fc2ブログ

【Rapha PRESTIGE】ラファプレステージ若狭 2020 参加レポート

神楽坂つむり

イベント, 北陸, グラベルライド, 1day, ロングライド, 自転車, 写真,
Rapha prestigeへの参加は2年ぶり。

前回は尾道。

今回は若狭。

若狭!いいエリア。

raphaprestigewakasatada-1.jpg
前回のレポートはこちら


ラファプレステージ(Rapha PRESTIGE)
サポートや立哨のない過酷な道を、スタートからゴールまで一日中仲間と共にチーム一丸となって冒険するチャレンジ。

通常のイベントと異なりいくつかの参加条件がある
・5人1チームであること
・同じチームのジャージ(年式、モデル違いはOK)で走ること
・チェックポイント含めて5人がまとまって走ること
・トラブルは自分たちで解決すること
・ルートは自分たちで把握し走ること

前回の反省を活かし、と言うわけではなく単純に全員の予定と今回が日曜日開催だったことを踏まえて、前泊。

もちろんもう一つの理由としては地方支援。観光支援。今のこの時代、サイクリストができることといえばとにかく経済を回すこと。地方に行ってお金を落とすこと。サイクリストはもともとそう言ったことが得意というか生業にしている。

普通の旅行者だったら行かないような場所、行程を厭わずに、平気でアプローチしてお金を落とす。輪行して、宿泊して、ご飯を食べて、お土産を買う。旅をしているだけといえばだけだけれど、冷静に考えたら結構な経済効果なんじゃないだろうか。少なくとも私は年間それでいくら使っているか把握していない・・・。


ちなみの今回の舞台は若狭。
若狭は昔から縁がある。というかつい最近も行ったばかり。

距離:150km
獲得標高:2,500m
グラベルセクション:35km前後


ちなみに参加チームは「Kings of gravel」
raphaprestigewakasa-77.jpg
前回に引き続きエリートさんに誘われての参加!

前泊なので前日受付。
コロナの影響で前夜祭的なことは難しかったけれど、それでも久しぶりに見る顔がたくさんあって、なんだか嬉しい。

raphaprestigewakasa-1.jpgraphaprestigewakasa-2.jpgraphaprestigewakasa-3.jpgraphaprestigewakasa-4.jpgraphaprestigewakasa-5.jpgraphaprestigewakasa-6.jpg

ちなみに今回のプレステージは、そこそこハードなグラベルがある。
というかそのグラベルセクションも、過去に私、4回ほど走ったことがある、お気に入りの場所だ。
まさかついに公にさらされてしまう日が来るとは・・・。
まあグレーでもなくホワイトな場所だから問題ないのだけれど。
でも、まあ、場所はあえて言わないでおこう。

で、迷うのがタイヤセッティングだけれど、前述したとおり走行経験のある私だったので、特に迷うこともなく、チーム全員で揃えたパナレーサーグラベルキング28Cで問題なし!という判断。
ちなみに今回、他チームのタイヤも気になってチェックしたけれど、7割くらいグラベルキングだった気がする。
もはやすでに「Kings of gravel」を体現しているのでは?

raphaprestigewakasa-8.jpgraphaprestigewakasa-7.jpgraphaprestigewakasa-9.jpg

raphaprestigewakasa-10.jpg
raphaprestigewakasa-11.jpg
せっかくの前泊だったから、若狭地方の自然を満喫した。
こうしてその土地を深く知ることができるのも宿泊のメリット。
ただただ日帰りだと限界がある。
人は移動することでいろんな知見が広がるけれど、移動する「だけ」じゃ限界がある。
そこに滞在することで知ることができることというのは、実際に実行してみると、驚くほどたくさんあることに気が付く。
そう言った意味でも、今回のプレステージは良い日程と場所、条件だったと思う。
今後もこうあって欲しい。


raphaprestigewakasa-12.jpg
美味しいご飯を食べて、温泉をいただいて、質の良い睡眠を得た私たちが会場に向かう時、すでにイベントは始まっていた。

今回の出場チームは過去最多の38チーム。
驚きだ。
ちなみに出走順は運営側の独断と偏見()で決定される。
つまり「こいつらならなんとかなるだろう」というチームが後ろに回される。
なぜならスタート時間が異なってもチェックポイントの制限時間は変わらないのである。
そして嫌な予感は的中して私たちのチームは38チーム中、38番スタートだった。
言うまでもなく、最終出走チームだ。

