【ハンドル】DEDA DCRシステムでケーブル完全内装化して良かったところ【ディスクロード】
機材紹介, 写真, 自転車, ノウハウ,COLNAGO C64 DISCを組むにあたって最初から決めていたことがある。
「ケーブル完全内装化」
いくつか方法が考えられたけれど、その中で採用したDEDAのDCRシステムの紹介。
スッキリ!
DEDA DCRとは「Deda Internal Cable Routing」
要するにケーブル内装システム。そのまんま。

DEDAの概要図を見るに、つまりこんな感じ。
レバーからハンドルの中を通って、さらにステム嵌合部分の内側にもケーブルを通すための穴が空いている。ハンドルの中にケーブルが内装されるのは珍しくないけれど、このステム嵌合部分の内側に穴が空いている、というのが肝。
つまりこのシステムを採用するためには3つの条件がある。
1 レバー部分、ハンドル内部、ステム嵌合部にケーブルを通すための穴が空いていること
2 ステム側のコラム固定部分内側にもケーブルを通すための穴が空いていること
3 ケーブル内装システム対応フレームであること(D型コラムフォークの採用)
そのために私が用意したのが
1 DEDA DCR対応ハンドル(DEDA SUPER ZERO DCR CARBON)
2 DEDA スーパーレジェロ RS シュレッドレスステム
3 COLNAGO C64 DISC FULLINTERNAL Ver
実際のケーブルルーティングはこんな感じ。
これが
こう
赤がフロント、緑がリア。
私はオンロードおいては左前ブレーキ主義者なのでこうなる。
フォークコラム部分までのアプローチはフロント、リア共に同じ。
フロントはそこからフォーク内部を通ってフロントキャリパー固定部分まで直結。
リアはコラム内部を迂回してダウンチューブに沿ってBBまで。BBカップの上側を抜けて左チェーンステーを通ってリアキャリパー固定部分まで。
一見すると「うわ、面倒臭!」って見えるけれど、さすがCOLNAGOこの辺りはよく考えられていて、当然最初からライナー管が刺さっていたし、ライナー管を抜いてもケーブルを通すのに邪魔をする「バリ」や「突起物」はほとんどなくスムーズに出入り口までケーブルが通ってくれた。ブレーキホース程度の太さならなんら問題はなかった。もちろんよりスムーズに通すためにシフト用のインナーケーブルを先に通してそれをガイドにしてブレーキホースを通した。(手持ちの機材がほとんど無線化したせいで余っているインナーケーブルの使い道がこれくらいしかない)
フレーム内部は良いとして、一番苦労したのがこの肝心のDCR。
90度に曲がる部分が2箇所あるのが見てわかると思う。フレーム側から見た時のステムの入り口部分、そして出口部分。入り口部分は垂直方向に90度、出口部分は水平方向に90度曲がる。
ハンドル側の穴のサイズは必要最低限。DEDA DCRを採用するなら、油圧ブレーキ&無線変速のSRAM eTAP AXS は必須じゃないかな・・・とさえ思えてくる。有線式だとここにもう2本追加でケーブルが入るのだからそれはもうラッシュ時の山手線みたいなものだ(知らんけど)
フレーム内部からコラム出口までのルーティングは実にシンプルでこうなる
D型コラムはこんな感じ。文字通りD型。ちなみにCOLNAGOフォークはステムトップキャップネジの受けがコラムと一体化しているのでプレッシャアンカーの類は必要ない。コラムカットをする際は、この雌ネジ部分もまとめてカットした。時間かかった・・・・。
ステムに通す
ここもまあそんなに難しくはないけれど、ブレーキホースの「ねじれ」には気を付けないといけない。ブレーキホースは大抵この状態で左右どちらかに曲がってしまう程度にはねじれ力がそこそこ強い。ので、いっそキャリパーとレバー側の固定をしないまま通しちゃった方がいいと思う。どっちにしろブリーディングするのだし。外すまで行かなくても緩めるだけでもいい。
この時点ではまだブレーキホースの長さも決まっていないので、とりあえずステム固定まで進める。
この瞬間にブレーキホースが90度折れ曲がるわけで、ちょっと緊張した。
けれどすんなり折れ曲がって、無事にステムをコラムに固定することができた。
ちなみにこの時点でステム下側のスペーサーが必要なら入れておかないと大変。後から追加できない。COLNAGO純正の内装システムは実はこの辺りが解決されているのだけれど、見た目と重量で気に入らなかったからこっちにした。ポジションとセッティングなんて一度決めてしまえばそう変わらないから、ここで決めてしまえばOKという考え。
って思うじゃん。
結局読みが甘くて2mmスペーサーを追加するために、完成車状態からこの時点まで逆戻りする作業を2週間後に行うことはこの時の私は想像もしていなかった。
'`,、('∀`) '`,、
ハンドル側についてはご覧の通り、穴、空きまくりである。
おかげでケーブルの通しやすいこと通しやすいこと!
ライナー代わりのシフトケーブルをまずはさくっと通しておく。こうすることでブレーキホースの誘導がめちゃ簡単。後はブレーキホースの長さを決めてカットして接続してブリーディングして・・・
いい感じ!
なるべく曲線が無理なく描くようにホースの長さを決定してカットした。
リアについてはBB〜ダウンチューブ、フロントはフォーク内とハンドル内でブレーキホースの長さをちょこっとゆとりを持たせた。パツパツだとやっぱり怖いしね。ハンドルも左右方向に完全に曲げ切ることが可能!
完成の図。
実際に組み上がってみると、ケーブル完全内装によるストレスのなさは予想以上だった、というのが正直な感想。もうね、スッキリ感がたまらない。伸びすぎた髪を切ってもらった後のような爽快感。
あと実益としてはハンドリングがめちゃくちゃ軽くなった。ちょっと軽すぎるくらいに軽い。信号待ちしてて手を離したら走り出すときにどっちかにハンドル切れててびっくりする。
ダンシングの軽快さも半端なくてC64本来のキレの良さを一切スポイルせずに操作できている感じがして大変気持ち良い。ケーブルルーティングのせいでフレームの性能を損なう、なんて勿体無いもんね。(でも結構そういうバイクを見ることがある)ケーブルがない状態だとハンドルが軽いのに、組み上げたら重くなる、というのはつまりそれだけバイクの性能を引き出せていないということになるし、そう考えるとやっぱりケーブル周りには気を使いたいところ。
油圧ディスクブレーキに電動無線変速システムの恩恵を最大限受けるためにはやっぱりケーブル完全内装!という思いもあったので、実はフレーム選びの段階でマスト条件としていたのもあったり。
予想外のデメリットが
写真を撮る時にハンドルがフラフラして撮りにくい。
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