【モバイル自転車】折り畳み自転車「iruka」を乗り回してみての感想
自転車, 写真, 機材紹介, 輪行,折り畳み自転車自体は珍しいモノではない。
私自身、これまで結構いろんな折り畳み自転車を所有してきた。
ORibike、DAHON EEZZ、BROMPTONなどなど・・・。
「iruka」はこれまでのものと比べても結構異色な存在、だと感じた。
折り畳み自転車は奥が深い乗り物。
自転車はシンプルで美しい乗り物だけれど、「折り畳む」という機能を加えた途端に複雑になり、見た目や機能性、走行性能、重量といった複数の要素が複雑に絡み合うことになり、バランスを取るのが難しくなる。
折り畳み自転車は、言ってしまえばわがままな乗り物。
コンパクトにしたいけど軽くもしたいし、
折り畳みたいけど剛性は確保したいし、
小さくしたいけど走行性能は残したいし、
それでいてデザイン的な魅力も捨てたくない。
そんな自転車を「さあ作ってください」と言われたら、おいおい無茶言わないでくれ、と私なら言う。
間違いなく言う。「iruka」はそのバランスがものすごく高次元にまとめられた折り畳み自転車、と言うのが感想総括。
乗車してすぐに感じたのは走行性能の高さ。
他の折り畳み自転車と比べて明らかにペダルを漕ぐのが軽く、そして速いと感じた。
なんでだろう?と考えたら、デザインと密接に関わっていることに気づく。
通常の折り畳み自転車はトップチューブを分割してヒンジで繋ぐことでコンパクトにしてるけれど、irukaにはそのヒンジがない。
つまりトップチューブが一直線に途中で分割されることなく繋がってる。
このアイデアによって高い剛性を確保し、推進力を無駄にすることなく走ることができるようになっているというわけ。
ブロンプトンやOriBIKEも実はこの類なのだけれど、折り畳み部分の作りで言うと、irukaは一つ上かもしれない。
ハンドルやフォークが折り畳まれるけれど、この可動部同士の接触面積がとても広く取られてる。片側がもう片側のパーツを包み込むように覆い被さって固定されるおかげか、固定した時の安定感がすごく良い。
自転車を漕いでいる時って車体にはいろんな方向に負荷がかかるのだけれど、ちゃんと全方向に対して力を受け止めてくれているのがよく分かった。
これって当たり前のことのようで、実はうまくできていない自転車はちらほら。特に折り畳み自転車は。
この高い走行性能と折り畳んだ時のコンパクトさを両立するためにデザインされた折り畳み機構がまた美しい。
弓形のデザインが目を惹くトップチューブは、中央部分にスリットが設けられていて、そのスリットの隙間に後輪が綺麗に収まるように設計されている。
この状態でハンドルやシートポストを折り畳むことで高さは50cm以下とコンパクトに。
加えて前輪は折り畳んだ際に後輪と並行に収まるように設計されているから、タイヤを転がして運搬することが可能。実際に使う場面はあまりないけれど。
奥がブロンプトン。手前がiruka。
同じようにコンパクトだけど、irukaの方が高さは抑えられてたり。
これならデスクの下にも収めるのも楽ちん。
輪行袋に収納しても一回り小さいのは、何かと便利。
シーンに合わせて4つの形態に変化する「モバイル自転車」と呼ばれるiruka。
実際の変化は以下の通り。
ランモード。
ウォークモード。

スリープモード。

走行性能、コンパクトさ、機能性と実用性を高い次元で成立させつつ、まるでショーモデルのような美しいフレーム設計により、特別感のある一台に。
部屋の片隅に置くとまるでインテリアのような雰囲気を放ってくれるのもお気に入りのポイント。
ちなみにオプションパーツとして開発・用意されているのがこちらの「iruCart」
いわゆるサイクルトレーラーで、今回初めて使ってみたけれど、これがまた便利。
「自転車で荷物を運ぶ」ことの概念がガラッと変わった感じ。
これについてはFRAMEに記事を書いたのでそちらを読んでもらえれば幸い。
実際の使用シーン交えて詳しく解説しています。
iruka。
華があって実力もあって、ポテンシャルの高い一台。
実際に乗っている人は見たことがないから、他人と被りたくない人にもぴったりかも。
コテコテにカスタムするのもいいし、
完成車のままシンプルに乗っても十分楽しいと思う。
日常使いにも、サイクリングにも馴染む、懐の深い一台。
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