景色。
これから向かう場所もまだ冬の気配があるんだろうか、それともすっかり春なんだろうか。

どんな景色が待ってるんだろうか。

飛行機に乗るときはいつも行き先のことを考えてワクワクしてしまう。
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まずは大阪から秋田県まで一気に飛行機でワープ!

準備編の記事はこちら

秋田県から旅はスタート

伊丹空港から飛行機で秋田空港へ。自転車は輪行して手荷物として預けていた。
最近はエンブラエル190(E90)のような中型機に乗ることが専らになってきた。
ボーイングやエアバスも久しぶりに乗ってみたいけれど、利用する路線が地方になることが多いからなかなか機会がない。写真のように滑走路からそのまま徒歩で登る、その道中に見える景色が楽しいから結構好きだったりする。
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2時間弱の飛行機旅。
機内誌を読んだり窓からの景色を眺めているとあっという間だった。
天気が良かったことと飛行高度がそこまで高くない路線だったから、地上の様子がよく見えた。これまで旅したことがある場所を俯瞰して見る時間が結構好きだったりする。山の形や川の幅、本数、街の規模から「多分ここはあそこで……と言うことはあちらにはこれがあるはず……」とこれまで見た景色と地図を頭の中で展開して眼下の光景と答え合わせをする。そんな照合作業をしているだけで楽しいんだから安上がりだと思う。

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秋田空港に到着!

手早く輪行解除をして準備。普通のソフトタイプの縦型輪行袋を使うメリットはこの手早さにあると思う。鉄道輪行と同じ所要時間でパッキング〜展開をすることができる。旅先の事情に合わせてすぐに他の交通機関に頼ることができる状態というのも旅の自由度を上げる&精神的な余裕を生むという点でメリットだと思う。ちなみに昔はOS-500のような飛行機輪行用の大きな輪行袋を使っていたこともあるけれど、手間がかかりすぎるからすぐにやめてしまった。いつ使うかも分からないまま倉庫の奥に眠っている。

秋田空港から秋田市内までは何もないエリアをただただ進む。地面が濡れていた。どうやら雨が降っていたようで、それは飛行機に乗っている時に分かっていた。けれど今回の旅は全体を通じて、こう言っては何だけれど、今回も晴れ男パワーを全力で発揮できていた!と思う。何せ自分の移動とと共に晴れ間も一緒に動いていったのだから。後ろを見ると黒い雲だけれど目の前は快晴、青空、そんなシチュエーションがずっと続いていた。秋田、青森、北海道、宮城と一度も雨に降られることなく旅することができたのはラッキーという他ない'`,、('∀`) '`,、

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秋田市内ではただ一つ、目的があった。それは「旭南高砂堂」と言う和菓子屋さんでごま餅をゲットすること!これは本当にマスト中のマストで、ここに来ないと味わうことができない絶品ごま餅があると聞いていて、ずっと楽しみだった。

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無事にゲット!

ちなみにここではごま餅の他に大福やみたらし団子などなど、1,000円分くらいのお菓子も一緒に買ってフロントバーバッグに突っ込んでおいた。これが今日の補給食。せっかく旅してるんだから、その土地所縁のものを食べたい、補給食にしたい、と言うのがささやかなポリシーで、地元にお金を落として行きたいと言う思いもあったりする。せっかくだしね。コンビニで済ませればそりゃ楽だけれど、味気ないというか、いつでも食べられるし…と言うことで。ちなみにこうした地元の和菓子屋さんは結構利用する。そこそこの規模の街なら、探せば必ずあるものだ。大抵観光客ではなく地元の人が買いに来るようなお店で、そこに入り込む楽しさみたいなのもあったり。

ちなみに味は最高に美味しかったので、超絶おすすめしておきます。


男鹿半島へ

国道7号線をひた走り、一路男鹿半島へ。まっすぐ進むと能代まではたったの60kmだったけれど、男鹿半島を経由することでその距離は2倍以上になる。半島なのだから当然で、例えば岬の先端まで直線距離で25kmだとしたら単純計算でも半島をぐるっと回ると50km程度。端っこ旅は意外と距離が嵩む。

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男鹿半島に入る前に、お昼ご飯を食べておきたいと思っていたところ、ちょうど良い場所に「道の駅あきた港」が現れたから迷わずイン!



