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【フロントシングルorダブル】SRAM eTAP AXSのギア比の話。

神楽坂つむり

自転車, 写真, 機材紹介, バイクパッキング, キャンプツーリング, グラベルライド,
今回はSRAM eTAP AXSのギア比のお話。
改めて、と言うか結構導入してから時間が経ったので実感として思うところをまとめてみようと思う。

電動無線変速システムとして名声をあげた初代eTAPからフルモデルチェンジを果たしたAXS。
様々なアップデートが施されて注目すべき点が多いけれど、中でも特徴的なのがギア比。
12速、トップ最小10Tと言う数字が意味するものとは。

srametapaxsgear-2.jpg
そんなお話。


wakayamaB-29.jpg
私が導入したギア比は下記の通り。
 

フロント 46T-33T
リア 10T-33T
もちろん12速。
 
あくまでツーリングに使うと言う観点から、ギアを軽くする側での守備範囲を最大限広げてみた。
ギア比は最小1.0から最大4.6。
良かった点と悪かった点をざっくりとシンプルにまとめてみようと思います。
 
 
良かった点

・ギアレシオの幅は正義!と思える
・あらゆる地形に対応できる
・激坂もこわくない
・キャンプツーリングもこわくない
・機材交換する気が起きない


 
悪かった点

・楽しちゃう
・頑張ることを忘れる
・さすがにワイドレシオすぎる
・ケイデンスの変化が激しい


 
何とも言えない点

・フロントシングルでいけるのかもしれない。

 
heavenride-2.jpg


まず良かった点は書いた通りで、とにかくこの組み合わせでカバーできるギア比の広さによる恩恵と言うのは想像以上に大きかった。

最大ギア比の4.6、最小ギア比は1.0

これはもはやレースはともかく普通にロングライドしたりツーリングしたり、要するに普段使いするのには、申し分のないカバー域。
平坦だろうがアップダウンが多いコースだろうが乗鞍や六甲、ヤビツ峠のような坂だろうが、気にせずに突っ込むことが出来るギア比。

「今回のコースに合わせてスプロケットを交換」なんて発想は、ない。

望遠ズームレンズのように、とにかくこれ一本で済ませたい、なんて人にはもってこいだと感じる。私も結構ずぼらな性格だからこの辺りはありがたい。

 
荷物が多くなるキャンプツーリングにおいてもこれだけギア比があると安心。
積載による重量増というのはあらゆる道で常に勾配が1~2%追加され続けるようなものだから。
まあ、そういう意味では本当のところではもうちょっと軽い側のギアが欲しかったりするわけで、もし可能ならば10-36Tくらいのスプロケットが欲しいなんて思ったりすることもある。
(SRAM EAGLE AXSがあるから解決策はあるのだけれど)
 



 
悪かった点は、さすがにワイドレシオだから変速時のケイデンス・スピードの変化が激しい。
 
ギアレシオを広げるとまあ仕方ない話ではあるけれど、特にロー側のギア比の飛び具合はいただけない。

28Tの次が33T。その差は5T。

せめて間に30Tを挟んで欲しいと思ってしまう。
そういう意味で、次は10-28Tを試してみたいと思っている。そうなると最小ギア比1.0が叶わなくなるから、フロントが46-30Tくらいだとめっちゃ嬉しいのに・・・と思う。
このあたりはSHIMANO GRXの考え方の方が私は好きだったりする。
 

最初、懸念していた変速ショックは思ったよりも少なく、スムーズでびっくりした。

「SRAMなのに滑らか!」

っていうと失礼かもしれないけれど、10速時代のSRAMを使っていたから、そう言ってしまう権利はあると思う。

「まあSRAMだから・・・」とあきらめていた時代。
 

heavenride-12.jpg


AXSはフロントシングルを想定しているだけあって、ぶっちゃけたまに

「フロントシングルで良くない?」

と思うこともある。

気付いたらずっとフロントインナー(orアウター)のままで走り続けていることもしばしば。とは言え、コースによってはやっぱり必要だから踏み切れないのだけれど・・・・。
でもリアスプロケット最小10Tによる可能性はやっぱりすごい。
住んでいる地域や使い方によってはフロントシングルにするならばAXS、おすすめできる。
と言うかフロントシングル、改めて試してみたい。
改めてというのは実は過去に試したことがあって、ただその時は11速だったのとギア比の関係で不満足に終わったのだけれど・・・。

 
ちなみに12速になったこと自体に別にメリットもデメリットも感じていない。最小と最大が何かが一番重要で、間の刻みが増えることは確かに有難いけれど、ロー側のワイドレシオっぷりが解決されない限りは何とも・・・。

 
あ、ただチェーンの細さはやっぱり気になるような・・・。
私は比較的チェーン寿命長いほうと言うか、そもそも低出力だから機材の傷みが人に比べてかなり少ないほうだと思うのだけれど、踏みごたえとかチェーンの剛性感、みたいなフィーリングの部分で確かに違いを感じている。
でももしかしたらこれも単純にアウターリングが小さくなってるからかもしれない。

例えば同じギア比でもアウターの時とインナーの時では随分と踏み応えが違う、なんてことを感じたことはないだろうか。
あれはやっぱりBB軸との距離とチェーンリングの大きさによる剛性や強度の違い、後はてこの原理によるものだと思うのだけれど、そう考えるとフロントシングルにして運用するのもアリかもしれない。
これは今度試してみよう。

色々と思うところはありつつ、引き続き使い倒します。


   
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