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【お花見】ちょっと自転車で淀疏水の河津桜を堪能してきた【淀川〜淀〜伏見〜琵琶湖】

神楽坂つむり

自転車, 写真, 1day, 輪行, 近畿, 聖地巡礼, カメラ,
春。

一気に暖かくなってきた。

早いところはもう桜が咲いている、という情報をキャッチしたので、大阪から程近く、毎年いち早くその花を咲かせる淀の河津桜を見に行くポタリングの様子をつらつらと。

淀疎水 河津桜-19
桜餅みたいに美しい桜。


淀の河津桜

場所はここ。


淀川を走るサイクリストにとっては定番スポットであるところの「さくら出逢い館」からすぐ。
距離にして5kmもないくらい。
というわけでどの方面からもアクセスしやすいと思う


淀は歴史的に見ると、かつては淀津という川の港が置かれていて、それなりに栄えていたのだとか。
そもそも淀、そして淀川とあるように「淀」とはその名の通り「淀み(よどみ)」のこと。
この場所は桂川、宇治川、木津川の三つの川が合流する三川合流地点で、川が淀んでいたからその名前がついたのだとか。
かつてのは京街道の重要な宿場町の一つとして、さらには川の玄関口として、どんどん発展したきた歴史がある。
この辺りを走っているとたまに目にする枚方宿や守口宿、さらにここに伏見宿を足して京街道の四宿場とも呼ばれていたのだとか。ロードバイクならこの日みたいに大阪から琵琶湖まで一気に走って帰りは鉄道で帰ることができるけれど、かつての人たちは徒歩で移動していたのだから、便利な世の中になったな、と思う。一方で、その時代しか感じられなかった、見えなかったものもたくさんあるんだとも思う。自転車はそういう視点に少し寄り添うことができるところが魅力的だなと感じる。徒歩よりも効率が良く、その他交通機関よりも視点が精細度が高い。



淀川を北上して「淀」へ

淀川サイクリングロードを北上して淀へ。
30km程度、1時間半もかからずに到着するのだから、アクセス良し!
淀疎水 河津桜-1
ムーブメントで購入したSAUCEサイクルオリジナルのフロントバッグがお気に入り。
上ハンドルを保持できるようにスペーサーをかましているのがこだわりポイント。
今回はバッグの中にCANONのミラーレス一眼レフ EOS M2と交換レンズを収納してのポタリング。

淀疎水 河津桜-2
さくら出逢い館を横目に宇治川へ。
ここから宇治川、桂川、木津川と、気分に合わせて行き先を変えることができる。
その先には長い目で見れば琵琶湖や日本海、さらには名古屋や白川郷、伊勢と、いろんな旅の出発分岐点でもある。

淀疎水 河津桜-3
宇治川沿いのここ、好き。
ダイナミックな構造物と穏やかな田園風景のコントラストが素晴らしい。

淀疎水 河津桜-4
淀の大橋を渡って左岸へ。
ちなみにここを直進すれば観月橋を経由して宇治へアクセスすることができる。
とりあえず信号がめちゃくちゃ短い。

淀疎水 河津桜-6
橋を渡って、疏水に至ればそこはもう桜並木が迎えてくれる淀の河津桜。
毎年のように咲き誇り、多くの観光客が…というわけでもなく、ちょっと穴場スポットなのもお気に入りの理由の一つ。最寄駅は京阪電車の淀駅だけれど、他の鉄道会社は距離があるから、京阪沿線の人以外からするとなかなか訪れにくいと思う。ちなみに馬好きなら誰しも思い入れがある(かもしれない)京都競馬場があるのはここ淀。「淀の坂」といえば数々の名場面を産んできた京都競馬場名物だ。

カメラ片手に桜を愛でる。
淀疎水 河津桜-7
私が訪れたのは3月の下旬で、満開を少しだけ過ぎた、葉桜混じりの満開だった。
色合いが桜餅(もちろん関西風)みたいで美しい。

淀疎水 河津桜-10
気持ちの良い桜並木。
疏水沿いにおおよそ300本の桜が咲き乱れる。

淀疎水 河津桜-9
良い色!


淀疎水 河津桜-8
ミラーレス機でも描写力は十分。
サブ機として大活躍。

淀疎水 河津桜-11
メジロ!
ここ、淀の河津桜はとにかくメジロがたくさんいた。その名の通り目の周りが白いメジロは、虫も食べるけれど、花の蜜が大好物で、特にこの早桜は冬を越した鳥たちにとっては、嬉しいプレゼントなのだろう。ひっきりなしに飛んでは蜜を吸ってその身体を弾ませていた。雀より少し小ぶりだけれど、比較的警戒心は薄く、近づいても逃げることはあまりない。

そんなメジロを横目にこちらはこちらで桜を楽しむ。
青空が広がってくれてこの上ないシチュエーションだった。
淀疎水 河津桜-12
ビューティフォー……。


淀疎水 河津桜-13
愛車と。


淀疎水 河津桜-14
ローアングラーの本気。我ながらお気に入りの一枚。


淀疎水 河津桜-15
久しぶりにソフトフィルターで。柔らかい描写もできるEOS M2すごい。もう7年前の機種なんだけれど、まだまだ現役。Amazonセールで新品レンズセットで3.5万円で買えたのは本当にラッキーだった。


淀疎水 河津桜-16
疏水と桜。
今日はこの疏水を遡って琵琶湖まで走る予定。
大阪に住んでいると本当に川沿いに走るだけどこにでも行けるから良い。
全行程の8割くらいを川沿いに走って、ほとんど大通りを通らずに、50km〜100kmライドができるのだから。都会でありながら、ストレスフリーな環境。

淀疎水 河津桜-17
良き〜〜〜〜!