道の駅はとても賑わっていて、店内を見ているとなるほど美味しそうな食材が連なっていて見ているだけでもワクワクした。けれど今はまだ自転車旅の1日目でエンジンもかかってない状態。お土産タイムという気持ちにもなれず、一直線に向かったのは食堂で、鮪丼の文字が見えた瞬間に心は決まった。

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ああ〜〜〜〜申し訳ない〜〜〜〜〜!!!

最高のお昼ご飯をいただいてしまった。エンジンかかったぜ!!

ここからは秋田県道56号線、海沿いの道をひたすら北上。遠くにはもう男鹿半島が見えていて、湾形状になっているから近づいてるようでなかなか近付いているように見えない。そして一番の特徴はこの辺りからずっと続く風力発電群。ずっと続く、とはまさに文字通りで、これが200km以上続いた。というと大袈裟だけれど、風力発電がずっと続くという意味ではこの秋田〜青森間は間違いなく数が多い。事あるごとに、道を進むごとに、視界のどこかに入り込んできた。この日の夜に泊まる民宿のご主人に聞いた話だけれど、この辺りはとにかく一年を通じて風が強いとのこと。瀬戸内海にも行ったことがあるそうだけれど、完全に別世界だと。例えば瀬戸内海に台風が来て風が強い日があったとする。風速10m/s超えの強風が吹いたとする。それがここでは日常なのだとか。「風で電線が揺れてブウウウウウンと音が鳴る」ことが日常なのだとか。そして今回の旅も例に漏れず風を感じることが多くって、男鹿半島までの20km程度はひたすら向かい風で難儀した。後半はずっと追い風だったからプラスマイナスではかなりのプラスなのだけれど、堪えた。(゚´^ω^`゚)。゚

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大型の風力発電が並ぶ様は見ようによっては格好良い。近くを通ると巨大なブレードがゴウンゴウン回る「音」が聞こえてきた。バイクや車では感じることができない迫力だと思う。風が強すぎて異様なスピードで回転していてちょっとこわかった。

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今回男鹿半島で訪れてみたかったのが入道崎と八望台。どちらも景色がよくそしてダイナミックな地形を味わうことができるのだとか。温泉郷や水族館にもとても興味が湧いたけれど、それは今回はパスして普通の旅行の時に訪れてみようと思い頭の中でブックマークしておいた。

トンネルを抜けて海沿いの道を走っていると、巨大なまはげがお迎え!
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一気に男鹿半島感が増してきた。いや、なまはげは文化であって景観ではないんだけど。けど、すごい実感する。実は全国旅してあらゆる道を赤く塗り潰してきたけれど、ここ男鹿半島だけはスルーしてしまっていた。というわけで今回の旅のきっかけはここ男鹿半島に足跡を残すことだった。ので、こうして実際に足を踏み入れることができたというのは随分と感慨深いものがあった。ようやく!

そして元々は海沿いをひたすら走る予定だったのだけれど、冒頭の道の駅で出会った地元ライダーの人と談笑をしている時のこと

つむり「このまま海沿いをひたすら走ろうと思っていて……おすすめの場所ってありますか?」
地元ライダー「ずっと海沿いもいいけどもし内陸部もおすすめだよ。高いところから海見るの好き?」
つむり「好き!!!!!!」

というわけで予定変更して内陸部、通称なまはげラインを走行することに。これが大正解。いや、多分予定通り西海岸の海沿いルートを走っていてもそれはそれで「正解」なんだと思うし、そこでしか見られない景色も間違いなくあるんだろうけれど、結局旅はこういう選択の連続で、間違っていたとか合っていたとかじゃなくって、その選択肢をしたことがそのまま体験や経験や知識になることに価値があるんだと思う。なんて思考回路ぐるぐる考えながら内陸部の登りをこなしていく。

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半島の内陸部にありがち〜〜〜!(白線5m +間隔5m)×約70セット=全長約700mだなって計算しがち〜〜〜!

