【静岡県】ちょっと自転車で大阪から御前埼灯台見に行ってきた【ゆるキャン△聖地巡礼】

神楽坂つむり

聖地巡礼, キャノンボール, 中部, 東海, TADA車, ロングライド, 1day, 輪行, 近畿, 機材紹介,
距離にして325km。

大阪の自宅を日付が変わる少し前に出発して、奈良、京都、三重、愛知と経て長い長い静岡県を横切って、御前崎に辿り着いたのはお昼過ぎ。

ロードバイクでおおよそ14時間。オーバーナイト。極寒。お昼に到着したかったから逆算しての強行軍でした。

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直接のきっかけは「ゆるキャン△」2期の1話を見ていた最後のシーンです。

ゆるキャン2-1

あ、行こうと思いました。

普通に聖地巡礼するなら2話を見てからの方がいいでしょう。間違いないです。ただそれじゃあ面白くない・・・。アニメを見てその通りのカットを回収するだけもいいけれど、どうせなら先に現地に行って(しかも交通手段とスタートは違えどしまりんはバイク、私は自転車、同じ夜中にスタート)その後にアニメ見て「ああ、ここ分かる〜〜〜!」って追体験パターンしたくない!?ってことで、1話を見た日の夜にスタートしました。おかげでちょっと睡眠不足というか、帰りの新幹線は気絶するように眠っていました。


全体のルートはこちら。
全行程

総走行距離376km。
大阪→清滝峠→国道163号線→伊賀→四日市→名古屋→国道1号線→豊橋→浜松→国道150号線→御前崎→焼津駅。
最低気温は氷点下6度、最高気温は6度のなかなかの極寒ライドでした。


自宅をスタートしてのは夜の22時ごろ。
これは御前埼にお昼頃に到着するための逆算した結果です。予定では160km先の名古屋でちょうど夜明けを迎えて豊橋あたりで朝日が完全に昇って、浜松あたりで10時、自宅を出て12時間。そこから御前崎まで勢いつけてゴールの計画です。



大阪市内を抜けるだけであまりの寒さに「これはやべえ!」と思いました。
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清滝峠を越えます。後ろに見えるのは大阪市内の夜景。さらば。私は旅立ちます。この峠を超えて何度も旅立ってきた。私にとっていろんな旅の思い出の始まりとなる、象徴的な峠です。ちなみに本気で寒かったのでこの写真を撮ることすら躊躇いそうになりました(停車すると寒い、グローブ外すと手が一気に冷える)


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今回は国道163号線で名古屋方面へ抜けます。国道1号線に比べて距離が短い、交通量が少ないといったメリットがありますが、この季節ならではのデメリットとして「冗談じゃないくらい寒い」ということがわかりました。正直、走りながら少し後悔したけれど、選んでしまったものは仕方ない。いくしかない。たとえマイナス6度になってボトルの水が一瞬で凍ろうとも。

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今思うとこれはまだまだ暖かかったとはこの時思いもしなかった。


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写真をお届けしようにも何も見えません。街灯が一切ない夜の山岳コースです。空を見上げると満点の星空というやつで、星座には明るくないですがそれでも知っている有名な冬の大三角形やオリオン座がはっきりと肉眼でも見えます。上を見ても横を見ても後ろを振り返っても星空だらけです。久しぶりのオーバーナイトライドのご褒美に少し気持ちが舞い上がる。


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80km走ってようやく国道1号線に合流しました。ここから先は亀山バイパスに乗って名古屋方面まで一気に走ります。山岳地帯を抜けたために体温の低下が著しく、回復と補給を兼ねて牛丼屋で味噌汁付きの定食を頼んで平らげました。暖かい食べ物が胃に投入されて一気に身体が復活。気力も湧いてきました。自転車で走り回っているとご飯のありがたさ、美味しさに気づかずにはいられません。ありがとう、ありがとう。


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愛知県といえば川越えです。(埼玉県ではない) 橋の上は寒すぎて笑えてきます。体感気温マイナス10度。身体が震えるのをペダリングで誤魔化します。ケイデンスを30上げろぉ!!


