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【そらちグルメフォンド2019アフター】旅の最後は手稲山ヒルクライムで【2019そらち完】

神楽坂つむり

そらちGF, 北海道, イベント, 輪行, 自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド,
知らない天井だ。

毎日、目が覚める度に自分がいる場所を思い出さないといけない。

なぜなら毎日寝る場所が変わっているからだ。

昨日は・・・そう、富良野から札幌まで移動してけーすけさんにお寿司屋さんに連れて行ってもらって、市内のホテルでなるべく安くて立地の良いところで一白して・・・

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そんな旅も今日でようやく終わり。


さて、今日は夕方の飛行機に乗らないといけない。
普通ならどうだろう、ちょろっと札幌市内観光してから電車に乗って空港には早めについて最後のお土産あさりをして・・・になるんだろうか。


トラブルあったらこわいし私も早めに空港に・・・


行かない!!!



否!「トラブルがあったら」という仮定は大事だし対策はすべきだけれど、それは行動を制約するという意味ではない。自由に行動するための対策であるべきで、自由さを奪う制約になってはいけない。


今回の旅で一つ気になっていた場所があった。
それは裏裏そらちの日に、銭函から札幌方面に向かっている道中にけーすけさんが放った一言。

「ここを右折したらヒルクライムできますよ。今からついでに行くにはなかなかタフだけれど、ゲスト陣が行きたいなら是非・・・」

流石のその時は体力的にも時間的にもちょっと厳しいからパスしたのだけれど、その存在がどうしても気になっていた。

・今いるホテルから片道おおよそ10km。
・ヒルクライムデータは距離9km、獲得標高540m程度。
・往復で1時間
・ヒルクライムで40分
・ダウンヒルで10分

合計1時間50分あれば帰ってこられる計算。
旅においては別にスケジュール通りに動かないといけないって訳じゃないけれど、どれくらい時間がかかるのかを想定しておくのはとても大事。その想定も慣れてくると頭の中で松竹梅形式で用意しておくことができる。何が良いって、実際に行動しているときに、時間に余裕があるのかないのかの判断基準ができるというところ。何も基準がないと判断すらできないから。いや、本当はそんな基準も必要ないくらいに完全な自由な旅をしている時が一番楽しいのだけれど今回は飛行機という後にも先にも調整不可のスケジュールが背後に聳えているから尚更無視できない。


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ホテルさっぽと弥生さん、お世話になりました。

最終日まで晴れ!
今回の北海道遠征はなんと一度も雨に降られることなく
(厳密に言えばこーへーさんと天パさんと十勝岳ヒルクライムしているときに謎の数分間シャワーがあったけれどまさにドンピシャでトンネルがあって神回避)
念のために持ってきた雨具も防寒という意味でしか出番がなかった。天気の子でよかった。


北五条手稲通を西に進んで、124号線に合流して、ひたすら突き進む。
北海道の通りの名前の付け方は初めてこの土地を訪れたときには分かりにくいとしか思わなかったけれど、そのルールとおおよその地名を覚えてしまったらまあ理解しやすいことが分かった。何せ知らない住所でも見て理解すればおおよその場所が分かる。
京都も同じ。あそこはとりあえず四条河原町を基点に考えれば、あとは通りの名前を10個程度覚えておけばなんとかなる。

124号線に合流して、ひたすら突き進む。
と言ってもたったの10km。知らない土地の10km街中走行なんてあっという間。
琴似、宮の沢、発寒、と聞き慣れない土地を超えて手稲地区に到達。
いつしか通りは県道5号に切り替わり程なくしてテイネオリンピアへの看板が見えた。ここからだ。

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ここからヒルクライム開始。


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どこからの景色か忘れたけれど、どこかからの景色。眺望良い。

手稲山(ていねやま/Teine-yama・Mt.Teine)は、北海道札幌市西部の手稲区と西区に跨る標高1023.1mの山。札幌市中心部からほぼ真西に直線で約15km、自動車で約40分の位置にある。
明治末期に登山道ができ、大正15年(1926)には北大スキー部が山スキーの拠点の一つとして建てたパラダイスヒュッテと呼ばれる日本最古の本格的スキー山小屋が建築される。第11回冬季オリンピック札幌大会の会場になり、現在でも年間100万人を超えるスキーヤーが訪れる。(wikipediaより)

北海道山スキー発祥の地とも言われる手稲山。ヒルクライムしていると道中にもこんな看板がある。
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テイネオリンピア。1973年のピンボール、もとい1972年の札幌オリンピックにおける複数種目の会場もなった場所。

