【ホイール】フックレスホイールを使ってみての感想 メリットとか思うところ【Stans GRAIL CB7 PRO】

神楽坂つむり

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「フックレスホイール」なるものがインターネット上に情報だけ飛び交っていると思いきや気付いたら大手メーカーのラインナップにも登場して虎視淡々と次世代のホイール規格に食い込もうとしている今日この頃。

百聞は一見に如かずと言う事で、フックレスホイールを試してみたのでインプレです。
結論から言うと「良い」

だからと言って手持ちのホイール全部フックレスホイールにしたいか、と言うとそうでもない。
その辺りを書いていこうと思います。

フックレス-7

「フックレスホイールってなんなの??」
についてはいろんなところで書かれているので詳しくは割愛したいと思います。
フックレス-1
名前の通りフックがないホイールです。
フックがないって言うのはつまりリムのことです。
リムのフックがありません。
タイヤを装着するときにタイヤのビードが引っかかるところがありますね、あれです。指でなぞると段差になっているところ。あれがないのがフックレスです。

フックレス-8

チューブラーリムもフックレスと言えなくもないですが、あれはそもそも面と面の接着で成り立っているシステムなので全く異なります。最近見ないな・・・。

ちなみに今までのホイール遍歴は数えたくないくらいはあって、チューブラーもチューブレスも一通り試してきました。

さて、フックがないことでどんなメリットがあるのかと言うと

・リム構造がシンプルになる→軽くなる
・頑丈になる(強度アップ)
・タイヤのエアボリュームを最大化できる
・タイヤの変形量が抑えられる
・タイヤグリップが向上する

あたりです。

フックレス-3

実際に使ってみて実感したのは

「軽い」
「エアボリュームの最大化」
「グリップ力の向上」

です。
すごい。フックをなくしただけなのに!

クロモリオーダーの時も、SRAMのeTAP導入の時もそうでしたが、トータルシステムとしてシンプルになることで性能が上がることは大歓迎です。ここで言う性能は軽さだったり耐久性だったりトラブル率だったりします。

フックレス-2

グラベルバイク用に用意した「Stans Notubes GRAIL CB7 PRO」ですが、フックレスリムを採用することでもうとんでもないホイールとなっています。ちなみに国内代理店にはなかったのでアメリカから直接輸入しました。

前後重量は驚異の1,280gです。
フックレスリム、リムテープ込、シマノフリーで、リムはカーボン製です。
そしてリム単体重量はもっと驚きの300gです。
さすがStansと言いますか、このブランドはリム造りにおいては本当に秀でているなと感じます。

上記のメリットはフックがなくなる=リム内部の障害物がなくなると言うことで、タイヤ幅は最大化されてエアボリュームが増加し、リムとタイヤの段差がなくなることで空力性能が向上し(これは体感できなかった)(見た目はかっこいい)あとはフックによるタイヤの変形がなくなるからタイヤの真円度が増すとかなんとか。
後半に行けば行くほど書いてて自信がありませんが、理屈は分かります。体感するのは難しい。

keihoku_gravel-12.jpg

実際に適当に漕ぐだけでもその軽さは実感できます。
ここで言う軽さは「質量的な軽さ」はもちろんですが自転車に乗る上でもっと大切な体感的な軽さ、言語化すると「転がり抵抗の軽さ」とか「漕ぎ出しの軽さ」あたりでしょうか。ここが本当に軽快。
スっと漕ぎ出せて、スイスイ転がる。ダンシングも軽くってついつい無駄な動きをしてしまいそうになる。

「足回りにおける外周部の軽量化による恩恵はすごい」とはよく言いますが、リムがここまで軽いと衝撃です。43C、510gのタイヤを履かせていてこれなんだから、28Cのフックレス用に最適化されたタイヤなんて履かせたらどうなるのかちょっと気になる。

今回用意したホイールは完璧にグラベルバイクのために用意したものだから、次ロードバイク用のホイールを新調するときはぜひフックレスホイールにして専用タイヤを履かせて試してみたい。

とまぁここまで良いことばかり書いたので、悪いところにも目を向けましょう。
チューブレスタイヤのデメリットとほぼ同じです。

つまり
・パンクした時のリカバリーにコツがいる
・ビード上げるのが大変(と言われてるけれどめちゃ簡単でした)
・使用可能なタイヤが限られる

フックレス-6

過渡期ですね。トレードオフの精神で我慢しましょう。天秤を用意してどっちに傾くかは人によります。ちなみにチューブレスホイールを5年以上使用していますが、走行不能になるようなトラブルは一度もありません。パンクは2回して、1回はチューブを入れてリカバリー。1回はシーラントが働いてくれました(ただし2気圧ほど低下したので空気追加)

ちなみに今回フックレスリムにチューブレスタイヤを装着する過程を初めて体験しましたが、リムにタイヤを装着するのも、空気を入れてビードを上げるのも、普通のクリンチャータイヤ並みに簡単で拍子抜けしました。苦労話を書きたかったのですが、苦労しなかったのでどうしようもありません。
これはきっとリムとタイヤの相性によるところも大きいのでしょう。StansとPanaracerの相性は良いみたいです。

私は未だにバリバリロングライド〜宿泊ツーリング用のTADA車に履かせているのはクリンチャー仕様のレーシングゼロカーボンです。デメリットに挙げられることが起こる可能性と、起こった際のややこしさを考えてチューブさえ交換すれば100%復活できるクリンチャーを選んでいます。
パンクしても不安がゼロの安心感は捨てがたい。

ただその心配をする必要がない環境下であれば、間違いなくチューブレス、フックレスホイールを選びたいです。と言うか最近ではチューブレスシステムも成熟してきてかなり安定した性能を発揮するようになっているので、もう移行してもいいかな、と思いつつありますが、まだ、と言う判断をしています。

フックレス-4
28C以上のタイヤを履かせるのならチューブレス一択です。
少なくともグラベルバイクはもうフックレス以外考えられません。

ロードバイクもそろそろ30Cが主流になると予想できますが、そうなってくるとチューブレスの価値がより高まってもっと普及するようになると思っています。
エアボリューム、転がり抵抗、タイヤ変形量、低圧運用と言ったことを考えると、ある程度タイヤが太くないと十分な効果が得られない、と言うのは実際に使っていても実感するところです。

フックレスホイールはそう言う意味ではグラベルバイクや太めタイヤを履くバイクを前提に徐々に広まっていきそうな予感。Stans以外にもZIPPやENVE、GIANTあたりがラインナップしてるし、レイノルズあたりが対応したらいよいよ本格化するのかも。

選択肢がもっと増えればいいと思う。
フックレスの恩恵が受けられる環境がもっと広がりますように。

    
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