【シューズ】グラベル専用シューズ シマノ RX8を導入してみたのでインプレ【SHIMANO】
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グラベルロードバイクを購入して以来、月一程度でグラベルライドを楽しんでいる私。
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実はずっとなんとかしないとなぁと思っていたのがシューズ。
各メーカーのラインナップを見ていても「これは」というものがなかなか出て来なかった。
けれどようやく、きました。
SHIMANO RX8 グラベルライド専用シューズ。
さてさて、噂のグラベル専用シューズです。
SHIMANOから登場したRX8。
まず目を惹くのがこちらのカラーリング。
限定色です!!パープル×グリーン。
入手後、早速ツイッターに投稿してみると
My new gear……。噂のグラベル専用シューズ、SHIMANO RX8導入です。とにかくこの限定カラーの格好良さを見て欲しい。 #shimanogravel #SHIMANORX8 #PR pic.twitter.com/MrYVpPSkll
— 神楽坂つむり (@tsumuri_f5) November 10, 2020
コメント欄では
「茄子」
「茄子でしょ」
「エヴァ?」
「初号機」
「巨峰&マスカット」
「カナブン色」
などと言う感想をいただきました。あながち間違ってない・・・。
シューズ単体だとめちゃくちゃに目立っているように見えますが、実際に履いてみるとこれが意外としっくり来る。もともとサイクルジャージって派手目なものが多かったりするし、色味が控えめなグラベルライディングにおいても挿し色を入れることは結構多かったりするしで、このシューズも例外なくマッチしてくれた。よかったよかった。
もう少し細部チェック。
気に入った!
さて、なぜグラベル専用シューズか。ロードバイクでもなくマウンテンバイクでもないのがグラベル。当然求められる性能はそのどちらとも違ってくる。
「どっちの性能もいる」と言うのが近いかもしれない。グラベルの遊び方って特に日本においてはオンロードとオフロードどちらの要素も含んでいることが多い。自宅を出発してアプローチするまでは普通に舗装路を走る。実際に過去のライドを振り返っても50km走ったうちのグラベルは20kmだけ、なんてことも珍しくない。
さらに言うと今はキャンプツーリングといえばグラベルバイク、と言うのが定番になったことも一つ注目しておきたい。
昔だったらそれこそランドナー、スポルティーフ、あるいはマウンテンバイクベースに、あるいはロードバイクを使ってツーリングをしていたけれど。グラベルバイクはタイヤが太く安定感がありかつポジションの自由度が高く、設計的にもそこそこの巡航速度が維持できて、さらにパーツの汎用性と整備性も高いと言うことで、すっかりキャンプツーリングの定番になってしまった。
のでシチュエーションとしては、歩くこともたくさんある。グラベルライド中ももちろん輪行する時とかフェリーに乗る時とか観光する時、飲食店に入る時、キャンプ設営をする時。
つまりいろんな要素が寄せ鍋みたいに詰め込まれているのがグラベルバイクで、そのライディングに対応するシューズにも当然、万能調味料のような汎用性、使いやすさが求められる。
RX8シューズのスペックをチェックしてみると・・・
・高剛性・軽量カーボンコンポジットソール。
・SPDペダルとのシステム設計により、ペダリング効率と安定性を追求。
・軽量・耐摩耗性TPUラグを採用し、ペダリング性能と歩きやすさを両立。
・サラウンドアッパーパターンはしっかりとしたホールド感を提供しながら、一日中快適な履き心地をキープ。
・デュアルマイクロ調整機能付きBOA® IP1。
・アッパー素材:合成皮革+メッシュ
・アウトソール素材:カーボンファイバー コンポジット
・重量:265g(サイズ42)
まず一番気に入ったのが「ペダリングのしやすさ」ダイレクト感。そして軽い。
これはやっぱりアウトソールのおかげ。シューズのベースともなる部分で、ここにロードバイク用シューズと同じ「カーボンコンポジットソール」が採用されている。
おかげで従来のSPDシューズで感じていた踏んだときの「物足りなさ」がすっかり解消されていた。グラベルに向かうアプローチの時にこの恩恵をはっきりと感じることができたし、さらにはグラベル区間でもこの踏み応え、反応の良さは、タイヤを取られる難しいセクションを高出力でクリアーする時などではとても役に立った。ソールの剛性って大事なんだ、と考えたら当たり前のことを思い出させてくれた。
