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~北宇治高校吹奏楽部 第4回定期演奏会~に行ってきた【響け!ユーフォニアム】レポート

神楽坂つむり

写真, 聖地巡礼, 近畿, イベント,
今年も参加してきました。
ユーフォ
北宇治高校吹奏楽部定期演奏会。

今年は第四回目。
四回目だから慣れたもの??

いいえ、とんでもない、毎年毎年、今しか聞けないサウンド。

濃厚な数時間。

終わった時には、感受性がオーバーフローしてしばらく耳から音が離れなかった。


第四回目にしてなおも進化

第二回と第三回のレポートはこちらをご覧ください。



ユーフォ

今年は一昨年と同じロームシアター京都での開催。
宇治の地で聞く北宇治サウンドも良いけれど、音質的な部分でいえばロームシアターの方が良い響きだから嬉しい!

さて、第四回目の今回。
今までと同じ?イヤイヤ、全然違います。と言うよりも進化している?うん、根幹的な良さは今までと同じだけれど、その深みがどんどんと増しているような感じです。
アニメ一期、二期、劇場版、リズと青い鳥、さらに劇場版とモチーフとなる作品がどんどん生まれて行っているのが響け!ユーフォニアムシリーズ。武田先生の筆がめちゃくちゃ早いと言うのもあってむしろ映像化が追いついていないと言う稀有な作品ですが、そのおかげで毎年、定期演奏会で演奏される楽曲も広がりを見せていました。

むしろ、新しい何かを取り入れるために何かを削らないといけないような贅沢な悩みとでもいいましょうか。結果としてそれは削る、と言うよりは「洗練する」と言う表現が正しいようにも思える今日の演奏でした。その振り返りをつらつらと・・・。

ロームシアター京都


今年もやってきました!

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ロームシアター京都。最寄駅は京阪電車の三条駅、あるいは神宮丸太町駅で、この駅を訪れると私はつい「「いなり、こんこん、恋いろは。」を思い出してしまいます。

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歩くとそこそこ距離があるのとせっかく紅葉の時期の京都ということで、折り畳み自転車ブロンプトンを持っていき、京都市内をカメラ片手にポタリングしてからの参加となりました。

kitauji_teien-2.jpg京都の街を楽しんでから京都を舞台にした作品を楽しむ。これがまたなかなか乙なもので、毎年の楽しみだったりします。ちなみに今回は演奏を見終わった後に友人たちと京阪電車で宇治まで移動して響け!ユーフォニアムの聖地巡礼もしてきましたので、朝から昼から夜まで京都を楽しんだ1日となりました。



開演


11時に開場して12時に開演です。11時から列に並んで入場します。メインホールに入ると2年前の記憶が一気に舞い戻ってきました。私にとっては初めての定期演奏会・・・・あの時の感動は忘れられません。好きな作品の楽曲を生で聞くことができる特別感というのはちょっと他ではなかなか味わえません。あ、ゾンビランドサガがあるか・・・・。けれどあちらはライブでこちらはコンサート。同じ音楽でもその感じられ方は随分と違うものです。

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開演までの1時間は長いようであっという間でした。開演までの時間が短くなるにつれて謎に高まる心拍数!!!なんだかものすごく緊張してきました。なんだなんだ・・・・やっぱり毎年、この高揚感は・・・慣れない・・・・

11時50分・・・11時55分・・・・・11時57分・・・・・そして・・・・・12時!!
いよいよ始まった。

幕が上がる。
オーケストラが・・・・と思いきやなんといきなりのトランペットとユーフィニアムによる

「愛を見つけた場所」

前菜もなしに油コテコテの料理持ってきた

とまあ正直、とんでもねえって思いました。もうね、開幕涙腺攻撃やめーや。無理だから。もう。ずるい。しっとりしたまま終わるかと思いきやそのままオーケストラも加わりオリジナルアレンジで楽曲が続きます。


