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【淡路島】ちょっとフェリーを駆使して自転車で大阪湾一周してきた【深日洲本ライナー】

神楽坂つむり

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自転車で大阪湾一周してきました。

距離もさることながら、ビルが立ち並ぶ都会の風景から、美しい海と空が広がる離島の景色まで、バリエーション豊かな風景をたくさん見ることができて満足度の高いライドとなりました。

写真を中心にそんなライドの様子を綴ります。
大阪湾一周ライド-32
大阪に見えない!


こちらが今回の走行ログデータ。
淡路島→大阪の移動に利用したフェリー航路についてはこちらの記事で解説しているので気になる人はご覧ください。


この日の天気予報は最低気温が10度、最高気温が20度。随分と寒暖差が激しい。ダブルスコア。
レイヤードを意識したウエアを準備していた。春〜秋用の長袖インナーに長袖ジャージ、暖かめのジレが一枚。ビブは特別冬用ではなく普通のもの。グローブは長指、あとはネックウォーマーくらい。シューズカバーやレッグカバーはなし。結果としては過不足ない良い装備だったと思う。

大阪湾一周ライド-1
行くぞおおおお!!

ちなみに前後ライトは一日中つけっぱなしです。いくらこっちが気をつけていても気付かれなかったら意味がないので。デイライトは必須。

大阪湾一周ライド-2大阪湾一周ライド-3
大阪市内から淡路島行きのジェノバラインが出ている明石港までは国道2号線をひた走ります。基本的に青看板に従って走れば迷うことはありません。9時半発のフェリーを目指して6時半過ぎに自宅をスタート。

距離にするとおおよそ60km、早朝に家を出ましたが、30km/h巡行してもなんだかんだきっちり2時間半かかりました。信号はどうしようもない!途中の休憩や渋滞時間帯とかを加味するならば、3時間は見ておいた方がいいかも。

大阪湾一周ライド-4
ちなみにこの国道2号線、秋〜冬ともなると、明石方面へ走る場合にはほとんど日陰です。高速道路下を通ることもありますが、それ以前にひたすら左手のビルや建物の影を走ることになります。寒いのなんの。夏場はいいかもしれないけれど、夏は日が高いからそもそも日陰じゃないのかも。気温以上に寒く感じることがあると思うから要注意。

大阪湾一周ライド-5
須磨までは特に代わり映えのない風景だけれど、須磨から先は瀬戸内海を感じることができる海景色が広がります。そして見えてくるのが・・・

大阪湾一周ライド-7
明石海峡大橋!この場所がお気に入りでいつも立ち寄ってしまいます。




JR朝霧駅前の狩口交差点で左手に入って国道28号線を走ります。
ジェノバラインへ行くなそのまま国道2号線を走るよりも断然おすすめ。海沿いのよく整備された交通量の少ない道を走ることができます。
大阪湾一周ライド-8
自転車を意識した道路になっています。ちなみにコンビニが一軒だけこの道路沿いにあります。フェリーに乗る前に買い物をするならここが最後です。

大阪湾一周ライド-9
ジェノバライン明石港乗り場に到着しました。フェリー出港15分前に到着。券売機で切符を購入して列に並びます。シーズン中、土日はこれが結構混雑して、場合によっては次の便に回されることもあるので、ちょっとソワソワ。

大阪湾一周ライド-6
無事に乗船できました。こう見ると盛況に見えますが、まだまだ乗ることができる。

しばしの船旅!13分だけだけど!
大阪湾一周ライド-11
それでも、めちゃくちゃ気持ち良い。
日帰りだし、大阪から近いし、気軽なんだけれど、ちゃんと旅気分。明石海峡とは言えここも立派な瀬戸の海。穏やかという訳ではないけれど、爽やかさ抜群で海風が気持ち良い。あとしれっとジャンボフェリーが見えました。高松うどんライドも久しくしてないなぁ・・・。

大阪湾一周ライド-12
さて、あっという間に到着淡路島。

大阪湾を一周するための淡路島セクションです。今回のライドを大きく分けると以下の3つ。
1 大阪市内〜明石港 60km
2 淡路島 35km
3 深日港〜大阪市内 65km

