【瀬戸内海】ロードバイクで「これ以上はもう無理ってくらい島巡りライド」して来た【今治〜しまなみ海道〜尾道 後編】

神楽坂つむり

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瀬戸内海の海で泳いですっかりクールダウンした私たち。

ウエアを乾かしがてら海辺のベンチでボーッと過ごす。

一通りたっぷり休んだところで、そろそろ尾道へ向うかとに。

もうわずか20kmばかり。ポタリングペースでただただ走るだけ。いや、流すだけ。

太陽がやや斜めに。光の入り方が変わるだけでまた景色が少し変わったように見える。
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それにしても、今日一日、走ってるというよりはずっと流している感覚。疲れるなんてことはほとんどなく、五感をフルに使ってしまなみ海道を楽しむことができるペース。本当にこれくらいがちょうどいいと思う。高速域で駆け抜けるのも悪くないけれど、こういう旅はマイペースが一番。時間に追われないこの環境こそが、非日常感を感じるために、景色や空気を最大限楽しむためには、とても大切なことだと思う。

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交通量の少なさ、道の綺麗さ、信号のなさ。環境としては申し分ない。

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それにしてもけんたさん、めちゃくちゃパワフル。これだけの機材を背負ってこの距離を走り切る。しかも撮影しながら喋りながら。すごー。

最後は少し平坦部分で飛ばしつつ、無事にしまなみ海道終着地点の尾道行きの渡船乗り場へ到着。マイペースで突き進んできたせいかおかげか、達成感がものすごくあるわけではないけれど、それでも朝からこうして活動し続けてきての到着だったから、感慨深いものがあるのは確か。ここの渡船は時刻表なんてものはなく、15分おきくらいにやってくる。それに乗る。そして船内でお金を現金で支払う。昔からずっとこのスタイルで、このアナログさがまたしまなみ海道の空気感と合っていてちょうどいい。

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ちなみにここに停まっている自転車やバイクは島から本島へ通勤・通学している人たちのもの。船が生活の足になっていることがよくわかる。自転車で渡船乗り場まで行き、船で本州に渡った後は、尾道駅から電車で通勤・通学する人もたくさんいる。その証拠にこの時間帯にもなると反対方向、つまり尾道側からの人の波がなかなかすごい。都会のちょっと混雑するバスくらいの密度にはなるのだから驚き。

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尾道へ近づく。海の上からそれを眺める。尾道側から出発すると逆の景色になるのだけれど、個人的には今治からずっと走ってこの景色で最後を迎えるのが好き。旅の終わり感があって良い。そして到着尾道のまち!確かに四国からここ本州までずっと繋がっていた。しまなみ海道、完走!

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ONOMICHI U2の前でせっかくなので記念撮影。(なんだそのポーズ)

さて、時刻は16時。まだまだ時間がたっぷりある。これが18時とかだと結構大変で、なぜかと言うと連泊ツーリングにおいては宿泊地についてからやることがいくつかあるから。それに今の私たちは・・・海に飛び込んだは汗かいたわでなかなかのコンディション。つまりやるべきことが・・・

1 お風呂に入る
2 洗濯する
3 ご飯を食べる
4 観光もしたい!

と言うことで、ここからはゆとりある時間を最大限活用して一つずつミッションをこなしていく。写真は順番が異なるけれど、この後はまずお宿にチェックインしてとりあえず汗を流す。尾道にしては珍しい温泉付きのお宿で商店街の外れにあった。けれど多分あれはアパートをリノベしてる感じで内装はとても綺麗。温泉も最高。

汗を流した後は普段着に着替えててからまた自転車に跨ってコインランドリーへ。ONOMICHI U2の少しだけ西北西にある。尾道駅近くにはないから自転車がない人は結構大変だと思うけれど。比較的新しめのドラム式洗濯機だったからラッキー!しかも洗剤自動投入機能付き。お金を入れて(確か800円だった)ポチッとすれば60分後にはしっかりと洗濯と乾燥がされたウエアが完成する。これで明日への準備もバッチリ。これがないと着替えをたくさん持ち歩くことになるから、やっぱりコインランドリーは自転車旅においてこれ以上ないくらいありがたい存在・・・。

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そして洗濯している間に晩ご飯は尾道ラーメン!ベッチャーラーメンさん。めちゃくちゃ美味しかった。うん、きっと疲れていたからと言うのもあるけれど、でも本当に美味しかった!圧倒的回復。ご当地ものはやっぱり思い出に残る。積極的にお金を落としていきたい。

さて、けんたさんはお疲れモードのようで先に宿に戻ったようなので、私はこのまま尾道観光へと洒落込むことに。せっかくだしね。路地裏、行きたいよね。

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夕暮れ時の尾道。学生たちが帰路を急ぐ。

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自転車専用の信号待ちスペースが広く取られているのが尾道らしくて面白い。本線の左右に見える青いラインがそれ。歩行者とは完全に分離されている。結構、これ、良いんじゃないだろうか。

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尾道は何度訪れても、迷う。くらいには路地が複雑。方向はわかる。海が見える方が南。高い方が北。ただそれらは複雑に組み合わせられることで時折、場所がわからなくなる。通ってきた道がいつの間にか折れ曲がり、ねじれ、登って、降って、緩やかに方向転換して、道がなくなり、突然現れて、まるでそっちに誘導されているかのような不思議な感覚。何度訪れても迷うから面白い。毎回、新しい発見があるのが面白い。

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尾道ねこの誘惑。

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尾道ねこの誘惑(2)

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自転車はほぼ押し歩き。それでも楽しい。ちなみに今回は連泊旅だし歩くことも多いからSPDペダルに歩きやすいSHIMANO MT3シューズで観光も楽々。

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満足いくまで散策して終了。

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帰りしなにコインランドリーに戻って無事にウエア類を回収。ちなみにこう言う時のためにサコッシュは必須。輪行する時とかこうして街を出歩く時とか、ちょっとしたタイミングであると重宝するのがサコッシュ。日常で使うことも多い私は家にサコッシュ15枚くらいある、気がする。気分と行き先に合わせて選ぶのも面白い。

さて、やることやって後は寝るだけ!お宿に向かっているときにサプライズが起きた。


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お声がけありがとうございました!

思えば夜の尾道をこうして走るのも珍しいかもしれない。お風呂上がり、ご飯も食べて、観光もして、完全な自由な状態で知らない街の夜を走っている時のモラトリアム感。たまんない。

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ちなみにこちらの天然温泉、尾道みなと館さん。お風呂入り放題だし、温泉だし、お部屋綺麗し、バイクラックも外にあるけれど、ホテル内にもあるから、サクッと旅するには良いところだと思う。必要なものが一通り、ちょっと上品な感じで用意されていた。



自転車はこんな感じで
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ホテル内の廊下に用意されたバイクラックに!

こうして長い長い1日が終わった。朝から晩まで遊び尽くした感じがあるけれど、でもまだ旅の1日目。瀬戸内海旅は、まだ続く。この日は21時前には就寝した。

続く。



    
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