【サドル】ブルックス カンビウム CAMBIUM C13を導入してみた話【ゴム+カーボン】
機材紹介, 自転車, 写真, ロングライド,ブルックス。イギリスの伝統あるサドルメーカー。創始者John Boultbee Brooksが1882年に革新的なサドルの特許を出願した。当時のサイクリストたちは皆口を揃えてこう言ったらしい。
「革新的だ!」と。
今なお世界中にその特徴的な皮サドルの虜になるサイクリストが数多く存在します。
今回はそんな伝統と歴史あるブルックスが発売した新しい概念。新しいサドル。試してみました。

ブルックス CAMBIUM C13。
CAMBIUM C13の特徴

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BROOKSの美しいホームページ。ぜひご覧ください。
ブルックスといえば本革サドルが定番だけれど、このカンビウムC13は以下のような特徴があります。
1 フィジークが製造するカーボンレールを採用
2 サドルの真ん中がしなるハンモック構造
3 硬化天然ゴムベースを採用
4 リベットを鉄からアルミに変更して軽量化を実現
と言ったところ。
つまり従来のブルックス本革サドルとは似て非なる物だけれど、サドル表面に使われるコットン素材だったり、昔のサンマルコサドルを思わせるちょっとレトロな形状、そしてハンモック構造によるしなり、こう言ったところにブルックスらしさを感じることができる逸品と言うことで、ずっと欲しかったのです。
天然ゴムとカーボンとコットンを組み合わせて、かつハンモック構造。つまりしなやか。サドルの中央部を手で押さえると全体がしなるように中央部が凹むくらいにはしなやかです。
フィジークが製造するカーボンレール。9mmの楕円形。クランプ部分には補強あり。
この形状が良いね・・・オーソドックスというかクラシカルというかトラディショナルというか。
スタイルが整然としていて、どこから見てもバイクのスタイルにうまく馴染んでくれる。
実測重量は269gとブルックスサドルの中では最軽量の部類。ブルックスの伝統的なサドルだと800g超えも珍しくないので・・・。ぶっちゃけカーボンレールサドル、この価格帯と言う観点でだけ見ると軽くないけれど、重過ぎることもなくって例えばダンシングをする時にもさほど気になる感じでもなく。もちろんこれで200g!とかだったらもう言うことないんだけれど。なのでデメリットの一つとしてはこの重量が挙げられると思います。
使ってみての感想
やっぱり見た目が良い・・・!きっとこれはクロモリロードバイク だけじゃなくてカーボンロードバイクにも良く似合うと思う。表皮もベースもクランプも黒色のおかげで全体を引き締める効果があるし、形状も優等生的だけれどセクシーでバランスが良い。セッティングは座面水平。前後位置は自分の定番。
実際に乗車してみてまず感じたのが振動吸収生の良さとフィット感。やっぱりそこはブルックス。ハンコック構造を採用したことで適度にしなってくれる。おかげでフィット感が良くって、それにこれは過度に凹むというよりはペダリングに合わせてほんの僅かにしなってくれる程度だからペダリングの邪魔をしない。ツーリング中ってどうしても適当に漕ぐシーンもたくさんあってケイデンスが高かったり低かったり色々なんだけれど、お尻がうまいこと収まってくれる。あるべきところに戻る。だから安定感があってフィット感を感じる、というわけです。
カーボンレールに天然ゴムにコットン素材の組み合わせはそれぞれが別の仕事をしつつもトータルで快適性を生み出している、ということが乗車していて良く分かりました。最初は正直ちょっと硬めの印象だったけれど、それは手で触れた表面上の話で、実際は荒れた路面を走る時でも快適そのもの。振動吸収性の良さが際立っているなあと感じました。
フォルムとしてはやや細め。だからペダリングもスイスイ。太ももが擦るような事がないけれどそもそも擦った経験がないからこれは分からない。
ブルックスは実用性だけではなく、フォルムの美しさだったり他社とは違う独自構造が魅力だったりするのだけれど、このカンビウムC13はブルックスの中では革新的。だけれど完成度高し。Fabricに飛びついた私だったけれど、しばらくは併用していこうと思います。
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