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豊橋、知立の文字が見えてきました。いつもの通り、名古屋に特に用事はないのでこのままぐんぐん進んでいきます。そもそも朝の4時に止まる理由がない。


omaezaki-9.jpgなんとなしに国道を進んでいるととある交差点で右手にラーメン屋「一蘭」の看板が煌々と光っているのが見えました。「??」と思いながら近づくとなんと営業しています。24時間営業の一蘭らしいです。さっき牛丼を食べたばかりだけど、この先の補給のことも考えて、少し早めの朝ごはん?夜ご飯?「いったいこれは何ご飯なんだろう・・・」と思いながら入店して、ラーメンをいただきました。カロリーと塩分と水分を一気に補給できるのでラーメンは大好きです。

omaezaki-10.jpgもちろん替え玉もいただきました。最初はバリカタ、替え玉はハリガネの私です。

このラーメンを食べた後の時間帯が一番寒かったです。オーバーナイトライドをするとよくわかるけれど、一番寒い時間帯というのは深夜ではなく、太陽が登る直前の時間帯です。草木も大地も空気もキンキンに冷えている時間帯。なまじ空が明るくなって暖かさを予感させるものだから、余計に冷たさが際立ちます。が、それでも自宅を出発してから9時間も真っ暗闇の中を走っていた身としては、太陽の光がありがたく、そして目に染みる・・・。

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ありがたや〜〜〜。

新幹線が定刻通り通過することで有名な三河安城あたりで完全に朝陽が登りきりました。
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ここから先、ペースが1.2倍くらいまで引き上がりました。追い風効果もあったし、なんとなくランナーズハイのような領域に入った。ここから80kmくらい、岡崎、豊橋、掛川とノンストップで駆け抜けます。写真と撮ることすらなく、全集中です。というかなんだかんだ寒くてなかなか写真を撮ってられないのと、止まると寒いという極寒ライドあるある・・・。

気がついたら太平洋沿いの道を走っていました。御前崎までもう30kmもありません。そして道中、気になった看板があったので寄り道をすることに・・・。
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「静岡にも砂丘あるんだ!」と驚いた。浜岡砂丘とやらです。御前崎遠州灘県立自然公園と書いています。せっかくなので自転車を停めて入ってみます。ビンディングシューズだけどサラサラの砂だから問題なし!


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おお・・・・割と本格的な砂丘・・・海が目の前・・・そして風力発電がいっぱい・・・・。

そして何より「風がめちゃくちゃ強い」

これが「遠州のからっかぜ」というやつか・・・・。

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サボテンダー気分を味わったところで再び御前崎方面へ向かう海沿いの道をひた走ります。

心の中ではもう灯台を早くみたくて仕方ない!というのが本音です。もう自宅をスタートして300kmを越えていました。ちょっと眠い。けど身体は特に異常がなかった。TADA車とのシンクロ率はもはや疑いの余地がありません。

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たくさんの風車の中を駆け抜けていきます。どことなく北海道を彷彿とさせるような光景です。あとつい先日訪れた渥美半島を思い出します。きっとキャベツ畑があったせい。

この辺りから海沿いの道をずっと走るということで、もうテンションが上がりっぱなしです。天気も最高。前日と翌日の天気が悪い中、とてもラッキーでした。晴れ男パワーを今年も発揮できたら嬉しい。
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こういう道が

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好きすぎる!


そしてここから、御前崎灯台までが、今回のハイライトとも呼べる快走路でした。少し長めの丘のような登り道。300km越えの脚には少し響くけれど、距離的にはもうすぐゴール。ゆっくり焦ることなく登る。徐々に斜度が緩くなって平坦に。そしてすぐに降り開始。目の前の景色がゆっくりと下から浮かび上がるように変化していってそして広がるのが・・・
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気持ち良すぎる!!!

