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~北宇治高校吹奏楽部 第6回定期演奏会〜に行ってきた【響け!ユーフォニアム】レポート

神楽坂つむり

イベント, 近畿, 聖地巡礼,
今年も参加してきました。

去年の記念すべき第5回定期演奏会を経ての第6回目。

ユーフォ定期演奏会

そろそろ古参顔して落ち着いた気分で観ることになるかな……

なーんてことは許されない!
今までとは一味も二味も違った素晴らしい定期演奏会でした。


第6回定期演奏会の舞台は京都ロームシアター。

この場所では第4回ぶり、そして3年ぶりの公演です。毎回、天気が悪いのは気のせいか!?
というか今年に限っては夜の部で地震まであったらしくて(大きな影響はなかったようで何より)そろそろ厄除けお参りロケを…。(゚´^ω^`゚)。゚

過去の北宇治高校吹奏楽部 定期演奏会の感想レポートはこちら

去年の~北宇治高校吹奏楽部 第5回定期演奏会 5周年記念公演~も良かったああああぁぁぁ……
のだけれど、今回はまた全然違った感動がありました。


プログレッシブ!ウインド・オーケストラ

今回のトピックスはなんといっても演奏楽団の大きな変更。
これまでから一新して生まれ変わったその名前は「プログレッシブ!ウインド・オーケストラ」
名前からしてカッコ良すぎません??

プログレッシブ:革新的な、斬新な、これまでにない

といった意味です。
これがまぁ演奏に見事に現れていたわけでして、去年までの演奏ももちろん素晴らしく毎回感動して涙が溢れ出して止まらなかったのだけれど、今年のこのプログレッシブ!ウインド・オーケストラの演奏は格別。

麗奈の言葉を借りると、まさに「特別」
明らかに違う。全体演奏もソロも。質が格段に上がっているなと感じました。

それもそのはず、今回のメンバーは言ってしまえば全員ラスボスクラスです。
過去5回の定期演奏会、そして「響け!ユーフォニアム」サウンドの収録録音に関わったことがある人の中から、オーディション形式で選ばれたメンバーだそうです。もうその時点で精鋭中の精鋭であることが分かります。

ちなみにこちらは例の去年の地域演奏会のダイジェスト動画。うーん、現地を思い出してまた泣いてしまう…。



楽曲に現れるサウンドの質

そして音にモロに現れていて、一曲目の「三日月の舞」なんてもう一音目から「!?????」ってなるインパクト。聴き慣れた楽曲なだけあって、その細かい違いとかもよく分かったから余計にそう。そもそも一曲目にいきなりこれ!???ってね。もうね、一気にユーフォの世界に引き込まれたよね。


特に……トランペット、麗奈のソロパート。
もうね、これ以上あるかと。金賞どころじゃない無条件全国優勝だろと。

まず音の伸びが半端ない。遠くの山のさらにその向こうまで響き渡るような膨らみのある音と真っ直ぐなハイトーン。耳が幸せとはこういうことか!と聞いてて思った。そしてそれを支えるバックの演奏も、これまでと違ったソロに対応するように確かな変化があって、ただソロが綺麗に聴こえるだけではなく、楽曲全体の質がめちゃくちゃ高いな!!!!って実感。


特に今回は演奏技術的にも編成的にも難易度の高い楽曲が多かったように思えた。まるで「新しいサウンドを聴けこのやろう!!」と言っているかのようなセットリスト。それはもう序盤から中盤、終盤までノンストップで音の雨を頭上からひたすら注がれて終わる頃にはびしょ濡れだぜこんちくしょう!って感じ。

定番曲はもちろん今まで演奏したことがない新しい楽曲も。第1回〜第4回までは毎回アニメや劇場版で新しい曲が追加されてきたから、新曲お披露目会みたいな側面もあったけれど、第6回まで来るとむしろ「どの楽曲を演奏するか?」それくらい数多くの名曲が作品を通じて生まれたんだなぁってしみじみ実感する。

そういう意味では今回はTHE定番曲というよりは新しい楽曲が多かったようにも思える。と言いつつ、相変わらず「ライディーン」はしっかりとセットリストに入ってくるし、新しい試みとして「ひとりぼっちの新世界()」も入ってくるしで、新旧混在ではあったのは確か。それでも今までの積み重ねとか、新しい取り組みとかが垣間見られて、なるほどこの辺りにも「プログレッシブ!」な要素が入ってるんだなぁって思ったり。

個人的にはトゥッティ!とかヴィヴァーチェ!も聴きたかったのだけれど、これだけ充実していたら贅沢は言えない。(゚´^ω^`゚)。゚


けど公式がこうしていろんな動画を用意してくれているので感謝しかない。





代わりというわけでも全然ないけれど「リズと青い鳥」がしっかりと演奏されたのも素晴らしかった。


特にオーボエ練習曲が演奏される辺りね、あのシーン好きなのよね。日常シーンまでしっかりと演奏されるようになってきたくらいには人気があるんだなぁと。事前アンケートでまさかの1位というのも納得の演奏でありました。

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楽曲聴いている間、リズと青い鳥で描かれたみぞれのソロ荒ぶるシーンと劇場版のカメラ大回りアングルが頭の中に浮かんでここでまた涙腺が崩壊してしまった。
低音隊もね、ティンパニ、チューバ、コンバスの厚みよ!!



新しい試み

劇伴演奏。
ピアノ+ストリングスによる演奏。

6人でこの重厚感????ま????

