【そらちグルメフォンド2019アフター】十勝岳ハイキングにうってつけの朝【十勝岳〜富良野〜札幌】
北海道, そらちGF, イベント, 登山, 自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド, 輪行, グラベルライド,知らない天井だ・・・。
身体が・・・・久しぶりにバキバキだった。
それもそのはず、北海道に上陸してからもう何日目だろう。
けーすけさんの家にお邪魔して・・・
裏々そらちに参加して・・・
ハイパーエキセントリックライドでボロ雑巾になって・・・
そらちグルメフォンド本番を迎えて・・・
美瑛からここ十勝岳までヒルクライムして・・・
6日目の朝だ。
さて、今日はなぜか登山をすることになった。

旅は予測できないから旅なのだ。
今回一緒に行動している天パさんもこの日のことをブログ記事にされています。
ぜひあわせてご覧ください。
(ブログ記事を読んで初めてその後の行動を知ることができてなんか嬉しい)
今日のざっくりとした行程。ストラバログより抜粋。
これもまあ完全にノリと勢いで決まっただけと言うか、
ここ、カミホロ壮さん、元々はヒルクライムして良い景色が見られたら良いな〜〜〜くらいの気持ちで宿泊しに来たのだけれど、お宿の中のポスターや貼り紙を見ているとどうやら十勝岳登山の拠点地でもある模様。
Google マップを開いてみても明らかに近い。と言うかもうすでにその山岳地帯に入り込んでいる状態。
何を隠そうそれなりに登山も嗜む私である。本州の山は結構登ってきたけれど、そう言えば北海道の山はちゃんと登ったことがない。いつか登りたいなあと思っていたし、いつか行くことは決めていたけれど、なんだかんだ北海道だし計画立てて訪れないとなあ・・・のはずが!いきなりのチャンスが舞い込んできた。
ある意味千載一遇。と言うことで天パさんにも提案したところ快諾していただけた!ありがとうありがとう。さすがのフットワークの軽さだ・・・。旅慣れている人はその場その場の判断が柔軟だし流れに乗るのが上手い気がする。少なくとも私の知り合いの範囲の皆さんは、そう。
何はともあれ、朝ごはん!当然山の上だから食料を調達することができる場所はない。しっかり食べておかないと。朝食の時間に食堂に行くと・・・

美味しそう!!
最高の朝ごはんをいただきました。連日のように走っていたせいか連日のようにお腹が空いている私。これはつまり身体の調子が良いと言うこと。お腹が空くのは正しい。よく見ると卵が2つ使われている献立。自転車旅の最中に食べるご飯としては文句のつけようがない。
さて、お腹が満たされたところで諸々の準備を済ませていざスタート!
お世話になりました!
さて、スタート地点ですでに1,200m。お得感が半端ない。昨日頑張った甲斐があった・・・・・。出発地点の位置エネルギーが高いツーリング、鹿児島以来かもしれない。山の上でのキャンプや山小屋宿泊をする旅は、漏れなく思い出に残る濃厚な旅であることが今のところ100%なのはきっとそのロケーションはもちろんそこに至るまでの過程、その後の景色が、あまりに印象的だからだと思う。
そんな濃厚なツーリングの一部を抜粋してみました。
興味がある方はぜひご一読を。と言うか自分で見返してあまりの濃厚さに笑ってしまった'`,、('∀`) '`,、
いずれも連載物なのでコロナ騒動の中で在宅を迫られている方のお暇潰しになれば幸い'`,、('∀`) '`,、
お宿の前からの景色がすでに絶景という。
さすが標高1,200m。富良野の平野をよく見渡すことができる。雲が、低い。
幸い天気も良くて絶好の登山日和。
今日は山に登ってからはあそこまで一気に降りるのだからダイナミックな1日になりそうだ・・・!
