【岐阜県】雪降る冬の白川郷をカメラ片手に散策してきたので写真で紹介【ひだぐるっときっぷ】
中部, 写真, 聖地巡礼, アウトドア, カメラ,「あ、雪の白川郷見てみたい」
そう思った次の日のお昼前には白川郷にいました。

今まで何度も訪れてきた白川郷。
雪の季節は初体験。豪雪地帯の生活を垣間見ることができました。
白川郷へのアクセスはひだぐるっときっぷを活用しました。
このお得で便利な切符については別記事でまとめているので気になる人はどうぞご覧ください。
高速バスに揺られて数時間。
駅前を出て街を抜けて徐々に山肌が近づいてきて渓谷を走っていく移り変わりをじっくり堪能。
たまのバス旅もいつもと違う風景、情景があって素敵だな、と改めて実感することができました。
窓からの景色を楽しんでいたらあっという間。
窓越しにもわかる、冷たい空気。
降り立った瞬間に身体を覆う極寒。
世界遺産。白川郷。
いつも訪れる初夏や晩夏からは想像ができない景色が広がっていました。
ドカ雪とはまさにこのこと!
一気にテンションが上がりました。なんと言ってもこの日は天気が抜群に良く、シーズン中に何日あるかどうかもわからない青空が広がる1日。
雪降る最中の白川郷もきっと綺麗なんだろうけれど、晴れているならもうそれ以上望むこともあるまい、ということでたっぷりと堪能することとしました。
いや、本当に、綺麗。

山々も冠雪して背後に聳える様がまるでスイスのツェルマットのよう。
あっちは観光客でごった返していたけれど、流石に白川郷とは言え、この季節はいつもと比べて観光客はずっと少なかったように思えます。快適そのもの。
道路の入り口はこんな感じで、まぁ普通の靴でも歩けないレベルではありません。
私は念の為にゴアテックスのトレッキングシューズにゲーター装備で雪深い場所でも気にせず歩けるように準備してきました。加えて軽アイゼンも準備してスリップ対策もしましたが、結果としてはフル装備で正解。
まずは白川郷全体を散策します。
今回は撮影メインだったのでカメラ機材もいつものCANON EOS6D Mark2にレンズを2本用意しました。
カメラ本体:CANON EOS6D Mark2に加えて・・・
レンズ左:EF24-105mm F4L
レンズ右:EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
24mm〜400mmをカバーできる構成にしました。
いずれもLレンズなので描写力が抜群に良い上に、過酷な環境下でも問題なく性能を発揮してくれる信頼性の高さがあります。手ぶれ補正も強力で三脚を持たない私にとってはありがたい存在です。
重量こそあれど自転車旅でもないのでいつものような制約はありません。何も気にせずにバズーカレンズを持ち歩くことができるのもたまには良いなと思いました。
というわけで2つのレンズを使い分けながら撮影して回ります。
逆光下でも抜群の色乗り、描写力。雪の質感まで捉えてくれます。
実際にこうしてみると雪と一言で言ってもいろんな表情があるだな、と気づくことができました。
積もり場所が人工物か自然か、日当たりや風の影響でも、すっかり見た目が変わるのが面白い。
ここまで豪雪の場所をじっくり観察する機会は初めてだったので、何もかも新鮮。
じっと見ていると遠近感が狂いそうになる白の世界。