なんだかんだ淡路島が一番短いです。
もちろんルート次第でもっと淡路島を長くするのもOK。
ですがそうすると深日洲本ライナーの時刻表的には大阪市内へ戻るのが夜、21時くらいになりそうだったから、今回はこのプランです。淡路島の洲本港を11:45に出港するフェリーを目指して、淡路島の東海岸を南下します。(この次は16:25)

持ち時間は2時間、距離は35km。
信号も少ないし、問題ないでしょう。

大阪湾一周ライド-13
まずは絵島に立ち寄り。ここも外せないスポットです。
淡路島の美しい「絵」を見ることができます。

大阪湾一周ライド-14
淡路島を走る。

淡路島はサイクルツーリズムにも力を入れ始めているようです。ハード面、ソフト面での開発が進んでいっているようですが、まだまだこれからという印象もあり。しまなみ海道などと比べて、まだまだ一般の観光客的な目線では自転車に乗ろうとはなかなか思えない状況でもあったり。サイクリストには定番だけれど、観光サイクリングをするには広すぎる気も。けれど道はだいぶ整備が進んでいるようです。

大阪湾一周ライド-16
解体予定の例の像です。いつまで見られるのやら。

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ツーリング日和。

大阪湾一周ライド-19
淡路島の東海岸、高いところをこうして走るところもあったりして、見通しがとても良い。対岸には大阪が見えていて、今回は「大阪湾一周」っていうテーマがあったから余計になんだか感慨深い。今からあそこまで行くんだと思うとテンションが上がる。

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瀬戸内海をイメージしてペイントしたTADA車。こうして海をバックに見ると、やっぱり海が似合うね君。

さて、道中、立ち寄ろうと決めていたのがこちらの廃船遺構。
大阪湾一周ライド-22

知る人ぞ知るB級スポットです。
ネプチューンZという名前の船舶で、海難事故で座礁した船がそのまま観光名所として残っています。実はこの事故が発生したのは平成28年と割と最近の話。

しかもちょっとややこしい話で、船を所有する船舶会社が放置した結果の観光名所です。船舶会社の事故ですから、通常であれば保険会社による保険適用で撤去費用も賄えますが、本件は保険適用外の事故とみなされてしまい、船舶会社(タイ国籍)はこの船を放置しました。せめて撤去まではするのが筋だと思いますが・・・。結局、費用負担交渉も上手くいかずに、正しく処理する場合は兵庫県が費用を負担する羽目になるようです。

「せっかくなら観光名所にしよう」精神は素晴らしいと思います。

で、その曰く付きの座礁船を見に来たはずが、なぜかその港には自衛艦が停泊していてびっくりしました。

大阪湾一周ライド-23
すがしま型掃海艇の「とよしま」だああああああああああ!

大阪湾一周ライド-28
6番艦の「うくしま」もいるううううううう!

とまぁ突然のことにテンションが上がってしまいました。

大阪湾一周ライド-18
自衛官の方にシャッターを押していただきました。

どうやら艦艇見学会が行われていたそうです。「何でここで??」とかなり疑問でした。めちゃくちゃ辺鄙な場所です。実際に2艇もいたのに、お客さんはかなりまばら。

自衛官の方に「受付名簿さえ書いてもらったら、自由に見学できますよ」と言われて、フェリーの時間があることに今月最大の後悔をしました。ゆっくり見学したかった・・・・!!!!
いや、心の中では半分くらい「大阪湾一周は諦めてこの機会を逃さず・・・」と思いましたが、自衛艦見学は何度かしたことがありますし、呉や横須賀でもまだチャンスはあるし・・・

せめて、と思って、時間ギリギリまで自衛官の方とお話をさせていただきました。
ヘリコプターのパイロットや、潜水艦の幹部の方までいらっしゃって、めちゃくちゃ貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。

肝心のネプチューンZも見ておきましょう。
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このままずっと放置されて風化し続けるのでしょうか。徐々に解体が進んでいる箇所もあるような気もします。気になる人は早めに見学した方がいいかも。廃墟好きにはおすすめです。

さて、時間ギリギリまで楽しんだので、洲本港までの残り10kmはかっ飛ばします。
現時点で走行距離は80kmほど。足はまだまだ元気です。

深日洲本ライナー-6
洲本港に到着!

