【ウエア】サイクルジャージを着ないサイクリング【Tシャツスタイル】
機材紹介, 写真, 自転車, ノウハウ,
ここ最近のロングライド、こと自転車旅ではジャージを着ることが少なくなってきた。
機材紹介,
写真,
自転車,
ノウハウ,
代わりに活躍するのがTシャツ。
ラフで、楽で、旅先の雰囲気に馴染むこのスタイルが最近のお気に入り。
先日の九州旅の装いがこちら。
photo by かとせん @katosen555
見て頂いたら分かるように、Tシャツ。ただのTシャツというわけではなく、Raphaから発売されているテクニカルTシャツで、元々はグラベルライドとか緩いライド用に開発されたウエアだけれど、これが実際に着てみると自分の旅スタイルにとてもよく合っていることが分かった。
速乾性に優れたTシャツ。旅先で洗濯して一泊している間に乾くのも嬉しい。毎日を快適にスタートできるかどうかは思っている以上に重要な要素だったりする。
実際に自転車旅をしていると、「サイクルジャージって要らないのでは?」と思う場面がたまにある。例えば私は「旅と言えば輪行」と言っても良いくらいには輪行が好きなんだけれど、その時にサイクルジャージはちょっと窮屈に思える。それはそうでサイクルジャージは自転車に乗車した時の快適性や機能性を追求しているものであって、自転車から降りている時にはそれらのメリットがデメリットになることも結構ある。つまり独特の裁断パターンや生地によるフィット感とか可動域とか。それが嫌だから私は結構これまでもTシャツをサドルバッグの奥に忍ばせておいて輪行時は着替えることも多かった。旅先で周囲に馴染みたいと言うか、旅情雰囲気を味わうための装いとしてサイクルジャージはちょっと窮屈すぎると感じることもあったりで、私服と組み合わせることも結構多い。
そんな中で最近導入したこのサイクリングに適したTシャツ。これがとても良いソリューションになった。Raphaからはエクスプロア、テクニカル、トレイルテクニカルというラインナップで展開されていて、それぞれ微妙にフィット感や裁断パターンが異なるけれど、私が一番気に入ったのはトレイルテクニカルTシャツ。肩周りの裁断がルーズフィットで、とても快適。サイクルジャージ特有の締め付けが全然なくて長時間着ていても、なんなら家で着ていても違和感がないレベル。
結局のところ「そこまでぴっちりしていなくても問題ない」と言うこと。もちろんそういうフィット感が必要なライドはたくさんあって、適材適所と言うこと。少なくとも連泊したり輪行したりする自転車旅においては、そこまで強度を上げたり思いっきり漕ぐこともなくって、マイペースでゆるゆる漕ぐだけであれば、サイクルジャージはオーバースペックだったりする。そんな時のスタイルとしてこの緩い感じが私にはとても合っている、とここ最近このスタイルで何度かライドをして予感から確信に変わった。
万能かと言われるとそんなことは無くって、実際に日帰りで仲間と一緒にそこそこの強度で駆け回るなら絶対にサイクルジャージの方が良い。あるいはヒルクライムしたりダウンヒルしたり平坦ぶん回したりする時には、やっぱりフィット感は大事で、大切にしたいと思う。ただそれ以外のウエイトが多ければ多いほど、サイクルジャージの必要性は薄まってきて、逆にルーズフィットな感じがありがたく思えてくる。
リアルなメリットとしては、圧迫感や窮屈な感じがないおかげで、肩周りや腰回りの締め付けがなくなって、長時間乗った時の疲れ方が和らいだ。きっと多かれ少なかれウエアによる疲労ってあるものだと思う。ピッタリとしたサイクルジャージでリラックスできるかと言うと、やっぱり厳しいところもあって、決してずっと綺麗な前傾姿勢で居続けるわけではない自転車旅やロングライドにおいては、ポジションや乗り方と同様にウエアにおいても「余白」は重要だと思う。安全マージンや疲れないマージン、時間的なマージン。余裕があれば旅の選択肢は増えるし、旅の自由度は増していく。と言うような考え方が根底にある。
あとは情緒的な点ではやっぱりなんというか旅先に馴染む。なんなら下も普通の短パンでも良いくらい。この辺りは好みの問題だけれど、「サイクリスト」でもあるけれどそれ以上に「旅人」でありたいと思う意識の問題かも。旅人も突き詰めたらもっとラフになると思うけれど、快適性や運用のしやすさ等を考慮した「ちょうど良い落とし所」としてこのスタイルがお気に入り。
気がついたらこの手のTシャツが手元に4着も揃ってしまった。(ちょっと買い過ぎた)
ずっとなんだかんだサイクルジャージが最適解と思っていたけれど、新しい知見を得た気がして、同じような発想でもしかしたらこのスタイルが合う人がいるのかもしれないと思ってこうして記事にした次第。とは言えサイクルジャージの優位性が揺らぐ訳でもなく、純粋にウエアの選択肢が増えたと言うことで、これからますますいろんなスタイルの旅(最近はどんどん乗ること以外の要素が増えてきてる気がする'`,、('∀`) '`,、)に対応できるようになると思うと、良いアイテムに出会えたなぁと思う。
興味がある人はぜひ試してみて欲しい。
photo by かとせん @katosen555
- 関連記事
-
-
【ホイール】フルクラムレーシングゼロカーボン導入してみた RACING ZERO CARBON インプレ 2016/04/12
-
【ボトルケージ】Blackburn ブラックバーン SIDEROLLER サイドローラー 2016/12/08
-
【XDR化】ChrisKing フリーボディを11速からSRAM XDR12速用に交換【ConversionKit】 2019/10/22
-
【ディスクロードユーザーへ】オーストリッチの「ダミーローター」がパッドスペーサーの最適解だった 2019/12/05
-
【タイヤ】Panaracer パナレーサーRACE D EVO4を導入してみた 2019/04/26
-
【タイヤ】グラベルキング32C パナレーサー マルチパーパースアイテム足り得るかテスト 2016/08/07
-
【アンダーウエア】モンベル mont-bell ジオライン メリノウール買ってみた 2014/11/07
-
【ホイール】フルクラム レーシングゼロ 2wayfit チューブレス RACING ZERO使ってみての感想 2014/02/03
-
【バッグ】Revelate Designs マグタンク(ボルトオンタイプ)を使ってみての感想 2021/10/08
-
【サイコン】GARMIN EDGE510 → EDGE520Jへ乗り換えた感想、比較。 2017/08/24
-