【広島県】自転車で走るとびしま海道のススメ【しまなみ海道や呉、竹原とセットで】

神楽坂つむり

島旅, 山陽, 聖地巡礼, 輪行, 自転車, 写真, ロングライド,
とびしま海道はいいぞ!

とびしま海道-1

私のブログに登場するのはもう何度目か分からないと言うか、もう10回近くは訪れているので記事にすらなっていないライドも数多く・・・・。
あの有名なしまなみ海道よりも訪れた回数は多いのです。

その魅力やルート、ツーリングプランを紹介するだけの記事。
きっとこれを読み終わったらあなたもとびしま海道に行きたくなる・・・かもしれない(私はいつでも行きたい

とびしま海道の場所

広島県。
尾道と呉の間くらい。

とびしま海道-5
地図で記した赤丸のあたりにあるのがとびしま海道!
とびしま、と言う名前から分かるように、島と島が飛地のように連なっているのが特徴。
三原よりも西で、
竹原のほぼ真南に位置するのがとびしま海道。

アクセスは後に記載するフェリーを抜きにすれば、入り口である下鎌苅島へと至る安芸灘大橋が唯一のアクセス経路。


安芸灘大橋は車、バイクは通行料金がかかるけれど、自転車は無料なのも嬉しいね!
橋自体は立派な海峡大橋。車道ではなく歩道を渡るタイプで、道幅は狭いけれど自転車で通る分には十分。本州側からだとここが陸路では唯一の入り口。テンション上がるポイント!

kawasakura-17777.jpg
この橋を渡ればいよいよとびしま海道。

ちなみにこの橋までのアクセスは、呉から10km程度だけれど、広島以外の人だったら新幹線輪行でアクセスするのが普通かしら。

となると広島駅からだと呉経由で40km程度でこれがメジャー。
もう一つマイナーな方法だけれど東広島駅というこだまが停まる小さな駅からだと30km程度。
でもせっかくなら通り抜けるプランをお勧めするから、全体的な旅の設計をするときの参考程度にしてもらえればO K。

ちなみに思い切って広島市内から自走した時のルートはこんな感じ\\\\ ٩( 'ω' )و ////
 
とびしま海道も往路と復路で走るコースを変えて島の南北をコンプリート!
たっぷり8時間かかったけれど、もう海をひたすら眺めながらのライドで大変癒された1日でした。



とびしま海道の概要

とびしま海道は安芸灘大橋を渡って最初の下鎌苅島から岡村島までを繋ぐ自転車道、サイクリングコース。

とびしま海道-6
距離にして片道35km程度とロードバイクやクロスバイクで走るのには程良い距離感だけれど、帰りのことを考えるとそこそこタフかもしれない。所要時間の目安は休憩や写真撮影などを入れておおよそ2時間あれば十分余裕を持って走り切れるかと。ロードバイクでガチで走り切ったら1時間30分あればOK。

何せ信号はほぼゼロ。確か・・・入り口に1つ、途中に1つ・・・くらいかしら。とにかくほぼノンストップで走ることが可能。

少なくとも初心者がいきなり・・・というのは少ししんどいかも。その場合は途中の2つ目くらいの島で引き返すのがベストかも。

合計7つの島を巡ることができる。たったこれだけの距離でこれほど多くの島を自転車で渡ることができる場所というのは世界中探してもここしかないと思う。

ちなみに岡村島に至るまでに広島県〜愛媛県の県境があって
tobishima3-2999.jpg
橋の上に県境もあったりで、こんなのもちょっとした観光ポイント。

海がとても近いのも特徴。

とびしま海道-11とびしま海道-9とびしま海道-12とびしま海道-14
景色がご覧の通り!!


すぐお隣の超有名ナショナルルートであるしまなみ海道と比べるととびしま海道は

・片道距離35kmとしまなみ海道の約半分の距離
・つまりしまなみ片道分の距離で往復できちゃう
・一つ一つの島が小さくてコンパクト、なのに7島も巡れてしまう
・フェリーと組み合わせれば通り抜けも可能
・島と島を繋ぐ橋は比較的低いから体力を温存しやすい
・交通量が少ない。奥に行けば行くほど少ない。関東の人がきたら不安になるレベル。
・信号何それ美味しいの?状態


ちなみにデメリットというかここは注意なところも挙げておくと・・・
・補給できる場所が少ない。まじで。
・自販機はあるよ
・風が強い日は辛いよ
・自転車屋は皆無だよ
・タクシーもないよ

つまり距離こそ短いものの準備だけはちゃんとしておこう!ということ。
大崎下島の御手洗地区まで行けばご飯どころもあるし、人もちょっとは多いかも。

とびしま海道-3
御手洗地区は木造建築物が今なお沢山残る風光明媚な場所で趣最高。
海を眺めながらこんなおしゃれなカフェでランチをいただく時間、最高。
京都みたいに人混みも皆無。


うん、なんでとびしま海道がこんなにサイクリングに適しているかって、多分行き止まりだから。
本州から橋を渡って7つの島を越えて辿り着いたところは岡村島という小さな島で、何もない(と書くと語弊があるけれど実際に今治までのフェリーくらいしかない)
これが他の都道府県に抜けることができる、とかだと交通量が一気に増えると思う。

不便だし辺鄙な場所だけれど、だからこそのこの景色と雰囲気ならば、それはそれで価値があることだと思わざるを得ない・・・。



自転車旅に組み込める多様性

と言うわけで、このとびしま海道はツーリングの経由地として、目的地として、最高の場所と伝えていこう!

