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【静岡県熱海】折り畳み自転車でカメラ片手に熱海の街をぐるぐる走ってみた【綺麗にしてもらえますか。聖地巡礼】

神楽坂つむり

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折り畳み自転車とカメラを持って電車でふらっと訪れて
あてもなく気の向くままに街中を走り回って
気に成るお店に立ち寄ってご飯を食べたり買い物をして
夕暮れ前に立ち寄り温泉で温泉をいただく。

ただそれだけのことだけれど、満足度がものすごく高い1日でした。
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訪れました熱海の街。


実は熱海を訪れるのは久しぶりでもなんでもありません。

【静岡県熱海】コミック「綺麗にしてもらえますか。」聖地巡礼自転車旅 その1

上記の記事でまとめていますが、一ヶ月前に訪問済みでして・・・・

さらに告白するとその後に実はもう一度訪れていましたので、この2ヶ月で3回も訪れることになりました。

やれやれ。「おじいちゃん熱海は先月行ったばかりでしょ」と言うツッコミが聞こえて来そうですが、聞こえません。熱海はいいぞ!


「綺麗にしてもらえますか。」がマイブーム


「綺麗にしてもらえますか。」がどんな作品かと言うと・・・・(これから前回と全く同じ説明をします)


作者であるはっとりみつるさんのツイッターに纏められています。日々の制作活動や新刊情報も呟いてらっしゃるのでフォローは絶対です!絶対ですよ!フォローしましたか?はい、それでは続きです。



Kindleでも購入することができます。もちろん紙媒体も魅力たっぷりです。私は両方買いました。みなさんは手元にちゃんとありますか?はい、ありますね。それでは続きです。


私の個人的な感想としては、まず絵が物凄く綺麗。
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絵心がないので専門的なことなんて言えませんが、まず大前提として「綺麗」です。タイトルにも綺麗が入っているのですが、細かいタイルの模様や街の細かいエキストラ、キャラの動きや息遣いまでも感じることができる美しいタッチのおかげで舞台設定がある作品の中でも特に「リアル」を感じることができる作品だと思います。これだけ絵の段階で「動き」や「空気感」が感じられるのですからアニメ化されるのも時間の問題だと私は勝手に予想しています。(アニメーションはそんなに簡単じゃないことは重々承知しているけれど希望的観測も含めて・・・)

さて、私、なんとなくどこかで見たことがあるなあと思っていたのですが、実はと言うか私が愚かなだけだったんですが、はっとりみつるさんの他の作品はなんとあの「さんかれあ」です。


いやほんとすみませんと言うか、もう超有名作品ですよね。私も当時、この絵を見て衝撃を受けました。仕草や表情、特に手の動きと目の動きの連動の仕方がもうたまりません。他にも「少女不十分」「コンチェルト」などを描かれていますが、知らないうちにどれもこれも読んでいました。それでも「綺麗にしてもらえますか。」を初めて読んだ時に同じ作者だと気づかなかったんです。タッチの使い分けが独特でセンスしか感じません。


「綺麗にしてもらえますか。」は静岡県熱海で個人経営のクリーニング店を営む主人公、金目綿花奈(きんめわかな)の日々の生活、クリーニングに関するあれこれ、季節の移ろいを描いた作品です。その中でも忘れてはならないのが共同浴場。熱海に点在する共同浴場がたくさん描かれています。クリーニング漫画でありお風呂漫画でもあると言うのが私の見方です。(そしてどちらも丁寧に描かれている)

最大の魅力はやはり金目さんの豊かな表情と仕草です。はっとりみつるさんの描かれる絵はデフォルメ要素も多いのになぜかリアルで「生きている」「動いている」ことを感じる不思議なタッチです。一言、しゃべるだけでも手の動きやポージングに工夫がなされていて、ついつい絵に引き込まれてしまいます。少し引き気味の構図がまた状況描写に一役買っていて、それゆえに背景情報なども含めてこの熱海と言う舞台とセットで魅力が倍増しているように思えます。

さて、これ以上語ると記事が前に進まないので、話を進めましょう。


折り畳み自転車×熱海

同じように訪れては芸がないので今回は前回のロードバイクから変更して折り畳み自転車で熱海の街を回ってみることにしました。
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ブロンプトンです。

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折り畳み自転車界の老舗中の老舗。歴史に裏付けされた折り畳み自転車として極めて高い完成度を誇ります。何よりストレスフリーで信頼性も走行性も高いので旅の道具としてももってこいなのです。前回訪れた時はロードバイクだったのですが、ちょっとオーバースペックだったと感じたのと熱海のように路地が多い街だともっと小回りが効く方が良いかなあと。言うことで輪行でサクッと訪れてみました。輪行することに何のハードルも感じたくて良いのも嬉しいポイントです。