内陸部の良いところ。
こういう景色が見られるところ。
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初めて見るのにどこか懐かしいような秋田県の美しい田園風景に心を奪われてしまった。

アップダウンを繰り返してたどり着くは「八望台」
もう名前からして景色が良いのは間違いなくって、実際に眺望が最高に良かった。
そもそもこの辺りのエリアは「男鹿半島・大潟ジオパーク」に指定されていて、日本国内のジオパークの中でも比較的コンパクトなおおよそ30km四方のエリアに限られる。干潟が最も注目される要素だけれど、その他にも過去7,000万年とも言われる日本列島が大陸から分裂して、日本海を形成し、さまざまな環境の変化を経て今の形になった歴史を連続して観察することができる地層が今でも残っているという稀有なエリア。

八望台は八方の雄大な眺望を楽しむことができることから、昭和27(1952)年に故高松宮殿下によって命名された地。本山、真山、寒風山を含めた景色を一望できるまさに絶景スポット。

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ぜっけーかな!

そして個人的に一番興味深かったのがこちらのマール。生まれて初めて見た自然地形。
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なにこれなにこれ!日本にこんなダイナミックな光景があるなんて知らなかった。「東北地方唯一の火山」って言うのも知らなかったし「長い年月の侵食で湾になった火口」と言うのも歳月の長さを感じることができて素晴らしい。どうやら男鹿半島全体が地質時代区分で言うところの「第三紀」つまりおおよそ6430万年前から260万年前から形成される隆起半島で、全部で13〜14段ほどの海岸砂丘が標高300mくらいまで積み重なっているらしい。そしてその上に標高が低い順に寒風山(標高355m)、真山(標高571m)、本山(標高716m)と言う三つの死火山が形成されているとのこと。こんな地形、世界的に見ても相当珍しい。と言うことをちょっと気になってこの地の勉強をしている時に学んだ。実際に訪れてからこう言うことを学ぶと理解度と解像度に優れた質の良い知識が手に入るなぁと実感する。

さらに調べてみると江戸時代の紀行家 菅江真澄も一ノ目潟や二ノ目潟、戸賀湾を望み、図絵を残しているらしい。今、私はこうしてシャッターボタン一つで写真に残すことができて、こうしてブログ記事にすれば今これを読んでいる人もこの光景を見ることができるけれど、かつての偉人も手間は莫大に違えど、しようとしたことは同じなのかもしれないと思うとロマンを感じた。

ツーリングはもちろん普通に観光スポットとしても魅力的だと思う。機会があれば是非訪れて見てほしい。自転車だとちょっとヒルクライムだけれど、ここまで来るような人だったらそこまで苦じゃないはず。

その後は一気にダウンヒルをしていよいよ入道崎へ。



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ツーリングスポット的にはここがこの日のハイライトだったと思う。海沿いにクネクネと曲がるワインディングロードに侵食の進んだ断崖。そして草原と青い海と青い空。シンプルながらもダイナミックで抜群に景観が良い場所だった。そして不思議と交通量が驚くほど少なくって、この景色をほぼ独り占めしながら入道埼まで走ることができた。頭の中では「いやっほおおおおおおおおおおう最高だぜえええええええ(cv秋山優花里)」と叫ぶ声がこだましていたと思う。

そして到着入道崎。
そして私の目的地はここ入道埼灯台。
ちなみに地名は「崎」で灯台は「埼」。全国各地の灯台を巡っているとこの違いに気付くようになる。戦前の陸軍と海軍の呼称の違いによる影響がある。
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日本で登ることができる灯台16基の内の一つ!
白黒の縞模様が愛らしい。灯台の高さは27.9mで、灯火標高は57.0m。北緯40度線上の灯台で、太平洋側の陸中黒埼灯台とセットとも言えるかもしれない。レンズは第3等の大型フレネル式レンズで、単閃白光の15秒毎に1閃光。実効光度は530,000カンデラ、光が届く距離はおおよそ20海里、おおよそ37kmにも及ぶ。

