【白川郷自転車旅】山奥の秘境から150km走って下界へ【白川郷〜郡上八幡〜岐阜】
自転車, 写真, ロングライド, 聖地巡礼, 輪行, 中部,白川郷に到着してすっかりウキウキ気分の私。
「今、自分は白川郷にいる」
そう考えるだけでテンションが上がってしまう。
散策時間だ!
それにしても・・・寒い!!!というのが第一印象。
秋の気配に釣られるようにやってきたわけですが、それにしても寒い!
体感気温としては15度くらい。
で、実際に見てみると13度だった。
サムゥ。今朝、金沢にいた時は25度くらいあったような・・・・?
この季節の寒暖差、激しすぎる。
ということは明日の朝はもっと冷え込むということ。ブルブル。
ともあれ白川郷です。
とにかく美しい。この情景とこの情景に身を置く時間が好きすぎて訪れる度に好きになってしまう。
平日の夕方ともなると観光客は一切いなくなるのが白川郷。
今まで何度か白川郷に訪れてきたけれど、やっぱりこの時間が一番好き。
実際に訪れてみたらわかるけど白川郷には普通の生活がある。
観光地と言いつつも実際にそこには人が住んでいて生活が営まれている。
そんな様子をほんの少し垣間見ることができるというのも、この時間ならではの特権と思います。
「ひぐらしのなく頃に」のファンとしては、地元の小学生が学校からの帰り道に合掌造りの合間の道を歩いているのを見ると何とも言えない気持ちになってしまう。
(実際はめちゃくちゃ平和です)
さて今回は白川郷に泊まります。
白川郷に泊まる。それだけで特別体験です。
さて、この時期です。
そう、 Goto トラベルキャンペーンが適用可能!
加えて白川郷観光キャンペーンも適用されます。
Goto トラベルキャンペーンは今更解説するまでもないと思います。
宿泊料金の35%が値引きされるという大変ありがたいキャンペーン。
さらに今回は白川郷観光キャンペーンで宿泊費が最大5000円値引き。
加えて地域共通クーポンが2000円分付与されます。
あと泊まったお宿では白川郷で収穫したコシヒカリをプレゼントしていました。
ついでに言うと今白川郷では電子決済で支払うと飲食代やお土産代金が30%オフになるキャンペーンもやっています。
結論:お得すぎる
結果として一泊二食付き飛騨牛会席プラン(温泉込み)で泊まったのに支払った金額は・・・実質ビジネスホテル並みでした。
ありがたいってレベルじゃねーぞ!
と言うわけで大変、お得で有意義な宿泊ができた次第。ほくほく。
お宿に戻って再び温泉。
温泉付きの宿のありがたいところです。
結局滞在中は4回温泉に入った私。
・チェックイン後
・ご飯の後
・散歩の後
・翌朝
入らない理由がない。温泉大好き。
夜はもうぐっすり。
10時には布団に入ったけれど、翌朝目が覚めたのは7時。
9時間も眠っていたことになるけれど、自転車旅の時ってこれくらいが普通だったりする。
睡眠はなんだかんだ大事!
朝は朝で豪華な食事が出てきました。
やっぱりGOTO使ったとはいえ安すぎるのでは・・・?と不安になるレベル。
お宿のご飯といえばこのおひつご飯ですが・・・・
旅の最中はお腹が空くわけで・・・・
完食しました。
普段は全然食べないし、食べても身につかない私。(身長173cmだけど何故か体重が54kg。体脂肪率8%・・・)
ある意味燃費が悪い気がするけれど、走る上では省エネ走行。我ながら謎が多い身体。
ちなみに私が白川郷で初めて食べて以来、大好きなのがこちらの朴葉味噌。
朴葉味噌(ほおばみそ)は飛騨高山地方の郷土料理で、味噌にネギなどの薬味、椎茸などの山菜・茸をからめたものを朴の葉に載せて焼き、ご飯に載せて食べる。
これがうめぇんだ・・・。
さて、お宿を出た後は、白川郷散策。
外に停めていた自転車を見てみると、結露が凄かった。水浸しと言っても良いレベル。
なんだか嬉しくなった。そう、これが自転車旅だ。
北海道を思い出した。あの頃は、テント泊をして・・・・毎日のように結露に悩まされていたっけ・・・・。
朝の白川郷で過ごす時間ほど特別なことはそうそうないと私は思うのです。
それくらい、気持ちが良い。美しい。幻想的で、クセになる。
朝陽が、登る。
私は、旅する。
グッドモーニング白川郷。
修繕中の合掌造りを見ることもできた。
レア!
