【ウエア】ロードバイク氷点下ライド、オーバーナイトライドの防寒装備を紹介【ホームセンター活用】
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今年の冬の寒さときたらなかなかに容赦がない。

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氷点下ライドをせざるを得ないケースも増えてきた。
もともと寒いのは嫌いじゃないというか暑いよりは好きだから大いに歓迎だけど、それも装備あってこそ。
というわけでつい先日、大阪から静岡県の御前崎灯台まで走った時の装備を並べてみた。
この時の天気予報は一番寒いと思われる三重県伊賀市で最高気温3度、最低気温マイナス1度だった。
けれどあくまでアメダス、天気予報の予報であって、山間部を走る場合、ダウンヒルをする場合、風が吹いた場合の体感気温は全然違う!ということで実際にはマイナス5度まで気温が下がっていた。やれやれ。

右上から
・パールイズミ ヘルメットインナーキャップ(ウォームキャップ、防寒用)
・ネックウォーマー
・モンベル メリノウールインナーLW
・モンベル メリノウールインナーMW
・Rapha ソフトシェルジャケット
・メリノウールソックス
・ウィンタースポーツ用グローブ(ホームセンターで購入)
・Rapha ウィンタータイツ
・SHIMANOシューズカバー
緑のズボンとオレンジの袋はそれぞれ輪行したり観光したりするとき用の長ズボンとウインドブレーカー。
ズボンはバーグハウスのものを好日山荘のセールで購入して以来ずっと役に立っている。
ウインドブレーカーは知る人を知るパタゴニアのフィーディニジャケットでこれも数年にわたって活躍してる。コンパクトさと機能性、デザイン、使い勝手がとにかく良い。
・ヘルメットインナーキャップ
氷点下ライドでは必須となるヘルメットインナーキャップ。頭の冷えは体温の低下につながってしまう、ので。耳当ても兼ねているから頭回りのガードはこれとネックウォーマーでOK。バラクバという手もあるけれど、脱着したり微調整するときにはウエアは分かれているほうが何かと便利。髪の毛はぺったんこになる。
・ネックウォーマー
冬というよりは秋〜春、なんなら最近は夏場でも活躍してくれる一品。首回り、喉回りを風から守るためにはこれが一つあるのとないのとでは大違い。厚手のものから薄手のものまで3つくらい揃えているのは気温差に対応するため。内側が起毛のものは普段使いだと汗ばむくらいだからそれこそオーバーナイトライドで、氷点下5度まで気温が下がる時くらいしか出番がない。ちなみに氷点下では呼気で湿ったネックウォーマーは凍ることが今回確認できた。
・モンベル メリノウールインナーLW
・モンベル メリノウールインナーMW
厚さの異なるメリノウールインナーを重ね着。EXPを1枚着るよりも暖かく、また暑すぎた時には脱いで調整ができるからツーリング、ロングライドでもこの「インナーの重ね着」はよくやる。これに場合によってはジレ(ベスト)を組み合わせたら朝と晩で気温差が10度くらいあっても対応できる、ので。一日中同じ気温の中を走るなんてあり得ないわけで、この「調整ができる」ことをウエア選びにおいては重要視。その上でメリノウールといった高性能素材はそれ単体で適正気温の幅が広いからさらに役立つ。ただ3シーズンも使うと端っこから生地が破れ出す。
・Rapha ソフトシェルジャケット
導入して何年目か忘れたけど、毎年必ず着ている一張羅。5度までだったらメリノウールインナー一枚にこのジャケットだけでいけるくらいには暖かいし、防風性能もそこそこある。そして軽い。あとは寒さに応じてインナーを補強していけばマイナス10度くらいまではいけそう。高いけど、高くない、高性能ウエア。セールでゲットした。
・メリノウールソックス
インナーと同じで出番の多いメリノウール素材を使ったソックス。ロードバイク用シューズはどうしたってフィット感重視だからあまり厚手のソックスは向かないから、薄いけれど暖かいソックスに頼ることが多い。あとはシューズカバーだったり中敷で対応することだ多い。
・ウィンタースポーツ用グローブ(ホームセンターで購入)
