【競馬】ウマ娘きっかけで競馬に興味を持ったのでちょっと現地観戦してきた話【2021秋華賞@阪神競馬場】
写真, 近畿, 競馬, 聖地巡礼, イベント, 馬,というわけで行ってきました。阪神競馬場。
昔はよく近くまで行くことがありましたが、当時は「競馬なんてギャンブルにハマってしまったおじさんが行くところでしょ?」と思っていました。
まさか自分がこうして現地まで観戦しに行くことになるとは思っていなかった。

写真撮るだけでも楽しかったので、現地の様子を簡易レポート&備忘録。
そもそものきっかけはズバリ「ウマ娘」
視聴を始めたのは例の如く世間よりは少し遅めだったけれど、どっぷりハマってしまって、気づいたら歴代功労馬、活躍馬の生まれ育った牧場とか、厩舎とか、血統にまで興味を持ってしまう始末。
つまるところ、アニメがきっかけではあるものの、どちらかというとアニメそのものよりも、本当の馬の方に興味がシフトしていったというのが現在の状況。
となれば競馬を実際に生で見てみたい!と思い至るのにもそう時間はかからなかった。
あ、もちろんアニメもアプリもそれなりにハマってます。
特に二期は3周くらいした上でお気に入りの回をリピート視聴しちゃう始末です。
ナイスネイチャ、アグネスタキオン、マチカネフクキタルが好きです。
これは数多の戦いを経て直線で全てを差すマンと化したメジロマックイーン
さて、私が見に行ったのは2021年10月17日(日)阪神競馬場で開催された秋華賞(G1)レースです。
どうやらコロナ禍において入場者数に制限があるらしく、チケットを購入するにも事前抽選制なのだとか。JRAのちょっと分かりにくいサイトに書いてある文章を紐解きながら、どのような手続きを踏めば良いのかを理解していきます。もっと分かりやすくしてくれ!!
なになに・・・開催日前の火曜日のさらに一週間前の火曜日から抽選受付開始で・・・
時間は17時からで・・・・
希望する座席の種類はここで選べると・・・座席の違いがなんもわからん・・・
当落発表は金曜日の17時で・・・
あ、当選してから指定席を買うのね・・・早い者勝ちか・・・
って17時になってもアクセス集中で繋がらへんやん・・・
と、まぁそんな紆余曲折を経て無事に当選、座席購入を果たしました。
屋外西のスマートシートです。
阪神競馬場は西側がゴール板に近く、ゴール直前の追い上げや熾烈なバトルを観るのには西側が良いということだったので西側で申し込んでいました。当選して良かった。
ここから現地観戦の様子をダイジェストでお送りします。
西宮北口駅で宝塚線に乗り換えて仁川駅へ。
阪急電車のヘッドマークが秋華賞仕様になっていました。
例年では京都競馬場開催だけれど、現在工事中のために舞台が変わった今年の秋華賞。
というわけで阪神競馬場での秋華賞開催は今年限りと考えると、このヘッドマークをつけたマルーン色の車体はかなりレアなのかもしれません。
仁川駅から阪神競馬場まではウマ娘、もとい馬一色。
実際ウマ娘から入った人は絶対にテンションが上がる名馬達の記録と写真がずらりと並んでいました。
歩きながら観ることができるミュージアム状態です。
これはぜひ車ではなく電車でアクセスして欲しい。
黄金時代すぎる。
さて、現地は感染症対策がかなり厳格に実施されていました。
そもそも予約していないと入場できないのですが、これのアナウンスがやたら多かったのは、知らずに来る人が未だいるからでしょうか。
実際に入り口で「せっかく来たのに・・・」と肩を落としているご夫婦がいらっしゃいました。
みんなもJRAのサイトを要チェックだ!
手荷物検査、検温、アルコール消毒、リストバンド装着などなどを済ませてようやく入場!