さて、登山、と言っても私たちの装備は登山的には超ライト装備だ。そもそも登山するつもりで来てないのだから当然だけれど、つまり無理をしてはいけない。
荷物はサコッシュに詰める程度しか持っていないし、靴もビンディングシューズだし、服装も基本的にはサイクリング向きの格好・・・だけれど幸い二人ともガチのサイクルジャージではなく、むしろカジュアルハイキングウエアとしてそのまま通用する格好。
要するに無理をしなければそれなりに楽しめる装備だった。
行くぜ・・・!
天パさんと一緒に念のためにオフラインでも使える地図を電波があるうちにダウンロードしておいた。いくら電波状況が良好な山が増えたとは言え、慢心してはだめ、絶対。予めコースタイムも頭に入れておく。登山口からの所要時間を正確に測っておくことで、万が一、道迷いの時に気づくことができる可能性が上がる。慢心してはだめ、絶対。
加えて活火山ということで噴火警戒レベルもチェック。問題なかったけれど、常に噴火警戒レベル1ということだったから、異常を感じたらすぐに撤退することも決め事に追加。
私たちがいるのはA地点である十勝岳温泉登山口。
フル装備なら是非ともA→1→2→3→4→3→5→2→1→Aと行きたいところだけれど、今回は大人しくA→1→安政火口までのコース。
うーん、十勝岳連峰、こうしてみると山登りするのに良いところだなー!って思う。
今回はお試しコースということで・・・。
いざ、スタート!
路面状況は悪くない。これならランニングシューズとかでも登れるくらい。
白山みたいにいきなり登山靴が必要なコースじゃなくて良かった。
あと印象的だったのが、いきなりこれだけ開けた景色で、これが最後まで続いたということ。そもそも森林限界はほぼ突破していたおかげだろうか・・・いや、でも本州だったら1,200m程度じゃまだまだ鬱蒼とした森林地帯であることがほとんど。北海道だから、だろうかしら。森林地帯だったらここまで歩きやすいことはないから、これも幸い。
いきなりこんな小動物に会えるあたりもさすが北海道!
最初は割と単調な登りを続けていたのだけれど、20分くらい経ったところでこの景色
ぜっけーかな!!
いやいや登山口からたったの20分でこの景色はコストパフォーマンスが良すぎるのでは・・・。なんというお気軽絶景登山。登山口までは私たちはロードバイクで来たわけだけれど、車で来ることもできるから、これならハイキング気分でも来られるのかも。
天パさんと先頭交代しながら行く。いやしかしこのスケール感、半端ない。
地面はこんな感じで、なんかもうあらゆる成分の土と石と岩が混在していて、活火山であることがひしひしと伝わってくる。
硫黄成分をたっぷりと含んでいるようで、この見た目。どことなくエウレカセブンの世界観を思わせるような光景にちょっと見惚れてしまった。ちなみに火口付近は現在も300度を超える高温となっているところもあるらしく、この辺り一帯が熱を帯びているらしい。実際に地面に手を触れてみると明らかに温かい場所がいくつかあった。昨日入った温泉も当然この活火山地帯に含まれているからこその温かさだったと思うと感慨深くなる。
遠近感が狂いそうになるけれど、あの高いところまでは30分はかかると思う。
ちなみにこの場所でおおよそ標高1,475m。登山口から220mほど登ってきた計算。
ソーシャルディスタンス、というわけでなく、リスクヘッジのためにお互い距離をとって歩くことにした。
活火山地帯を歩くときの防衛手段の一つで、万が一、毒性ガスが発生したり、突発的な噴火に襲われたときに、全滅しないようにするための措置。災害規模によっては気休め程度にしかならないかもしれないけれど、もしもの時には役に立つはず。遮るものがないから、お互いの声は意外と普通に届く。
「ガス、めっちゃ匂うね・・・」
「どっちか倒れたらダッシュで逃げような!」
とは言えこの日は穏やかな天気に火山活動の予兆も何もなく、平和な登山だったのだけれどね。何よりまさか自転車旅の途中にこんな景色が見られるなんて思ってもいなかったからテンション上がりっぱなしである。
