【そらちグルメフォンド2019】死屍累々のハイパーエキセントリックライドを駆け抜けた1日
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とはもう言えなかった。
ここはけーすけさんの家、二泊目。
昨日は楽しい楽しい裏々そらちグルメフォンドだった。
たのしかったなあ!!!!
今日は…ハイパーエキセントリックライド。
本当の地獄はここからだ・・・・!!!
ハイパーエキセントリックライド
そもそも前日に買い込んだ補給食がみんな明らかにグルメフォンドのそれじゃなかったって言うね。
どう見てもレース用の補給食です本当にありがとうございました。
うん?これは楽しい裏そらちグルメフォンドでは・・・?
と思ったけれど、実は裏そらちグルメフォンドは裏そらちグルメフォンドで別に開催されているのです。
私たちは・・・篠さん、ぽにっくさん、こーへーさんは・・・ハイパーエキセントリックライドへと連れていかれたのでした。
ハイパーエキセントリックライドとは
「ゲストライダーの鬼引きに何km着いていけるか、己の限界を試すライド」
もう企画の段階でグルメフォンドじゃねーじゃねーか!! ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン
と言うわけでもう大変です。
SPDペダルで参加するようなライドではありません。
今日この日のライドだけフルカーボンロードバイクに乗り換えたいですが、残念ながらこの日も当然クロモリディスクロード(さらにシューズを間違えたせいでSPDシューズ+ペダル)装備な私です。やれやれ。行くしかない。なるようにはなるさ・・・。
集合場所にいると早くも参加者されるサイクリスト達が集っていました。
「あの案内文でよくこれだけ集まったな・・・!(呆れ(褒めコトバ」
というのが正直な感想です。
かのコードネーム「ラインの悪魔」率いる航空魔導士も顔負けのメンツと言うことでしょう。
スタート
ブリーフィングが行われます。各自注意事項はあるものの、雰囲気としては和気藹々と楽しい雰囲気で始まりました。
始まりましたが、スタートを切って少し走り始めたあたりで様子が違うことに気付きます。
「ペースが・・・速い・・・・!!」
※この日のライドに限っては雨が降るかもしれないということもありさらに強度も高かったのでカメラを背負わずに走りました。テキスト中心でお楽しみください。
引いている私が言うのも何ですが、明らかにグルメフォンドのペースではない。
平地では30km/hは最低ライン。多少のアップダウンがあってもその数字は下がるどころか徐々に盛り上がっていきます。
最初の登りセクションを駆け上がり、早くも心拍が上がり始めたころに、予め持たされた無線機からおそろしい情報が入ってきました。
「○○番、脱落しました。」
なん・・・だと・・・・??
まだ3㎞だというのにもう脱落者が出ている情報が無線から入ってきました。
私のいる集団はまだ全員残ってますから、その前か後ろの集団と言うことになります。
ああ、おそろしい。おそらく最初の登りでやられたのでしょう。
これでは・・・・本当に何割のサイクリストが最後まで残るのか本気で心配になってきました。
集団内にも明らかにざわざわした様子が広がりますが、私たちの集団は少なくともまだ良いペースで固まって走っていて、ちょっと強度高めのサイクリングぐらい。
大丈夫大丈夫!
ちなみにこの日は私はいつもの一眼レフは車に置いてきました。
走行強度的にご遠慮したいというのもあったけれど、実はこの日の天気予報は限りなく絶望的な雨予報で、数日前にぎりぎり曇りになったところ。
そうは言っても午後からはいつ降ってもおかしくないような天気図。だけれど、この日の想定速度を考えるとぎりぎり回避できるだろう・・・・!と言うことで雨雲無しで臨みました。
なのでカメラなんて持っている場合ではありません。
私がカメラを持たずに走ると言うところで、このライドのヤバさを感じていただければと思います。
さて、私たちの集団もいくつかのアップダウンを超えて平たん路を走り、徐々に苦しくなってきたようです。
いくつかの区間では集団型手に伸び切り、向かい風区間で加速に入るとついに集団がバラバラに・・・!!!
まだ本格的な登り区間に入ってない!