メリットを挙げるとすれば、スタート時間が遅いから、睡眠時間を長くとれること。
走り始める頃には明るくなり始めていること。
いずれにしても、どこかで追い上げないと、時間的に厳しい。

raphaprestigewakasa-13.jpgraphaprestigewakasa-14.jpgraphaprestigewakasa-15.jpgraphaprestigewakasa-16.jpgraphaprestigewakasa-17.jpgraphaprestigewakasa-18.jpgraphaprestigewakasa-19.jpgraphaprestigewakasa-20.jpg
raphaprestigewakasa-21.jpgraphaprestigewakasa-22.jpg

各チームの様子を見られるのも最後尾スタートのメリットかもしれない。
と、写真を撮りながら思った。

そうこうしているうちに、ようやくスタートした。
6時18分。
まずは日本海沿いに北上する。
日本海と太平洋、走り比べると明らかに表情が異なる。
日本海は男性的とでも言えるかも。荒々しくて、ゴツゴツしていて、波と風が強いからか、侵食が進んでいる。
マニアックなコース設定で、途中、最近できたと言う原発関係者しか使わないような、とんでもなく長いトンネルを走らされた。あれほど長いトンネルを自転車で通ったのは私も初めてだった。
長すぎて、眠くなった!

raphaprestigewakasa-23.jpg
raphaprestigewakasatada2-2.jpg
raphaprestigewakasa-24.jpgraphaprestigewakasa-25.jpgraphaprestigewakasa-26.jpgraphaprestigewakasa-27.jpgraphaprestigewakasa-28.jpgraphaprestigewakasa-29.jpgraphaprestigewakasa-30.jpg

Kings of gravel。
良いメンバーだった。
こうしてみると、パープルジャージは自然にあまり無い色だから単色なりによく目立っていたと思う。
基本的には全チーム同じコースを走るから、こうして抜かしたり抜かれたり、時折交流をしながら進むことになる。

raphaprestigewakasa-31.jpgraphaprestigewakasa-32.jpgraphaprestigewakasa-33.jpgraphaprestigewakasa-34.jpg

気比の松原や、雰囲気のある神社をパスしつつ、いよいよ第一グラベルセクションである黒河林道へ突入した。
標高差おおよそ500m、平均斜度おおよそ6%。
荒れ具合は28Cタイヤであれば乗車率100%。

raphaprestigewakasa-35.jpgraphaprestigewakasa-36.jpgraphaprestigewakasa-37.jpg
raphaprestigewakasatada2-1.jpg

実際にこうして登ってみると案外、ロードバイクでもいけると実感した。
いつもここはグラベルロードで走っていたけれど。
とは言え、安全マージンというか、無理しないのなら、38Cくらいのチューブレスタイヤがあれば、まあ最高だとは思うけれど。
実際にそう言うセッティングのものも見かけた。
トレードオフだ。

グラベルを抜けた後はマキノ地方へ。
琵琶湖沿いを走ることもあった。
次の山岳セクションまでは15km程度。束の間の休息地点とも言えるかもしれない。
面白いくらいに天気も変化して、すっかり晴模様。
さすが日本海。さすが比良山脈。はっきりと天気が変わる。

raphaprestigewakasa-38.jpgraphaprestigewakasa-39.jpgraphaprestigewakasa-40.jpg
raphaprestigewakasa-42.jpgraphaprestigewakasa-43.jpgraphaprestigewakasa-45.jpgraphaprestigewakasa-44.jpgraphaprestigewakasa-46.jpg
raphaprestigewakasa-47.jpg

さて、次の山岳ステージは箱館山。
スキー場がある山で、マウンテンバイクのダウンヒル大会も開催されるような場所。
なので、当然、それなりの急坂、それなりの標高だ。

獲得標高:400m
平均斜度:6.9%

raphaprestigewakasa-48.jpg
実はここも登ったことがあったけれど、反対側に下ったことはなかった。
ここの下りがなかなかのテクニカル区間。
SS7772.png
アドレナリン出まくり系の件。
最高!
と思って調子に乗っていたら、気持ち良いくらい「パキャーーーーン!」と言う嫌な音とともに後輪をやってしまった。
運悪く水没している路面に後輪が沈んだところでリム打ちパンク。
ガチでやばい音がしたから「あ、リムやっちゃったかも……」
と不安になって見たけれど、何のダメージもなかった。
さすがENVEリムだぜ!
これがアルミリムとかだと逆に怖いんだよねえ。カーボンの方が強いこともたくさんある。
サクッとチューブ交換して、リスタート。

