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【保存版】自転車旅×灯台のススメ ツーリングで出会った灯台特集〜その2〜【岬】

神楽坂つむり

沖縄, 東海, 伊勢, 関東, 北海道, 九州, 島旅, 山陽, 近畿, 自転車,
全国自転車旅をしながら出会った灯台をまとめてちょこっと解説するだけの誰得記事。

灯台特集その2です。

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私が考える灯台の魅力、灯台ハントをするようになった経緯について、まずはこちらをご覧いただければ幸い。ちなみにこちらの記事にもたっぷりと灯台を紹介している。

【保存版】自転車旅×灯台のススメ ツーリングで出会った灯台特集【岬】



さて、旅をしているうちにまた訪れた灯台が溜まってきたので、今再びまとめてみようと思う。
いったい誰向けの記事なのか、どんな需要があるのか、いやそもそも自分自身のための備忘録に過ぎないけれどいったいどんな人が読んでくれるのか、そういうことはでも気にせずに粛々とまとめることにしよう。誰かには響くかもしれない。それくらいの心持ちでちょうどいい。灯台はいいぞ、というこの思いが誰かに届いて、その人も灯台の良さに気づいて、私と同じようにその場に訪れて何かを掴んでもらえればちょっと嬉しくなる。そんなささやかな楽しみがブログにはある。

都道府県、場所、灯台の名前を記してある。
実際に旅の様子をまとめた記事のリンクも設置したから興味がある人は読んでみてほしい。




【熊本県】天草半島 崎津港灯台(天草崎津港灯台)
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真夏の・・・灼熱の島原〜天草ツーリングの途中で出会った灯台。道路脇にポツンといきなり現れた。崎津天主堂を見守るように建っているこちらの灯台、初点灯は昭和43年3月25日、9.3mと決して高い部類ではないけれど、真下まで寄れるので見上げればなかなかの高度感。立方体の土台と円柱形の柱、そして梯子のバランスが可愛らしい。


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何よりこの灯台のあたりから眺める崎津の街並みがとても美しい。崎津の街に入ってしまうと分からないけれど、遠くから眺めるとわかることもある。崎津を眺めるベストポイントだと思う。一際高い天守堂の美しさは是非とも生で一度見てみて欲しいところ。おすすめ!




【千葉県】房総半島 洲崎灯台 
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灼熱と向かい風の中走り抜いた房総半島ツーリングの途中に出会った灯台。日本全国四千基とも呼ばれる灯台の中でも、私が好きなポイントは「ロケーション」でズバリここはロケーションが最高に良い。半島の先端ならではの都会の喧騒、忙しい時間から完全に隔離されたゆるりとした時間の流れの中に佇む。房総半島の左下あたり。東京湾を望む。

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風見鶏も良い味出してる〜〜〜!

国の登録有形文化財にも登録されている洲崎灯台。灯火は海面からおおよそ45mあって、三浦半島の剱埼灯台とセット。東京湾へ出入りする船舶にとってはこの2つの灯台を結んだ線から先が東京湾、という目印を担っているということで結構重要な灯台だったりする。初点灯は1919年。つい昨年、令和元年に100周年を迎えた。




【千葉県】房総半島 野島埼灯台
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続いてそのまま房総半島繋がりでこちらの野島崎灯台。ここは鳥居と灯台をまとめて拝むことができる珍しい灯台。1870年初店頭と歴史も古いし、日本でも実はそんなに多くない、「登れる灯台」の一つ。
房総半島最南端の碑もあるよ、ということで房総半島ツーリングでは欠かせないスポット。歴史的には江戸条約灯台の一つで、ここも国の登録有形文化財に指定されていたり。うーん、千葉県は灯台の宝庫!




