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【沖縄自転車旅】突然の宮古島行き 雨のち晴れの伊良部島ツーリング

神楽坂つむり

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自宅からタクシーと電車で伊丹空港まで移動
伊丹空港から那覇空港まで飛行機で移動
からの那覇空港から宮古空港まで飛行機で移動完了←イマココ

こうして書き出すと長いようだけれど、特別早起きすることもなく、お昼すぎには宮古島に降り立った私。
さあ!いよいよ南国ライド!と思って飛行機の窓から外を見るとまさかの雨。

えっ。
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うちなー。
旅の始まりを写真ダイジェストで紹介。
まずは伊丹空港から!
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うんうんクリスマスだね。これから南国に行くけどね。


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那覇空港着即塩ちんすこうアイスクリームです。このBLUE SEALのアイス、あちこちで見かけたけれど安定して美味しかった。


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そして宮古空港到着!これは全部貝殻でできたシーサー像。すごい。


雨から始まる宮古島旅

「せっかく那覇空港から乗り換えてきたのに辛すぎる」
というのが最初の率直な感想。
ぐぬぬ・・・賭けに負けたというのか・・・・いくら暖かいとは言え、雨の中走る趣味はない・・・。

けれど、でも、ここまで来たら行くしかありません。
もしかしたら晴れるかもしれない。
そういう可能性に私はまだ賭けてやる!!

飛行機輪行ということで預けていた自転車を受け取ります。自転車はスーツケースなどのレーンではなく空港係員さんが手渡しで持ってきてくださいます。大抵、レーンの横あたりに係員用の扉があってそこから自転車を持って係員さんが出てきます。これはもう有り難さしかないので、少しでも係員さんの負担を減らすために扉前待機です。最大限感謝を述べつつ、無事に受け取り完了。

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宮古空港、初!ということでなんだかんだでテンション上がります。とにかく雨だろうが早く走りたい!という気持ちを抑えつつ、サクッと輪行解除します。前後輪を外して、エンドを保護している「だけ」なので組み立てには5分もかかりません。今回は宮古空港をスタートしてまず離島の中でもっとも大きい伊良部島を一周して帰ってきてから泊まる予定のゲストハウスに向かうプランだったので、輪行バッグや着替えなどの荷物は全部空港ロッカーに預けていくことにしました。宮古空港には大小のロッカーがいくつか用意されています。1日4~600円程度。

さて、着替えも済ませていざ自転車に跨って進むわけですが、まあ雨です。なんということでしょう。少し走ればもう遠くには海が見えます。宮古空港自体はどうやら高台にあるようで、見通しが良い!

okinawac02-3.jpgだからきっと晴れていたらそれだけで気持ち良い眺望があるはずなのに・・・・と思うとやるせないけれど、私は少しばかりの期待も抱いていました。

「南国の天気は変わりやすい」

と言うことです。過去にもハワイに2回、日数でいうと2週間くらいいたことがありますが、毎日のように素晴らしい南国晴れを見せてくれる一方で雨ががっつり降る時もありました。が、山陰や北陸のようにねっとりとした雨雲ではなく、それなりの時間で雨雲がさることも多い・・・・。まあ今回ばかりはヤフー天気予報を見ても終日曇り雨なので、本当に希望的観測です。

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全国各地の動物注意看板は土地によってイラストが異なりその土地の特色を表してくれるご当地要素満載。宮古島はヤシガニ。


空港から10kmも走ると今日のメインイベントである伊良部島へ渡るための伊良部大橋に到着しました。
ここは無料の橋としては日本最長の橋です。美しいエメラルドグリーンを貫くように伸びる海峡大橋ということで、沖縄本島の古宇利大橋に並ぶ絶景スポットらしいですが・・・・

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雨雲ツライ。。。


しかもそうこうしているうちに結構本格的な雨が降ってきました。
流石にこんな雨の中、橋を渡る程、M体質でもないのでちょっと来た道を戻ってバス停のような小さな東屋で雨宿りをすることにしました。まあ・・・明日も明後日もあるからゆっくり待つか、今日無理ならおとなしく市内に帰ろう・・・・くらいの気持ちで腰を下ろしてボケーっとします。これはこれで旅をしている感じがして、まあ悪くないかな、なんて思ったりして。ままならないことも当然あるものです・・・。

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三脚を立てて自撮りするくらいしかやることがありません。地面の濡れ具合、伝わるでしょうか。


と、なんだか悟りを開きそうになった10分後、なんだか空が明るくなってきました。

うん、せめて雨が止んでくれたら走ることができるなー・・・くらいに思って腰を上げて自転車にまたがるとなんということでしょう。日差しが差してきました。

この時の私の感情というか・・・喜びはなかなかのものです。「うおおおお・・・!」と1人叫んでいたかもしれません。もう見る見るうちに上空が鉛色から青色へと変化していきました。もう気づいたらロードバイクの上でダンシングをしながら先ほど雨に打たれた伊良部大橋の入り口へとダッシュしていました。そして・・・・

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大勝利!!!!  