私が登山を始めたきっかけも実はこの自転車旅との関わりがあった。それまでは私とっての山は自転車で登るヒルクライムのことであって、それまでは私にとっての山頂はあくまでも道路上の最高地点だった。けれど本当の山頂は道路上にはない。文字通り山の頂に行かないと出会うことができない。だからそれを確かめたくって乗鞍岳ヒルクライムをしたときに魔王岳に登ってみた。その時、山頂に身を置いたときに筆舌に難い高揚感に包まれた。あれ以来、私は登山の魅力にも取り憑かれて色んな山に登ったけれど、私の原点はこの自転車との組み合わせにある。
ここで趣味が二つになったのだけれど、でも自分の中では別に趣味が増えたという感覚はない。そもそも趣味は世間一般的にはカテゴライズされているけれど、それはあくまで観察する側の都合であって、観察される側はそのカテゴライズに拘っているわけではない。少なくとも私は、そう。好きなことを追求しているだけだ。
例えば私は色んな景色を見て、今まで知らない景色を見て、それを写真に収めることが好きで、その手段として自転車やカメラや登山やもっと言えば鉄道や飛行機やあるいは歴史や地学、地理、民俗学、宗教学にも興味がある。けれど私は別に特定の分野に拘っているわけではない。好きなことをしているうちにたまたま横断的に複数のジャンルの上を通過していただけ。でもそれは一般的には多趣味と言われているらしい。実際に私も「つむりさんって多趣味ですよね」なんて言葉をいただくけれど、単純に好きなことをしているだけでしかも移り気で浮気っぽい。「自転車ばっかり乗っている」と言われても仕方ないけれど、自転車ばかりに興味がある訳ではなく、私にとって自転車とは手段の一つに過ぎない(もちろん大好きだけれど)
「人間をカテゴライズする事ほど理解から遠い作業はないと思います 「九州男児は亭主関白」「道産娘は気が強い」「東京もんは冷たい」「B型はクソ」それらの言葉のどこに個々の人格への興味があるでしょうか?」ってあの鼓田ミナレも言っていましたしね。
奇しくも北海道を題材にした作品っていうね。アニメ化、おめでとうございます。一話から引き込まれました。最高です。
自転車と登山の相性の良さはけれど全くその通りで偶発的にこんな景色に出会えるのだから間違いない。
人がいないとスケール感が伝わらないこのオープンワールド感。
あの上まで登ることができるルートが目視で確認できるけれど、流石にこの装備では厳しい。行けたとしても、リスクがある。でも行きたい!(我慢
ああ〜〜活火山特有の色がたまらない〜〜
硫黄成分によって変色した岩の上を歩く。明らかにガスの匂いがきつい。所々蒸気が出ているし、危険と判断してタイマーを5分に設定。5分後には撤退することを決めた。
満喫した!ということで今からあのはるか彼方の平野部まで一気に降ります。
来た道を戻って・・・(戻りながらもこの絶景で気持ちが良すぎる・・・・
無事に自転車のある登山口まで撤退!いや〜〜短いながらもめちゃくちゃ楽しい登山だった!天パさんありがとう。
今回の自転車装備はこちら。
輪行してヒルクライムして宿泊して登山までできる装備がここに詰まっています。可能性が詰まっていると言っても過言ではない。
富良野の街まではひたすらの下り。ひたすらのダウンヒル。
距離17km、標高差1,000mをほぼ登り返しなしで一気にダウンヒル!
富良野のパノラマビューを目の前に抱きながらのダウンヒル、最高でした。
さて、降りきったところでついに天パさんとはお別れ。
ここからはまた二人別々の旅路へ。
突然の4人旅からの3人旅からの2人旅。お付き合いいただいて本当にありがとうございました。
あの三浦半島での出会いからこうして北海道で一緒にサイクリングからの宿泊からの登山をするなんて想像もしていなかった。
またいつかどこかで!
さっきまであそこにいたんだなあ・・・・っていうか、あれ、なんか噴煙、激しくなってない・・・?