そこで営まれる日常生活。このような場所で暮らしている人がいることに驚きと尊敬です。
自然と戦ってきた歴史を建物自体からも感じることができます。
茅葺き屋根の凄さを目の当たりにすることができました。
数十センチの雪が積もっているのに、なんと内側は乾燥したままです。
夏は涼しく冬は暖かいと言われる所以を垣間見た・・・!
普段は端正の取れた美しい三角形を披露してくれますが、この時ばかりはご覧の有り様。
ぼてっとした雪を被った合掌造りで、これはこれで何だか愛らしい。
村の中にはいくつかの道があって、全部通行できるようにはなっていました。
てっきりもっと歩きにくいのかと思っていましたが、そこまで苦労することもなく。
考えたら私たち観光客はあくまで観光客で、ここでは生活している人たちが当然いて、日常を送るための雪対策がされているわけです。
お邪魔しますの気持ち。
それにしても、雪のボリュームに驚くばかり。人の何倍もあろうかという雪の壁が至る所にそびえていて、目の当たりにするたびに感嘆の声が漏れてしまいました。
何はともあれ魅力なのがやっぱりこの合掌造り×雪。
三角形の屋根に雪がこれだけこんもり積もる様は、大阪民の自分からすると見ようによってはちょっとした異常事態。
奇跡のようなバランスで成り立っている。
雪模様は一つとして同じものはなく、どれも美しいな、と思った。
世界広しと言えど、ここでしか見ることができない景色が確かにある。
雪の芸術とはまさにこのこと。
厚みも高さもとんでもないです。
そんな中でも物流は機能し続けているのだから、尊敬です。
白川郷を訪れる度に、こういった日常の情景が好きになる。
雪との戦いは人力と機械の両方が使われていました。
人力はそれはそれで大変そうで、村のあちこちで屋根に登って雪落としをしている家が見受けられた。どうかお怪我のないように。
ちょっとだけやってみたいなー・・・なんて思ったり。。
白川郷の奥の方まで散策。
夏も含めてこの白川郷の端っこの景色が大好き。
雪がない季節はここに段々畑が広がっていて、ちょっと登ると定番の展望台からとはまた違った風景が広がります。
が、この時はもう雪でモリモリで、見上げることしかできませんでした。
雪の段々畑がこれまた美しい・・・!
まるで絵に描いたようなグラデーションと陰影の連続。
これが自然にできるんだからものすごい。厳密には人工物と自然の調和。
街中では絶対に見ることができない光景で、これを見ることができただけでも訪れた甲斐がある。
ちなみにどこの雪を触ってもふわふわのふわふわですごかった。
身体についてもすぐに落ちるパウダースノーで極上。スノートレッキングができる装備でもあったので、少し雪遊びをしたりして雪を心ゆくまで堪能!
閑話休題。
この村のはずれに、新しくカフェがオープンしていました。
その名も「SOUTH SIDE CAFE(サウスサイドカフェ)」
【世界遺産𖣰白川郷の合掌造りカフェ】スペシャリティコーヒーと地元牛乳の濃厚ラテ、飛騨牛とろとろミートパイ、数量限定「さんかくティラミス」等あります ❍金&土曜日のみ営業(不定休)❍10am-3:30pm(ツイッター公式プロフィールから抜粋。)住所:岐阜県大野郡白川村荻町2708-1
場所はその名の通り、白川郷の南端にあります。
この辺りは観光中心地からは外れているけれど、その分、人が少なくて落ち着いた雰囲気が漂っている上に、立派な三連合掌造りも見られる個人的にはかなりお気に入りのスポット。そんなところに新しくお店ができたのだから、行かないわけにはいかない。
カフェラテを注文。店内の窓越しに白川郷の雪景色を眺めながらの一服は格別。
ロケーション、オーナーの人柄、コーヒーの味、どれも素晴らしいものでした。]
「サイクリストが立ち寄りやすい場所を目指している」ともおっしゃっていた女性オーナーさん。
話を聞くとロードバイクに乗っていた経験もあるらしく、かなり話が盛り上がってしまいました。
人生経験値もものすごく、旅好きの私としても良い刺激を受けることができました。
というわけで、白川郷に自転車で行くことがあった際にはもれなく皆さん立ち寄ってみてください。
おすすめ!
サウスサイドカフェのリンクはこちら
インスタグラム歩いているうちにもいろんな光景が連続して出てきて、一日中いても飽きることない。
楽しい。
だっていきなりこんなおとぎ話みたいな絵が出てくるし
かと思えばこんなリアルな光景が出てくるし
自然と戦う人の姿や
それでもなお驚異的な情景を作り出す自然に畏怖したりで
いつもの穏やかで優しい白川郷とは違う力強い自然を間近で感じることができる白川郷で、これはこれで一つの表情なんだなと。
そういうことを知れただけでも来て良かったと思う。
例え同じ場所でも季節が違えば見えてくるものも違う。感じることも、思うことも。だから旅は楽しい。何度しても楽しい。
私の場合はそこに写真が加わればもっと楽しい。
だからわざわざ重くて嵩張る一眼レフカメラとレンズを持って、旅をするんだ、と。
せっかく白川郷なので最後は定番の展望台もチェックすることにしました。
(正直なところ展望台からの景色ってもう分かりきってるので、どちらかというと村の中を散策しながら見る景色の方がずっと好きだけれど)
正式名称は城山展望台。いつもその名前を忘れる。
積雪時通行止と書いていましたが、普通に登れました。
足元はところどころスリッピー。
「ひぐらしのなく頃に」ファンにはお馴染みの梨花ハウスもこの通り。
抜け出し鉄平(古い)
まぁこの道の何がエキサイティングかって

上から度々雪が降ってくるっていう。
実際に二人ほど直撃を喰らっているのを目の当たりにしました。思わずフードを被る。
10分ほど登りながら、先ほどまでとはまた違う、遠景としての雪の白川郷が見えてきました。
これはこれで美しい・・・。
先ほどまでの迫力ある合掌造りから一転、ミニチュア世界のような美しさが広がります。
逆に遠くの山々がよく見えて、こちらは大迫力。400mm望遠レンズの実力発揮どころ。
そして展望台からの景色がこちら
THE 雪の白川郷。
いつもな緑の中に映える合掌造り建築群もすっかり白銀の世界に包まれて、色彩はすっかりないけれど、その分形状や配置に目が行ってこれはこれで新しい発見があって良い収穫でした。
せっかくなので時間ギリギリまで粘って、夕刻の雰囲気も少しだけ堪能。
この後は再びバスで次なる目的地である高山まで移動。
というわけで雪の白川郷をバッチリ堪能することができました。
ずっと訪れたいとこの目で見たいと思っていた冬景色の白川郷。
写真で見たり想像したりするのと実際に目にして歩いて感じるのとでは大違いなんだな、ってことを改めて実感しました。
だから旅はやめられない。
自分の足で訪れたら必ず何かしらの収穫がある。
次はまた別の季節に訪れよう。
ちなみに他の季節の白川郷と見比べるとまた面白いと思うので過去記事をどうぞご覧ください。
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【中部ツーリング】0~1日目 濃縮された序章。花咲くいろは聖地巡礼しながらの白川郷へ【金沢~白川郷】
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改めて書き出すと思った以上に訪れていて笑ってしまった'`,、('∀`) '`,、