ここから先は再び山を越えて、日本海側へ戻る形に。
いわゆる「鯖街道」を走る。
この鯖街道も私、大好きな道で過去に走った回数は覚えていないほど。
北陸に抜ける道といえばこれ!

raphaprestigewakasa-49.jpgraphaprestigewakasa-50.jpgraphaprestigewakasa-51.jpgraphaprestigewakasa-52.jpgraphaprestigewakasa-53.jpgraphaprestigewakasa-54.jpgraphaprestigewakasa-55.jpgraphaprestigewakasa-57.jpgraphaprestigewakasa-56.jpg

途中、コンビニでお昼休憩をした後、鯖街道から北川沿いにサイクリングをしていたらめちゃくちゃ眠くなったので、一言神社で休憩。仮眠。こう言う時間コントロールもチーム任せ。イケイケどんどんでもいいし、制限時間いっぱいを使って完走するのもいい。決して無理はせずに、安全マージン取りながら、全体をマネジメントすることも大切。

さて、いよいよ最後のグラベルセクション、若狭基幹林道へ。
ここは最初の黒河林道とは違って、アップダウンを繰り返すちょっと複雑なグラベル。
難易度も優し目といえば優しめかもしれない。
程よい砂利道感で、ここも乗車率100%。
高速域での走行もできる程度には固まっているし、雨さえ降らなければ終始楽しいグラベル!

距離としては途中、舗装路も含めながらの20km。
海沿いのグラベルというと結構珍しいんじゃ無いだろうか。
時折、木々の間から日本海が見えることもあった。
思えば今日の朝には日本海にいたのだけれど、グラベルと平坦とヒルクライムと鯖街道と、ここまで120kmほど走ってきたものだから随分と久しぶりのように感じた。
raphaprestigewakasa-58.jpg
raphaprestigewakasa-59.jpg
raphaprestigewakasa-60.jpg
raphaprestigewakasa-61.jpgraphaprestigewakasa-62.jpgraphaprestigewakasa-63.jpgraphaprestigewakasa-64.jpgraphaprestigewakasa-66.jpgraphaprestigewakasa-68.jpgraphaprestigewakasa-69.jpg

たっぷり走りごたえのあるグラベルを心行くまで堪能。
そして最後のダウンヒル、ここが最高にテクニカルだった。
幅3m程度のスネークカーブの連続。
路面状況も複雑。
曲がっている途中に判断と反応が求められるような。
ロードバイクで参加したけれど、大正解だったと思う。
グラベルバイクのハンドリングだとちょっと鈍すぎる感があったかも。

最後は三方五湖沿いをサイクリングペースで走ってスタート地点に舞い戻ってきた。
raphaprestigewakasa-71.jpgraphaprestigewakasa-72.jpgraphaprestigewakasa-73.jpgraphaprestigewakasa-74.jpgraphaprestigewakasa-75.jpgraphaprestigewakasa-76.jpg
Kings of gravel、無事完走!
終わってみれば……なかなかタフなコースだった。
久しぶりに私はほぼオールアウト。
補給ペースを少し間違ってしまったのと、久しく誰かと走ることをしていなかったから、ソロでは出さないワット数がそのままダメージになってしまった。
たまには真面目に走らないとダメだと実感(いつもサボることに徹底しているため)

けれど……間違いなく印象深い、日常生活の中でもふとあの過酷さ、山の匂い、景色、グラベルの感触を具体的に思い出すような、prestigeだった。
参加する価値が、確かにあるイベントだった。
また機会があれば、ぜひ。

終わり。


      
イベント, 北陸, グラベルライド, 1day, ロングライド, 自転車, 写真,

Comments 2

There are no comments yet.
ジャイアン

はじめまして。ラファのイベントいいとこはしるんですね。黒河、幹線、単発では走ったことあるんですが全部繋げたことはなかったんで参考になります。湖北在住で滋賀北部のグラベルはちょこちょこ開拓してます^_^今後とも参考にさせていただきます。

  • 2020/10/06 (Tue) 03:49
  • REPLY
神楽坂つむり
Re: タイトルなし

こんにちは。いいところですが、なかなかキツかったです・・・w
けれど走る価値はあるかと!
滋賀北部お住まいでしたら良いところたくさんありますね。
ぜひ楽しんで、そしてご安全に!

  • 2020/10/06 (Tue) 09:11
  • REPLY