ホームセンターで1000円くらいで買ったグローブだけど、今回のライドで大活躍した。用途にはスキーやスノーボード、ウインタースポーツ全般って書いてあった。二層構造で外側が防風防水機能、内側が起毛素材で保温機能が備わっていた。試着して決めたのだけれど、結構指先が柔らかくゴワゴワ一辺倒の素材じゃなかったおかげでブレーキやシフト操作がしやすかったのが決め手。何でもかんでも自転車用が良い、というわけではないことに改めて気付かされた。とにかく暖かさが段違いだった。自転車用のグローブって操作性とか薄さとかデザインを気にして肝心の暖かさが足りていなかったり・・・。そのほかにもネックウォーマーとかアウターなんかも実は必要十分なアイテムが格安で手に入ったりする。なかなか理想のサイクリング用のウエアが見つからない場合は、ホームセンターや最近だったらワークマンあたりで探してみるのもおすすめ。
・Rapha ウィンタータイツ
裏起毛タイプの履いた瞬間に暖かいやつ。少なくとも氷点下5度のダウンヒルでも問題なかった。防水素材だから雨や雪を弾いてくれるのもお気に入りポイント。「これ一着でOK」なソフトシェルジャケットと組み合わせて冬ライドは安定感抜群。
・SHIMANOシューズカバー
素材の柔らかさ、脱着のしやすさが気に入っている一品。見た目もスッキリしていて好きなんだけどさっき調べたら私が買ったモデルは無くなってて別デザインになっていて少し残念。
ちなみにライトは前後ともそれぞれ2灯装備。オーバーナイトライドではもはや常識と言っても良いくらいの。理由は被視認性の向上と、リスクヘッジ。特に後者が大事で、万が一何かしらの理由でライトが点灯しなくなってしまった時のバックアップとして2灯装備で。夜、真っ暗な山岳地帯でライトが点灯しなくなったらそれ即ち行動不能を意味するので・・・ましてや氷点下ライドのような時にそんなことになったら命に関わる、ので。ちなみに今のところそんなトラブルに出くわしたのは2回しかない。1回はあまりに寒くてバッテリーが死んでしまってつかなくなった時と、もう1回はライト台座が壊れてしまってライトを保持できなくなってしまった時。
そしてグローブに続いてホームセンター活用したのがこちらのカイロ!
今回使ったのは足裏が暖かくなるタイプのカイロ。中敷として靴と足の間に挟んで使用するタイプで、これがまぁ効果絶大。手足の先端はどうしても冷えがち。末端冷え性とかじゃなくても、風と低温のせい。完全に防備するウエアを揃えるのもいいけれど、こうして補助的に足りない部分をカイロで賄うっていうのは結構便利なのでおすすめ。
こちらのタイプで最高温度44度、持続時間8時間。
実際に夜の間はずっと暖かく、それに汗ばむくらいではなく、適温を保ってくれたので本当に助かった。たった数百円でこれが得られるなら今後もカイロはガンガン活用していこうと思う。
ちなみにこの「ウエアだけでは足りない部分をカイロで補う」という発想でカイロ売り場に行くとなかなか便利だなということに気づいた。
お腹や背中、足、それぞれ人によって寒い、冷たいと感じる部分があると思う。そこをカイロで補ってみることを検討するのもおすすめ。
ちなみに冬の間、自転車に乗っている時に一度身体が冷え切ってしまうとリカバリーするのはほぼ不可能と思った方がいい。暖かい店内で暖かい料理を食べたりすることができるならいいけれど、そんな恵まれた環境ではないことの方が多いはず。一度でも経験したことがある人ならわかると思うけれど、冷え切った状態というのはもうとことん冷え切ってるのでいくらもがこうがダンシングしようがそう簡単には復帰できない。それが数時間も続くと速度を維持するのも難しくなるので、やっぱり予防が大事。寒さに身体を慣らすのも大事だし、まずいと思ったら撤退することも。この辺りは夏場の灼熱ライドと同じといえば同じだけれど、冬はウエア次第でいくらでも調整ができるというのが救い。ただしまちがえた時には漏れなく極寒地獄が待っている。
あと余談だけど水分補給が地味に難しくなる。なぜならボトルが凍るから。もうそれこそカチコチに。なので水が飲めなくなる。夏場ほど必要性は下がるけれど、でもやっぱり水分も取らないといけない。対策としては凍らせないために保冷ボトルを使うとか、ジェル状のゼリー的なものを水分補給代わりに使うか、定期的に自販機で補給するか。なんにせよボトルの水は凍って飲めなくなることを覚えておけば500gの重りを持ち運ぶような事態はなくなる。
それでもやっぱり冬ライドには冬ライドしかない魅力があると思う。額に感じる澄んだ空気は今しか味わうことができない。夏になればきっと恋しくなっている。だからちゃんと楽しめるように防寒装備はしっかりと。
終わり。
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