もう少し集団を固めたままの予定が、もうこうなると収集つけることは困難。自転車は嘘を付かないスポーツで一度切れたらそう簡単に戻れるものでもない。
と言うことで徐々につむり集団も削られていきますが、逆に先頭集団から落ちてくる人もいて、脱落と吸収を繰り返していきます。
死屍累々の後半
ちなみにこのライドは所属する集団から遅れる、千切れるとすかさず本部に無線で「ゼッケンナンバー」と「脱落した距離」が報告されるようになっています。
無線で報告されたライダーのゼッケンにはサポートライダーにより容赦無く脱落を示すテープが貼られます。この日ばかりは普段優しくて頼りになるサポートライダーが悪魔に見えたのは私だけじゃないはず。
さらにGPSで全員の位置が管理されているため、万が一トラブルがあっても安心です(?)
実際に珍しくこーへーさんがパンクしてしまい私の集団からいったん脱落せざるを得ない状況になりましたが、すかさずメカニックカーがやってきて、修理&集団への復帰をサポートしてくれたようです。
うーん、素早い手厚い。
本格的な登りである万字峠を前にようやくエイドステーションに到着。
ゆうばり文化スポーツセンターさんに協力していただけました。バイクラックもあるし休憩スペースもあるし普段のツーリングでも立ち寄って休憩するのに良さそうです!この辺り、何にもないから場所的にも有り難い限りです。
文字通りのエイドでみんなここでようやく足を休めることができました。40km地点くらいだったかな。ノンストップで超強度ですでに足に来ている人も数名、またここで脱落する人も数名・・・・!
ゆうばり文化スポーツセンターにてエイド!
— 神楽坂つむり (@tsumuri_f5) August 31, 2019
ローストビーフ丼と夕張メロンゼリーとメロンジュース🍈 #そらちGF pic.twitter.com/SC1yN3bZgl
エイドステーションなのでご飯はしっかりと用意されていました。ありがてえ!
もうね、一瞬で無くなったよね。消費カロリーがやばい。出されたものは何であろうととにかく食べてしまう勢い。
夕張のゆるキャラの緩くなささ凄い。
「皆さん北海道に来られた際には是非お立ち寄りください!」とのことでした。
逝くぜ〜超逝くぜ〜〜〜!
と言っても実はこの時点で多くの人の背中にすでにバッテンマークが。みなさん、おそらく並以上の脚力をお持ちのはずではあるんですが、それでも鬼の速度には付いて行けないようです。平坦オンリーならまだしもアップダウンもあるし風も強いしでそんな中35km/hペースで走り続けるんだから無理もない'`,、('∀`) '`,、
さて、ここからいよいよ本格的なクライムポイント。
どうやら先頭集団でもこの峠でとんでもないペースになり相当数の脱落者が出たのだとか。
私たちも覚悟して登り始めます。
気付いたらこーへーさんが飛び出して一瞬で駆け上がっていったのにはワロタ。
もうね、2カーブで見えなくなったよね(追いかける気にすらならなかった)
実は私はここに来るまでに股関節?骨盤?に痛みを感じてどうしようもありませんでした。
おそらくいつものスピードプレイペダルから急遽SPDペダルにしてポジションが大きく変わってしまったことによる違和感が具体的な痛みとして出てしまったもよう。Qファクターが明らかに違うのと、クリート位置、ポジションがどうもシンクロしない。
と言うわけで情けないながらもここは無理をせずにマイペースで登ることに。明日以降の本番、過そらちに悪影響出たら最悪だからね・・・・。セーブセーブ!
でもおかげで北海道の峠をゆっくりと景色を眺めながら登ることができました。いや、うん、北海道はゆっくり走るもの・・・!(言い聞かせる)
少しでもペースを取り戻すために下りでかっ飛ばして、そのあとの下り気味の平たんもペダルをぶん回し続けて40km/h程度で走り続けたけれど、先行した集団はどうやらそれを余裕で上回るペースでトレイン組んでいたようで追いつく気配するら無かったけれど、このあたりも大変景色が良くて抜けが良くて爽やかで・・・。こういうふとした時に感じる北海道らしさが大好きだったりする。
ギリギリのゴール
最後はボロボロになりながらも無事にスタート地点にゴール・・・!
