【SPEEDPLAY】スピードプレイのクリートが折れ(割れ)た時の対処法【いつか必ず壊れる】
自転車, 機材紹介, ノウハウ,
先日のライドで久しぶりにスピードプレイのクリート爪が折れ(割れ)た。
症例の紹介と対処法についてのまとめ。
絶対起こることなのでスピードプレイユーザーはお気をつけを・・・。
それでも私はスピードプレイを使い続けている。
もうかれこれ・・・10年近く、だろうかしら。
日本に入ってきてから割と早い時に手を出して、それからもうずっと虜になっている。
これだけ長期間、使っているのだから当然
「スピードプレイのクリートは高い」
「しかもいきなり折れる」
と言うリスクはわかっているし、それを差し引いてもなお、メリットがあると感じているので使い続けている私。
メリットはこの記事ではつらつらと書かないけれど、端的にまとめるならば
・ペダリングがしやすい、回しやすい
・着脱がしやすい
・見た目
の3点に尽きる。
以上。
さて、デメリットの中でも致命的なのがクリートが折れる、割れる、と言う現象。
スピードプレイの爪が折れるまでの走行距離
過去に3回、出先で折れたことがあるのでその時のデータ、走行距離をまとめてみる。
【1回目】
大阪〜和歌山県串本まで自走で走っている最中に100km地点くらいで折れる。時刻は深夜2時。
この症状に出くわしたことがなかったから予備のクリート、爪は持っていなかった。
ので残り150kmを片足ペダリングで乗り切る。
折れた側 左
走行距離 8,000km
使用期間 11ヶ月ほど
【2回目】
近所の海までコーヒーライドをしにいっている帰りに折れる。自宅まで5kmだったのでまあOK。
折れた側 左
走行距離 9,000km
使用期間 18ヶ月ほど
【3回目】
ロングライド中に河川敷を走行中、休憩した後の一発目でクリートがキャッチしないことに気づく。やれやれ、とため息をついて再びベンチに戻って粛々とクリート交換をする。
折れた側 左
走行距離 12,000km
使用期間 12ヶ月
共通しているのは全て折れるのは左側で、使用期間は1年ほど。まあこの期間というのは当然走行距離とか使い方によって変わるから参考程度に。感覚としては走行距離が一番の指標で、今のモデルだと10,000kmくらいで交換するのが吉となる。
ちなみに兆候もあるにはある。
なんだか妙にキャッチインが緩くなる。けれど急に緩くなると言うより徐々に緩くなるから気づかないことが多い。新品のクリートがついたシューズと履き比べるとまあすぐに分かる。けれどだからと言ってすぐに折れるかは分からない。今折れるかもしれないし、1ヶ月後に折れるかもしれない。聡明で慎重で几帳面な人ならこの時点ですぐに新品に交換することもあろうけれど、少なくとも私は折れるまで待つ。洗面所の電球交換みたいなものだ。いつか起こるけれどいつかが来るまでは何もしない。
折れたことにより発生する症状
下記の写真は7,000km走ったクリートの裏側。
ぼろっちい!
けれどまだ折れてはいない。
Cリング爪、とでも表現しようか。
黄色いベースプレートと、C型のプレートの間に挟まっているのがCリング爪。
この状態だと上下の一部分しか見えないけれどね。
実際にこのCリング爪がどうなるかと言うと
お分かりいただけるだろうか・・・(ここでホラー風のBGMが流れる
Cリング爪の中央部、左。イモネジで挟まれている出っ張り部分の2mmほど下部分に亀裂が入っているのを・・・・。
この状態でもうアウト。
ペダルをキャッチするための「バネ」としての機能は失われているから、どれだけシューズをペダルに押し付けようとも、キャッチしてくれない。
スピードプレイの爪が折れた時の症状はまさにこれで、要するにペダルキャッチができない。
「じゃあフラットペダルと同じ?」
となるかと言われると決してそうではない。
実際になると分かるのだけれど、スピードプレイのあの固定力は固定されているから実現しているのであってこの爪がペダルをキャッチしていなかったら、全然ダメ。綺麗にペダリングすればなんとか回すことはできるけれど、足に変な力が入っちゃうし、ダンシングするにもちょっと体重をかける場所をミスすればペダルから足がすぐに外れて落車、なんてことも十分あり得る。
一応こんなアイテムもあるけれどね!