次の曲は

「これが私の生きる道」

劇場版響け!ユーフォニアム〜誓いのメロディ〜のオープニング、新入生の歓迎で使われていた楽曲です。なるほど、私たちを歓迎しているという演出でしょうか。最高かよ。
こうして生で聞いてみると、なんともウキウキ楽しい楽曲であることに気がつきます。ちなみに最近のコンサートやライブでは珍しくない演出ですが、オーケストラの背景にはスクリーンが設置されていて、そこに作品の映像が映し出される仕組みになっています。普段、イヤホンで聴くだけで作品のシーンがフラッシュバックしてきますが、実際に生で演奏している上にスクリーンで映し出された日にはカロリー過多で無理。
横揺れがなんとも楽しい楽曲でした。ありがとうありがとう!!




続いては突然のTRUEさん入場。「えっ、このタイミングで・・・・」と少し予想外だったのですが、ここで演奏される楽曲は

「DREAM SOLISTER」

もうね、TRUEさんの声量ですよ。声の力ですよ。音楽を体現したようなTRUEさんの身体から発せられる魂の篭りまくったサウンドのせいでもう防御力ゼロになりました。あとはもう好きにしてください状態。この日は合計で3曲歌われたTRUEさんですが、やっぱりこのDREAM SOLISTERが一番ぐっと来ました。やっぱりユーフォニアムシリーズの根幹にある曲だなあ・・・と。響け!サウンドと言っても過言ではないと私は思います。

今回は演出も色々と凝っていて、一番印象的だったのがセクションごとに挟まれる声優陣による「朗読」タイム。

黒沢ともよ(黄前久美子役)
朝井彩加(加藤葉月役)
豊田萌絵(川島緑輝役)
安済知佳(高坂麗奈役)

の4人による生アフレコです。シチュエーションは3年生になった北宇治カルテットの4人、部活の日誌を見つけた部長である久美子黄前が、それを見返しながら1年生の頃からの思い出を振り返る・・・・というもので、その振り返りがそのまま次の楽曲の紹介になっているというもの。

ここで思い出話しとして出てきたのがサンライズフェスティバル。というわけでもちろん次に演奏された楽曲は

「RYDEEN」

印象的なリフレイン、重低音と金管楽器の掛け合いと旋律が力強くも美しい曲で、最初はそうでもなかったのですが聴けば聴くほど好きになって来る不思議な曲です。個人的には間奏で行われるパーカッションのソロ回しが最高に格好良くて好き。

続いで一曲

「Bolero」「Samba de Loves 」

キタキタキタキタ!!『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』!
特に「Samba de Loves 」はおもわず心の中で「みっちゃーん!!!!」と叫んだのは私だけでいい。
この曲は実は難易度結構高めでマーチングで演奏するのは相当難しいと・・・思います。実際に久しぶりに演奏を聴いて再確認'`,、('∀`) '`,、金管楽器の奏でるキャッチーなフレーズ、ドラムのリズミカルなビート、木管楽器の旋律、さいっこうのバランスでした。トランペットのお兄さんの連続ソロにも鳥肌立ちましたよ。




引き続き北宇治カルテットによる朗読劇で繋がれたのは


「宝島」

ある意味メインディッシュ来ました。
この楽曲に思い入れのあるユーフォファンは多いのではないでしょうか。和泉さん作曲のこの曲、吹奏楽演者の間でも非常に人気のある曲ですね、とにかくキャッチー。一度聞けば耳から離れないメロディとリズムで思わず身体が揺れてしまう。宝島といえば小笠原部長ですが、今年もしっかりとバリトンサックスの例のお姉さんによるソロパート、バッチリ決まっていました!昨年よりも音数が増える部分の滑らかさが際立っていて「すげえ・・・・」って思わず声が漏れそうになってしまいました。


