【近畿】ちょっと自転車で大阪から京奈和自転車道を走ってきたレポート【淀川〜和歌山港180km】
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自転車(ロードバイク)で京奈和自転車道を走ってきました。
まずは実際に走ってきたルートをストラバのGPXデータでも残しているので参考までにどうぞ。
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京都、奈良、和歌山をつなぐ大規模自転車道です。
ルート情報などは公式が一番正確なので、実際に走った目線で感じたことやこの自転車道の活用方法などについて書いてみます。
正確には大阪市内から淀川サイクリングロードの毛馬こうもんから走り始めたので
京奈和というよりは阪京奈和です。
大阪→京都→奈良→和歌山と繋いでいます。
この都道府県の距離の近さが近畿圏の面白いところだと思う今日この頃。
2021年に全線開通したばかりのサイクリングコースです。
まだまだ情報は少ないですが、各自治体のホームページを調べるとしっかりと情報が掲載されていました。基本的にどれも同じことを書いているけれど微妙にUIが違うからその辺りはお好みで。和歌山は紀ノ川セクションについてGPXデータを公開しているので参考までに。
全ルートイメージはこんな感じで、京都の嵐山から和歌山の和歌山港までを繋いでいます。
元々エリア毎にサイクリングコース自体はあったけれど、今回はそれぞれが連携して改めて繋げてみたというところでしょうか。それぞれのコースは既存のものを使うとして、それらを繋ぐための合間合間の整備がとても大変だったんじゃないかと勝手に予測しています。
実際に走ってみた感想は以下の通りです。
・全体を通じて道路自体はよく整備されている。時折道が悪いところもあるけれど気にならない程度。
・道路標識や看板の数がものすごい。こんな場所まで!?と思う住宅街や路地にも記載あり
・ただし分岐が分かりにくい場所もいくつかあり。
・ルートトラッキング機能がついたサイクルコンピューターがあると安心。なくても走ることができるけれど合っているかどうか不安になりながら走ることになると思う。スマホでも代用は可能だけど180kmだとバッテリー結構消耗しそう。
・ルートをなぞるだけだと補給場所がないから、補給の際には逸れることを想定したほうが吉。(ルート上だと75km走ってようやくセブンイレブン出現)
さらに走行ノウハウ的には前半、中盤、後半で区切るのが良さそうです。
・前半はひたすらサイクリングロードを駆け抜ける
・中盤は奈良市内を抜ける複雑かつペースが上がらないセクション。体力回復に充てたい。
・後半は山場。文字通りの軽い峠越えとアップダウン。最後はひたすら紀ノ川沿いを駆け抜けるけどだいたい海からの向かい風が吹く。
ということで三編に分けて実走レポートです。
【前半】スタート〜木津川〜奈良市内手前 0~55km
→ひたすらサイクリングコースを駆け抜ける区間。
大阪発、嵐山発いずれにせよ、前半はひたすら河川敷走行。
淀川自転車道、木津川自転車道を爆走するのみ。
どっちからスタートしても中間地点には
さくらであい館があるからここを最初の目的とするのが良さそうです。
御幸橋を越えれば三川合流地点を過ぎての木津川ルートです。
特に迷う場所もなくひたすらブルーラインに沿って走ればいいだけ。
このルートはサイクリングロードしてもそうだけれど、バイパス的に目的地に着くまでの便利ルートとしてよく利用します。
というわけで前半は特に難しくもなく、飛ばしたい人は飛ばして、そうじゃない人はマイペースで走ればOKな気楽な区間ですが、風の影響がものすごい場所でもあるので、基本的には北風が吹く季節を狙うほうが良さそうです。南風に乗るなら逆ルートで。
【中盤】奈良市内〜和歌山県境まで 55〜125km
→一番ややこしいセクション。ペースは上がらないから体力回復と後半への備えに。普通に観光してもいいと思う。
平城京跡なんかがあるように、観光スポットの脇をガンガン行きます。
それに前半と違ってサイクリングコースというよりは、地元の抜け道を繋いで繋いで体裁を整えた感じの道が続きます。
普通に観光ツーリングしても楽しいと思う。特に歴史や史跡好きなら、折り畳み自転車とかで、カメラ片手にゆっくり廻りたいところ。
こんな感じでルート上に信号や踏切がたくさんあるのはもちろん、路地との交差も多いので、安全第一です。安全第一です。大事なことなので二回書きました。
飛ばしてると間違いなくいつか誰かが事故ると思います。そうなるとこのルートを整備しれくれたのに、最悪問題として取り上げられかねません。「地域の人たちの生活圏内を走っている」自覚が最も求められるエリアです。いいじゃんマイペースで!です。
基本的にはほとんどの交差点が相手優先なので一時停止をわざわざしましょう。なんだけれど、たまにこっち優先もあったりして、結構シビアです。相手が止まって見える「コリジョンコース現象」のオンパレードみたいなセクションです。
あとは最も迷いやすいルートもであると思います。私も何回か「あ、こっちか」と引き返すことがありました。公開GPXデータに少しギザギザになってるあたりがそうです。大きく逸れてはないので問題ないレベルでしたが、これもやっぱりGARMIN EDGE530のようなルートが詳細に出るサイコンがないと不安だったかも。
75km地点で初のコンビニです。ここで親子丼を食べて、後はおにぎりを3個かって、今回の補給はこれで以上です。
味わい深い。
こんな感じで既存のローカル自転車道がたくさん出てきます。
京奈和自転車道とは自転車道のサミットみたいなものです。
自ずと川沿いを走ることがかなり多かったのも印象的でした。
「こんなに川があるんだ!」とちょっと勉強にもなったし、今度奈良方面や和歌山、さらには三重に抜ける際には使えるな、というルートを知ることができたのも嬉しい収穫。
中盤を締めくくるのはちょっとした峠越えです。と言っても標高120m程度なので構えるほどではありませんが、距離で言うと105km地点なのでここで一つ体力と相談して後半のペースを決めるのもいいかもしれません。個人的には大歓迎というか、ずっと平坦だと逆に辛いので、良いアクセントでした。
景色も良いしね!