【千葉県】房総半島 犬吠崎灯台
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まだまだ続く千葉県特集。もとい房総半島特集。半島は灯台が多いのが常だけれど、首都圏、日本の玄関口である東京湾が近いだけあって他の半島に比べても大きくて立派な灯台が集まってるのが面白い。九十九里浜とかけて99段の螺旋階段が設けられている、ここも全国的に珍しい「登れる灯台」の一つ。


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灯台の魅力はなんと言っても灯火する時間帯、その瞬間。最大の特徴は日本に5つしかない最大サイズの第一等レンズを使っているところで、電球は400ワット、110万cdという特大規格。犬吠埼付近は潮流が激しく海難事故が相次いでいた海域ということもあって、安全に航海する上でも重要な拠点。

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是非機会があれば夜、点灯している時間帯に行ってみて欲しい。「光」だけではなく「音」も楽しむことができる稀有な灯台の一つ。レンズの輝きを眺めているだけで1〜2時間は平気で過ごせてしまう。自販機もあるのでコーヒーでも買ってゆっくりとその時間を堪能してほしい。




【静岡県】伊豆半島 伊豆大瀬崎灯台
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伊豆半島の大瀬崎といえばダイバーの聖地。マリンアクティビティの大人気スポットであり、同時に「あまんちゅ!」の聖地巡礼、舞台探訪的な意味でも訪れる価値がある場所。そんな大瀬崎の神池と呼ばれる周囲500m程の池の先、森を超えたところにある灯台がこちらの伊豆大瀬崎灯台。ちなみに灯台自体は大瀬崎引手力命神社の敷地内に位置している。


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この場所、おそらく周りの漂着物や海岸の様子から、相当な風雨に晒されている場所ということがわかる。1957年、初点灯。天気が良い日には駿河湾越しの富士山とセットで楽しむこともできる。興味があれば伊豆半島一周のついでに寄ってみてほしい。



【大分県】国東半島 香々地灯台
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国東半島の右上、長崎鼻と呼ばれる岬の先端に位置する灯台。香々地灯台(かかじとうだい)。塔の高さはおおよそ8m、海面からの高さは24m。初点灯は昭和26年で、見た目が綺麗な割に結構古い。長崎鼻リゾートキャンプ場の中にあって、ロケーションも抜群。周防灘を一望することができる。

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コンパクトながらも均整の取れたタイルが美しい。

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ちなみにこの時はこーへーさんと一緒にツーリング。翌日にはこの写真を構えている先にある四国に渡ることになるとは思ってもいなかった。

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実は本当にお勧めしたいのはここに至る道中の名の花畑だったりする。




【山口県】上関 室津灯台
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山口県の上関にある上関大橋の真下にあるのがこちらの室津灯台。下関は有名だけれど、上関はマイナかな。個人的には上関の雰囲気は大好きなんだけれど、こんなところまで自転車で来る人はそういないと思う。瀬戸内海の船泊としては鞆の浦が有名だけれど、ここ上関も周防灘と瀬戸内海の真ん中に位置するということで昔から多くの船がその舵を休めるために留まっていたのだとか。それにしてもこの灯台、立地といい、サイズといい、なんだか配置バグのように見えなくもない。今まで見てきた灯台の中でも、窮屈さでトップクラス。

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小さな扉が可愛らしい。

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ここ上関の雰囲気は、瀬戸内海好きなら間違いなく気に入ると思う。




【北海道】網走 能取岬灯台
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個人的に訪れたことのある灯台の中で一番好きなのがここ。北海道、網走市内から20km程の場所にある能取岬灯台。六角形の洋風白黒柱が特徴的で、見る人が見ればすぐわかる、かの有名なレオンス・ヴェルニー(フランス)による影響が大きいのだとか。初点灯は大正6年。つまり1917年で、世界は第一次世界大戦でてんやわんやだった時代。電力を補うために設置されたソーラーパネルが可愛らしい。


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ちなみにここが好きな理由はとにかくこの広大な牧草地帯、オホーツク海、ポツンと佇む灯台。素晴らしい。素晴らしすぎる。絶対何かのCMとかロケに使われたことあるでしょと思ったら実際にそうだった模様。ここを自転車で駆け抜ける気持ちよさは、わざわざ訪れる価値があったと思わせてくれる。

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近代美術のようで、趣深い。表面の処理も美しい。芸術的ですらある。