その後、トークコーナーに移りますが正直なことを申し上げますと、ここまでで私、目頭が熱くなりすぎてハンカチを持ってこなかったことを後悔。
開幕から閉幕まで常に泣きそうになっているか泣いているのかのどちらかでした。おかしいな・・・ここまで弱かったかな私・・・・。
でも恐ろしいことにまだ前半が終わったばかりですここから後半ですやばい。

トイレ休憩あるかと思いきやそのままぶっ通しで進みます。なんという濃厚な2時間・・・(でもトイレ休憩ないのはちょっと辛かった。せめて事前アナウンスが欲しかったというわがまま)

そして後半第一発目は

「サウンドスケープ」

今というこの瞬間!!
いやあ、このサウンド、たまりません。メロディ、リズムはもちろんですがこの楽曲は特に歌詞が響く。よく響く。応援歌というか後押しというか。もっとやれるだろ!っていう気にさせてくれます。ただ歌詞が良いだけならまあよくある話ですが、そこにTRUEさんの歌声が乗せられることで絶品です。説得力のある声というか・・・・。まさにユーフォサウンドを体現しているような人。一体この細い身体のどこにそんなパワーが・・・・。圧倒的でした。

そしてここからガラッと流れが変わります。事件が起きます。鳥肌全開です。

「Songbirds」

何かしらの形で披露されるかなあとは予想していました。その予想の中で一番ぶっ飛んでいたのは「Homecomings」さんがスペシャルゲストとして来てライブを披露、でしたが流石にそれはなく・・・けれどある意味でそれ以上の出来事が起こります。

それがフルートとオーボエの掛け合いによるソロアレンジ。いや、見えたよね。二人が楽しく遊んでいる様子が。二羽の鳥が大空に向かって羽ばたいていく姿が。尊さの最高潮とはこのためにある言葉だと思いました。美しい旋律がホールを支配します。今というこの時間を冷凍保存できたらいいのに・・・と本気で思ったけれど、きっとこれはこの時だけの音で・・・・きっと映像化も音源化もないでしょう。ああ、ありがとう、ありがとう・・・・本当にありがとう・・・・。

「今回の演奏会でもっとも印象に残った楽曲は何?」と聞かれたら間違いなくこのSongbirdsを挙げます。ハイライトばかりの定演の中でも特に際立っていました。


「マーチスカイブルードリーム」

来た!!『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』!!
やはり来ました。コンクール課題曲です。練習シーンしか描かれておらず演奏シーンはなかったので実質ここで初披露という訳です。学生の頃にベースで参加したことがある曲で懐かしい・・・吹奏楽の定番曲の一つですが、完成度の差が出やすい何気に難しい曲です。これをマーチングでするなんてまあまあ・・・・私なら遠慮したいです'`,、('∀`) '`,、




そして続いては・・・いよいよ・・・・

「リズと青い鳥」

昨年は第四楽章まで全部ぶっ通しで演奏されたというくらいには演奏側も気合が入っているこの楽曲。今回はコンクール用編曲バージョンでしたがその分ぎゅっと凝縮された旨味成分超濃厚という感じです。特に言うまでもなく響き渡るオーボエの音色にはもう鳥肌全開でした。バックスクリーンにみぞれが映る度に心拍数がどんどん上がっていってしまって・・・・。

低音パートと高音パートの掛け合いの迫力、起承転結という意味では間違いなく作中ナンバーワンの楽曲だと思います。ああああ・・・・本当に良かった・・・・。

そしてプログラム上、最後を飾るのは

「Blast!」

締めはやはりTRUEさん!こちらは劇場版のエンディングテーマ・・・と言うことで不覚にも・・・予習不足でしたあああああああ。歌い出しまで何の曲か分からなかったし、歌詞も全部覚えていなかった・・・定演前にもう一度公開劇場探して観にいくべきだったか・・・。と今にして思いますが、聞いている時はやっぱりTRUEさんの歌声の圧倒されてそんな余計なことを考える暇なんてありません。
とにかく五感全てで音を感じるのみ。いやほんとTRUEさん、THEユーフォサウンドを体現してらっしゃる。