 
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ああ、なんてことでしょう。もう確信しました。今回のツーリングは大成功だと。
曇り雨予報なんて、覆してしまえばいい・・・!
橋の上からは水平線まで見える眺望の良さで、右手方向に先ほどまでの憎っくき雨雲が撤退しているだけで反対方向の空を見ると雲ひとつない晴天空がどんどんと迫ってきている・・・・!!!

ああ、やった・・・宮古島に行き先を変えたのは正解だったんだ・・・。と、報われた瞬間でした。
ようやく私の沖縄旅が始まる、そんな気分にさえなりました。
伊良部大橋ともようやく向き合えることができましたが、改めて見るととんでもなく長く、そして美しい・・・。
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もちろん、伊良部大橋も自転車で渡ることができます。有り難いことに路肩がかなり広く、自転車専用レーンというわけではないですが、それくらいの余裕を持って走ることができます。中には歩いて渡っている人もいましたが、これ歩くと相当時間がかかるのでは・・・・。

仮に雨が降っていたり曇っていたりするとここまでこの橋のことが思い出にはならなかったと思います。いやあ、絶好のタイミングで晴れてくれて良かった・・・・本当に良かった・・・・。
たっぷり時間をかけて橋を渡りきり、ようやく伊良部島一周スタートです。

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橋を渡りきり振り返るとこの美しさ。笑っちゃうくらい綺麗。

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よくよく見ると「平成27年1月竣工」と書かれてる・・・ってことはまだ4年。思ったよりも新しい!!
えっ、ってことは4年前に来ていたらこの島に渡ることは叶わなかったっていうこと・・・そうか・・・そうなるとこの橋にはやっぱり感謝しないと。全長4km弱もの橋をよく通したなあと思う。


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美しい・・・・。


伊良部島・下地島一周

伊良部島一周の距離ですが、おおよそ35km〜40kmといったところです。サイクリングするにはちょうど良い距離と言えます。アクセスは先述した伊良部大橋から。

休憩込みの平均時速を15km/hと見積もっても2時間〜3時間あれば十分に回ることができる計算です。ちなみに厳密に言えば、伊良部島の他にもうひとつ、下地島という島が隣接しています。隣接というかほぼ一体化しているので普通に走ってると島が2つあることに気がつかないかもしれません。参考までに地図で見てみると

伊良部島、下地島
こんな感じです。確かに2つの島で成り立っていることが分かります。ちなみになんとこの下地島には空港があります。私が知り限りでは国内で最も小規模な空港の1つかと・・・。

と言う訳で伊良部島〜下地島全てを含めてまるっと一周しました。

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えっ誰!??

思わず二度見しました。
あとで地元の方に話を聞くと彼にはちゃんと名前があって「宮古島まもる君」という名前らしい。
気になったのでググってみたらウィキペディアにこんな説明がありました。

宮古島まもる君(みやこじままもるくん)は、沖縄県の宮古島警察署管内にあたる宮古列島の道路などに設置されている警察官型人形の愛称である。宮古まもる君(みやこまもるくん)と呼ばれることもある。2016年現在19基が設置されており[1]、全員が兄弟という設定である[2][注 1]。
身長180cm、体重5kg(足には50kgのおもり装着)。手作業で塗装を行っているため、1基ごとに顔が異なる[3]。伝統的には「キモ」(気持ち悪い、不気味)系の顔であるが、世代の新しいものは美形となる傾向がある[4]。誕生日は「ミヤコ」(385)の語呂合わせで1991年(平成3年)8月5日。2011年には妹まる子が登場している[5]。
臨時に振り込め詐欺啓発のために駆り出されたり、一日税務署長を務めたりなど、その注目度を利用した「まもる君」の活動は多岐にわたる[6]。

思ったよりも設定が細かくて笑った。


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島内の道路はよく整備されていて走りやすい。時折、砂が浮いているから要注意。

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広大な農地が広がる沖縄。宮古島。その風景はどこか懐かしくって、田舎に帰ってきたかのような感覚に・・・。


ヤンバーガー宮古島

「そういえばお昼ご飯食べてねえ!」
ってことに気づいた私。
雨スタートからのいきなりの晴天でテンション上がってしまってロクにお店にも寄らず大はしゃぎで写真撮ったり走ってしばらくして賢者タイムといいますか少し落ち着いた途端にお腹が空いていることに気がつきました。
ちょうどそんな折、道路の脇に先ほどから数キロに一回「ヤンバーガーまで〇〇km」と言う看板を見かけるようになりました。もはや刷り込み。頭の中はハンバーガー食べたい!一色。