近鉄線と併走します。
駅舎デザインが素敵な近鉄吉野線の福神駅です。
ここを越えればいよいよ吉野川へ向けてのダウンヒル区間であり、和歌山ももうすぐです。
ここまで来るともはやサイクリングロードというよりは普通のツーリング気分です。
いい感じです。油断すると道を逸れて遊びそうになりますが、今回は割と強い意志を持って京奈和自転車道を走破すると決めていました。そうじゃなかったらこの辺りで伊勢に行こうとか思い始める私です。
吉野川沿いを走ればそのうちに和歌山県が出てきます。
【後半】和歌山県境から和歌山港 125〜180km
さあ、体力を振り絞る時間がやってきました。
残りの75kmは何のごまかしもできないひたすらの西へ進むだけの簡単なお仕事です。後半の最初の方は地味なアップダウンの連続で九度山あたりまで続きます。ここで頑張っちゃうと後半垂れるかもしれないので、我慢我慢です。
道の駅で補給するのも良し、休憩するのも良しです。
例の如くコンビニはありませんが、少し逸れて国道を走ればすぐに見つかると思います。
実は私が走った時にはこの紀ノ川に出た瞬間に強烈な向かい風で死にそうでした。
風速4~5m/sの逆風だったので、ペースはそれまでの30~35km/hから一気に20~25km/hにダウン。
ということでたまらずに併走している国道24号線を走ることにしました。
これはちょっとしたライフハックですが、川沿いサイクリングコースの風が強い時には思い切って国道に逃げると、風がマシになります。今回もそのおかげで随分と楽ができました。車の流れがあること、遮蔽物がたくさんあることは、やはり効果があります。
あと地形的には和歌山湾の河口から五條まで行けば行くほど川が狭くなり両側の山も近くなるので、紀ノ川は東側の方が風が強くなりがちです。というわけで最も風が強いと思われる場所を国道で回避したというわけです。
結局75kmずっと向かい風ではありましたが、国道作戦でごまかしながら、なんとか3時間20分程度で駆け抜けることができました。体感できないくらいですが下り基調でもあります(標高差100m、距離75kmなので微々たるものだけれど)
12月だったので流石に日の入りが早かったのが残念です。
和歌山港で夕日を見たかったですが、17:30でこれでした。残り距離10kmちょっと。
紀ノ川大橋を越えればもうすぐですが、最後の最後にトラップがあります。
和歌山市内を抜けて和歌山港へ至る最後の最後に大きめの橋を二つ超えます。
海峡大橋、というほどでもないけれど、30mくらいはグッと登る感じです。振り絞りましょう。
で、一つ目の端、川沿いサイクリングコースからすぐの端にいやらしい連結溝があるのでここだけ要注意です。
いなせば大丈夫だと思いますが、下手に突っ込むと最後の最後にお釈迦になりかねません。安全第一で。
ちょっとユニークなループ橋を下ればゴールです。
お疲れ様でした!
・・・ゴールらしい何かは特にないっ・・・・地味っ・・・・・!!
はい、達成感はあるけれど、何もないです。けど達成感があるからいいじゃない・・・!
フェリーターミナルなので、ここから徳島に行くのも良し。四国を巡ってしまなみ海道経由で本州に帰るとか、高松から小豆島に渡るとか、八幡浜から別府に至りそのまま熊本を抜けて佐賀県でゾンビランドサガの聖地巡礼をしましょう。
というわけで実際に京奈和自転車道を走ったレポートでした。
細かい注意点はあるけれど、よくまぁ整備したなぁと思います。看板、標識の数からしても予算はかかったんだなぁと。ハード面はそこそこいい感じなので、後はこの自転車道を使ってどう楽しむか。まぁそのあたりは楽しむ人が個人で考えて有効活用するのが良さそうです。
後やっぱりGARMINのようなGPS搭載のナビ機能付きサイクルコンピューターはあったほうがいいと思います。「この道が合っているかどうか分からない」不安って結構なストレスですし、実際に間違えたときのロスもそこそこです。ちょっと迂回したい時とかリカバー含めて、ある時の安心感はやっぱり確保したい。
京奈和自転車道、私だったらこのルートは先述したようにバイパス、抜け道的に活用して、普段のロングライド、ツーリングに活かそうと思います。
なぜなら
これだけの範囲をカバーしているからです。
近畿圏内(外へのワープ含めて)のサイクリングに活かさない手はありません。
いつも旅ばかりしてる私ですが、たまにこうして定番のコースを愚直走りするのも悪くないなと再認識しました。機会があればぜひチャレンジしてみてください。
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