さて、ここからどうするかは選択肢が2つありました。
1 天生峠を越えて高山へ
2 このまま南下して岐阜市内へ
1の場合は、距離としては短い。60kmくらい。ただここから700mくらい登って1,200mクラスの峠を越えることになる。まあそれは良い。高山方面に行くということは「君の名は。」「氷菓」の舞台探訪をせずにはいられない。ただそれは過去に何度かしたことがある。あと、帰りがちょっと時間かかる。高山から新大阪まで乗り換えなしの便もあるけれど、4時間はかかる。
2の場合は、距離としては長い。150kmくらい。ここから300mくらい登って、あとは下り基調。途中には郡上八幡や北濃駅があって古い街並みを楽しむことができる。岐阜城から南のルートは良くわからないけれど、川沿いに走ればなんとかなる気がする。新幹線のある駅まで行けば大阪まで1時間かからないのは魅力。
5分くらい悩んでプラン1に決定した。
理由としてはこの旅は昨日と今日でかなり満足してしまったから、これ以上高山に行ってネタを増やしても・・・悪くないけれど、なんだかもったいない気がした。詰め込みすぎるのも良くない。それに・・・もう少し走りたかった。
というわけで150kmほどワープすることに。
しばらくは飛騨合掌ラインをひたすら南下。
山、ダム、山、山、ダム、川、トンネル、トンネル、山、川、山、川。
郡上市に入るまではじわじわ登り基調。
本当にじわじわ。
無駄に距離が長く感じる。
そういえばいつも逆方向だったから、最後は下り基調だ!と喜んでいたけれど全くの逆だった。
けれどここからはひたすら下り基調。
今の持ち標高は900mくらい。
120kmかけて消化するということは、平均斜度は0.8%くらいだろうか。
実際は多少のアップダウンもあるし、リズムも変わるけれど、貯金があるというのは精神的に余裕が生まれる。
けれど残念ながら向かい風でプラスマイナスゼロくらいだった。
途中、ずっと立ち寄りたかった北濃駅に立ち寄ることに。(今までいつも暗い時間通過していた)
北濃駅(ほくのうえき)は長良川鉄道越美南線の最後の駅。終着駅。
それだけでもロマンがあるけれど、ここは福井県の越美北線と結ばれる予定で建設されていた越美南線・・・という名目の、廃線が伸びている。
つまり、終わりに限りなく近い駅。
自然に還りつつあるレール、
もう使われることのない転車台、
これはかつての蒸気機関車の向きを変える転車台。
蒸気機関車が現役だった1960年代終わり頃まで使われていたのだとか。
ノスタルジックな雰囲気に、旅の途中であることも忘れて、居座ってしまった。
ちょうど列車もやってきた。
今も少ないながらもお客さんを乗せているらしい。
いったいいつまであるんだろうか。そんな電車を旅していると全国でたくさん見る。
岐阜市内では変わった橋があった。心が不安になるレベルの斜めっぷり。
デザイン的には狙ってるんだろうか。力学的には正しい形をしているから面白い。
河川敷が限られていて、アンカレイジを設置するようなスペースもなかったんだろうか・・・と推察。
ちなみに当初期待していた長良川沿いははっきりいうと走りにくかった・・・!
時折走りやすい箇所があるもののぶつ切りで、出入口がわかりにくく、突然未舗装路になったり・・・
岐阜白鳥駅に到着する頃には走行距離がちょうど150km。
白川郷を出発してから6時間ほど経過していた。
いや〜〜〜気持ち良かった!
久しぶりに愚直走り。たまにはこういうのもいいね。うん。思い出した。ありがとう。
サクッと輪行して帰宅。
帰りをサクッと1時間で終わらせることができる新幹線ありがたい限り・・・。
ちなみに後日、朝の白川郷で買い込んだお土産が届いた。
どぶろく酒に、コシヒカリ。とち餅に自家製の漬物などなど・・・。
金沢から湯涌温泉、飛騨合掌ライン、白川郷と盛り沢山の2日旅。
大満足な秋の旅でした。
次はどこへ行こうか。
終わり。
白川郷〜郡上八幡〜岐阜羽島
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