【タイヤ】Panaracer グラベルキングSS を使ってみた感想レビュー【Gravelking セミスリック!】

神楽坂つむり

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グラベルキング。いつの間にか新しい製品が出ていました。気づいて速攻、導入。

その名前は「GRAVEL KING SS」

SS=SemiSlick

待ってました!!

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さて、実際にパナレーサーのグラベルキング、今更紹介しなくても・・・と言ってもいいくらい、ずっと愛用しています。グラベルキング自体のレビューは過去の記事を参考にしていただければ幸い。

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【タイヤ】パナレーサーグラベルキング Panaracer GRAVELKING26Cを使って見た感想


グラベルキングはラインナップが気づいたら増えています。

1 無印のグラベルキング。見た目は普通のタイヤ。でも耐久性、耐パンク性能強い。普通に走る。
2 グラベルキングSK。ブロックパターンのやつ。ゴツゴツ。未舗装路向け。オンロードも行けるけれど、なんだかんだでオフロード向け。
3 グラベルキングSS。今回紹介するタイヤ。SS=セミスリック。良いとこどりのバランスタイヤ。

ちなみに1と2については「GRAVELKING Plus」「GRAVELKING SK Plus」っていうなんかすごいのもいつの間にか出ていました。過酷なコンディションに耐えれるように「ProTite Shield Plus」を採用して耐パンク性能をさらに高めた最強バージョンということです。なんかすごい!

グラベルキングSSの仕様についてはメーカーHPを見るのが手っ取り早いので、こちらをどうぞ。

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グラベルキングSS装着の図。見た目はSKに比べてかなりスマート。だけれどひ弱な印象は受けない。



無印グラベルキングじゃダメなの?

ダメです。無印グラベルキングはあくまで舗装路を走ることを目的としたタイヤ、と捉えています。や、でもね、行けるんですよ、グラベルも。実際に先日行われた「rapha prestige若狭」にはグラベルキング28Cで臨みました。これが走れちゃう。なんてこったい!じゃあ無印グラベルキングでいいじゃん!ってなりかねないけれど、いやいや、出来るからってそれが最適とは限らないんですよ。

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実際に乗り比べるとすぐに分かりますが、SKやSSの方がエアボリューム、乗り心地が圧倒的に良いです。それはつまり同じ道でも「より快適に」走ることができるということです。私はタイヤは靴と似ていると思っているのですが、登山靴でも街中は歩けるし、スニーカーでも山登りはできちゃいます。けれどそれぞれ快適じゃないし、なんかチグハグ。気持ちよくない。それじゃあ意味がない!

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舗装路では普通に使えちゃう無印グラベルキング。コルナゴC64の様なキビキビした走りをするフレームとも意外と相性が良いんです。


グラベルキングSKはどうなの?

信頼の実績のSKです。ブロックパターンゴツゴツの見るからに「グラベル任せろ〜〜〜」って雰囲気です。実際に走ってみるとまあ良い。エアボリュームを生かして、例えば私の場合、35Cであれば空気圧を2.8barくらいにして走ってみると乗り心地と転がり抵抗、グリップのバランスが最高に良い。砂の浮いた高速コーナーが苦手なのが若干のマイナスポイントでしょうか。あと、トラクションのかけ方を失敗すると滑っちゃう。でもこれらはどちらかというとテクニック不足もあるかもしれません。

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それ以外は優秀そのもの。走っていてとにかく気持ち良い。グラベルを走る時の安心感がすごい。ただし・・・そう・・・あくまで・・・グラベル向きなので・・・舗装路の走行性能はどう頑張っても二重丸にはならない。それは仕方ない。なぜならそういう製品じゃないから。当たり前だ!



グラベルキングSSというソリューション

「センター部は転がりを重視した全く新しいパターンを、サイドにはGRAVELKING SKのセミノブを改良して配置することでオンロードでの走りの軽さと、グラベルでの高い走破性を両立しています。」というのはパナレーサーの謳い文句。

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実際に走ってみるとまさにその通りで、グラベルまでのアプローチがいきなり快適になってびっくりした。無印グラベルキングとまでは当然行かないけれど、でもそれに近い軽さを明らかに感じた。うん、これはSKにはない軽さだ。それにエアボリュームのおかげか、段差や荒れた路面を「いなして」くれるから、不確定要素に対する減速が少ない。高速巡航はできないけれど、速度を落とさない走りはしやすい。だから結果として結構速いな、というのが素直な感想です。

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肝心のグラベルセクションは、これまたエアボリュームと、トレッド面のおかげか、乗り味はグラベルキングそのもの。SKと比べてノブが低いから大丈夫かな・・・と思ったけれど、日本のグラベルを走る限りでは、そこまでノブがないと困るようなシーンもそうそうない。あったところで結果は変わらないレベルの荒れ場が来る時もある。

コーナーを曲がる時、少し体制が崩れた時、ダンシングする時なんかはサイドノブの存在を感じることができる!というのも面白い。ああ、良いとこ取りってこういうことなんだなぁ、と実感します。うん、これでいいんじゃね?

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実際にSKとの使い分けを考えてみると、日常の「アプローチ+グラベル遊び」とかならSSがベストバイだと感じました。なんならロングライドとまでは行かなくても、ちょっとした週末のライディングならSSのまま走り回ることもできると思う。無印グラベルキングよりも安定感、快適性を重視した走りをするならSSで良い。

一方で「最初から最後までグラベル遊びに使う」バイクにはSKを履かせてあげたい。やっぱりグラベルシーンでの絶対的な安心感、グリップ性能、コーナー性能はSKが良い。舗装路も走れないことないし、少しオーバースペックの登山靴で街を歩くようなものだから、ある意味ではちょっとスタイルがあるかも。いずれにしてもこういった使い分けるための選択肢が増えたことはとてもありがたいと思う。

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汎用性の高さでかなり気に入りました。
耐久性、耐パンク性能については長期レビューしていこうと思います。

グラベルキングSS。オモシロイ!

    
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