さて、ここから大阪へ再び戻ります。「大阪湾を横断する」フェリーって実は今までなかったんです。これはありがたし!

深日洲本ライナーの詳細については冒頭にも紹介した記事を読んでいただければ幸い。

深日洲本ライナー-25
輪行作業なしで積み込むことができるのもありがたい限りです。自転車は前輪さえ外せばあとはスタッフさんが積み込んでくれます。ママチャリはNGですが、前輪クイック、あるいはスルーアクスルで100mm幅だったら大丈夫。実証実験中、期間限定ですが、是非定期運航に繋げて欲しいところです。

深日洲本ライナー-19
岬町の深日港まではおおよそ55分。
見慣れたはずの大阪も海の上から眺めるとまたずいぶん印象が変わります。大阪ってせっかく広く海に面しているんだから、もっともっと船の活用が進んでほしい。輸送ベースじゃなくて、旅客輸送的な意味で(かつ近距離で)

大阪湾一周ライド-30
深日港に到着!
再び大阪に戻って来ました。早い。朝出発して昼過ぎにはここにいます。

具体的に書くと今回のタイムスケジュールは下記の通りです。
6:40 大阪スタート
9:30 明石港
9:50 岩屋港
11:45 洲本港
12:40 深日港←イマココ
16:30 大阪ゴール

深日港のある岬町あたりは、大阪府でありながら、まるで瀬戸内海の港町のような穏やかな雰囲気が感じられる場所です。釣り人がたくさんいて、時間がゆったりと流れている、そんな場所。
大阪湾一周ライド-31
海沿いをゆっくり走るだけでも旅気分を味わうことができます。

大阪湾一周ライド-32
遠くには先ほどまで走っていた淡路島が見えます。大阪湾をぐるっと回って来たことが実感できます。

大阪湾一周で惜しむべくはここから先でしょうか。
特に何もないです。
いや、もちろん美味しいグルメのお店やショップはいくつかあるし、大和川経由では魅力的な山や峠がたくさんあります。
が、一直線に大阪市内へ向かう場合には、割と単調です。
途中、魚市場があったりするので、大休憩を兼ねて一回はどこかに立ち寄ると良いリズムになりそう。だけれど今回私は一気走りをしました。70km弱を愚直走りです。

大阪湾一周ライド-34

おかげで大和川を越えるにしてもまだ明るい時間でした。
大阪湾一周ライド-35
のでしばし川沿いで座ってボケーっとして頭をクリアーにしてから最後の大阪市内セクションに突入!

大阪湾一周ライド-36
ここまで来たらさっきまでの島景色なんてぶっ飛びます。いつもの大阪です。
路面電車、乗用車、バス、タクシー、自転車、なんでもござれです。けどこれが全然苦じゃないというか、慣れたものです。むしろ心地良いくらい。実は嫌いじゃないです。交通事情はそれ一つとってもその国や地域の文化や生活の様子が垣間見ることができる情報の塊と思うのです。

大阪湾一周ライド-37
思えば一日中、水を見ていた気がする。水の都、大阪とはよく言ったものだけれど、こうして自転車で走っているとそれがよく分かります。

大阪湾一周ライド-38
朝日を眺めた淀川で夕焼けを眺めてこの日のライドが無事に終わりました。
これにて大阪湾一周完了!
楽しかった〜〜〜!!


たった1日ながらも満足度の高い時間を過ごすことができました。
最後に淀川に着いた時は思わず「やったーーー!」と心の中でガッツポーズです。

大阪湾一周はもちろんですが、アレンジ次第でいろんなライドができそうです。
大阪湾を横断することができる、とはそれくらいの可能性を秘めているかと。

また機会があれば他ルートも開拓してみようと思います。

   


あと今回の写真は全部ミラーレス機で撮りました。
こうしてみると十分綺麗だし扱いやすいし、改めてもっと出番増やそうと思いました。


CANONはいいぞ。
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