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【大阪〜浜松】稲荷と浜名湖と餃子の町【Festive500】

神楽坂つむり

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知らない天井だ。

よく寝た・・・というのが目覚めた瞬間にわかった。

身体の奥に疲労感があるものの、コンディションは良い気がした。

ここは・・・豊橋!!

豊橋〜浜松-2



昨日、今回の旅の目的である「豊橋カレーうどん」を食べるという目的は達成したいた私。だからもう帰っても良かったのだけれど、せっかく時間もあるしもう少しこの東海地方を楽しんでおきたい。わざわざ大阪、奈良、三重、愛知と走り抜いたんだ。もう少し楽しんでもいいはず。

ともあれ、まずは朝ごはん。昨今の情勢を考えると非常に有難いことで、ルートインでは感染症予防対策を徹底した上でバイキングが実施されていた。消毒、距離の確保、手袋の着用、使い捨て容器の推奨。ここまでしたら確かに安心だし、旅をしていても不安がない。ありがとうありがとう・・・。

豊橋〜浜松-1

さて、着替えて準備を済ませていざ東へ。うん、とりあえず東だな!と思っていた。西から来た人は東へ行くものだ。「鳥たちは風に乗り旅をしてゆく今日から明日へと」というあの歌詞が思い浮かんだ。

朝の豊橋を駆け抜ける。

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気持ち良い!

豊橋〜浜松-6
路面電車のある街が好きです。特に好きなのは、札幌、金沢、広島、鹿児島。街の作りも情景も活気も好き。


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国道2号線に合流して見知った道を走る。キャノンボールで定番の道。そして道中にはもちろんこのランドマーク。

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明るい時間にここ「キャノンボウル」を見るのは初めてかもしれない。キャノンボーラーにとっては、大阪〜東京間の真ん中あたりに位置しているから一つの指標。いろんな想いを馳せながらこの看板を見た人がいるんだろう。「なんでこんな辛いことやってるんだ。」「ベッドで寝たい。」「このペースならいける。」「挑戦してる感、たまんない。」「ツイートしちゃったからには後戻りできない」エトセトラ。


ここから白風に教えてもらったルート、東海道本線よりも一つ北側を走っている、つまり国道1号線と並行して北側を走っている県道322号線、330号線。通称「立岩街道」を使って浜名湖へ抜けることにした。

豊橋〜浜松-9確かに走ってみるととても走りやすいし、ちょうど浜名湖の西、湖西市へと抜けることができる。大阪に住んでいると湖西と聞くと滋賀県を思い出すけれど、言われてみれば「湖の西」という意味でしかないから全国的にその地名があってもおかしくないか。けれど琵琶湖ほど東西南北全てを湖と組み合わせて呼称する土地もそうないからやっぱり琵琶湖のスケール感は一つ飛び抜けてるのかな、と思ったり。

朝の空気の中、気持ち良く走っていると左手に一瞬気になるものが見えたから停車した。こういう時には迷いなく足を止める。だって気になるもん!

二川伏見稲荷・・・・だと・・・・。伏見稲荷と聞いたら200%立ち寄ることにしている私。している、というかせざるを得ないというか、とにかく神社の中で一番好きなのがこの稲荷神社で、全国旅しながら、それこそ灯台ハントと同じくらい定番となっている旅イベントの一つ

場所はここ。道路沿いに建っている神社だから注意していれば見逃すことはないはず。

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その名の通り、京都の伏見稲荷大社系列の神社で、稲荷大神といえば五穀を始めとした豊穣の神として崇められてきた神様。稲は一粒からたくさんの株ができて、さらにその株が鈴なりに実がどんどんできるから「一粒万倍」と呼ばれるくらいの生命力。豊穣神でありながらもその僅かなリソースを元に多くの利益を生むことから商売や衣食住、さらには交通安全などなどいろんなご利益がある神様として大人気になった。というのが知識としてあるけれど、私は別に信仰があるわけではなかったり。

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本家京都に負けないくらいの見応え。いや、流石に見劣る・・・けれど貸切状態。私の他に誰もいなかった。それだけでも価値があると思う(本家は人が多すぎるので・・・)

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奥に行けば行くほど雰囲気が良くなっていく。吸い込まれていく。


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うーん、良い。


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ようやく令和の文字にも慣れてきて、もはや平成が懐かしいような・・・・?


欧州の人と話をすると「なぜ日本人は信仰がないんだ?」と聞かれることがあるけれど、そのアンサーは用意しておくべきだと思う。なんとなく、ではなく、こうこうこういう理由で、と。いつでも答えられるように用意だけはしていたりする。

ここから浜名湖へはもうすぐ。

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少し丘っぽい地形を越えた先には・・・・・

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浜名湖!

