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【ディスクブレーキロード】1年ちょっと乗って分かったこと、感想、メリットとかデメリットとか。

神楽坂つむり

機材紹介, ノウハウ, 自転車, ロングライド, 輪行,
2019年8月にディスクブレーキロードバイクを導入してからはや1年ちょっと。

リムブレーキバイクと同様に全国津々浦々、連れ回した!

輪行もしたり、キャンプツーリングもしたり、グラベルライドからロングライドも山岳ライドも一通りしてみました。

その上で感じたことをつらつらと。自身の頭の中を整理する備忘録的な記事でもあります。

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ディスクブレーキ自体はマウンテンバイクでもグラベルロードでもとっくの昔から導入していたので、今更「ディスクブレーキはいいぞ」というつもりはありません。だって、いいものなのは間違いないですから。昔はリムブレーキでどこでも走ったいたようですが、少なくとも本格的なオフロードはディスクブレーキでしか行ったことがない私としては信じられない。

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ロードバイクにディスクブレーキを導入するとはつまりトレードオフです。
ということが実際に乗ってみて分かりました。ある程度予想はしていたけれど、体感することって大事。とりあえず買った走れば大体のことは解決する。

私が乗っていて感じたことは以下の通り。
1 ブレーキパッドの減りが早い。代わりに安定した制動力が得られる。
2 重量が増加する。代わりに安全マージンが増える。
3 輪行の手間が増える。代わりにブレーキ調整の手間がなくなる。
4 剛性が上がる。代わりにカーブの挙動が良くなる(良すぎる)

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1 ブレーキパッドの減りが早い。代わりに安定した制動力が得られる。
具体的にはこの1年ちょっとで2台で合計3回ブレーキパッドを交換しました。リムブレーキだと2年に1回程度しかブレーキパッドを交換しない私からすると2倍以上の交換ペースです。

もともと体重が軽いのと、無理な速度で突っ込むことがないので、ブレーキは制動というよりスピードコントロールのためと思っています。なので体重のある人よりはディスクブレーキの恩恵を受けられていないかもしれませんが、それでもこの制動力はやっぱり価値があります。特に長い下りでの安心感、安定感は間違いなく疲労軽減に繋がっています。どれだけ長いダウンヒルでも腰や肩が痛くなることはなく、握力も弱まることなく、これは距離が長くなればなるほど実感するので、ロングライダースにとってはありがたい限り。逆に週末にちょろっと乗るだけなら別にいらないかも、とさえ思います。

そういうわけでブレーキパッドの減りが早いのもまぁ仕方ないかなと。明らかにリムブレーキよりしっかり止まってるので。ディスクブレーキでは運動エネルギーはブレーキパッド代に換金されるわけです。SRAM eTAP AXSのブレーキパッドの入手性がすこぶる悪いので、形状の一致するシマノ製のブレーキパッドを使用しているので、前後セットで交換しても2千円弱なのでまぁいっかな、と思っています。ちなみにブレーキローターもシマノ製なので相性は良いです。

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2 重量が増加する。代わりに安全マージンが増える。
システム全体で3~400g程度増加すると言われているディスクブレーキです。ロードバイクの重量が8kgと仮定すると、4~5%の重量増加です。これは大きいですね。普段数十グラム(あるいは数グラム)削るのに必死になっていた時代からすると、「そんなに重くなるなら使わない」という人がたくさん出てきそうです。まぁ実際にいると思いますが。けれど、フレームや他のパーツがどんどん軽くなっているおかげで徐々にそのデメリットも薄くなってきている、とも言われています。

実際に7kgアンダーのディスクブレーキロードバイクも見受けられるようになってきました。軽ければいいってもんじゃないのがロードバイクの世界なので、個人的にはディスクブレーキで軽量化するくらいがちょうどいい塩梅じゃないかなと思います。

1の内容とも少し重複しますが安全マージンが増えるのは大きなメリット。停車するにしても予備動作なしに停車できます。リムブレーキだと危険予測をして実際に操作する前から準備をしておくことが必須ですが、ディスクブレーキだとその判断が万が一遅れてもリカバリーができる安全マージンがある。これは経験者も初心者問わず、全ての人にメリットがあるでしょう。機材がライダーを助けてくれる。

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3 輪行の手間が増える。代わりにブレーキ調整の手間がなくなる。
と、書きながらも実は大して手間が増えたとは思っていない私。
ディスクブレーキへの移行に伴って輪行袋も縦型→横型に変えることで手間が増える問題を解決したので。縦型だったらどうしても手間が増えるかな〜と。主にリアエンド周りの保護をするための手順がちょっとややこしい。ので対策をした結果とも言えると思います。そのあたりの詳しい解説は別記事をご覧ください。


Twitterで動画をアップした時にいただいたコメントの中で「ブレーキの調整がいらないから楽そう」というものがあって、それを読んだ時に「確かに!」と思いました。無意識的に確かにその恩恵を受けていたように思えます。ディスクブレーキはその構造上、ブレーキ調整が不要です。リムブレーキのようにパッドの角度や高さ、左右バランスを考える必要がない。考えたらブレーキシステムとしては断然ディスクブレーキの方が信頼できる、とも言えます。リムブレーキって細いリムを両サイドから薄いパッドで挟んでいるだけですからね・・・パッドホルダーもあんなちっちゃくて・・・とはいえ今までそれが当たり前だったしトラブルもなかったし実際は大丈夫なんでしょうが、より優れたものが出てくると、どうしても比べてしまいます。

ディスクブレーキにしてから明らかにメンテナンスの回数が減りました。
パッド交換の頻度は上がりましたが。

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4 剛性が上がる。代わりにカーブの挙動が良くなる(良すぎる)
カーブの描くラインが明らかにリムブレーキと異なります。シャープ過ぎるというか切れ込み過ぎるというか。実際これ「ディスクブレーキだから」じゃなくて「スルーアクスルだから」が正解です。クイックリリースと比べて明らかに足回りの横剛性が違います。

制動力と横剛性。この二つが向上することによる最も大きな変化がこのカーブのラインだと実感しました。下りコーナーでリムブレーキと同じ感覚で曲がると明らかに従来よりも内側のラインを攻めることになります。角度で言うと常に鋭角コーナーのような感覚。だから慣れるまでが結構怖い。冗長さがないと言うか、入力に対する立ち上がり、反応が早過ぎると言うか・・・。

この辺りは人の感覚が機材に追いついていない良い例だと思います。慣れてしまえば問題ないですが、リムブレーキとディスクブレーキどっちも使い続けるつもりなので、早いところマルチに乗りこなせるようにシンクロ率を上げていきたいところです。

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ディスクブレーキロードバイク。トータルではメリットの方が大きい!と言うよりは、デメリットは内包される、対策を立てることができるので、今後も安心して使い続けることができそうです。


diskbrake-15.jpg先述したようにリムブレーキはまだまだ現役。役割が全く異なるので、比較するのもなんだかナンセンスな気もします。

リムブレーキ時代に養った感覚のおかげでディスクブレーキ車に関する機材も考えてみれば随分安定していると言うか・・・リムブレーキ車の時よりもパーツ交換することがほぼ無くなりました。安定しています。ある意味財布に優しいのでは・・・?とさえ思えます。

とにもかくにも1年ちょっと使ってだいぶうまく付き合うことができるようになった気がします。
慣れって大事です。


    
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