
カナディアンキャンプ乗馬クラブ神戸さんは2019年にオープンした比較的新しい乗馬クラブさんです。
カナディアンキャンプ自体はもっと歴史があって他の地域でも展開されている乗馬クラブさん。ここ神戸三田にも新しく進出したということなんですね。
以下ホームページより施設詳細引用です。
個人に寄り添った少人数レッスン
昨年11月にオープンしたカナキャン神戸。
兵庫県は三田市郊外に位置し、市内から車で20分の所にありのどかな田園風景を楽しみながら母子方面へ向かうとカナキャン神戸へ到着致します。
施設はアメリカンスタイルで大きな暖炉のある広いクラブハウス。室内は一つ一つにこだわりがあり、つい見とれてしまう空間になっています。
馬たちも快適に過ごせる広い厩舎に放牧場、施設の横には清流が流れ気持ちをほぐしてくれます。新緑の季節から紅葉、そして落葉と移り行く景色はとても魅力的で、日常では味わえないプライベートな時間を過ごすことができることでしょう。冬は水彩画のようなグレーカラーの山並みを楽しむことができ、馬場が見える窓辺、暖炉の前や外のデッキでくつろぎながら時を忘れてすごされています。
レッスンは少人数制で個人の希望に沿った内容で行います。カナキャンの大人しい馬でもっともっとレッスンを楽しんで欲しいとつくられたのがこのカナキャン神戸です。カナキャングループ初の会員様オンリーのクラブとなっておりますが、現在はオープン記念としまして、カナキャン会員様のご紹介様やビジター様の体験レッスンも受け付けております。
ブリテッシュ・ウエスタンそれぞれに対応した馬たちとレッスンを楽しみましょう。お客様の笑顔が私たちスタッフのやりがいにつながっています!(ホームページはこちら)
他にも九州、八ヶ岳、北海道にも支所があり、全国各地で様々な馬事に関する取り組みをされているようです。乗馬体験の他にも流鏑馬体験やビーチでの乗馬体験、ロングトレイルの他にも競技会やエンデュランス大会、そして乗馬ライセンス取得スクールなども。うーん、本格的!
私はと言うと最近の記事でも記載している通り、「ウマ娘」きっかけで馬の世界に興味を持ったミーハーに過ぎません。ミーハーに過ぎませんがそれなりにハマってしまっているようで、先日北海道まで行った「#馬サイクリング」や阪神競馬場での競馬観戦、JRAトレセン訪問、まだ記事にはしていない諸々を含めると我ながら随分と熱心だなぁと思います。
馬関連の記事は下記からどうぞ

前回の北海道でのトレッキング体験(遊馬らんどグラスホッパー)や牧場見学(ノーザンホースパーク)とはまた違った雰囲気がありました。馬との距離の近さでは一番かもしれません。それもそのはずで、そもそも観光客が来るような場所ではなく、前提として「乗馬」をしに来る人、学びに来る人しかいない場所です。馬と触れ合うと言うよりも、人馬一体(私がこの言葉を使うのはまだまだ早いとは思うけれど)を目指している場所というわけで、ただ乗馬するだけじゃなくて、ここではお世話や手入れも含んでの馬体験が存在していました。
よく手入れされたお馬さんばかりで、みんなツヤツヤ。健康体。
また、かなり立派で雰囲気抜群のクラブハウスが併設されていて、乗馬の合間やその前後でゆっくり過ごすことができます。みんなが持ち寄ったり置いていったお菓子や備え付けのキッチン、調理器具、さらには暖炉まであって、もうくつろぐには最高のスペースです。宿泊部屋もあるそうで、泊まり込みで馬体験をすることはできるそうです。何これ、めちゃくちゃ理想郷。
というわけではここでは馬の扱い方や馬具の手入れ、さらには実際に乗馬前に一通りの馬具セッティングや乗馬後のお掃除まで、全部体験することができました。
ウエスタンスタイルの鞍もズラリ。クラブ会員の方たちの「マイ馬具」が倉庫に綺麗に並んでいる様子はまさに圧巻。
スタッフの方のレクチャーを受けながら、馬具を自分でセッティングしていきます。
鞍や鎧、ハミや頭絡といった乗馬には必須のアイテムたちですが、あらためて装着方法や取り扱い方法を勉強することなんてまずないので(そもそもまだ乗馬2回目)これが本当にとても良い経験になりました。
ウエスタンスタイルの鞍は大きさも重量も物凄いです。
上等なものだと、これ一つで数十万円の世界だそうです。お高いやつを見せてもらったけれど、納得のクオリティでした。芸術作品に近い装飾がされていたり。思えば歴史的に見ても馬具はただその機能を果たすだけではなく、装飾品としての価値も高く、乗る人の身分を示したり、役割を表現するためのものもたくさんありました。森薫さんの「乙嫁語り」なんかは馬好きにとってもたまらない作画を見ることができる作品ではありますが、やはり馬装飾というのは目を惹くものがあり、華があると感じます。