と言うわけでヤンバーガー宮古島というお店でハンバーガーをいただきました。
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これがまあ美味しいのなんの・・・!正直、ハワイで食べたそれより数倍美味しかったです。バンズもそうだけれど、パティも野菜もアボガドも新鮮さを感じるもので味がしっかりと、きっと具材単体で食べてもとても美味しいんでしょう。お店の雰囲気、外見も見ての通り、賑やかでポップで特別感があります。


他に食べるところもちらほらとありますが、迷っているならばぜひ、訪れてみることをお勧めします。
お店のお姉さんと話をしていると「明日ここでフリーマーケットあるから良かったら来て〜」とお誘いされました。くう、一日ずれていた!正直、割と本気で行きたかったけれど、残念ながら翌日は都合がつかずに訪れる事叶わず。こればかりはタイミングだから仕方ない。。


その小さな島の魅力は・・・

それにしても宮古島、もといこの伊良部島は小さい割に景色の変化がダイナミックで走っていて飽きることがありません。正直、折り返し地点も忘れて走っていたので島の半分以上を回ってしまったと気づいた時には「えっ。もう?」と驚きました。

有名な観光どころで言えば「通り池」「白鳥岬」あたりですしそのどちらも行きましたが、実際に走って感じたのは「何も考えずに外周部を一周すればそれだけで楽しい」のがこの伊良部島だと思います。特にサイクリングという事であればなおさら景色の変化を肌で感じることができる外周部、鉄板。

もはや言葉での説明よりも写真を見ていただければどんな島だったのか伝わるかと思います。
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これだけコンパクトな島で、これだけのダイナミックな景色を見ることができるなんて、ツーリングにおいてこういう言葉はあまり使いたくないけれど「コスパが良い」と言うか・・・。訪れる価値が大いにあると私は感じました。

ただもしご飯を食べるなら、時計回りの序盤で済ませておくことをお勧め!
伊良部大橋が4時の位置にあたるとしたら、大体10時までにはご飯を食べておかないと、11時以降はお店の数が激減するので・・・。逆に4〜10時まではカフェ的なお店が道路脇にちらほらと出てくるのでそこで済ませてしまえばOK。

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伊良部大橋に戻ってくる頃には、少し日が傾きかけていました。
予定ではここで夕焼け!だったはずがまだ日がちょい高め。そう言えばここは経度的にも西側に位置するから日の入りが遅いんだ・・・・と言うことを実感。
本州、とりわけ関東とかだとこの季節は17時くらいで真っ暗ですが、宮古島の日の入り時刻は1時間ほどずれ込んで18時。急ぐ理由もないので橋の上で日が沈むのをただただ眺めることとしよう・・・。

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先を急がない旅の最高の贅沢はこの夕暮れをただただ眺める時間にあると思ってる私。

せっかくだから少し距離をとって遠くからも橋を眺めてみる。
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ああ・・・たまんない・・・・。


ゲストハウス宿泊

さて、今回はせっかく沖縄に来たんだからゲストハウスに泊まろうと決めていました。
なんで沖縄だとゲストハウス?と聞かれると明確な答えはないけれど、でもなんとなく北海道とか沖縄にはそういう文化が根付いているし、旅をするならそういうところで一夜を過ごすことでより旅らしくなるというか・・・。
もちろんホテルの方が快適だったりするけれど、その快適さは日常の中では価値があるけれど、旅の途中では決してそうじゃないことを思い出すためにも。

ゲストハウス南国屋さんにお邪魔します!
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北海道で泊まって以来のゲストハウス。ここも例に漏れず受付時に「呼び名」を書く欄があったり、リビング兼台所の共有スペースで他の旅人と交流したりと、懐かしいイベントが盛りだくさんでした。うっかり晩御飯の頃を忘れていた私ですが、その日に泊まっていた他の旅人に近くのスーパーで買ってきたゴーヤを使ったゴーヤチャンプルーを振る舞ってもらって、ああ、この感じたまんねえな!と。

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お風呂と洗濯も済ませてこの日は早々に就寝。
寝る前にものすごい雨が降っている音が窓越しに聞こえてきました。
二段ベッドの底を見上げながら、半袖Tシャツにタオルケット一枚で寝ているこの状態が、昨日までの自分と違いすぎてなんだか可笑しくなった・・・。
24時間あればこうしてたくさん移動して色んな景色を見て人と交流して旅ができる。

そんな当たり前のことに感謝しつつ、ゆっくりと目を閉じた。

(ああ、来てよかった・・・本当に良かった・・・・)

続く。




GARMINのエラーで海の上からスタートしていることになっていますが修正方法が分からないのでそのままアップ。


    
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