広さにテンションが上がります。
テレビでは見たことあるけれど、実際に目にしてみるとスケール感が全然違うことに気付きます。
直線ってこんなに長いの!?と驚かされました。
ここを60km/hで馬が駆け抜けていくのだから、見応えがないわけがありません。
早速レースが始りそうだったので、駆け付け観戦。
はやっ。
秋華賞仕様のゴール板。
レースまでまだ数時間あるけれど、今からもう楽しみで仕方ありません。
初めての場所となると探索したくなるのが人の性。
阪神競馬場を歩き回ります。
この日は午前中入りしたということもあって、1日でかなり歩き回りました。
小走りになることもあったりするので、競馬観戦は動きやすい服装が良いなと実感。
特に足回りはちゃんとしたものを用意しましょう。
階段の登り下りも結構あったりするので。
パドックエリアの馬との近さに感動しました。
この時間はまだ少ないですが、第11レースの直前は入場規制が敷かれることになります。
即PATで購入できたのですが、せっかくなので馬券を購入することにしました。
やっぱり現地に来たからには馬券を握りしめて応援したい!!
マークシート形式ということも知らずにいきなり券売機に向かってしまったのはここだけの話。
そんな散策の合間にもレースが行われます。
意外と忙しい。
お昼ご飯も食べたりしてると、時間管理が大変です。
パドックも見たいしレースも観たいし、休憩もしたい。
それにいろんな角度からも観てみたかったので、30分おきに居場所を変えていました。
ちなみに今回の競馬の写真ですが、私は一眼レフカメラで撮影しました。
もともと自転車のロードレースでの撮影経験はあったのでなんとなく撮影方法は理解しているつもりです。
時速が60km/hとなると、ピタッと被写体を止めるためには最低でもシャッタスピードは1/1000くらいが望ましいと思います。
ISO感度を抑えるためにもF値も最低F4は確保したいところ。
F2.8などあればもちろん最高ですが、ピントがシビアになりそうだし、そんなレンズを買うお金もないので私は70-200mmF4Lレンズで撮影に臨みました。
シャッタースピード優先で何枚かテスト撮影をして最終的には1/1600で落ち着きました。
天候は晴れでしたが、阪神競馬場は時間の経過とともにホームストレートが建物の影になるので、直射日光は当たらない設計になっています。
夏場はいいけれど冬場は寒そう。
馬は走っている姿が美しい。
と、当たり前と言えば当たり前ですが、生で観てそれを実感しました。
パドックにいる時と明らかに筋肉の浮き具合が違います。
こういうディティールはアニメでもアプリでもテレビ観戦でも分からなかったので、現地で観てこそ分かることだなと思いました。
美しく、格好良い!
東側に移動してみました。
ゴールやパドックがある西側に比べて人が少ないです。スタート前の馬の状態を見るならここが良さそう。
阪神競馬場名物?とも言われる芝生エリアです。ちょうど目の前にスターティングゲートがあります。
競馬ってスタートがものすごくあっさりしてるなぁというのが初めて観た時の感想で、ジョッキーや馬達はよくあのスタートに反応できるなぁと感心せざるを得ません。
距離が2000mで時速が60km/hとなると0.1秒でも結構な差が生まれるからスタートも大事ってことがよくわかります。
JRA職員さん(たづなさんに見えて仕方がない)(緑の悪魔)
ダートのスタートシーン。
さすがダート、砂埃がすごい。
一度近くで見たことがあるけれど、ダートの深さにびっくりした。
砂浜で走るようなものだろうか。10cm以上はありそうな気がする。
一度何かの資料でダートの断面図を見たことがあるけれど、コースを作るのも一仕事だなぁと。
最終コーナーは直線とは異なる見応えがありました。
位置取りやコーナーの技術の差がよくわかります。
ちなみにこの日はものすごい風が吹いていて、向こう正面は追い風、ホームストレートは向かい風でした。
ということは最終コーナーは内側からの風だから外に膨らむのかな?とか思ったり。
風速では5m〜7m/sの風が耐えず吹いていたので、会場はかなり寒かったです。
それほど長くないターフの芝がたなびくくらいでした。
体感気温では余裕で15度くらいだった気も。秋冬用のコートを羽織っていくべきだった・・・。
日本国旗も常に広がりっぱなし。
しばしば室内に避難して暖を取る。
ついでに3F席からの眺めもチェックしてみたり。
なるほどよく視える!