【和歌山県】紀伊半島 紀伊日ノ御崎灯台
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白亜型の美しいこの紀伊日御碕灯台。他の灯台と違うところを挙げるとすれば、今のこの場所に立っているのは2017年に建て替えられたばかりの3代目ということ。そして日本の領海に関する法律ではここ紀伊日御碕灯台と徳島県の蒲生田岬灯台を結んだラインまでが瀬戸内海と定義されていること。建て替えられた理由としては2代目が建っていた場所が地盤の崩落、地割れの影響で倒壊の危険性があるということで今の場所に移転。元々あった場所は今でも危険地域のため立ち入り禁止となっている。ちなみに上の写真、バイクの後ろ方向は通行止めだった。通り抜けられると思いきや、この辺りは結構そういう場所が多い。

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シンプルながらも美しい、青空にとてもよく映える。

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紀伊半島の道しるべ。良い冠。


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白いタイル。


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そして周辺含めて景色は申し分ない!



【沖縄県】宮古島 平安名埼灯台
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沖縄県の離島の一つ、宮古島の右端にある東平安名埼に位置するこちらの灯台は、規模としては大型で塔の高さは25mにもなる。海面からの高さは43mとこちらも全国的に見てかなり高い部類。この岬自体がとても細長くて全長は2kmにもなるものだから、細長ーい陸地の先端にポツンと佇む姿が印象的で、自転車で近づいて行く時も結構遠くから視認することができた。あたり一体は国の名勝にも指定されるくらい風光明媚な場所で、日本の都市公園100選にも選定されているけれど、どのあたりが都市なのかはさっぱり分からない。

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ここは全国的にもめずらしい「登れる灯台16基」のうちの一つで、なんとレンズをこの近さで見ることができる。大興奮もの。単閃赤白互光で、20秒毎に点灯する。

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灯台の上からの景色はこの通り。この岬がいかに細長いかがわかってもらえると思う。

【沖縄自転車旅】宮古島をたっぷり堪能一周旅〜来間島〜東平安崎【灯台】


【沖縄県】(宮古島) 池間島灯台
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同じく沖縄は宮古島の、次は真反対に位置する、厳密にいえば違う島である池間島にある灯台がこちら。宮古島は一見すると一つの大きな離島だけれど、よくよく見ると小さな離島が3つくっついていて、それぞれが橋で繋がっている。どれもとても立派な橋で、私は全部の離島を回るために全部の橋を渡った。池間島は宮古島の北西に位置する島で、とても小さい。けれど灯台の規模としては大型に分類される。塔の高さも23mとなかなかのサイズ。単閃白光。初点灯は1940年。気象観測のための気象測定器が設置されていて、風光や風速、気圧といった気象情報の観測にも役立てられている。

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わざわざ訪れる人もほとんどいないと思うけれど、思い出深い場所の一つ。



【三重県】伊勢志摩 安乗埼灯台
灯台特集2-31
最後に紹介するのが三重県は伊勢志摩の南東方面にある灯台。ここで特記すべきはやはりその形状で、全国的にも珍しい四角い灯台。丸とか八角とか六角はあるけれど四角は珍しい。実は当時、1873年初めてここに建てられた灯台は木製で八角形だったのだとか。ここも「登れる灯台」の一つで、天気の良い日には富士山まで眺めることができるのだとか。見てみたい。

灯台特集2-32
「伊勢の神崎、国崎の鎧、波切大王なけりゃよい」とはこの地方の漁師や船乗りの間では有名な言葉で、つまりリアス式海岸で潮流が複雑な伊勢志摩の難所を示している。


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この界隈の景色の良さも格別。伊勢志摩国立公園に指定されており、ツーリングするにはもってこいの場所だ。

【三重県】裏パールロードを往く。名もなき景色を経て安乗埼灯台へ。【伊勢〜賢島】



長くなってしまったけれど、この辺りで今回は打ち止め。旅をしながらまたストックが溜まってきたら同じように粛々と書き綴っていこうと思う。誰のために?自分のために?分からない。意味なんてない。ただ記録したいだけ。そういう記事を書くのが結構好きだったりする。

続く。


     

 
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