あとは「265g」という軽さもなかなかにすごい。オフロード系シューズの中ではダントツに軽い。おかげでペダリングが軽い軽い。グラベルのようなちょっと苦しいと思うセクションが多いシーンではこの軽さは武器になる。
次に気に入ったのが「歩きやすさ」
グラベル区間でもなんだかんだで足をつくシーンというのは多い。乗車してクリアーできないところもたくさん出てくる。ちょっとした休憩だったり、先述したキャンプツーリングだったり、あるいは写真を撮ったり、自転車を停めて道を確認したり。とにかく意外と歩く機会が多いのがグラベルライド。
RX8はカーボンソールを採用しつつも、しっかりと「歩きやすさ」を重視して設計されているように感じた。シューズの裏面にはラバーグリップがかかとに2つ、つま先に3つ配置されていて、歩く時には地面をしっかりと捉えて滑らずに、違和感なく歩くことができる。ただそれだけならSPDシューズでよくある話だけど、先述の高い剛性、踏み応えと両立しているのが良い。
それにこれはグラベル区間だけではなく、例えば輪行する時なんかもメリットが大きい。これだったら輪行用のサンダルを持ち歩かなくてもいいかな・・・と思える。自宅を出てから帰ってくるまでをちゃんと一足でカバーしてくれる汎用性の高さが嬉しい。
考えたらもしかするとロードバイクにSPDペダルをつけてこのシューズでライドしてもOKな気がしてきた。ロングライドや自転車旅でSPDペダルを使う人も多いだろうし、そう言う人は走行性能も歩きやすさもどっちも欲しいだろうから。
あとは機能面としてはフィット感を高めてくれる「BOAシステム」と「サラウンドラップアッパー」が採用されているのも注目ポイント。
「BOAシステム」はもう珍しく無くなってきたけれど、サラウンドラップアッパーと組み合わせることで、フィット感と、脱ぎ履きのし易さ、調整のしやすさが格段に向上している。
BOAシステムはダイヤルを回すと靴紐代わりに配置されたワイヤーが締まったり緩んだりすることでスピーディに、かつ無理な締め付けなくフィッティング調整できる機構。慣れると楽!好き!ってなる。
サラウンドラップアッパーは、サラウンドにラップ、つまり一枚の大きなアッパー部で足全体を覆って囲むように包み込んでくれる設計で、これがまたフィット感がとてもいい。のと、変な締め付けがないから、長時間履いていても快適。これが嬉しい。
BOAシステムはダイヤルを回すだけで締め付け調整が可能。
フィット感抜群。片手で簡単に調整できる。ライドの中で調整したい時でも手間がかからない。
サラウンドラップアッパー。足を大きく包み込んでくれる。BOAシステムとの組み合わせでフィット感が抜群に良い。
先述したようにいくら機能面で自宅を出てから帰ってくるまで一足で事足りても、快適じゃなかったら使ってられない。ましてや連日乗るようなロングライド、キャンプツーリング、自転車旅なら尚更。
デメリットを挙げるとすれば、メリットの裏返しで、他のSPDシューズに比べてソール剛性が高い分、しなりが少ない。シューズって剛性が高ければ高いほど良い、なんてことはなく、使うシーンによっては適度なしなりは絶対に必要で、ポタリング程度のペースだったらRX8はオーバースペックだと思う。逆にグラベルレーサー的な走りをしたり、普段のロードバイクに近いフィーリングでグラベルライドをしたい場合には最高。
あとは申し分ない。もっと細かいところを見ると、例えば足先を守ってくれるトウプロテクターがあったり、泥や雨、何かと濡れることが多いグラベルライドに対応するように、通気性を確保するためのメッシュや通気孔が設けられていたり。うーん、奥深い。よく考えて作られているな、と言う印象で、ただ単純にスペックだけを盛り込んだシューズじゃないことが、履いていてよく分かった。
メッシュベースに通気孔。泥などから足を守りつつ、快適性を高めてくれる設計。
実際に導入してからはグラベルライドのほとんどでこのシューズを使うようになった。それこそ家を出てから帰ってくるまでずっと快適。踏み応えも良いし、スタイリングも良い。あと意外と良いなと思ったのがロードバイクにSPDペダルを付けた時に履くシューズとしても優秀。グラベル専用シューズということで発売されているから当然グラベルライドには持ってこいだけれど、それ以外の用途にも対応するマルチな一足というのが使ってみたのインプレッション。
履き潰していくこと間違いなし。
グラベルライドに最適なシューズを探しているなら、選択肢に入れて後悔はないはず。
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