残すところは熱海の初島灯台のみになってしまった。
ここ入道埼灯台は日本海に突出した男鹿半島の先端にあり、周囲はひたすらに広がる起伏ある草原ということでロケーションが全国各地の灯台の中でもトップクラス。今まで訪れた灯台の中でも北海道の能取岬灯台、青森県の尻屋埼灯台、沖縄の平安名埼灯台に並ぶ気持ち良さだと思う。

もちろん登った。

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これまたぜっけーかな!
初点灯は明治31年(1898年)と言うことで、もうかれこれ120年以上になる。その間ずっと海上安全を見守ってきた。ロマンしかないぜぇ……。

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ありがとうありがとう。ちなみにこの周辺も見どころたくさん。どうも最近有名になったらしく観光客もたくさん。なんでこんな僻地に!?とびっくりした。向こうからしたらなんでこんな僻地に自転車で……って思われてるかもしれない。思われてると思う。仕方ない。楽しいんだから。

さて、残すところは能代までの移動。
なんだけれどこのアウトロと言うか、食後のデザートと言うか……このなんてことない道中の景色がとても美しいと思った。秋田県道55号線から国道101号線へと接続していく。ちなみにこの国道101号線は明日もずっと青森県までひたすら続く道となる。
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ちなみに先述していた「そして一番の特徴はこの辺りからずっと続く風力発電群。ずっと続く、とはまさに文字通りで、これが200km以上続いた。というと大袈裟だけれど、風力発電がずっと続くという意味ではこの秋田〜青森間は間違いなく数が多い。」はこの辺りも続く。上の写真も景色の中にしれっと風力発電が混じっている。本当に多い。海沿いだけではなくちょっとした内陸部にも風力発電が活かされている。ここまで来るとインフラというか無くてはならないものなんだろうな、と見て感じ取れるけれど実際のところはどうなんだろう。エネルギー問題は目先の利ではなくトータルシステムとして評価すべきと思っているけれど、十分にペイできるのだろうか。

能代の街の民宿に至るまでに、最後に少しだけ寄り道することに。
大潟村のなんとも言えない場所にある、桜並木と菜の花ロード。
まぁ桜はもう終わっているかな?と思って訪れて見たけれど

場所はここ。夏はひまわりロードなるものが現れるらしい。

さすが東北、5月初旬でもまだまだ春と言うことで桜がちゃんと咲いてた!
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菜の花と桜のコントラスト。

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こんな道が延々と続いていてちょっとした驚きだった。歩いたら1時間以上かかりそうなくらい長かった。わざわざ遠くから訪れる価値があるかと言うと、好きな人にはたまらないと思う。そうじゃなくても近くまで来たらせっかくだし立ち寄ってみては、と言うニュアンス。なにせ場所が場所。

ここからラスト15kmくらいはひたすら北上。夕焼けを眺めつつ、本日のお宿、民宿「水月」さんに滑り込み。周辺のホテルが埋まっていたからGoogleマップで目をつけたここに電話をしたらすんなりと予約することができた。

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とても民宿らしい民宿で、最高だった。リーズナブルな値段に、大きなお風呂、洗濯機もあり、そして気を使わずにいろんな我儘を聞いてもらうことができる。ご主人と食事の席で色々とお話をさせてもらって、旅らしい雰囲気にどっぷりと浸かることができた。ただやっぱり東北訛りというか独特のイントネーションで1割くらい聞き取れない部分があったけれど、翌日私はこんなのまだまだ序の口ということを知る。1割くらい聞き取れない、ではなく1割しか聞き取れない。そういう方言に出くわすことになる。

お風呂で足を伸ばしてストレッチをして洗濯をして各種充電をして綺麗に初日のリフレッシュ完了。
思えば朝は大阪の自宅にいたんだ。空港まで走って輪行をして秋田空港まで飛んで…秋田市内から男鹿半島を経由して…そんな旅初日の振り返りが頭の中で終わらないうちに眠りについた。

続く。

旅で使っているアイテム達。
    

 
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