ちなみに私は高校生の多感な時期に村上春樹に出会ってしまいよく放課後に非常階段の踊り場で「海辺のカフカ」や「羊をめぐる冒険」を読み耽っておそらく村上春樹作品を読んだ多くの学生がそうするように「やれやれ」と言葉を漏らしてパスタを茹でていた。

「見知らぬ土地の景色を見るのが病的に好きだった。」

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良い景色!!!
左手に見えるのは石狩湾として、奥に見える山々はなんだろうか。
ピンネシリ、神居尻山あたりかな。もしかしたら暑寒別岳まで見えるのかも。
いつか登ってみたい。北海道の山。


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美しい雄大な景色・・・。

手稲山ヒルクライム自体はとても登りやすい山。
なんというかロードバイクに乗ってヒルクライムするために作られた山のような素直さと実直さのあるコース。
距離10km弱、標高差540m程度。つまり平均斜度は5.4%程度。
登り返しなし。路面も悪くない。交通量も少ないし、そして先ほどの写真のように景色が良い。
練習するにも持ってこいのこの峠は普段ならきっと軽快に登っていたんだろうけれど、連日の疲れを残した私は34分47秒かけて登り切った。


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さらにここからロープウエイで登ることができた模様。

時間があればここからさらに登山して手稲神社奥宮まで登りたかったけれど、単純に考えて時間が圧倒的に足りなくなるのは間違いなかったので、断念。
いや、でも、良い景色を見ることができた。けーすけさんがお勧めした理由もよく分かった!

最後の最後まで素晴らしい体験ができた。


さあ、あとはホテルまで帰って預けていた荷物一式を回収して札幌駅から輪行して空港まで・・・・


ん、ちょっとまだ時間があるな・・・


30分くらい余裕がある・・

せっかく北海道なんだし・・・


・・・。


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ドーンだYO!(藤原書記風)

最高のウニイクラ丼をいただきました。札幌中央卸売市場近くにあるとある定食屋さんです。
いや、本当、美味しすぎて笑いが出た。
だってこれはそらちグルメフォンドの延長だもの。まだ、終わっていないもの。


北海道そらちグルメフォンドは家に帰るまでがグルメフォンド。


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ちゃんとホテルまで帰って荷物一式を回収して・・・


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到着札幌駅!(「波よ聞いてくれ」の聖地巡礼をしているわけではないしもちろん「最終兵器彼女」でもない)

ディスクロードバイクだから少し手間が増えるけれど・・・
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完了だね!おおよそ20分かかりましたとさ。


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さて、あとはもうただの旅行者。決められた通りに動く。
列車に乗って空港へ。JALカウンターに自転車を預けて後はお土産をあさって・・・




待・・・・


まだだ・・・


「北海道そらちグルメフォンドは家に帰るまでがグルメフォンド」




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なぜ先にソフトクリームを食べたんだ私はっ・・・・!!!

飛行機に乗り込んで座席に座りんこんだときにようやく現実感が湧いてきた。
今年の北海道そらちグルメフォンドもついに終わり。
覚えば3年目にして最も内容の濃い・・・濃密なそらちグルメフォンドだった。間違いない。
(私にとっての)初回から重ねて確実に成長している大会。
それはイベントとしての完成度、コースやグルメ、景色の良さはもちろん、運営スタッフさん、関係者各位の尽力や協力もあって・・・さらには参加者の層の幅広さ。いわゆるガチ勢から楽しむことをメインにおいた層までたくさんの人がこの大会を楽しみに北海道の地まで、全国各地からいろんな思いでここまでやってくる。


唯一無二にして、自然と「また、来年」と別れ際に声が出るような、そんなイベント。


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そう思い耽りながら、大阪まで帰った。


改めてそらちグルメフォンドに関わる全てのものにありがとう。




後日談。


「北海道そらちグルメフォンドは家に帰るまでがグルメフォンド」


ちょっと待。

いやいやそうじゃない。

まだあるんだ。

そう、北海道グルメは、お取り寄せもできるしお土産もある。


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けーすけさんに頂いたお芋はスライスしてポテトチップス風に!


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富良野カレーを奥さんといただき


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ワインとチーズも堪能!!

最後の最後までグルメでした。

「北海道そらちグルメフォンドは次の年までグルメフォンド」

来年も楽しみだ。

終わり。



    

   
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