と思ったけれど微妙にずれていました。焦る。
そしてこの山体を眺めているときに記憶がフラッシュバックした。
10年前に私はこの景色を見たことがある。はっきり覚えている。あの北海道旅の最大のトラブルがあったあの日、なんとかトラブルを乗り切った後にふと見上げた時に見た景色だった。
写真見返しているだけで頭が痛くなる'`,、('∀`) '`,、
詳しくは上記の記事をどうぞ・・・。
さて、時間もちょうどお昼時。
お宿で朝ごはんを食べてから、ブラックサンダーひとつしか口に入れてなかったからお腹が空いて大変だった。
という訳で道中、目についたこちらのお店にお邪魔することに。
中富良野駅の近くにあるシェーブル(chevre)さん。
店内の雰囲気は木目調でアットホームで、店員さんもフレンドリーでめちゃくちゃ居心地が良かった。メニューも眺めているだけでよだれが出そうなもので、胃が許すならば3種類くらい注文したかった。
「生ハムとゴルゴンゾーラのハーフアンドハーフピザ」を頼みました。
うん、美味しくない訳が無い・・・!
生ハムの香ばしさ、お肉としての質の高さ、程よい塩気・・・・
ゴルゴンゾーラチーズの濃厚さ、コクの深み・・・
ああ〜〜〜自転車旅の最中に食べる美味しいご飯の美味しさと言ったらもう・・・!
ごちそうさまでした。
さて、そろそろ今日の予定を決めないといけない。
「えっ、お前まだ北海道いるの?」
って声が聞こえてきそうだし、実際にそんなツッコミをたくさんいただきましたが、大丈夫です、流石に帰りますよ。
明日の夜には'`,、('∀`) '`,、
でもそれまでは・・・最後まで遊び尽くすんや・・・・
ということでせっっっっっかく富良野にいるんだから、札幌行きの列車の時間だけ調べてギリギリまで遊び尽くすぜ!
(結局この日は札幌市内のホテルに泊まることにした)
(裏そらち前日にみんなで入った温泉施設のホテル)
富良野の美しい風景を眺めているだけで、ああ、なんだか癒される。
それにしても今日の朝は標高1,200mにいたし、昨日の朝は岩見沢にいたし、なんだか毎日のように環境が目まぐるしく変わっていくこの旅は、きっと一生忘れないと思うなあ・・・・なんてことを思いながら。
この丘陵地帯が美しい2019夏。
フランスのブルゴーニュ地方と言っても通用しそうなこの風景。美しい。。

突如現れるグラベルも北海道に毎年来ているとさすがに慣れる。
Panaracerのタイヤだから!大丈夫だから!
ちなみにこの一体、上の写真にも写っていますが、ぶどう畑だらけです。
ものすごい数の本格的なぶどう畑を見ることができる。本州ではあまり見かけないから嬉しい。
カンパーナ六花亭さん、平日ということもあって比較的空いていたのでちょっと立ち寄ってお土産をゲット。
ぶどうアイス、ソフトクリーム、美味しかったです(結局その場でも食べた)
この一帯の景色はなかなかに見応えがあって、ポタリングするにも絶好のロケーションと雰囲気でつい長居してしまったせいで列車を一本遅らせるという判断をしてしまった。
それくらいには、名残惜しかったというのもあるけれど。
しばらく、小高い丘からこの景色をぼーっと眺める。ただ、眺める。
まるで絵画のような世界。
さて、富良野を堪能した後は・・・・
列車に飛び乗って・・・
突然の札幌!!!
突然のけーすけさんによる拉致連行!!!
突然のお寿司!!!!
けーすけさんありがとうございました。
めちゃくちゃ美味しかったです・・・。
(グルメフォンド終わらない問題2019夏
たくさん運動してお腹一杯になって温泉にも入って後はもうボロ雑巾のように眠るだけ。
のはずがホテルに帰ってからこの旅の写真を見返してたらまだまだ遊びたくなってきた。
という訳で、明日は最終日だけれど、最後まで遊び尽くすぞ・・・
早起きしてとあるスポットまで走りに行ってから空港に向かうことを決意。
アラームを7時前にセットして、就寝。
続く。
たった50km弱とは思えない濃密な1日だった。
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