【ハンドメイドカーボンフレーム】alchemy bike helios(アルケミーヘリオス)の魔力とレビューを記す
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「Alchemy bikeに乗っている」と言ってもほぼ全員に「??」と言う反応をされる程度には
Alchemyと言うと名前からしてアメリカっぽいですが、その通りアメリカンブランドです。その規模はメーカーと言うよりは、個人ブランドよりは大きい、ガレージブランド程度でしょうか。ご存知の方も多いと思いますが、アメリカはそんなブランドがたくさん存在しています。アメリカの有名メーカーの多くも最初はガレージブランドとして産声を上げたところが数多い。「自分の好きなものを自分で作る」と言うシンプルな考えだけれど、それを拘り抜いたプロダクトが今のクリスキングでありENVEでありAlchemyである、と。
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日本ではマイナーなブランド。
でも、私には、あまりにも魅力的で、官能的で、所有欲を満たしてくれるブランド。
今回はそんなAlchemyの紹介。(こっそりと組み上げていました。)
アメリカ合衆国はコロラド州、デンバーにその拠点を構えています。
デンバーと言えば、どちらかと言うとMTBのトレイルが豊富なエリアです。ベア・クリーク・バイク・トレイル(Bear Creek Bike Trail)、グリーンウェイトレイル(Greenway Trail)、チェリー・クリーク・バイク・パス(Cherry Creek Bike Path)等、総距離1,300kmにも及ぶトレイルが存在し、一日中自転車で遊んでも1週間は過ごせるようなエリア。ロッキーマウンテン国立公園が近いことからも、その自然の豊かさは推して測ることができます。昔、訪れた時にはアメリカ広しと言えど自然と町のバランスの良さは秀でているなあと感じました。
Alchemyはアメリカにおいては、特にハンドメイド業界においては常連、NAHBSの記事を読んでいるとよく目にします。実際にカーボンパイプの供給、共同開発先はENVEであることからも、それなりに名前と実力が通っているからこそでしょう。私が一番惚れているのはプリプレグ積層の美しさ。カーボンパイプの繋ぎ目のその美しさは、もうただそれだけで価値があると思わせる仕上がりです。装着されているENVEフロントフォークも市販モデルとは異なる専用品であることが分かります。フレームとの親和性がめちゃくちゃ高いことが乗った瞬間に分かると言うのは、さすがカーボン屋と言ったところです。ハンドメイドカーボンバイクの説得力は実際に触れてみると嫌という程伝わって来ます。
Link : Alchemy Bicycles
この動画を見てオーダーを決めました。ハンドメイドカーボンとはどう言うものなのかが3分に凝縮されています。
Model : Heliosはカーボンパイプ(丸パイプ)を使いながらも、ダウンチューブにはカムテールデザイン+翼断面形状を採用したハイブリッドモデルで、俊敏さと軽さ、乗り心地をバランス良く配合したいわゆる軽量オールラウンダー。実際に乗ってみると加速感の鋭さが際立っていました。これだけキレキレならレースで使っても問題なさそうですが、軽量級の私にとってはふだん使いしてこそ価値があるレスポンシブなバイクだと感じました。
コックピット周りはENVE
ヘッドセットはケーンクリーク
コンポーネントはSRAM
ホイールセットはZIPP
アメリカンパーツで固めてみました。そのつもりはなかったけれど、気づいたら自ずとそうなりました。アメリカンパーツは合理的で美しく実用的で信頼できるところが大好きです。
プリプレグ積層の美しさは何度見てもため息が出てしまいます。職人、と言うよりもエンジニアという表現が正しいでしょうか。手作業でカーボンシートを重ねていってこの模様が生まれるのです。同モデルのフレームを見比べたことがありますが、やはり手作業のためプリプレグ積層仕上げのパターンが若干異なっていました。性能的には全く同じだそうですが、そいういった仕上がりに出てくる人間らしさも魅力の一つだと感じます。ちなみにTHOMSONのシートクランプは隠れた名品。
至極の一台が仕上がりました。
剛性や重量だけを見るならば大手マスプロメーカーの量産型最新カーボンフレームを買えば間違いない。そんなことは分かっているんです。でも自転車ってそれだけじゃあない。なんと言っても五感で乗る趣味だから、そう言った感覚に訴えかけてくる魔力みたいなものがハンドメイドフレームにはあると実感します。それに、性能も間違いなく秀逸です。
ハンドメイドの魔力、抗えません。
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