各種馬具の装着も、手間取ってしまうと馬のストレスになりかねません。といってもお馬さんもとても賢いので自分から「はいはい、どうぞ」という感じで動いてくれることもあったりで、なんとも助けられる側面もありました。馬ってほんと賢い。触れ合うたびに思います。半野生の馬としては青森県尻屋崎の寒立馬や宮崎県の都井岬の岬馬、他には島根県の隠岐島などで触れ合ったことがありますが、いずれも優しくて賢くて知性を感じる馬ばかりでした。
準備が完了すればいよいよ乗馬タイムです。
私はテキサス生まれのSTEPS FLIRTY GIRL、通称「フラーティ」に乗馬しました。22歳のベテランでどっしりと落ち着いた雰囲気のある頼り甲斐のある子です。横にいるワンちゃんは誘導犬(?)です。
今回はウエスタンスタイルの乗馬方法を学びました。
基本的な操作方法である「止まれ」「進め」「曲がれ」をまずは徹底的に学びます。
ブリティッシュスタイルとの違いに驚きました。全然違う。地方や使用する馬具によっても差はあれど、基本は同じだな、とも感じました。大事なのは馬との意思疎通。そして自分が操るという意識をはっきり持つこと。コツを掴んでくるとどんどん上達していくのを実感できるのが乗馬の面白いところだと感じます。
今回は初めていわゆる常歩(なみあし)だけではなく、速歩(そくほ)からさらには駆歩(かけあし)までチャレンジすることができました。イメージとしては、一つ歩様レベルが上がるごとに、速度も同様に増していく感じです。常歩が4km/h程度だとして速歩が8km/h、駆歩が12km/h程度。
自転車乗り的には「全然遅いじゃん!」となりそうですが、実際に乗馬として体験すると、これがもうめちゃくちゃ速く感じます。これは一度でも乗ったことがある人なら分かると思いますが、速歩の時点でめちゃくちゃスリリングです。特にこの三段階の中で速歩が最も衝撃が強く、上下の揺れが激しい速度域です。いっそ駆歩まで駆けてしまった方がブランコのような大きな揺れに変わって心地が良いのも新しい発見でした。
それにしてもリズムを取るのが難しい。反動に合わせて身体をうまく「いなす」必要があるのですが、このリズムを掴むまで時間がかかりました。スタッフの人とお話ししていて面白かったのが
スタッフさん「自転車乗られるんですよね?」
つむり「はい。」
スタッフさん「マウンテンバイクなんかも?」
つむり「乗りますね〜」
スタッフさん「やっぱり。腰の浮かし具合がそうかなと思いました。やってるスポーツによって、乗り方に特徴が出る人多いんですよ」
とのこと!
例えばスキーやスノーボードに乗る人は膝の使い方が柔らかくて自然になるだとか
格闘技をやってる人は体幹がしっかりしていてブレにくいとか。
駆歩レベルになると実は腰は浮かさずにお尻をつけたほうがいいのですが、自転車の癖で揺れが大きくなるとついついお尻を上げてしまいそうになるのをグッと我慢するのが大変でした。
トレッキングだけでは味わうことができてない乗馬の奥深さを体験することができて大満足!
あと腰が痛い!お尻も痛い!
上達への道はまだまだ遠そうです。
乗馬が終わればお手入れタイムです。
お馬さんについた泥や砂埃を落としてあげましょう。
ブラッシングも忘れずに。
意外と顔まわりにも細かい砂埃がついているものです。
足回りもシャワーとタオルで入念にお手入れします。
が、この時に蹴られると大怪我するので、何気に一番緊張する場面です。
しつこい汚れはスクレーパーのようなもので落とします。
馬の足って綺麗だな〜〜〜〜って間近で見て実感しました。
自転車もそうですが、洗車を通じて気づくことってたくさんあります。
きっと馬の世界でも、馬の体調や調子を、お手入れを通じて知ることってたくさんあるんだなぁと思ったり。
洗っている間はおとなしそうというか、ブラッシングの時なんかはとても気持ちよさそうにしていました。
たまらんわ〜〜〜みたいな顔と声がまた可愛い。
すっかり綺麗になってご満悦するところも可愛かったです。
乗馬の後はクラブハウスでゆっくりと暖炉の前で暖まりながら、一緒に楽しんだ仲間たちを談笑・・・なんてまるで貴族様のような楽しみができるのもカナディアンキャンプの魅力。うーん、乗馬を趣味にする人たちの世界を垣間見たような気がします。決してお金持ちのスポーツ!っていうわけでもなくって、もっと身近なものだとも感じました。どこまで本気でするかはまだ分からないけれど、定期的に通ってみようかなとも思います。
馬との距離、接し方、乗馬の楽しみを知った1日でした。
ウマ娘きっかけとは言え、馬の世界にここまで浸ることになるとは・・・'`,、('∀`) '`,、
まだまだ知らないこともたくさんある世界。
知る楽しさ、体験する楽しさを、改めて実感することができました。
- 関連記事
-