【沖縄自転車旅】沖縄本島で歴史巡り〜ニライカナイ橋と知念岬〜

神楽坂つむり

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知らない天井だ。
・・・昨日とはまた違う天井。天井だけではない、背中越しに感じるベッドのふかふか具合だったり、ホテルにいるということがよく分かる独特の静けさだったりが、ゲストハウスとは違うことを物語っていた。
 
・・・ここは沖縄本島、赤嶺駅近くのとあるホテル。
朝食を軽く済ませて出発の準備。

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とんでもなく美しい景色が、そこにはあった。

さて、今日中には大阪に帰るから、それを念頭に行動しないといけない。
とは言ってもそんなに差し迫った状況でもなく、飛行機の時間もたっぷり遅いからすくなくとも日が登っている時間はフルに使うことが出来る!
 
昨日、ホテルの受付の人にクスクについての情報をいただいた。
それに九州ヘブンライドの時に井上さんに教えていただいた絶対に行ってみたいご飯屋さんもある。
この二つをマストにした段階で今日のルートはだいたい決まった。
あとは途中途中を適当に現地を走りながら穴埋めしていけば立派なツーリングプランの完成。

くらいの気持ちでいつもルートを組んでいます。
(このプランニングについて最近よく問い合わせをいただくので今度まとめてみようと思う)

基本的には旅のプランは流れの中でどんどん埋まっていく。事前準備は最低限で、わざと穴をあけておく。穴が開いているからそこを埋めようという気になるし、新しい情報が入ってきたときに受け入れる余裕が生まれる。
あまり事前に詰め込みすぎない理由がこのあたりにあるのです。
 

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ゆいレール可愛いよゆいレール。

さて、今回この空港最寄りのホテルにした理由は荷物を預けておきたいから。
事前確認するまでもなくほとんどの宿やホテルはチェックアウト後も当日中であれば荷物を預かっておいてくれる。
この日も飛行機輪行用の輪行バッグや着替えその他諸々が入ったバッグを預けた状態、つまり空荷の状態で走り回ることができたのもこれのおかげ。
ありがたいサービスに感謝するばかり!
 
まずはひたすら南下をすることに。
沖縄といえど昨日まで宮古島にいたせいですっかり離島のイメージがついていたけれど、さすがに本島ともなると中心部は本州とほとんど変わらない道路事情。
だけれどまあ交通量はやっぱり圧倒的に少ない。自転車の数も圧倒的に少ない。
歩道も広いところは広いし、ないところは道路を走ってもそこそこ路肩があって安心できる。
 

「那覇空港に着陸する飛行機がきれいに見えるスポットがあるよ」
と今朝ホテルのフロントの人に教えていただいた。
南下する途中にあったので立ち寄ってみることに。

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nice view.

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不思議岩。


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ほんのちょっとした半島というか、出っ張った出島というか、
「広島で言うと宇品みたいな場所に大阪で言うと伊丹空港みたいなスポット」
があるといえば分かりやすいだろうか(分かりにくい)
 



南下を続ける

なんてことない景色なんだろうけれど、やっぱり色んなちょっとしたことが本州とは違っていて、そういう違いを見つけながら走るだけでも面白い。飽きない。発見がある。
 
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気付いた時には周囲の景色は一変していて、ずいぶんと遠くに来たような感覚。
そしてクスクに辿り着いた。

ここにあるのは「具志川城跡」と言う昔の城跡。
喜屋武の海岸断崖に聳えるクスクで三方を海に囲まれつつ、野面積みの城壁が見応えたっぷり。
出土された遺物から13世紀~15世紀頃に作られたものと推定されるのだそうだけれど、今も復元中でいて、かつ風化しつつあり、時間の流れを感じずにはいられない素晴らしい遺跡。

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特に何もないと言われたら確かにそうだけれど、結局ここで1時間近く時間を潰してしまった。
曲線の野面積みが美しい・・・・。
風化しつつある情景が美しい・・・。
時間の流れを感じるには最高の場所だった。

旅をしていて惹かれるのは、絶景やグルメもあるけれど、やっぱりこういう歴史を感じるものには特にそう。
ましてやこうして実際にその場所に立てるのなら尚更のこと。



小さな離島へ

さて、沖縄本島の南端まで来たところでここからは右手に海を臨みながら北東方面へと突き進む。
このあたりはどことなくリゾートちっくな雰囲気で、これぞ沖縄!という感じの道が続く。
(けれど宮古島がやっぱり良すぎたせいで若干見劣るというか・・・)

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途中、またしても不思議な出島っぽい場所があった。
「神奈川で言うと江の島みたいなスポット」
があるといえば分かりやすいだろうか(これは分かりやすいと思う)

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あ、良い・・・・。


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この色よ!