まあここで終わるわけがなくって!まだ披露されていない楽曲がありますよね。

「トゥッティ!」
「ヴィヴァーチェ」
「三日月の舞」

おなかいっぱい食べた後にフルコース出してきた

どれも初期を代表するような曲ですが、特にヴィヴァーチェのこのオーケストラバージョンがめちゃくちゃ好きな私。もうね・・・何だろうこの楽曲は、楽しい明るい雰囲気のはずなんだけれど、どこか寂しげで終わりを感じさせる曲です。そこに歌詞が加わるとさらにストレートに伝わってきますが、このオーケストラバージョンというのも全く違うニュアンスで同じメッセージを伝えてくるのだからすごい・・・。

2年前に同じようにこの場で聞いた時もあまりの衝撃に涙腺が枯れてしまった思い出があります。ありがとう・・・本当にありがとう・・・・!!!!




「三日月の舞」では無事に「エモいソロ」を聞くことができました。まあこの曲は京都アニメーションが描いた奇跡の12分として有名ですが、演奏もそれに負けじと半端ないクオリティです。どのパートのどの音も頭の中で何もなくても再生できる程度には聴き込んでいる曲なだけあって冷静に聞けるかなと思いきや全然そんなことありませんでした。特に後ろの映像とのシンクロ率100%で・・・いやでも五感全体に響いてくるやつ。
ソロパートは相変わらずの素晴らしい伸びやかさ。香織先輩も納得の美しい音色でしたが、個人的にはその後のファゴット、オーボエに続いてのあすか先輩のユーフォニアムパートで涙腺が崩壊してしまいました。何だろう。結局ユーフォニアムシリーズの本当の核となっているのは田中あすかなんだと思わざるを得ません。存在が大きすぎる・・・・。


結局、開幕してから最後の曲が演奏されて、拍手があって、閉幕して、照明が明るくなるまで五感をフルに使って全ての受け止めた結果、最後はボロ雑巾のようになってしまいました・・・。
何だろう、今までの定演ももちろんそうだったんだけれど、何だか比較にならないほどに受け止めてしまった。感受性が変わったのか、豆腐メンタルになったのか・・・・終わった後はしばらくうまく言葉にできなかったし、頭もふわふわしていたし、今こうして夜になってようやく冷静になって文章が書けるようになりました。きっと、冒頭に書いたように響け!ユーフォニアムがシリーズとしてどんどん進化しているからでしょう。次の曲が、どんどんと生まれてくる作品。愛で溢れているというのはともよさん達の言葉ですが、まさにその通りだと。


最後には発表がありましたね。
『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』のブルーレイ発売決定!
そして関東公演開催決定!
おめでとうございます。

響け!ユーフォニアム製作委員会からのメッセージも届きました。
黒沢ともよさんが代わりに読まれました。

「本来ならばこの場で三年生編の発表をする予定でしたが、諸般の事情により報告することが叶いませんでした。しかし、この作品を続けるべく、現在準備を進めています。心苦しいですが、今しばらくお時間をください。今後も響け!ユーフォニアムの続報にご期待いただきますよう心よりお願い申し上げます。「響け!」製作委員会スタッフ一同。」

何となく、触れてはいけないと思い、でも心の中でずっと引っかかっていたことだけれど・・・こうして言葉にして聞かされた瞬間に、涙が出てきてしまいました。応援しています。ずっと。

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その後は友人のたまさんのむろさんと一緒に京阪電車で宇治まで行って聖地巡礼をしてサイゼリアでティラミスを食べたりしましたが、今回の記事では蛇足になりそうなのでそれはまた別の機会で。


今年も最高のサウンドを聞けたことに感謝します。ありがとうございました。

           

↑『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』のブルーレイ発売が発表されました。
速攻で予約した・・・。

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