Twitterでは動画もアップしました。


県道375号線。通称サンロードと呼ばれているワインディングロードです。何より私が嬉しかったのがずっと遠くに灯台が見えたことです。ずっとずっとこれを見るためだけに夜通し大阪から走ったきた。どんな風に迎えてくれるのかなんて想像もしてなかったけれど、まさかこんな絶好のロケーション、最高の天気で登場してくれるなんて思ってもいなかったから嬉しさもひとしおです。もうここまできたらゴールまではウイニングラン。

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あああああ、迫ってきたああああああ


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ふおおおおおおおおお

たまりません。

早く登りたい気持ちを抑えて、周辺をまずは散策します。というかどっから登るんだ・・?


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静岡県最南端の岬です。うん、わざわざこんなのがあるなんて珍しいと思いつつ、そういえば太平洋側の県はだいたいあるなぁと気付いた。少なくとも広島とか岡山にはこんなのなかったはず。きっと端っこに対する意識が内海と外海じゃあ全然違う。


omaezaki-42.jpg灯台まではどうやら階段を登っていくようだったのでサイクルラックに自転車を停めて徒歩でアプローチします。ワクワクが止まらない。

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良い天気だな〜〜〜〜。


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??


omaezaki-45.jpg「荒波」(勝手に命名した)


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OMAEZAKI。


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灯台までは緩やかな階段。歩きやすい。あとで気づいたけれど、上まで迂回すれば道路で行けたらしい。まぁでもゆるキャン△的にはこっちじゃないかな!(知らんけど)


階段を登ること数分。


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きたぜ!!!!御前埼灯台!!!!!!!

や〜〜〜〜遠かった!なんだかんだ遠かった!!!

感無量です。身体はでも意外と平気。大丈夫。ゆっくりとリラックスしてみることにしよう。ここから先は焼津だか掛川まで走って輪行するだけなんだし。散策散策。


omaezaki-49.jpgみさき売店。どこもそうだけど、この辺りの施設は眺望が良い。


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と、とても良い〜〜〜〜〜!!

さすがAランク保存灯台〜〜〜〜!!イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計で明治5年(1872年)に施工されて1874年に完成した歴史的価値の高い第一等フレネル式レンズを採用している白亜洋式灯台なだけある〜〜〜〜!(オタク特有の早口言葉)
このフレネル式レンズ(ノコギリ状の断面を持った厚みと減らした軽量なレンズで、回折の影響を減らすことができる。材料費節約、重量削減、さらにプリズムと組み合わせることで全反射→水平方向への照射ができるという点で灯台レンズにピッタリ!)を間近でみることができる「登れる灯台」の一つということで、これまたテンション上がる〜〜〜〜!!()


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協力金の300円を支払って早速登りましょう。

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灯台のよくある螺旋階段です。個人的にこれが大好きで、徐々に頂上に迫っていっているはずだけど距離感とか高度感とか方向感覚がわからなくなっていくこの感じがたまりません。あとどこの灯台もこの壁沿いに全国の灯台を紹介していたり、灯台の豆知識を掲示していたりと、飽きさせない工夫をしていて、それを読んでいるだけで面白いのです。ぜひ、ご覧あれ。


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いや、せっま。思わず声が出ました。本当に狭いこれ。緊急脱出装置かってくらい狭い。階段も薄い。

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慎重に一段ずつ登りながら、頭上注意と書かれている壁にしっかりと頭をぶつけながら、登り切るとそこは灯台の展望デッキです。

の前に!しっかりとレンズもマジマジと観察しましょう。灯台に登る機会があればぜひ見てみてほしい。ワクワクする。できればこれを夜中に間近でいつか見てみたい。。
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さ、満喫したところで、外に出ます。

いきなり出迎えてくれるのが・・・

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!!!

あれは・・・


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富士山!!!!