レース運びをしっかりと観るなら上階、臨場感を優先するなら屋外という感じでしょうか。
室内は風雨の影響を受けないのも良いと思いました。例えば一日中現地で観戦するとかなら室内の指定席を取りたいところです。
屋外だとこのように馬の写真を綺麗に撮ることができます。
これもシャッタースピードは1/1200程度です。
それにしても筋肉がすごい。
素人目線でもこうして見比べてみると馬体の違いがよくわかります。
トモの発達具合なんかは見ていて惚れ惚れするくらい。
サラブレッド。
完璧な血統。
引き締まった馬体には美しさすら感じます。
さて、西宮ステークスも予想が当たったところでいよいよ本日のメインレース、秋華賞の時間が迫ってきました。
会場にいる人が急いでパドックへ。
観客の9割くらいが一気に集まるものだから入場規制まで敷かれていました。
間近でみるより俯瞰で見たかったので、3F上から眺めることに。
馬が入場する頃にはものすごい人だかりでしたが、これでも普段よりは相当少ないのでしょう。
座席数が間引かれたおかげとも言えますが、コロナ前の熱狂も見てみたい気もしなくもない。
推し馬であるエイシンヒデン。
気合乗り十分。
馬体の仕上がりも上々。
私の本命、アンドヴァラナウト。
前走の走りや今日のコースプロフィール、最終直線がどうやら仕掛けにくい馬場ではあるものの、きっと差し切ってくれると信じて単勝一点買いをしました。
そして本日の主役、アイドルホース、ソダシ。
真っ白です。
ここまで白かったらそりゃ嫌でも注目しちゃうな、と。
それでいて結果を残してるのだから。
桜花賞の走り、札幌記念の走りを見ている限りは、今日のオッズ、一番人気は誰しもが納得するものでしょう。
ただちょっとレースに対する意気込みみたいなのは感じられない?と素人ながらも思いました。
そういうクールさを持っている馬なのかな?とかも思ったり。
頼むぞー!アンドヴァラナウト!!
桜花賞のために用意された特別衣装を着て並ぶ誘導馬とJRA職員さん達。
そしていよいよ本日のメインレース、秋華賞。
さすがG1メインレースともなれば盛り上がりがすごい。
大阪音楽大学によるファンファーレ演奏、歴代レースの映像が流れ、会場内の期待は最高潮だった。
先行争い。
桜花賞と同じ二枠四番に入ったソダシが二番手につけてレースを進める。
絶好のポジション。
「必勝パターンじゃん」とどこかから声が聞こえた。
けれど、後方集団が明らかに脚を貯めている走り。
1000m通過タイムは61秒強とかなりのスロースペース。
これでは先行馬はただ前にいるだけの、ペースメーカーになるおそれも。
最終コーナーまではソダシの必勝パターンだったけれど、
直線での立ち上がり、あれだけ押しても手応えがなかったのは不調があったとしか思えない、と見ていてすぐに分かるくらいでした。
一方でコーナー立ち上がりから明らかに手応えが良かったのがアンドヴァラナウト、そしてアカイトリノムスメ。
外から飛んで来た。
特にアカイトリノムスメは
「赤い羽が翼を広げた!」
という実況が脳内再生されるくらいの勢いだった。
外から飛んでくる。
私が推しているアンドヴァラナウト(エアグルーブ好きです
期待通りに突っ込んできた。
そしてさらに外からファインルージュも飛び込んでくる。
最終コーナーから歓声がずっと鳴り響いていた。
大型ビジョンの前に馬群が来る頃には白い馬体は見えなくなっていた。
白は沈んで赤が来た。
3頭が横に並ぶことはなく、アカイトリノムスメが一度手にした鼻を譲らなかった。
終わってみれば上位人気馬による独占。
ソダシがオッズを引き上げてくれたから地味に美味しい馬券だったかもしれない。
終わってみれば2021年のティアラ戦線は冠を分け合う結果に。
三冠牝馬の仔がG1レースを制するのはこれが初めて。
最後のティアラは譲れない。そんな気迫が最後の直線200mでは肌で感じることができました。
あとソダシが沈んだ時の会場内の悲鳴もすごかった。
11年前、母のアパパネが三冠を記録した同じ日に、譲れない三冠目を手にしたアカイトリノムスメ。
ウイナーズサークルでは惜しみない拍手が送られていました。
というわけで初競馬現地観戦レポートでした。
初めてでこんなに良いレースを見ることができて幸せでした。
あと写真撮るだけでも結構面白い。
10月末以降は座席数制限も少し緩和されるらしいし、
面白そうなレースがあったらまた通ってみようと思う。
終わり。
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