【芸術品】COLNAGO C64 DISC BUSLアンティカートカラー が美し過ぎて。【イタリアから来た至宝のディスクロード】
自転車, 写真, 機材紹介, COLNAGO,これ以上ないくらい美しいフレームが手元にやってきました。
COLNAGO C64 DISC Artdecor BUSL アンティカート。
走る芸術。走る工芸品。イタリアの至宝。
写真たっぷりに紹介していきます。

選ばれたのはCOLNAGOでした
思えばこうしてCOLNAGOを選んだのは何も今回が初めてではありません。
と言うか数えてみたらこれでなんと6台目でした。
我ながらどれだけ好きやねんCOLNAGOと突っ込まざるを得ないですが、でもそれだけの魅力がこのメーカーにはあると私は感じています。
そもそもCOLNAGO、今更説明するまでもないけれどイタリアの自転車メーカーでその歴史の長さは世界的に見ても老舗にあたります。ただの老舗メーカーではないのはそのレースにおける歴史。グランツールを始めとしたあらゆる自転車レースでそのロゴを見ない日はないほどですが、COLNAGOバイクに乗った選手の勝利数は数千にもなるのだから驚き。
ただの勝利量産メーカーならこうも惹かれないけれど(その観点で言うならば今だとスペシャとかスコットになる)私がずっと惹かれるのはそのフォルムとペイントとフレームの製造方法。この辺りはコルナゴのホームページを見ていただければ分かるだろう。この記事でコルナゴのことを深掘りしすぎても仕方ない。
ちなみに過去のCOLNAGOバイク達は以下の通り。
C40(HP-STAY,STAR CARBONFORK)
C50(ラグドカーボン HP,B-STAY)
DREAM(アルミカーボンバック)
CT2(チタンカーボンバック)
ARTE(アルミカーボンバック)
COLNAGO C50
COLNAGO C40
COLNAGO ARTE
COLNAGO DREAM
COLNAGO CT2
みんないいやつだったよ・・・(遠いめ(まだ手元にあるやつもある
COLNAGO C64 DISCの紹介
と、言ってもまだフレームだけだから乗り心地も分からない。試乗はしたことがあるけれど。
シンプルに私はその稀有なフォルム、ラグドカーボンであること、そしてコルナゴであること。これくらいで決めてしまっている。特にラグドカーボンの乗り味というのは私にとってはあまりにも官能的で魅力的である種で麻薬のような誘惑そのものと言ってもいいくらい。モノコックフレームの軽快さ、反応の良さ、キレッキレの走りとは異なる、ペダリングに合わせてグイグイと重厚感を持ってパワーを推進力に変えてくれるこのライドフィーリングは、過去のCシリーズで経験済み。一度食べたあの味が忘れられない。そんな強烈な印象を与えてくれて以来、私はずっとこれが好き。
そもそもCシリーズに乗って外れたことがない。きっと好みはあるんだろうけれど、私にとっては気持ちの良いロードバイクとはコルナゴのCシリーズのことを示します。実は、というか過去にも書いたことがありますが、私のクロモリオーダーバイクもCOLNAGO Cシリーズの要素を盛り込んでいます。素材は違えどクロモリのラグドフレームを作る場合においてはこのテクノロジーは流用ができるのです。そう言った意味でこのCシリーズと言うのは、私にとっての原点であり、信頼に足るフレームです。シートアングルやヘッド角、リアセンターなどのジオメトリも参考にして取り入れています。
ただ先述した性能やCシリーズであることだけならば、別に手に入れてはなかったと思います。C50を最後にC59もC60も手を出していなかった理由の一つに、ディスクフレーム対応問題とペイント問題がありました。前者はそのままの意味で、せっかく次買うならば今までのリムブレーキではなくディスクブレーキ仕様にすると決めていました。これは単純に将来性の話と、今使っている機材との互換性の観点からです。後者については、コルナゴの真骨頂といえばペイントにあると言っても良いくらいとにかくペイントが素晴らしいですが、かと言って手放しにどれもこれもいい!とは思えない私。要するにピンとくるペイントがここ数年、あるようでなかったのです。「良いなあ・・・」とは思うものの手に入れたいと思えるほどのものはなかった。毎年カタログの端っこから端っこまで、どんなカラーがあるのか見続けて、そしてようやく出会えたのがこのカラーです。

コルナゴのカラー品番では「BUSL」。
日本語サイトでは「アンティカート」。
海外サイトでは「"brushed metal" paint」とも表記されることがあります。
まるで燻んだ鉄のような、
長い歳月をかけて乗り込んだクロモリフレームのような、
表面をヤスリで削ったような複雑なテクスチャはイタリア、パマペイント社のペイント職人によって描かれたものです。下処理から最終的にエアブラシで色を吹き付けるまでの工程は多くの職人の手を介し、丹精込めて出来上がった製品は一つとして同じものはありません。
「当たり前の作業を日々こなしていれば手が覚えている。これらがユーザーのもとに渡った時のあの感動を想い浮かべながら仕事をするのが楽しいよ」と語るC64やMASTERを塗装している職人の言葉が私は大好きです。
私はこのカラーを見た瞬間に決めました。絶対に手に入れよう、と。
ようやくピンとくるフレームに出会えました。COLNAGOのラインの中ではアートデコール(ArtDecor)に該当するラインで、レギュラーカラーではなく、限定カラーに位置付けられます。C64発表当時にもなかったカラーリングで、途中から追加されました。なので最初C64 DISCが発表されたときは「ああ、良い・・・良いけどカラー展開は・・・80点!」と勝手に偉そうに採点していた私ですが、これを見た瞬間に「ああああああああ200点!(ポチっ)」となりました。
各部の詳細
写真を撮るのが楽しくて仕方がなかった。