一気に静岡県に来た気分です。うーん、美しい。これだけ遠くても「あ、富士山」って一目でわかるし、形が本当に綺麗。どっちが表富士かなんてどっちでもいいじゃないですか、なんていうとどっちの人にも怒られちゃいそうなのでやめておきます。

それにしても御前埼灯台、太平洋側の景色が良すぎた・・・・

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良すぎない・・・!?地球の丸み感じられる灯台です。最高です。
青い空と青い海と白い波。一つとして同じ青がない。ビューティフォー・・・・。

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この道の遥か先から自転車で来たんだなぁ・・・となんだかしみじみ。

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苦労が一気に報われました。生きててよかった。


さて、帰ります。

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いやほんと狭いなここ!!

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なんかこの写真、めちゃくちゃ高いところに灯台があるように見えてお気に入り。天空の灯台、のような。


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そういえばゆるキャン△の1話の例のカットですが、うーん、多分あれドローンかなにか使わないと同じアングル無理かも・・・?と思いながら歩いていました。

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高さが合わないので。ま、カット回収はそこまでこだわっていないのでよしです。聖地巡礼は空気感とか雰囲気とか味わえればそれでいいと思っているので。旅のきっかけになれば十分!


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と、言いつつどこがアニメに出てくるかわからないので、たくさん写真を撮っておきました。

さて、帰る前にお昼ご飯を食べておこうと。せっかく太平洋があるのに!海鮮ものを食べないわけにはいかないでしょう!ということでやってきました「海鮮料理みはる」さんです。


ここが美味しいよ!という情報をキャッチしたので目星をつけていました。

結論から言うと、本気で美味しかったです。

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海鮮丼です。マグロ、はまち、サーモン、ぶり、エビ、しらすなどが入っていますが、そのどれもがAクラス灯台レベルの美味しさです。なんというか、、、ムチムチ・・・・モチモチ・・・弾力と旨味が・・・どんぶりにのせるレベルじゃない・・・・回らないお寿司レベル・・・・。

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なんかもう半分泣きながら食べました。美味しすぎて。美味しい美味しい口に出しそうになるくらい美味しかったです。や、自転車でこれだけ走った後は何食べても美味しいっていう自信があるけれど、それ抜きにしても美味しかったので、おすすめです。本気で。他にもたくさんメニューがありました。


さて、帰りは風向きのこともあったので、下手に戻らずにこのまま焼津方面へ向かうことに。そして向かい始めて数分、反対車線からやってきたサイクリストがすれ違いざまに「つむりさぁん!?」と叫んで停車。私も停車。

これは・・・・このイベントはもしや・・・・

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「もしかしてつむりさんですか!?」とお声がけいただきました。まさおさん。初めまして、と思いきや過去にTwitter上でスプロケットの売買をしたことがある人で笑った。

どうやら私が来る時間帯を予想して自宅から60km走ってきていただいたらしい。なんという・・・!!お昼ご飯食べたり灯台登ったり不確定事項もたくさんあったのに・・・会えてよかったです。しばし静岡トークで盛り上がりました。お話ししてわかったことは、「静岡は自転車を楽しむには最高の場所だぞ」ということです。私も何度も訪れてそれは実感しています。「横に長いだけ」なんて言う人は新幹線に乗って通過しているだけ、あるいは高速に乗って通過しているだけで、ちゃんと見えていないだけなので、もったいない・・・と思うくらいには実はいいところなんだ・・・・。

良い旅の思い出ができました。ありがとうございました。


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富士山を眺めながら東へ進むこと35km。これが地味にしんどかった・・・!!!

そしてゴール。
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どこここ!???

適当に走ってたどり着いたのが西焼津駅です。ローカルすぎる。今回、GARMINに地図を入れたりせずに看板と地図だけを頼りに走ってきたからこうなる・・・でもなんとかなる・・・・。

こうして弾丸オーバーナイトゆるキャン△聖地巡礼ロングライドは無事に終了しました。
終わってみれば375kmに及ぶ2021年最初のロングライド。

帰りの新幹線は気絶するように眠り込んだ。

終わり。

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