反則。こんなんマスク1枚じゃあかんって……びしょ濡れ不可避やって……

というわけで新しい試みとして、アニメ中のいわゆるBGMも演奏されました。これがもうね……涙腺崩壊間違いなしです……少なくとも私は耐えられなかった。はじまりの旋律とか日常パートはまだしも、「運命の流れ」からの「意識の芽生」はあかんて!!泣かないわけないって!!松田さん天才すぎる…。

頭の中では大吉山のあのシーンがフラッシュバック。
「私、特別になりたいの。他の奴らと同じになりたくない。だから私はトランペットをやってる。特別になる為に」
「トランペットを吹いたら特別になれるの?」
はっきり頭の中でセリフが聞こえた!聞こえた!!

からのフェードアウトかと思いきや「重なる心」
もうやめて!つむりのライフポイントはとっくにゼロよ!!!!
いや、この楽曲は香織先輩よね。うん。間違いない。

MCで「滝先生のあの聞き方!」って話をしていたけれど、本当にそう。残酷だけれど、これ以上ないってくらいの質問だった。

「中世古さん、あなたがソロを吹きますか?」

「吹かないです。吹けないです」

を思い出してもう駄目。その後の優子と香織先輩の放課後教室の回想シーンもフラッシュバック。「好きなの」 (´;ω;`)ブワッ

というわけで劇伴中はもうずっと涙と鼻水流れっぱなしで……いや、うん

「サントラの楽曲全部やってくれ〜〜〜」

みたいなことを開演前に話したけれど、無理です、心が耐えられません。数曲でこの心のオーバーフロー…。安済知佳さんも言ってたけれど「音楽の力ってすごい」はまさに。聴いただけでいろんなシーンが思い返されるし、いろんな感情が浮かんでくる。劇伴をバックに朗読する機会は本当に来るんだろうか…もしあるならなんとしてでも参加して聴きに行きたい…。

あと、当然だけれど、管楽器と弦楽器って全然違う。どっちが良いとかじゃなくって、響き方の違いがものすごくって、大袈裟に表現すると、管楽器は耳で聴いて弦楽器は身体で聴く感じ。実際にどちらも耳も身体もどっちも使って聴いてるのだけれど、弦楽器は空気の震え方が全然違うな!と。一応私自身、学生時代はベースとかアコギをやっていたからある程度は理解しているつもりだったけれど、プロの演奏を目の当たりにすると、もう言葉が追いつかないくらいにその旋律と振動に心が震えてしまったマン。電子ピアノのポテンシャルにもビビる。


ちなみにMC的には今回ちかぺが全部持っていったと思う。
言語化に迷った場合はとりあえず
「あああああああああああああ!」
って叫べばいいってことを実践してくれました'`,、('∀`) '`,、



朗読。実質、公開収録

これまた新しい試み。はい、実質公開収録です。

麗奈役:安済知佳
サファイア川島役:豊田萌絵
優子先輩役:山岡 ゆり
香織先輩:茅原実里

定期演奏会としてはかなり珍しい、けれど豪華メンバーによる特別書き下ろし朗読劇が披露されました。

当たり前だけれど、プロの声優ってすごい!って思った。

目を瞑ったら作画が見えたというか……どのキャラが、どんな仕草で、どんな動きで喋っているのかが、手に取るように分かったというか…。多分これは京都アニメーション作品だからというか、つまり、普段の作画レベルがそれほど高いからこそのイマジネーションだと思う。

個人的には生で「香織先輩マジエンジェル!」「後輩先輩」のくだりを聞けたから大満足。



#ユーフォ定演

今回はどうもハッシュタグ「#ユーフォ定演」で検索していると、演奏者の方々のツイートがめちゃくちゃ多い気がする……!もしかしてそういう話を事前に関係者でしていたのかしら……?
最近そういう作品が多いよね。口コミで知ることも多いし、生の声を聴けるのもいいし、個人的にはとっても良いことというか、ファンとしては「ありがてぇ (´;ω;`)」の一言。直接応援メッセージを贈るなんてこともできるし、感謝しかない。



ありがたやありがたや〜〜〜!!
よくよく考えたら今までも演奏者お一人お一人のことをちゃんとよく知っていなかった。けどこうして生の声や様子を観察できるだけでもなんだか親近感が湧くし、そこからさらに興味が湧いてくるし、次の機会がめっちゃ楽しみになる。もしかしたらお気に入りの奏者さんの他の公演に足を運ぶ機会なんてのもそのうちあるのかも。



素晴らしい演奏に拍手👏

他にも書きたいことはいっぱいあるけれど、兎にも角にも「プログレッシブ!ウインド・オーケストラ」のデビュー公演となる今回の演奏、本当に素晴らしかった。
私の席からは前から後ろまで全部が綺麗に見えたのだけれど、もうどのパートも素晴らしく音が綺麗で、整っていて、それでいてユーモアもあって……

パーカッション隊がいつも以上に元気いっぱいで見ていて楽しかったし
ハープの人がとりあえず美しすぎてマジエンジェルだったし
低音パートの一体感とここ一番での大迫力が凄まじかったし
金管隊はソロも含めて音の華やかさでは相変わらず煌びやかだったし
ダブルリード隊は年々なんだか音の厚みが増していて目立ち具合も年々上がってたし
とにかく惜しみない拍手を贈るしかできることがなかった。

改めて思う「響け!ユーフォニアム」の魅力。きっとこれがただの音楽鑑賞会ならここまで感動しない。背景に原作がありアニメがあり作画・脚本・演出・声優さんの演技、そしてそこに音楽が見頃なバランスで調和し付随するからこそ!音の一つ一つに感動するんだと思う。

なんだか毎年同じように感動して同じように感想を書き殴っているけれど
それくらい間違いなく何度でも感動できる定期演奏会。

来年も期待していいよね、いいよね!?

とりあえず例年通り、またしばらくユーフォ成分を補充しつつ、さらには宇治に行って聖地巡礼したりして、余韻に浸ることとしましょう。

また来年。楽しみに待っています。

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