【大阪〜和歌山】ちょっと自転車で和歌山の山と海を思い切り堪能して来た【生石高原〜湯浅〜白崎海岸】
近畿, 自転車, 写真, 1day, ロングライド,海!海だ!めっちゃ見える。すごい。和歌山すごい・・・。
遠くに見えるのは淡路島と四国だろうか。ちょっと霞んでいたけれど、間違いなく海と島が見えた。こんなに眺望が良い場所があるだなんて・・・。朝まで大阪市内にいたことが嘘のようだった。
和歌山旅後半は海へ。
海が見えるけれど遥か彼方。ここからひたすら降りながらあそこまで走ると思うと胸が高まって仕方ない。

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自転車旅の面白いところはここにあると思う。
つまり景色の変化の中を、境界線を、シームレスに繋ぐことが出来るのが面白い。
電車や車ももちろん繋がっているのだけれど、基本的には点と点にそのハイライトがあることが多いけれど、自転車においては点はあくまで目安であってむしろそれを繋ぐ線にこそ醍醐味が詰まっているし、線をなぞったという実感がその旅の終わり、家に帰る途中のふとした瞬間に達成感になったりする。
山の稜線がこれから下っていくことを知らせてくれる。右方向、谷底に向かってひたすら行く。
ここからは県道184号線をひたすらに下っていく。
「和歌山」で県道となると、もうその道の過酷さというか狭さというか、とにかく気をつけないと大変なことになることは、一度でも走ったことがある人はお分かりだろう!
慎重に最適なラインを見極めながら下っていく。
こんなところで無理をしても何の意味もない。木漏れ日と路面のギャップが重なって見え辛い。一か八かで突っ込むには危険すぎる箇所もあるから、道路幅を見極めながらラインどりをしていく。実は結構これが楽しくて好きだったりする。
ダウンヒルと言っても何せ標高800m近いところから海抜0mまでいくのだから、随分と長い。降れば降るほど景色が変化していって、その様を見ているだけで楽しい!
前半は深い森の中を駆け抜ける感じだったけれど、後半になるにつれて徐々に人の気配が感じられて、里に降りてくる頃にはなんだか久しぶりに文明社会に戻ってきたような感覚になった。
ずいぶん降りたところでようやく川の面積が広くなり、流れが穏やかになった。つまり海が近づいてきた証拠。こう言った何気ない風景でも地形や地理の変化を感じることが出来る自転車旅is面白い。
ここは湯浅。湯浅といえば醤油。それはもう私の中で小さい頃から染み付いている知識の一つ。大工である祖父が和歌山の山奥に建てた古民家。そこに遊びに行く夏が毎年楽しみで仕方がなかった。いつも湯浅あたりで休憩していた記憶があって、その時に町の至る所から醤油の香りがしたのを今でも覚えている。
せっかくだから醤油蔵も軽く見学。
流石にお土産用に買うことはできなかったけれど、古風な街並みだし、機会があればブロンプトンでポタリングをしに来ても良いかもしれないと思った。
そしていよいよ海が見える場所までやってきた!長かった!
港町のこういう景色が大好き。
けれどさすが和歌山。ちょっと油断したらすぐこんな山奥に連れて行かれる。
海沿いを走っていたはずなのに、いきなり山に放り込まれる。これが和歌山だ!と言わんばかりの景色の目まぐるしい変化。人はこの山と海のわずかな隙間に街を築いた。だから少しでもずれたら海か山のどちらかに放り出される。都会にはないダイナミックな景色の変化で、そこに価値があると感じてしまうのは都会に住んでいるからこそであって、そういう意味では都会に住むのも悪くないと思う。どんな絶景でも良い景色でもそれが日常になるとありがたみが薄くなってしまう。
ここからはいよいよ白崎海岸エリアへ。
海を右手に、左手には断崖絶壁を眺めることが出来るなんとも風光明媚な場所で、今回の旅の最終地点でもある。時刻は16時。日が傾きかけているもののまだ明るく、優しい光が疲れた身体にちょうどいい。
ご覧の通り、このエリアは自転車で走って最高に楽しい!ツーリングにもってこい。
もちろんバイクや車でも気持ち良いと思うし、実際にこの日は自転車は一台もいなかったけれど、バイクと車はちらほらいた。それでも数は驚くほど少なくて、大阪から近いとも遠いとも言えないし、メジャーとも言えないこの地域の実情を垣間見た気がする。けれど景色は最高であることは、ここでしっかりと伝えておきたい。
特にこのエリアは石灰岩が結構格好良い形で岸壁を形成していて、青い海と白い岩のバランスがなんともセクシーで見応えがある!
こんな景色の中を進むと
こんなに最高の景色が待っている。ビューティフォー…。
あまりに美しくって、自転車を停めて、テトラポットの上で1時間くらいボーッとしてしまった。
人口の音は限りなくゼロに近く、ただただ波が寄せる音と、風の音と、鳥の鳴き声と、なんとも表現し難い大気の音に包まれていた。
やれやれ・・・・随分と長い旅だった。たった1日だけれど。
大阪の自宅を出発して街中を抜けてサイクリングロード、峠、再びサイクリングロード、そしてヒルクライム、生石高原まで登り、海を見下ろし、海まで下り、こうしてこの場所にいる。早送りにように今朝からの出来事が脳裏によぎった。
夕焼けを堪能しつつ、輪行で帰るために御坊駅まで。
このラストランは25km/hくらいに意識的に抑えてゆっくりと走った。
大阪までは特急くろしお号でワープ。
輪行スペースもあるし、大体いつも空いているし、関西圏の在来線特急ではサンダーバード、伊勢志摩ライナーくらいには利用率が高い。
海沿いを走る紀伊本線。
暗くなる海を眺めながら、眠りについた。
終わり。
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