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【ホイール】XENTIS ゼンティススカッド Squad5.8 カーボンクリンチャーホイールを使ってみてのレビュー

神楽坂つむり

自転車, 写真, 機材紹介,
世の中の自転車、ロードバイク用ホイールは二種類に分けられる。

バランス重視型ホイールと
個性丸出し型ホイールとだ。

今回は後者のお話。
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XENTIS SQUAD 5.8 カーボンクリンチャーホイールについてのインプレ/レビュー的な記事です。
スペック

実測重量(リムテープ込み)
フロント702g
リア828g
合計1,530g (リムテープ差し引くと1,490g)
リムハイト58mm
カーボンクリンチャー

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ごりごりの主観レビュー

久しぶりに特徴のあるホイールに出逢えたな、と言うのが第一印象。

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それは見た目は言うまでもなく、踏み出した瞬間から
「あぁ、XENTISってこういうホイールなんだ」
と思えるくらいには個性が光る。

はっきり言うとめちゃくちゃ高性能、とんがってる、飛び道具的な超速ホイール。
ロードバイク用のホイールとしては、個性丸出し。

悪くはないんだけれど最近のホイールって個性が薄くなっているように思える。
悪くはない。性能的には良い。不満がない。ストレスもない。
けれど面白くない・・・ような・・・うまく言えないけれど。
昨今のエアロフレームがそうであるように、エンジニアが研究開発を進めれば進めるほど同じ真理に辿り着くのかもしれない。エアロ、軽量性、快適性、そんな諸々をいい感じに揃えようと思ったら結果としてそうなった、みたいな話。
性能的最適化。
 
なんて書くと怒られちゃうかもしれない。
実は細部では全然違う、ってことは重々承知している。
でも受ける「印象」は「あ、このパターンね」とどこかレディメイド的。
 
そんなある意味「優等生」で「大人しい」アンチテーゼみたいなホイールだな、というのがこのXENTIS SQUADの印象であり、実際に乗って感じたことだった。

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乗ってみての感想

もう一度スペックを見直してみる。
 
実測重量(リムテープ込み)
フロント702g
リア828g
合計1,530g (リムテープ差し引くと1,485g)
リムハイト58mm
カーボンクリンチャー
 
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リムハイト58mmのクリンチャーホイールとしては異様に軽い。
実際にハイトからは想像できない踏むだしの軽さに思わず笑ってしまった。

これはそう、レイノルズアサルトに初めて乗った時のような感動。
あの時は鉄下駄ホイールしか知らなかったから余計に感動したけれど、今、一通り色んなメーカーの色んなホイールを経験した上でも感じるのだから間違いないと思う。
 
 
ナローリムモデルのカーボンクリンチャーホイール。
昨今の極太卵型リム最高!
という風潮からすると前時代的かもしれないけれど、だからこそ個性が光りまくっている。


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スポークテンションは硬めで、高出力でもまずヨレることがない剛性の高さ。
私の脚力では少なくともたわませることなんてできない。
XENTISのリムは特殊な製法によりスポークテンションを通常の数倍程度まで張ることができるのだとか。カンカン系ホイール。楽しいと言えば楽しいけれど、諸刃の剣でもある。
 
スピードが乗った時の巡航性能は半端ない。いやほんとに半端ない。
リムの硬さがそのまま巡航性能に直結しているのでは?
と思ってしまうくらいに足元から感じるリムの存在感がすごい。
ライトウエイトに乗った時のような構造体としての硬さのようなものを感じた。
 
褒めているようで褒められないポイントがつまりこの構造体としての硬さで、いわゆる振動吸収に優れているホイールではないことだけは確か。
でもそんなこと気にして使うホイールじゃねえ!と言うことは確か。
バランス型じゃなくて、それを犠牲にすることで得られる性能にステータスを全振りした感じ。
だから乗っていて面白い。


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踏んだときの加速感は言うまでもなく、俊敏。
「えっ?なにこれ?」ってちょっと戸惑ってしまった。
いやいや、ぶっ飛んでる。
特にクロモリではなくカーボンバイクに装着したときのシナジー効果が半端なくって、気をつけないと脚を売り切ってしまいかねない。
おお、こわいこわい。
 

と、言うわけで久しぶりに楽しいホイールに出逢えた。
(私の使い方に合っているかどうかはともかく)
(でもこう言うホイールがあるから無駄買いがやめられない)

    
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