fc2ブログ

【宇治経由でどこでも】大阪から宇治まで自転車で行く最短ルートを紹介【響け!ユーフォニアム聖地巡礼も】

神楽坂つむり

近畿, 聖地巡礼, 1day, 自転車, 写真,
宇治が大好きだ(唐突)

大阪からほど近く、京都の中でも比較的観光客が少なくて、そして落ち着いた雰囲気があります。

今回はそんな宇治まで大阪から自転車で行く場合の最短ルートを紹介してみようと思います。

宇治-28


さて、 大阪から宇治まで自転車で走る時にキーワードとなるのが「川沿い」です。
距離にすると片道およそ40km程度ですが、なんとこの40kmまるまるずっと川沿いを走ることができます。

実際に数えてみましたが、その間にある信号の数はたったの五つです。
大通りを走ることはありません。
渋滞に巻き込まれることもありません。

つまり総合的に見てかなり快適に走ることができる場所ということがわかります。

具体的に見ていくと、このルートで登場する川は主に二つ。
・淀川
・宇治川

この二つの川を遡上することで、宇治にたどり着きます。

実際に地図上で示してみました。
全体図淀川
綺麗に川沿いを走っていることがわかります。

まず最初に走るのは淀川です。
今回は出発地点を大川との合流地点である「毛馬閘門」としました。
宇治追加-5
淀川を走るサイクリストにとっては一つの分岐点となる場所です。


ここからひたすら 淀川の東側を走り続けます。
宇治追加-1
淀川サイクリングロードが通っていますが、サイクリストの間では評判はそこそこ。バイパス的な使い方をするのであればとても便利なのですが、途中の車止め、通称をメタルクワガタがサイクリストの行く手を阻みます。
また実際に走ってみるとわかりますが、結構いろんな人がいます。歩行者やランニングをする、犬の散歩、野球やサッカーといったスポーツをする人、またそれらを観戦する人や、ピクニックをする人、家族連れで遊んでいる人。
いろんな人が同じ場所にいるわけですから、当然気をつけないといけません。淀川を走る時には十分な安全マージンを取って、この河川敷においては最も危険な存在であるという自覚を持って走ることが重要だと思います。実際危ないしね。

宇治追加-2



毛馬閘門から28km地点でたどり着くのが三川合流地点。
ここは木津川、桂川、宇治川、三つの川が合流して淀川へと変化する場所です。
三川合流
サイクリストの定番休憩スポットである「さくらであい館」もありますね。ここで水分補給やトイレ休憩をすることができます。宇治まで走る時には休憩ポイントとしては理想的な場所にあると思います。

ここからは残り12km。 先ほどまでの淀川と違い、 ずっとコンパクトな宇治川を走ります。
宇治-1
淀川は場所によっては下に降りる、つまり堤防の上ではなく河川敷の下の部分を走ることになりますが、宇治川は基本的にはずっと堤防の上の部分を走ります。
時折車道になり自動車が走る部分もありますが、基本的にはずっと走りやすい部分が続きます。そんなに距離が離れているわけでもないのでゆっくり走ってもそのうち到着します。

宇治-2宇治-3宇治-4

ちなみに宇治に到着する前には「響け!ユーフォニアム」作中屈指の名シーンであるあすか先輩がユーフォニアムを吹いた水道橋のすぐ横を通過します。実際にユーフォニアムを吹いたのは対岸に当たりますが、あえてこういう視点で観察するのも面白いです。

宇治-5宇治-6

ここまで来ればもう宇治圏内。
そうこうしているうちに到着です。

実際にこの日のデータを見てみましょう。



走行距離:42 km
走行時間:1時間32分
獲得標高:72m
休憩回数:1回(さくら出会い館)

後はもうこのまま思う存分宇治を堪能するだけです。
宇治といえば私の中では「響け!ユーフォニアム」の存在があまりにも大きいのですが、なんだかんだ作品抜きにしても良い場所です。

特に JR 宇治駅から程近い商店街の中には魅力的なお店がたくさんあります。 
さすがお茶処なだけがあって有名なお茶屋さんが軒を連ねています。

宇治-9
まず迎えてくれるのが美しい柳が目に入ってくるここ宇治橋。京阪宇治駅と観光エリアを結んでくれる、かつ交通量が非常に多い、まさに主要な橋です。「響け!ユーフォニアム」の中では何度も登場しているので記憶に残っている人も多いはず。通称「うまくなりたい橋」by久美子。


宇治-10
木造建築やお茶蔵が多く、レトロな雰囲気が漂っている場所もたくさんあって、カメラ片手に散策するだけでも楽しいですね。ディスクロードは左側から撮影しても絵になると思う。


宇治-21
個人的には上林さんのお茶が一番好きです。さすが献上茶。その風合いは一級品です。歴史を学ぶのにも良い場所です。かつて日本においてお茶がどのように発展し、文化を形成していったのか。修学旅行気分で勉強するのも面白いなあなんて。

宇治-11
とあるパネルが。


宇治-13
安政に創業された大変歴史のあるお茶屋さん「中村藤吉本店」も宇治にあります。1800年代前半ですね。公式ホームページの歴史が読んでいるだけでも面白いのでお時間があればぜひどうぞ。


宇治-14
伊藤久右衛門さんのお店もあります。こちらはJR宇治駅すぐの店舗ですが食事をすることもできます。この時の一押しは「宇治抹茶パフェ」と「抹茶カレーうどん」でした。気になるけれど、今日は別のお店・・・。


宇治-15
!!


