【国内線】自転車(ロードバイク )飛行機輪行を普通の輪行袋でこなしてみる話【タイオガコクーン】
輪行, ロングライド, 機材紹介, ノウハウ, 写真, 自転車,ここ数年、飛行機輪行をする機会が増えてきた。
普通の鉄道輪行と比べて、少しばかりノウハウや注意事項が異なるのが飛行機輪行。
だけれど気をつけるべき箇所だけ意識しておけば、普通の輪行袋でも飛行機輪行をすることができる、と数回の輪行を経て思い至った。ので備忘録として、そして誰かの参考のためにも、まとめておこうと思います。

大きく変わらない、と思う。なのでそちらを見ていただいてもOK。
さて、飛行機輪行用の輪行袋も持っていますが、デメリットがいくつかあるなぁ・・・と実感。
・飛行機輪行用の輪行袋は大きくて嵩張る
・自転車に積んで走ることが非現実的
・よって自宅⇆空港や、現地での移動に制約が生じる
ここがとにかく不便に感じる次第です。
せっかくのロードバイク輪行による自由度の高さが、一気に制約だらけになってしまうところが辛い。
普通の輪行袋だと、このスタイルで国内どこでも旅ができてしまうから楽ちん。ちなみに上記の装備だとサドルバッグの奥に詰め込んでいます。サドルバッグは他に着替えが1セットまるまる入っています。
往路と復路で違う空港を使う、なんてこともできちゃう。
飛行機輪行用の輪行袋でそれをしようとすると、空港間で輪行袋の発送をすればいいと言えばいいんだけれど、それも面倒に感じちゃう。
さて、最近使用するのはタイオガのコクーン。
前輪とシートポストだけ取り外すタイプの輪行袋です。
前後輪外すタイプの輪行袋を使用ない理由は、後輪を外すことでリアエンド周りの防御力が低下するのを回避するため。
「後輪を外す」だけでケアすべき場所が一気に増えてしまう。リアエンド、リアディレイラー、チェーンの取り回し、ブレーキ調整、スプロケット養生などなど・・・。
自転車は完成車状態が一番安定している。ので、なるべく完成車に近い状態が理想。
ということで輪行の中では最もシンプルな前輪だけを外すタイプを選択。
(理想を言えば完成車のまま載せたい)(完成車でラップぐるぐる巻き輪行もあるらしい)
自宅から伊丹空港まで自走でアプローチ。
このスタイルだと自走で移動できるのが大きなメリット。
そして、こう。
試しに時間を測定してみたら6分37秒でした。
今回搭乗するエンブラエル190(E90)です。
左下から荷物を積んだカーゴトラックがやってきました。
私の自転車がベルトコンベアに載せられました。(この写真のためにずっと張ってた)
こちらが指定した通りの面が上側になっています。
こうなることを見越してパッキングすれば良い、ということです。
無事に機体へと吸い込まれていきました。
ちなみに他のスーツケースなどとタイミングが異なっていました。
カーゴ側もしくは機体側のスペースの問題でしょうか。
さて、上記のように、横倒しにされることを見越しての、輪行作業の手順を紹介。
空港到着時の状態です。行き先でもこの状態にきっちりと戻せることを目指します。
サドルバッグから輪行袋一式を取り出します。
構成
・輪行袋
・ホイールバッグ
・ストラップ
・フロントフォークエンド金具
前輪を外してフロントフォークエンド金具を装着。
鉄道輪行なら不要だけれど、飛行機輪行は横方向の力が加わる可能性があるのでここは養生必須。
フロントフォークって前輪が装着されていない状態で横方向に力が加わると驚くほど簡単に曲がっちゃうので。曲がるだけならいいけど、折れることもある。
シートポストを抜き取り。
(ISP民はこの時点で詰んでしまう。)
ちなみにリアディレイラーは内側にギアを入れておく、というちょっとした工夫。
・チェーンテンションを上げてチェーン落ちを防止する
・リアディレイラー本体をなるべく内側に動かしておくことで、外側からのダメージを軽減する
のが狙い。
輪行袋の中にはシートポストを突っ込んだサドルバッグ、ヘルメットも同梱。
隙間にぽいぽい。
飛行機輪行は
・出っ張りをなくす
・不安定な箇所を減らす
ことが大事なので、オプションパーツは外しておきます。私はこの3点で全部。
そして最後にここが重要。
横倒しになることを想定したレイアウトにして輪行袋に収納すること。
この写真を例に取ると、横倒しにした時にクランク側が上側になるように指定するので、ハンドルもクランク側に切っておいて、前輪や一緒に同梱するものも全てクランク側に寄せておきます。
あとは袋を被せて・・・
ストラップを通して完成。
あとは手荷物で預けるだけ。
慣れてしまえば本当に簡単なので、飛行機輪行のハードルも随分と下げられるようになりました。
最近は航空券もずいぶん安くなったし、下手したら他のどの移動手段よりも飛行機が安いなんてことも珍しくなくなってきた。
さらに私はJALカードでマイルが勝手に溜まるおかげで国内航空券が定期的にマイルでゲットできるのもありがたい。というわけでこれからもどんどん飛行機輪行を活用していこうと思う。
ちなみに先に書くべきだったけれど、航空会社によって荷物の扱い方には差があるからご注意を・・・。私はよほど大きな価格差がない限りはJAL一択。いろんな面で安心、安定しているから。
それにセールや各種割引、マイル利用の仕方によってはずいぶんお安く利用できるので・・・。
国内外の違いや、旅の行程、航空会社、バイクの選択によって、輪行の仕方もアレンジメントはしているので、「絶対この方法!」というわけではないことはしっかりと伝えておきたいと思います。
余談の記念写真。機内ドリンクサービスの紙コップがオリンピック仕様でした。
こういう何気ない写真も数年後、数十年後に見返した時に、良い思い出になるのかな・・・。
終わり。
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