もうまずぱっと見たときのスタイリングが格好良い。これは重要なことで、これだけで優れたフレームであることが伝わってくるのがすごい・・・。それはジオメトリだったり造形だったりダイヤモンドフレームとしてのバランス感覚の良さ。重要です。

一見するとまるで金属フレームのような印象を受けるのはきっとラグでパイプを繋ぐと言うクラシカルな手法をとっているから。でもよく見ると全然クラシカルじゃない複雑な形状をしています。ラグドフレームなので当然バックステーは流行りのコンパクトな三角ではなくスタンダードデザイン。
バックステーはブリッジあり。剛性バランスを意識してのことだと思われます。当然スルーアクスルでフラットマウント対応。組んでもいないのに後ろから見てこれだけ格好良いって反則です。
ステーの細さ、複雑なボックス形状、微妙に湾曲していたりと、こればっかりはクロモリにはできない芸当。それにしてもエロいな君!
コルナゴお得意の「ラグ」で各パイプを接合する製法。
ラグを用いることにより当然重量は増しますが、その分パイプ1本1本の特性が出しやすく、乗り味、ニュアンスの部分において、その力を発揮してくれます。しなやかで官能的。セクシーのパンデミック。
ヘッドマークも塗装に合わせて色味はなし。
シンプルながらも金属を思わせるこのペイント、天才的。
トップチューブはCOLNAGOお得意のいわゆるジルコ形状ですが、シート側に行くほど丸みを帯ていきます。かつ細くなっていく。出るところと引っ込むところのメリハリがたまりません。一生見てられる。
そして対照的にマッシブなダウンチューブ。こちらは一見するとボックス形状ですが角の部分は微妙な凹みがあって陰影がついてこれまた格好良い!コツいて見るとこれがまた美しい反響音を奏でるのです。内部造形が相当美しいことが伝わってきます。外だけではなく中も美しいことが外から分かる。一級品。
こんなところにも伝統マーク。今回はさてフロントダブルかシングルか迷うところです。いっそショーバイク的に組むのもアリだと考えています。贅沢。
二本と同じフレームがないこのペイントも職人が一つ一つ作業していると思うと胸が熱くなる。きっとこの先、いちいちニヤニヤしながら眺めることになるのだから私は幸せ者です。
よく見るといラグ自体もかなり複雑な形状をしていて、各パイプとの接合部分の仕上げも最高に丁寧です。80kgのライダーが60km/hでパヴェに突っ込んでも安定するのだとか。安全性、耐久性も半端ないということ。才色兼備で質実剛健。
コルナゴ独自のBBシステム。独自と言うと毛嫌いされそうだけれど、これはちょっと意味が異なる。
これは「スレッドフィット」と呼ばれるアルミのアダプター(ねじ込み式)を先に埋め込み、そこにPF BB86を圧入すると言う方法。つまり何度脱着を繰り返してもフレーム自体はダメージを負わないと言う、プレスフィットのメリットを享受しつつも、長い年月パートナーであり続けるためにコルナゴが出した答え。もちろんアダプターは交換が可能です。
よく見るとここだけフレームがブラッシングされていない。地の黒さのようなものが際立っています。
フロントフォークはストレートフォーク。コルナゴなので!
俊敏になりすぎると思われるけれど、ヘッドチューブとジオメトリーでコルナゴはバランスを取っている。昔からそう。Cシリーズの乗り心地の良さはこのフロント周りがかなり寄与しているのは間違い無いです。ヘッドチューブとフォークの造りが異常に良い。特にダウンヒルの安定感なんか思わず笑ってしまうほどで、自分がまるで上手くなったかのような錯覚に陥るレベル。
よく見るとフォーク先端がややセットバックしていることが分かります。反応の良さが伺えます。ちなみにタイヤクリアランスは公式で28Cまで対応しています。レースフレームでありながらも昨今の流行を取り入れながらワイドリムホイールにワイドタイヤを履かせてロングライドなんてことも可能。今回はホイールを2セット用意しているのでシチュエーションに合わせて使い分けようと考えています。
シートポストはD-shape。専用シートポストはフレームと同色塗装されて一体感がものすごいです。遠目に見るとISPのように見える。セクシーさ加点バッチリです。
結構複雑な造形しているんですよね・・・。果たして乗り味にどう影響してくるのか。楽しみ。それにしても頑丈そうな造形です。ちなみにシートポスト調整ボルトはラグの下側から調整することが可能です。もはや何も見えないスッキリさもGOOD。
真上から。なんと言うかこんなアングルでもオーラを感じさせてくれる。
あと何気にこれも賢いなと思ったのがフォークコラム内に予めプレッシャーアンカーの役割を担う雌ネジが内蔵されていると言う点。これによってトップキャップボルトを締める際にコラム内へのダメージが一切なくなると言うメリットがあります。また、固定力不足でアンカーが緩むこともありません。コラムカットは気にせず丸ごとカットすればOK。こう言った細かい点で改良が進んでいるのも嬉しいポイントです。
さて、しばらく時間をかけてゆっくりと組み上げていこうと思います。
どんなパーツ構成かはだいたい決まっているものの、少し実験的な要素も取り入れるので、試行錯誤の日々になるかも。
完成まで今しばらくお付き合いください。
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