海を目の前に抱きながら思い切り走りたい人には最高の場所、なので。
とびしま海道-2とびしま海道-1
たまには都会の喧騒から離れて、ひたすらこんな景色の中を走りたいと思いませんか。私はいつも走りたい。


フェリーとの相性が抜群!

とびしま海道-16

さっきとびしま海道は行き止まりと書いたけれどフェリーを使えば通り抜けることができる。

そして個人的にはとびしま海道に行くなら絶対フェリーと組み合わせるのがおすすめ。

なぜならもうそれだけで旅気分を味わうことができるのと、瀬戸内海の穏やかな海の上を、フェリーに自転車を積んで移動する。もうこれだけでね、プライスレスもプライスレス。
キンキンに冷えたコーラを片手にフェリー甲板の壁にもたれながらゆっくりと流れていく多島海の景色を眺めること以外にやることってある???
とびしま海道-20


もう少し実メリットの話をすると、フェリーを使うことで通り抜けができるようになるから。



実際にフェリーを組み合わせた旅の記録があるので紹介\\\\ ٩( 'ω' )و ////
この時は竹原からスタートした1日で、まずは竹原港からフェリーで大崎上島へ。
さらにフェリーで大崎上島から大崎下島へ。
そこからとびしま海道をスタートして呉市の広駅をゴールとしたプラン。ただただ本州を竹原から呉へと移動するよりも数百倍楽しいプランだった・・・!


次はこちら。\\\\ ٩( 'ω' )و ////
(どれだけあるねんと言われると、いくらでもあると言えるくらいには、この界隈を走り尽くしている)
たまごん上陸5分でパンクは草からのうどんバトルの翌日の話。
四国は愛媛県、今治港からフェリーで岡村島へ渡って、そこからとびしま海道スタートのパターン。
最後は当時上映中だった「この世界の片隅に」を呉の商店街にある小さなシネマで観て観賞後即聖地巡礼というなんとも贅沢な機会を得ることができた旅だった。


さて、フェリー旅、まとめるとこんな感じ。
フェリー航路略図
青い線が航路図。青い丸がとびしま海道にある二つの港を示していて、右奥が岡村島、その左隣が大崎下島。

ちなみに大崎上島はご覧の通り離島だけれど、とびしま海道と本州の間にある島ということで、本州からとびしま海道にアプローチする場合にはこの島も自動的に訪れることになる。
もし大崎上島を走るならお勧めは断然島の東海岸。信号もないし交通量も少ない(一方で西側および内陸部はそこそこ交通量がある。離島とは言えこの辺りでは比較的人口の多い有人島、なので)

右下の線は今治港行き。
例えば広島スタートでとびしま海道経由でフェリーで四国に渡ってうどん巡りして最後はジャンボフェリーないしオレンジフェリーで大阪まで移動して新幹線で帰る、あるいはその逆なんかも面白いかもねー!

もちろん、フェリーの時刻には十分注意されたし。
インターネット上の時刻表も公式以外は信じちゃダメだぞ!絶対だぞ!!



聖地巡礼としても

とびしま海道-4

先述した「この世界の片隅に」の舞台である呉、
「かみちゅ!」や「ソラとウミのアイダ」などの舞台である尾道、
そして「たまゆら」の舞台である竹原と大崎下島御手洗地区!

とびしま海道-23

瀬戸内海を舞台にした作品って本当に多くって、やっぱりそれはこの土地の醸し出す雰囲気や空気感に琴線が触れる人が多いからなんだと思う。その証拠にほとんどの作品がそれを大事にして描かれている。ただ舞台として設定されているのではなく、その土地を含めたストーリーだったり脚本だったり・・・。作品がきっかけで土地の歴史や文化を知ることもある。それらを知った上でその土地を訪れるとより深くその土地を楽しむことができる。幸せなことだ・・・。



最後にもう少しルートのストックがあるので放出して終わろうと思う。

これは広島市内から江田島経由でとびしま海道をつまみ食いしたルート。
「艦これ」の聖地でもある江田島も、あらゆる意味で魅力たっぷりの呉も堪能できるコース。
ちなみに呉と言えば「宇宙よりも遠い場所」第一話ラストで登場した潜水艦が見えるカレー屋カフェもありーので・・・・なんかもう紹介してたらきりがない!



これは「1日でどれだけ多くの島を渡ることができるか」試した時の記録。
広島市内を出発してまずは宇品港から切串港へ。このルートはもはや私のブログでも何回も登場しているて定番ルート。
「江田島」「倉橋島」と経て音戸の瀬戸を渡って「本州」呉へ。
市内を少しばかり走って安芸灘大橋を渡ってとびしま海道の入り口である「下蒲刈島」
続いて「上蒲刈島」「豊島」「大崎下島」「平羅島」「中ノ島」「岡村島」と渡って愛媛県に入ったのちに少し引き返してフェリーに飛び乗って「大崎上島」へ。
島内を北上して再びフェリーに飛び乗って「本州」の竹原へ。

11もの島を1日で走ることができた(やり過ぎた)


なんかもう趣味全開でまとめたら長くなってしまった'`,、('∀`) '`,、

改めて言おう。

とびしま海道はいいぞ!


とびしま海道-16
終わり。


     

関連記事
島旅, 山陽, 聖地巡礼, 輪行, 自転車, 写真, ロングライド,

Comments 0

There are no comments yet.