実は自転車でちゃんと浜名湖を走るのは初めてだったりする。いつも通り過ぎていた。理由としては生活圏内に琵琶湖と淡路島と瀬戸内海があるから。何せ海沿い、湖沿いの道には困らない。関東や東海の人にとっては、関西圏に行くよりも近いし手頃だから人気なんだそう。

実際に走ってみるとなるほど、これは瀬戸内海とも琵琶湖とも違う!

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湖としてはコンパクト、だけど走りごたえはちゃんとある。湖がどん!とあるけれど街が栄えていないわけではなく、外周部は満遍なくお店や住宅もあって道の駅的な施設もあったりして、立ち寄りどころが妙に多そうだな、という雰囲気。ご当地グルメが食べられる雰囲気もあるし、距離的には単純に一周するだけならそんなにかからないと思うけど(何せ琵琶湖と違って対岸が常に見えている)色々楽しんでるうちに日が暮れそうな雰囲気もある。

道路的にもそんなにかっ飛ばす道でもないからマイペースで景色を楽しみながら走るのが良さそう。

で、この日はぼちぼち風が吹いていて、ちょっとしんどいな〜〜と思う時もあったのだけれど、Twitterでハマっ子の人たちからのツイートが軒並み「今日は穏やかで良かったですね!」だったから「???いえ、結構風強かったような・・・」と思っているとどうやら普段の浜名湖はこんなものではない模様。




浜名湖こわい

つまり私は運が良かったわけだ・・・( ˘ω˘ )


浜名湖を堪能した私はお腹が空きまくっていたので、そのまま浜松市方面へ。
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後から知ったのだけれど、浜名湖も「ゆるキャン△」の聖地巡礼スポットがあるらしく、なんならすぐ隣を通過してしまっていたのが名残惜しい。次行く時は聖地巡礼をメインに巡ってみようと心に決めた。

浜名湖から浜松市までのルートが難儀した。何せ下調べ何もしてないから「とりあえず南東へ」くらいのノリで道路を選択したのだけれど、これが良かったのか悪かったのかもわからない。妙にアップダウンが多かった気がするけれど、後でログを見たらそこそこまっすぐ進んでいたからまぁヨシ・・・?よくわからないけれど、私のルート選択はいつもこの「よくわかんないけどこっちでしょ!」で7割構成されてたりする。

さて、お目当てのお店はハマっこのフォロワーさんにお勧めしてもてもらった。つまり間違いがないということ。地元の人に聞くこと以上に美味しいお店をバッチリ当てる手段はないと思っている。時にはホテルの人に、コンビニで出会った人に、そしてフォロワーさんにお勧めしてもらうのが一番。そこにGoogleマップの検索を絡めれば間違いない。


ということでやってきました「福みつ」さん!
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美味・・・とても美味・・・。

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浜松餃子といえば野菜たっぷりのタネ。キャベツたっぷり。かといってあっさりしているわけではなく味は「しっかり」豚肉の甘味と野菜の旨味が、カリッと焼かれた皮とジューシーさが相まって、お箸が止まらないやつ!浜松餃子一本勝負のお店らしく注文の仕方も5個単位。白飯と味噌汁が欲しい人は定食で注文するみたいで、私はお腹が空いていたし、餃子だけでお箸が進むか心配だったから定食にしたけれど、周りの席の地元の人っぽいお客さんを見ていると「餃子20個で」「中定食に餃子15個で」などなど「餃子を食べに来たんだ」と言わんばかりのオーダーの連続で感動してしまった。

豊橋〜浜松-24
私が入店したのは11時20分頃ですぐに席に通されたのだけれど、お店を出る12時杉には長蛇の列だった。順番待ちボードをチラッとみると20組待ちで驚いた。大変人気のお店らしい。ピーク前滑り込みセーフだった。ラッキー!

思いの外お腹がいっぱいになってしまった私はそのまま写真を撮りながら浜松駅へ。ここから輪行で新大阪駅まで帰ることにした。浜松駅。思い出の場所だ。スケッチと一緒になんちゃってキャノンボールをした時のことが思い出された。確か深夜時間帯にここで力尽きて始発列車が来るまで駅前の床で仮眠をしたことっけ・・・。

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今回の旅も思い出してみれば自転車とフェリーで随分良いところまで来たなぁと実感した。新幹線沿いの街をゴールにすると帰りが楽で良いね!とも再認識。いつも良くて在来線特急の街がゴールだから帰りの輪行が平気で3時間越えたりするけれど、新幹線使ったら半分くらいの時間で帰ることができるというのはとても有難い!

というわけで突発的に思いついたカレーうどんもとい大阪〜浜松自転車旅は無事に終了。ロードバイクで駆け抜けるなら2日で。ツーリングペースなら伊勢で一泊、浜松で一泊しても良いくらい、魅力がぎゅっと詰まったエリア。次は違うアプローチでまた巡ってみようと思う。


終わり


     

 
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