実際には奥武島という島で、サイズ感は江の島の半分くらい。  
だけれどちゃんと島を一周することが出来るし、なによりここはどうやら「猫島」のようで、島内に入ると至るところに猫がいた!!!

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たまんない・・・・。


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これだけで私としてはもう最高の場所になった。

天ぷらが食べられるお店があるということだったけれど、大陸系の観光客がめちゃちゃ多かったので諦めた。

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どうも沖縄に来てからたくさん見かける。
日本人観光客よりもはるかに多いし、たぶんこの傾向はもっと過激化していって、そのうち日本人は外国人観光客をもてなすために働くことになるんだろうか・・・
いや、そもそももてなす側もそのうち外国人になって日本人は表に出ずに働くことになるのか・・・
実際に宇治では外国人観光客に宇治茶を出す伝統あるお店のスタッフが外国人で流ちょうな英語で日本の文化を説明している光景を見かけたことがあるしあるいは・・・
なんて妄想しつつ、そもそも働かなくて良いようにすればいいや、という結論に達した。
 

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プライベートビーチ感。


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さて、ここから知念岬まではさして迷うような道でもないはずだけれど、昨日、ホテルのベッドで横たわりながら地図を眺めているとニライカナイ橋と言う、このあたりではものすごく良い景色が見られる橋があるということで、そちらを目指すことに!

少し内陸部に入って細い道路を駆け上がっていったり田園の中を走ったり、ずばり迷いながら走ること30分ばかりで辿り着いた。

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!!

 
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うおおおお・・・・
びっくりした。
ノーマークだったし、予備知識も何もなかったから、この絶景っぷりには驚いた。
すばら!

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絶景を堪能した後はずばりその橋を使って一気に知念の街へとダウンヒル。
このダウンヒルの気持ちよさはちょっと格別。
あまりにも青い海と空を真正面、パノラマビューの中に突っ込んでいく。思わず叫んだ。


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この小さな町には沖縄のゆったりとした時間とかリゾート的な雰囲気とか、それにプラスで観光で浮かれた感じとかがぎゅっと濃縮されているように感じ。
いいね、いい町。
コンパクトだし。

さて、お腹も空いていたことで、お目当てのお店に直行!

いただきますのは・・・

okinawalast-45.jpgせーふぁーそば!



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うんまああああああああああ!!
三種類のお肉がこれでもかと言うくらいに大きさサイズで盛られていて、満足感半端ないやつ。
ごちそうさまでした。
次来た時も食べたいと思える美味しさ。


さて、もうこの数日間で沖縄を満喫しきった私。
帰りの飛行機の時間まではまだまだあるけれども、ゆっくりと引き返すことに。
来た時とは違う道を選びながら、知らない土地を走る面白さを感じながら、赤嶺駅まで戻る。


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ほんの数日間だけど、ずいぶんと沖縄の空気に充てられてしまったようで、本州がずいぶんと懐かしく感じてしまった。
 
ホテルに預けていた輪行袋や荷物を回収、輪行と着替えを済ませてゆいレールに乗り込んで那覇空港へ。
JALカウンターで荷物を預けてチェックインも済ませて、空港内のレストランで最後の沖縄料理を堪能したりお土産を買ったりして時間を潰す。

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もう満足しきった・・・・。
今回の旅は、終わってみればいきなりの宮古島行きでずいぶんと当初の計画とは異なるものになったけれど、だからこそ見られる景色、知らない土地を走る楽しさ、経験値と言う意味では満点ともいえる旅だった。

沖縄、また訪れてみたいなあとも。
 
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帰りの飛行機の中で、次の旅先の妄想をしつつ、眠りについた。
 
おわり。



    

  
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