宇治-20
さて、宇治でお昼ご飯と言うと、定番がこれ!と言うものは特にないですが、やはりせっかくなら宇治茶を楽しみたいところ。私が今までいくつか回った中でも特にお気に入りなのがこちらの「伍町カフェ(GOCHIO cafe)」さんです。

宇治橋からは宇治橋通りをJR宇治駅方面へ走ればすぐです。ここは東側への一方通行なので走行には注意が必要。できれば迂回したいところ。

宇治抹茶を使ったイタリアンな雰囲気のお店。開放感があって入りやすいお店構えです。お店の裏側には駐輪場があるのも嬉しいポイント。ここで私が一番好きなメニューが宇治抹茶を使ったクリームパスタです。
宇治追加1-1
そもそもパスタとしてのレベルがめちゃくちゃ高い。生パスタ使ってるだけある〜。具材も一つ一つがしっかりと歯応えがあって食べ応えがあって美味しい。振りかけられた抹茶粉とクリームが絶妙にマッチ。さすがこのお店、ご自身で茶農園を持っていらっしゃるようで。お店の人にもいろんな話を聞くことができました。

混雑具材によっては多少時間がかかるので、時間には余裕を持って、まったり過ごすのが吉。
窓からは宇治の街を眺めることができるし、こう言う過ごし方もそれはそれで乙。

宇治-19


宇治-18
お店の人レコメンドで宇治抹茶レモンサイダーなるものをいただきました。さっぱりとして美味しかったです。ちなみに左側のお茶はサービスでいただいた水出しほうじ茶です。これもまた絶品でした。

お茶を工夫した飲食店もたくさんあり、個人的にお茶は大好きなので、それらを巡っているだけでも十分楽しい。日本の伝統的なものを、ゆかりのある場所で食べる事ができる。なかなかな贅沢体験だと思います。

もちろん「響け! ユーフォニアム」の聖地巡礼も欠かせません。

宇治-8宇治-16


と言うか宇治に来ると「気付いたら聖地巡礼している」と言った方が良いかもしれません。
それくらいこの土地と密接に関わり合った作品だと思います。
無事はもともとコンパクトな場所なので、自転車であれば全部を回るのに1時間もかかりません。決して急ぐことなく、この場所のゆっくりとした特有の時間の流れを堪能する。
最高です。至福の時間です。

宇治-22宇治-23宇治-24宇治-25宇治-26宇治-27宇治-28宇治-29宇治-30
宇治追加-4

ちなみに今回は帰り道は少し工夫をしました。
ただ単に折り返すだけだと面白くないので「天ヶ瀬ダム」経由でぐるっと一周しました。
少しのヒルクライムと、山の中を通るルート。
それまでの川沿いと街並みとは風景が一変。自然の豊かさを感じることができる良いルートです。


ちなみに宇治には宇治川が流れていますが、この川沿いに走っていくと、琵琶湖に出ることができます。
琵琶湖に出るということはつまり、そこからいろんな地方へ、行くことができるということです。さすがかつては交通の要衝だっただけありますね。この地に関ヶ原の戦いで有名な「関」があるのも納得の話です。

具体的には一つ山を越えれば敦賀にたどり着きます。つまり日本海。敦賀を起点にして話をするならば、それはもう北陸の入り口です。福井県、石川県、富山県です。足を伸ばして芦原温泉に行くもよし、能登半島を回るもよし、富山県で「 おおかみこどもの雨と雪」の聖地巡礼をするのもいいでしょう。

また東に目をやれば、米原経由で名古屋方面に向かうことができます。
名古屋方面に向かうことができるということは、東海地方へ抜けることができるということです。

ここの可能性について話をするとキリがないので、この辺でやめておきましょう。
要するに大阪から宇治へ抜けるルートというのは、宇治を目的地にするのはもちろんですが、バイパス的にこのルートを使うことも可能です。

往復の距離を合算するとなんだかんだ走行距離は95 km でした。
川沿いを走って、聖地巡礼とご飯を楽しんで、少し山の中を走って、また川沿いを走って帰ってくるだけ。迷うような場所もありまんし、危険な場所も少ないです。少なくとも国道沿いを走るよりはよっぽど安全。

個人的にめちゃくちゃお気に入りのルート。
季節ごとに違う表情を見せてくれるから、一年中楽しむことができるという点もお気に入りです。

大阪から京都方面へ走るサイクリストの参考になれば幸いです。

    
関連記事
近畿, 聖地巡礼, 1day, 自転車, 写真,

Comments 0

There are no comments yet.