スピードプレイペダルをフラットペダル化するカバー。
実際にCリング爪を外してちょっと力を加えると・・・
ポキッ。お疲れ様でした。
分かりやすくするために折ったけれど、さっきの写真の状態でもうすでに役割は果たせていないから、参考程度に。実際にここまで折れることもあるけれど、重要なのは弾性率が失われて塑性変形してしまったら終了。何せバネだからね。
ちなみに1回目の時は完全に折れた上に脱落してしまったようで、シューズの裏を見たらもうすでにそこには何もなかった。
'`,、('∀`) '`,、
折れた時の対処法
対処法は2通り
・折れる前に交換する
・折れてから交換する
私は予備のCリング爪を持ち歩くようになってからは後者で対応することにした。
理由としては交換にそれほど手間がかからないのと、どうせなら折れるまで使い倒してやろうという理由で。もちろんイベントやキャノンボール中に折れると困るから、そういう時は新しいクリートに交換するか、走行距離がさほど積もっていないクリートがついているシューズで走るかすればいい。
実際に私の自転車はオフロード系を除いたら全部スピードプレイで、3足あるシューズも全てスピードプレイのクリートがついているから、消耗度合いは分散されている。昔はそうじゃなかったから痛むのが余計に早かったと思う。
「予備のCリング爪を持ち歩く」と書いたけれどその予備のCリング爪はどうやって入手するか?
・海外通販でサードパーティ製のものを取り寄せる
・古いCリング爪を保管しておく
と言うことになる。
前述したように、スピードプレイの爪が折れるのは決まって左から先だ。
停車時に着脱するのが左足だから。逆の人もいるかもしれない。
左右の着脱回数の差は正確に計ったことはないけれど、多分50〜100倍くらいの差がある気がする。
何せ停車して降車しない限りは右足を外すことはない。
一方で左足では停車時や危険を感じた時には必ず外す。左足は信号の回数分だけ外すけれど、右足は自転車から降りるまではつけっぱなしだ。
そう言うわけで左足のCリング爪が折れた時にマルッとクリートを交換する時にはいつも思う。
「右のCリング爪、まだ使えるな・・・」
これを予備としてツール缶の中に忍ばせておく。
刹那的な生き方だ・・・。
Cリング爪の交換方法
下に解説しよう。
これはすでにシューズから外した状態のもの。本来であれば4つのネジをプラスドライバーで取り外す。
当然、出先で交換するなら携帯工具のプラスドライバーがこの4つのネジに適合している必要があるので要注意。
新品のCリング爪、明らかに使い古したものよりも締まりが良いのが見て分かる。
そしたらもう工具は不要。
あとは金属プレートを手で起こして・・・
少し硬いかもしれないけれど、その場合は隙間にマイナスドライバーを突っ込めばOK。
ちなみに手は汚れるから、ゴム手袋などあれば尚よし。
Cリング爪が露出した状態。
よくよく見るとベースプレート自体にCリング爪の形状に合わせて溝がある。
なのでこれもちょっと外すの硬いけれど、手で十分外すことができる。
これにて取り出し完了。
あとは新品もしくは中古の爪と入れ替えればOK。
作業時間としては5分程度。
使用工具もプラスドライバー一本でOK。
ただし予備のCリング爪がなければどうしようもない。
修理するのは不可能だし
出先でスピードプレイのクリートを売っているお店がある可能性は限りなくゼロに近い。
そんなことも知らずに串本まで150km片足ペダリングをした愚者は私だけでいい。
参考になれば幸い。
愚かな私の記事はこちら!!!
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