【熊本〜大分】九州最恐イベントの名は伊達じゃなかった【2019九州HeavenRide】
自転車, 写真, 機材紹介, 1day, ロングライド, グラベルライド, 九州, イベント, 時刻は5時・・・とかそれくらいだったと思う。
眠い。眠いけれど、今日は起きなければ。
知らない天井。
知らないベッド。
井上さんの自宅に泊めさせていただいていたんだった。
ゆっくりと頭が覚醒していく・・・・
ついに九州ヘブンライド当日!
血圧がほんの少し上がったような感覚。
それでは2019 九州 Heaven Ride、105km、2,500mUP(ガレ場あり)逝ってきます。 pic.twitter.com/FoW6Vhu7V0
— 神楽坂つむり (@tsumuri_f5) November 30, 2019
今回、とにかく心配だったのが天気です。
週間予報ではぶっちぎりの雨予報。2~3日予報でもそれが大きく覆ることはなく、せいぜい曇りのウエイトが少し増えた程度。
前日の天気予報でも曇りのち雨予報だったから、これはもう覚悟するしかないなということで雨具をきっちり用意していた私。
みんなで車でスタート地点(前夜祭の会場と同じ)まで向かうときも天気の話は尽きません。。
ただでさえキツイ、辛い、過酷なコースレイアウトと言われている九州HeavnRide。
グラベル区間も2kmや3kmじゃない。
噂によると10kmは続くと、しかもグラベルと言うよりもガレ場と聞いていたものだから、そんな道で雨なんて降ってしまったら最悪リタイヤも考えられるのでは・・・・??と。
半分は楽しみつつ、半分はそんな不安に包まれながら会場に到着するとでも意外と天気が良いことに気が付きました。
これはもしかするともしかするかもしれない。
ブリーフィングが終わり、ウエアを着替えてスタートに備えます。
九州HeavenRide、改めて概要を説明すると、この手のイベントとしては九州最恐のコースレイアウトで完走率も非常に低く、チームとして完走するためには入念な準備が必要・・・と聞いていましたので、私も気を付けて臨みました。特に補給食についてはお金を出してモノが買えるような場所がそもそもない、山岳地帯を走るということで、たっぷりとフレームバッグ内に詰め込んで走ることにしました。キャノンボール等の経験上、やはり補給食をたくさん持ち運ぶにはフレームバッグがベストだと感じます。重心バランスだったり、取り出しやすさ、キャパシティの観点から。
スタート前、ちょっと時間があったので、少し高台になっている場所から渓谷にある集落を見下ろしてみました。これから走る場所の雰囲気を知りたかったのと、天気を確認したかったからですが・・・。
あれ、天気良くない??
びっくりした。朝から雨が降ってもおかしくない天気予報だったのに。
これは持ってるとしか言いようがない!!
人間って、というより私は単純なもので、天気が良いだけで気持ちが一気に盛り上がります。なんだか良い一日になりそうな予感、というと大げさですが、でもそれに近いような気持ち。ツーリング中でも曇りだったのが晴れるだけでペダルを踏む足に力が入ったりします。時には助けられ、時には仇となる自らの単純さですが、自分のことなので素直に受け入れることとします。
イベント自体は1チーム5人体制で、予め指定されたチェックポイントを指定の時間までに回りながらゴールを目指すというもので、もともとはRaphaが主催している「Rapha prestige」をリスペクトして誕生したものだそうです。私も去年は縁あって広島は尾道で開催されたprestige にエリートさん達と一緒に出場したので、イベントの雰囲気は分かっているつもり・・・・だけれど蓋を開けてみれば難易度が桁違いでした。オンロードは良いけれど、オフロード区間がとんでもない・・・。
そんなことはスタート地点では噂程度にしか知らず。
雨どころか朝日が差し込む最高のシチュエーションで私たちのチームもスタートしました。
気持ち良さしかない!!!
私以外の4人は阿蘇の人と言うことで普段から走ることも多いのだそう。そんな中に私が入って良いのか最初はちょっと恐縮でしたが、昨日から一緒に行動させてもらえたと言うこともあって、さらに言うと阿蘇の人たちの独特の温かさというか・・・一言で言うと「良い人」、でもそんな単純じゃなくって・・・・皆さん魅力的です。私もなんだかチームとしてちゃんと走ることができて嬉しい限りでした。
時折、他のチームと入り混じったりしつつ先へ進みます。
チェックポイントから次のチェックポイントまでは区間によっては自由ルートというか自分たちで考えてルーティングをしなければならないので、チームによって走る場所も異なります。きっちりルートが決められたイベントではなく、この九州HeavenRideは何処までも自己責任で自助努力が必要とされます。セルフディスカバリー的なイベントにつき、実は参加チームも広く募集されているわけではありません。紹介制、とでもいいましょうか、きっちりとそのあたりの特性を理解していてかつちゃんと走るスキルと大人な考え方で参加できる人に限って集められているそうなので、参加者の皆さんのモラルも相当高いなと感じました。
ちなみにすっかり天気は晴れになりました。ここまで天気予報を覆すことができるなんて、ちょっと信じられませんが、今年の私、かなり晴れ男でした。自慢じゃないですが、持ってるとしか言いようがない'`,、('∀`) '`,、
気がつけば山岳地帯に入ります。登りが続くと言うか、結局この日はまともな平地を走った記憶がありません。常に登っているか降っているかの二択です。100km程度ですが獲得標高は2,500m近いコースレイアウトでした。ただそれだけだったらまだ良いんですが、もうめっちゃきついグラベル区間があるおかげで難易度爆上がりです。
オフロード区間
チェックポイントで通過時間を記入した後、いよいよグラベル区間に突入します。
セクション毎に現れてきます。
何が面白いって、そのどれもが絶妙な難易度。今回私はTADA車3号機で参戦しました。パーツアセンブルとしてはクリスキング×ENVEのカーボンディスクホイールにクリンチャータイヤ、PanaracerのRaceA EVO4 28C。空気圧は前後共に6.2気圧としました。私たちのチームも他のチームの例にもれず、ウエアは揃えたものの機材はバラバラ。CANYONのGRAIL、CANNONDALE SLATEといった最新グラベルロードからリムブレーキロードバイクまで様々です。
さて、でもそんなことが言っていられるのも、入口だけ。
先に進むととんでもない難所が待ち構えていました。
続く。
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