ちなみに私にとっての聖地巡礼は自転車で回るのが当たり前という感覚です。
伊勢(半分の月がのぼる空)、佐賀(ゾンビランドサガ )、白川郷(ひぐらしの鳴く頃に)、金沢(花咲くいろは)、宇治(響け!ユーフォニアム)、大洗(ガールズアンドパンツァー)etcetc・・・。

過去の旅も全てまとめています。よろしければご覧ください。


まずは熱海駅から

旅の始まりは何と言ってもここ熱海駅からです。
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熱海駅はいつ訪れても人が多いなあと言う印象ですが、前回訪れた時と比べると随分と落ち着いたなあと言う印象です。それでも人が多いのですが・・・。

駅前には足湯がありいきなり温泉地であることを感じさせてくれます。
また、駅前には熱海駅前温泉浴場と言う共同浴場もあり、熱海到着即温泉を楽しむこともできます。温泉と言うと宿に到着してからゆっくりと浸かる・・・と言う世間一般のイメージがありますが、旅をしているとなんかもうコンビニに入る感覚で温泉に入ることも珍しくありません。それくらい、当たり前であって良いとも思います。
だって、気持ち良いもの!

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ちなみに熱海駅周辺は賑やかで商店街まで観光客だらけですが、私が訪れたい熱海はもっと奥の方で坂の方で・・・そちらまで行くと随分と人が減ります。一言で熱海と言っても場所によってかなり印象が異なります。


街中散策

さて、今回は聖地巡礼と言うよりは熱海の街そのものを見たい!と言うわけで何の計画もなしに散策することにします。

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ただ頭の中でももちろん、きにしての色んなシーンを思い浮かべながらの散策です。前回、熱海を訪れてから改めて作品に目を通すと思いがけない発見がたくさんありましたし、作品の世界観をより深く理解することができたように思えます。また、作品の描写がいかにしっかりと現地を取材しているのかも・・・。現地を訪れる楽しみってこう言うところにもあると思います。

それにしても熱海、私は生まれも育ちも大阪なので縁がないはずなんですが、どこか懐かしい匂いがあって、街を散策しているだけでなんだか落ち着きます。きっと他の観光地と決定的に違うのが「人の生活が息づいている」からなんだろうなあ・・・と。熱海駅周辺はともかくとして、ちょっと離れればそこは観光客に向けたような場所ではありません。路地を走っているとどこからともなくご飯支度の匂いがしてきたり、洗濯機を回している音がしたり、ご近所さん同士の井戸端会議なんかも見られます。逆にいうと私達観光客は決して侵害してはなりませんが、その片鱗をちょこっとつまみ食いさせていただくような感覚。

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作品の良さを理解すると同時に、作品といったん離れた目線でその土地そのものを見つめる。
でもやっぱりお互い密接な関係にあって相互間的に魅力を発見することができる。
聖地巡礼の楽しさはここにあると思います。

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途中、お腹が空いたのでとある洋食屋さんに入ってご飯をいただきました。
いやあ、毎回聖地巡礼しているとご飯のことを忘れてしまう!
(伊勢 半分の月がのぼる空巡礼を除く)(まんぷく食堂のからあげ丼はいいぞ!)
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とん一さんです。これがまあ何を食べても美味しい!
口に入れた瞬間にんまい!!!と言ってしまう程度には美味しい大当たりのお店でした。
トンカツが美味しいのはもちろんですが、他のエビフライも魚フライもホタテフライも素材の味がぎゅっと詰まった美味・・・・
お店の雰囲気もレトロで今どきもう珍しい由緒正しく洋風レトロ喫茶店。きっと好きな人には「刺さる」建物でしょう。訪れる価値、ありです!

家の近くに欲しい。


未来屋書店熱海店へ

さて、今回絶対に訪れたかったのがこちらのお店!


未来屋書店熱海店さん。マックスバリュ熱海店が入っている建物の3Fにあります。

ちなみにマックスバリュも軽く見てみたのですが、よくあるスーパーマーケットと思いきや、しっかりと地の物が置かれていました。干物や新鮮のお魚、お刺身などなど・・・・下手なお土産屋さんに行くよりもよっぽど品揃えが多くてリーズナブル・・・。お土産屋さんには出回らないかつ地元の人が買っているようなものがたくさん揃っていますので他県から来た人はぜひ一度訪れてみてください。

そして何よりここの3Fにある未来屋書店さんではご当地漫画推しコーナーが設置されていて見応えがあるのです。


きにしてコーナー!
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やっと来られました。
これだけボリューム展示、さらに手書きのPOP、そしてさらにはっとりみつる先生の直筆サイン色紙が置かれています。金目さん、最高です。ありがとうありがとう。
どうやらこのお店限定のキャンペーンなんかもあるようで、羨ましいったらない!