淀疎水 河津桜-20
レンズキャップはハンドルバッグ外側のメッシュ部分に。


淀疎水 河津桜-21
そんなこんなで淀の河津桜を満喫しました。

メモ:2022年の見頃は3月20日ごろ。


さて、ついでに京都競馬場へ立ち寄ることに。
淀疎水 河津桜-22
数々の名勝負が行われてきた京都競馬場。

どうしたって桜の季節には淀に咲き淀に散ったあの小柄で漆黒の名ステイヤーを思い出してしまって、ちょっと泣く。

淀疎水 河津桜-26
絶賛大規模工事中。

さて、このままさらに北上をして、川沿いをつなぎながら、琵琶湖まで駆け抜けることに。
途中、同じく宿場町であった伏見に立ち寄って、かつての酒蔵や名店を見学したり。
淀疎水 河津桜-27
淀疎水 河津桜-28
淀疎水 河津桜-29


伏見を抜けて六地蔵経由で山科方面へ。
この区間も川沿いに北上をすればスムーズに1号線に合流して、最後は大坂峠を越えれば、もうそこは滋賀県。

淀疎水 河津桜-31

ここも疏水。
ズバリ淀川の蛇口である水門が町の中にあって、これがなかなか見応えがある。

淀疎水 河津桜-32

「琵琶湖の水止めるぞ」

とは大阪と滋賀の人の掛け合いあるあるだけれど、地味にダメージ大きいのは京都の人だと思う。



さて、あとは大津駅から輪行で帰るだけだけど、せっかくだから、近江神宮にお参りしていくことに。
淀疎水 河津桜-33
カルタの神様が鎮座する近江神宮。
アニメ「ちはやふる」を見たことがある人ならピンと来るはず。

「真っ赤やよ」と表現されていたように、遠目に見ても近目で見ても、素晴らしい赤を楽しむことができる。境内にはあの「近江勧学館」があって、実際に名人戦やクイーン戦が行われる部屋を見学できる他、ちはやふる好きにはたまらない展示物やグッズがあるから要チェック!

近江神宮をじっくり訪れた時の記事はこちら…

と思ったら記事書いてなかった'`,、('∀`) '`,、


近江神宮は少し高い場所にあって、遠くには琵琶湖も見える。
淀疎水 河津桜-34

さて、ここで何も食べていないことに気づいて、お昼ご飯を探すことに。
Google検索を頼りに、周辺で面白そうなお店はないかと調べて、たどり着いたのがこちら
淀疎水 河津桜-38

AUNTY-MEE BURGER アンティーミーバーガーさん。


老舗のハンバーガーショップで、何も知らずに入店した私は、ここで予想外の「ハンバーガー体験」をすることになった。

淀疎水 河津桜-35

ここで私が体験したのはただ美味しいハンバーガーを食べる、ということではなく、ハンバーガーを食べるとはどういうことか、ハンバーガーを取り巻く環境とか、文化とはどういうものなのかを、改めて知るような、そしてそれをお店の人との会話で学んでいく、そんなエンターテイメント体験だった。

淀疎水 河津桜-36

正直、ハンバーガーの概念が変わったし、ルートビアから紐解くアメリカの文化を学ぶ機会にもなった。

淀疎水 河津桜-37

気になる人はぜひ訪れてみて欲しい。
きっとハンバーガーの概念が更新されるはず。
味は保証。本格的な「本物の」ハンバーガーを食べることができること間違いなし。
ぜひお店の人との会話を楽しみながら、口いっぱいに頬張って欲しい。


最後はフィナーレ的に琵琶湖へ。

淀疎水 河津桜-39  
穏やかな琵琶湖をボケーっと眺めて、大津の商店街を巡ってお土産を買って、大津駅からサクッと輪行で帰宅。
10時前に自宅を出発して、16時ごろには帰るような、「ちょうど良い」お花見ライド。
良い1日でした。


最後に改めてCANONのEOS Mシリーズは優秀だなと感じた。
今回の写真は全てEOS M2+標準レンズキットの18-55mmで撮影したもの。
2015年に3万5千円で買ったけれど、今だに現役で、優秀なサブ機。
年数経過だけ考えると最新機種に買い換えてもいいけれど、できることを考えると別に買い換える必要もないな、というのが正直なところ。
これから写真を始めたい人や、手軽に持ち運びできるサブ機を探している人におすすめしておきます。

   
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