久しぶりに満身創痍になった。
ハイパーエキセントリックライド、短距離高強度と言うめっちゃ苦手な内容だったけれど、良い刺激にはなった。もし同じように走るならTADA 2号機で、そしてペダルは使い慣れたスピードプレイで・・・・。
今日は無線を持って走ってたんだけれど、入ってくる情報が物騒過ぎて笑ってしまった。
「3.4km地点、千切れました!(はええ)」
「気付いたら〇〇番さん行方不明です。誰か見た?」
「脱落地点教えてください。メモします。」
「つむり集団、何人千切れたか分からないので残った人だけ報告します」
終わってからはこれまた有り難い、去年のそらちグルメフォンドでも大好評だったキジ混ぜそばが振舞われました!これが美味しいのなんの・・・。
そして明らかに迫り来る雨雲がやばい。今回、あの天気予報で雨に打たれなかったのは奇跡的・・・!
これ!これが本当に美味しいんですよ!!!
残念ながらそらち本番では出されなかったので今年は裏そらち参加者のみ頂けました。来年以降はどうなるのかしら・・・でもエイドで出なくても大丈夫、そうしたら自分で食べに行けばいい。
きじ料理専門店、きじまるくんです。
来年は私もお店にお邪魔して他のきじ料理をお腹いっぱいになるまで堪能してみたいと思っています。
ちなみに雨雲レーダーを見る限り、本当にギリギリだったようです。晴れ男パワーを発揮したったぞ!!!というか岩見沢市内の雨雲、色がえげつないことになっているけれど大丈夫なんだろうか・・・・(この後、全然大丈夫じゃなかったことが分かります)
付いて行けた距離、時間に応じてその場で作られたスペシャル表彰状が超人、竹谷さんにより皆さんに送られました。私は竹谷さんグループを一切見ることができませんでしたが、話を聞く限り、まあ恐ろしい・・・恐ろしい・・・きになる人は他の方のブログを探してみてください。恐ろしい・・・!!
ホテルにチェックイン&前夜祭のためにみんなで岩見沢市内まで戻ります。
有り難いことにカメラマン西野さんの車で送っていただくことができましたがここで事件が。
岩見沢市内に近づくにつれていよいよ雨が降ってきたなあ・・・と思っているのもつかの間
!???
この日の岩見沢市内の豪雨はテレビや新聞でも取り上げられる局所的災害レベルだったようです。実際に町中でサイレンがなっていましたし、動けなくなっている車もたくさん見かけました・・・。もしこれが私たちのライドを襲っていたらもうどうしよも無くなっていたかもと思うと恐ろしい。
前夜祭
毎年楽しみなのがこの前夜祭。
ゲスト陣によるトークショーや抽選会を楽しみつつ、美味しいご飯と飲み物を堪能することができるこの時間。
私のTADA車も展示していただきました。ちなみに唯さんも来られていましたが、実は実際に唯さんご本人に見ていただくのはこれが初めてです。まさかの北海道での初対面。
あれだけ走ったのだから食べ放題!実質いくら食べてもカロリーゼロ!
何より私がこの時間が好きなのはいろんな人と交流できるから。いやほんとにここで知り合うことができた人は道内外問わず結構いて、おかげさまでその時だけではなく、その後も何かしらの繋がりを持てているのがまた価値があるのです。
旅の出会いは一期一会であることが多いけれど、こういう場所で知り合った場合は先につながる。これが嬉しいし、楽しい。
へえ・・・魅力的じゃん・・・(何目線 かとせんさん。気付いたらもう3年目のお付き合いです。なんだかんだあって実家に泊めてもらったり三浦半島を案内してもらったり謎の交流が芽生えています。不思議な縁ですが、有り難い限りです。
これはステーキの人のキーホルダーです。
一体私は・・・
何を見せられているんだ・・・・。
今年も大いに盛り上がり、まるで本番後のような雰囲気だけれど、いやまて明日が本当のそらちグルメフォンド本番大会日。
ああ、北海道入りしてから、濃厚な日々。濃厚すぎる日々。
竹谷さんによるトークショー、身体のケアの話や、痛みの相談、プロの方の話を聞くことができる貴重な機会です。直接、お悩み相談すれば親身に相談に乗っていただけました。
!
明日はいよいよ北の大地をみんなで思い切り走る日。
そして何より嬉しい、天気予報は晴れ!!!
去年のことを思い出すともうそれだけで嬉しくって・・・。
楽しみすぎるけれど疲れからかこの日は気絶するように眠りにつきました。
つづく。
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