ちなみにキンドル版ではありますが、ずっと追いかけていた作品、「ローカル女子の遠吠え」コーナーも設置されていました。


これを読んで静岡に関する知識が増えました。とりあえず富士山と家康を推しておけばOKですね分かります。


熱海遠景

前回は熱海の街なかを宿泊込みこみで走り回ったので今回はちょっと趣向を変えて遠くから眺めてみようと言うことで熱海を一望できる沿岸部沿いを走ることにしました。

道中には初島行きのフェリー乗り場もあったりして、ああ、ここから金目さんと初鮎さんもフェリーに乗ったのかと思うと胸熱・・・・。時間があれば島にも行ってみたかったけれど、今回はパス。次の機会にまた島に渡ろうと思います。

旅はまた来たいと思えるくらいがちょうどいい。

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こうして眺めていると熱海って何処とも違う、独特の景観だなあと実感します。
海と町と山、って言う要素だけ見ると神戸とか広島とか長崎なんかと同じと言えば同じだけれど、やっぱり何処とも違う活気と歴史と交通が入り混じっていて、共同浴場文化も根付いていて・・・。
訪れるたびに発見がある、面白い土地だなあと思います。


熱海といえば共同浴場

そう言えばまだお風呂に入っていなかったのですが、そうこうしているうちに日が暮れてきました。
山に囲まれているだけあって日が落ちるのも早い熱海。
一気に気温が下がって寒くなってきたので、山田湯さんに行くか駅前の温泉に行くかなあ・・・とも思いましたがせっかくなので行ったことがない場所に行こう!と言うことで前回から気になっていたところに行ってきました。

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こちらの超絶レトロな雰囲気が素敵な福島屋旅館さんです。
坂道の途中にあり、軒先構えとしてはとてもひっそりとしているので見落としてしまいそうなくらい・・・。
ただこうして写真を撮っている間にも足繁くお客さんが入っていくあたり、地元の方に愛されている銭湯なんでしょうか。

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入り口からしてレトロでたまりません。フォントも色合いも素敵。
掛け流し天然温泉 立ち寄り湯 450円とあります。リーズナブル。

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入り口横には昔の写真が貼られていました。

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館内の雰囲気です。
めっちゃ昭和〜〜〜!!
ソファも壁も床も年季が感じられる良いものです。シミとか傷とか色合いとかとにかく歴史を感じるばかり。

肝心のお風呂自体は一見すると戸惑うかもしれませんが、浴場に入ると正面に大きな湯船がドン!とあり、入って右側奥に2つだけ身体を洗う場所があります。たった2つなのでタイミングによっては待つことにもなりそうです。大きな桶に温泉を貯めて小さな掬いで掬ってお湯を浴びてみましたが思わず「アツウイ!」と叫びそうになりました。どうやらここの湯温は45度くらいありそうです・・・。

徐々に身体を慣らしながらいざ湯船に浸かるとさすが天然温泉かけ流しなだけあって沁みる〜〜〜!
随分と塩分強めの温泉で少し唇を触れてみるとしょっぱい味がはっきりと伝わってきます。
身体の奥底からジンジンと温まる良いお湯でした。


場所も繁華街近いので観光がてら立ち寄るのも良いかもしれません!



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外に出てみるともう夕暮れ時。
暗くなるのも時間の問題でしょうか・・・。
何処となくみんな急ぎ足で、帰路についているような雰囲気です。

今回は熱海に泊まる予定ではなかったので、暗くなる前に私も撤収することとします。

折り畳み自転車とカメラを持って電車でふらっと訪れて
あてもなく気の向くままに街中を走り回って
気に成るお店に立ち寄ってご飯を食べたり買い物をして
夕暮れ前に立ち寄り温泉で温泉をいただく。

ただそれだけのことだけれど、満足度がものすごく高い1日でした。

最後に応援!宣伝!
待望の4巻が発売されちゃいました!!!!おめでとうございます!
いやあ、楽しみにしていた甲斐がありました。
実際に熱海の街を訪れてから新刊を読む楽しさ、味わっちゃいました・・・!
きっとこれまでもこれからも、熱海の街を舞台に素敵な物語が紡がれていくことでしょう・・・。

私は私で新刊を楽しみつつ、
また何処かへ旅立とうと思います。
そしてまたいずれは熱海の街へ。

終わり。
     

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